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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「君のいる町」 4→4

 正直言うと、「思ったよりも悪くなかった」作品ではある。あんまり本腰を入れて見ていなかったせいもあるかもしれないが、1話目で感じたような違和感はそれなりに薄れて、意味のある作品になっていたと思う。

 先に良かった部分を挙げていくと、ハラハラしていた山内重保演出が、次第に効果を持ち始めたことが一番の収穫。独特の色調と寄せた絵をふんだんに使って動きを捨象した山内流の構成は、見る人間を選ぶ方向性だし、題材次第ではあまり食い合わせが良くないものになってしまうのだが、今作の場合、言ってしまえばテーマは単なる「男と女の痴話喧嘩」である。惚れたの腫れたの、くっついたの離れたの、そういう話をしているだけの昼ドラなので、あんまり「画でスタイリッシュに魅せる」っていうテーマでもない。どちらかというとドロドロぐちゃぐちゃ、重苦しさや居心地の悪さを心象風景としてじっとりと描く方が「向き」である。そういう意味では、山内演出作品としては一定の効果があったのじゃないかと思う。最終回を例に取ると、どれだけ明日香に詰め寄られてもなかなか言葉が出てこずにうじうじしてる青大の様子なんかは、この画だからこそ見られた部分はあるだろう。どこかもっさりしたGONZO品質も、山内画ならば動きが少なくてフォローしやすく、1枚1枚の画の質ならば決して悪いものではない。

 ただ……やっぱり単なる昼ドラなんだよね。親友が死んで恋人が転がり込んでくるとか、元カノと寄りを戻したくて今カノを振るために必死で悩む主人公とか、「恋空」レベルの話であり、「丁寧に心情を描く!」と言われても「いや、共感しないし、あんまり興味ないし」というレベル。どうなんだろう、やっぱりラブストーリー好きっていうのはこういうシナリオにきゅんきゅんしたりするんだろうか。私なんかは途中から明日香ちゃんに肩入れして観ていたので、最終回で晴れ晴れとした表情の青大を見て単にイラッとしただけだったのだが……まぁ、現実での男女交際ってのもこんなもんだからなぁ。むしろ「わざわざフィクションでコレ観たくない」というガラスのハートが悪いのかもしれません。NTRは好きですが、男が振るのを見ても楽しくない。

 というわけで、「アニメとしては一定以上の見るべきポイントはあったが、そもそもドラマ自体をあんまり見たくないので今ひとつ」といったところ。でもまぁ、もし2期があったら問題無く視聴は出来るレベルかな。中の人の話題だと、やっぱり明日香役の佐倉綾音に注目してしまう。「あの」あやねるが惚れた腫れたで男を取り合う役をやっていても苦笑いしか出てこないのが難だが、やっぱりここでも「いい声」である。泣きの演技とか、慣れない方言とかが入るとまだスキルの拙さが耳についてしまうが、存在感のある声ってのは天性のものだからね。あやねるには真面目に役者の道で精進して欲しいと思ってる。芸人部門はそれなりでね。そして、なんと言っても今作は「方言アニメ」なので、広島県民細谷佳正の一人舞台であった、はず。でもなぁ、細谷君はほんとにくそ真面目だから、青大みたいなキャラをやるとものすごくメンタルに影響出そうなんだよなぁ。エンディングテーマの歌唱が割と好きでしたよ。

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