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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 痛いいぃぃぃぃぃぃぃ! 第5話! やめて! 痛いの苦手! そんな容赦無いなんて聞いてないぃ!! 前回ある程度幸せなお話だったので、今回で引き締めにくるだろうとは思っていたが……もう、最後の衝撃でシリアスだとか鬱だとかいう言葉も馬鹿馬鹿しくなった。そこまでするかぁ……こりゃここからの後半戦は修羅の道だな……。

 何が酷いって、今回狙われたのが響の「手」であるという部分である。これまでのシナリオを見て分かる通り、この作品で「正義」を象徴するのが、立花響の「手」である。絶唱の重ね合わせが実現したのも響のガングニールが「手を繋ぐ」特性であることがきっかけであるし、常に戦いよりも友情を優先させてきた響は、過去にも奏に手を取られ、翼と手を結び、クリスに手をさしのべた。そして、響の「手」にはもうひとつの重要な役割がある。それは、指令直伝の中国拳法による「拳」。「繋ぐ」という理想を掴むための手段の1つとして、響は「拳」による力を学んだ。今回のバトルを彩った響のキャラソンのタイトルも「正義を信じて、握り締めて」である。「握る」という行為も、「他人の手を掴む」以外に「拳を固める」意味がある。友情と抗争という2つの相容れない行為を繋ぐ立花響の象徴ともいえるのが、「手」なのである。そして、今回それが失われることになってしまった。もう2度と、響は友達の手を取ることが出来ないのである。非常に端的で分かりやすい絶望の演出。むろん、このままラストまで響が隻腕の戦士として戦うわけにもいかないだろうから、どこかで復元は果たされるのだろうが、「繋ぐための手が失われる」という描写は、中盤の大きな試練としてのしかかるに充分過ぎるインパクトであった。でも……あそこまで丁寧に描かんでも……痛いよぅ。

 そして今回もう1つ明らかになったのは、敵側陣営、フィーネの目的意識である。まず、マリアとナスターシャを駆り立てる過去の怨念。どうやらFISは独自にネフィリム研究を進めていたようだが、その過程でマリアの妹セレナが犠牲になった。1話冒頭でのあの惨状は、自然災害などではなく、実験過程で発生したセレナの絶唱の末路だったというのである。もちろんそれだけならばセレナの覚悟の現れであり、ある意味自業自得の結末といえなくもないのだろうが、血を分けた姉妹であるマリアは、そんなセレナの覚悟をいともたやすく処理してしまったFISの姿勢自体に反発した。おそらくナスターシャも同様に組織の体制に疑問を持ったのだろう。人道にもとる研究目的を排除するため、彼女らは幾ばくかの聖遺物を奪って独自行動へと移行した。マリアの目的はセレナのような悲劇を生まない「平和」であろうし、ナスターシャも似たようなものだろうが、その奥には、聖遺物やギアの研究に携わるものへの憎悪が秘められているのも間違いないようだ。

 そして、そんなマリア達と目的を異にしている怪しげな存在がDr.ウェルである。彼の場合、不必要に子どもまで虐殺する様子から考えて「平和」とはほど遠い理念の持ち主であり、基本的には何一つ共感や同情を覚えない人物であるはずなのだが、彼の口からこぼれ出た衝撃の事実が、「月の落下」という一大事である。櫻井了子との死闘の末に産みだされた現在の「輪を持つ月」。それまでの月とは異なる状態で存在しているわけだが、これが地球に落下する恐れがあるという。そして、早々と試算を終えたどこぞの上層部は、その事実を秘匿して自分たちだけ助かる算段を始めているという。どこまでが本当か分からない話ではあるが、わざわざカミングアウトの場所をカディンギル跡地に設定したなんてのは実に劇的。もし事実だとしたら、これまで悪逆非道一辺倒だったウェルの行動原理にも一応の大義名分が生じることになる。そして、非常に面倒なのだが、この惨状を引き起こした諸悪の根源に、櫻井了子、ならびに雪音クリスの名前も持ち上がってしまう。実際には「ルナアタック」を防いだのは響たち3人だが、あの月を産みだすのにクリスが荷担していたことも事実である。今後、結局月をぶち壊すしかなくなるのか、はたまたギラドーガたちと結託して重力の安定する宙域まで押し返すことになるのかは分からないが、相変わらず宇宙規模でとんでもない話になりそうである。

 シナリオの緊張感も一気に増し、その他の部分でも見どころは多い。今回はなんと言っても切歌と調によるORBITAL BEATのステージだろう。ここでまさかのツヴァイウィングである。なかなか心得たプロレスの構図だ。聞き慣れたツヴァイウィングによる歌唱の安定感が優先されるが、今回の2人による歌唱もきちんと独自色が出ていて良いアレンジになっている。最終的にうやむやになってしまったが、もしあのまま審査員がジャッジしていたら前回のクリスちゃんの歌とどちらが勝っていたのか、気になるところだ。まぁ、もしクリスちゃんが負けてたら「先週の感動が台無しだ……」ってなってたから、結果は出ないのが当たり前なんだけどさ。

 今回の展開で、ますますマリア・ナスターシャ陣営には同情の余地が増し、更に切歌・調組とは着実に友情イベントも進行しているため、響たちはどんどん戦いづらくなっている。そのくせ、戦闘では容赦無く血も涙もない冷酷な展開。このギャップを埋めるためには、もう徹底的に杉田に悪役になってもらうしかないわけだが(そして実際そうなるだろうが)、こうなってしまっては、生半可なことではマリアさんも懐柔されるわけにいかない。なにより、響が傷ついたことで、翼さんもクリスちゃんも相当お怒りだろう。次回こそが「血飛沫」展開になるんじゃないかと今から冷や冷や。アツい展開は見たいところだが、あんまり悲しませないでおくれよ……。

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