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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」 6

 テレビ東京が打ち出した新たなアニメレーベル「アニメノチカラ」の皮切りとなる作品。オリジナルアニメが苦戦するのが常の昨今において、なかなか思い切った企画である。

 放送前から、「やたらキャラクターがけいおんっぽい」という話題で持ちきりになっていた今作。「何でもかんでもけいおんっぽいって、世間はどれだけ流行に踊らされてんだよw」と思って見たのだが、確かに初見はけいおんだった。全然違う人がキャラデザやってるはずなのに、どうしてこうなった。とはいえ、そんな雑念が入ったのは最初の数分だけで、画面を見れば、すぐに「下手なパクり作品」ではないことは分かってくる。A-1 Picturesがこだわり抜いた世界設定は独特の空気を生み出しており、見覚えがある気がするキャラクターデザインでもガラリと雰囲気は変わる。特に背景美術はかなり凝っていて、日本とも外国とも取れない、現代とも過去とも取れない、実に不可思議な世界が構築されている。このあたりの空気の生み出し方は、きちんと「アニメオリジナル」を作ろうという姿勢が見えて良い。

 そして、そんな世界感の中で描かれる物語も、1話目では全く想像がつかなくて評価に困る部分。主人公の彼方はいわゆる「前向き真っ直ぐな女の子」で、らっぱを吹くことと「幸せ探し」を至上命題とする。この「幸せ探し」をするのがネオベネチアのゴンドラ乗りだったら話は分かりやすいのだが、残念ながら彼方は「軍人」である。この設定はどのように展開されるのか。見たところ、現時点でこの世界に「戦争」は無いし、人々の中にも特に軍人に対する敬意や恐怖、嫌悪なども見られない。近いところを探すなら「街の駐在さん」くらいの扱いだろうか。だからこそほわっとした性格の彼方でもキャラとして成り立っているわけで、今後「軍人」としての側面が浮き彫りになれば、この世界はまたその姿を変えることだろう。また、1話目の舞台となった祭りの題材である、「怪物の伝説」も気になるところ。伝承で謡われる「怪物」は彼方のパーソナリティの一環であるラッパと密接に関わっており、今後彼方たち軍人達が何らかの「巨悪」との闘争を経験することも示唆している。もちろん、今の「軍」のメンバーにはそんな逼迫した様子は見られず、この点に関しても展開が予測できない。「軍隊」「音楽」、そして「怪物の伝承」。一体どんなシナリオになるやら。構成は吉野弘幸なので、予断を許さない状態である。

 今回はその美麗な美術や、空気作りを大切にした構成、そしてKalafinaの叙情的なオープニングなど、総合的に期待を込めてこの点数。はっきり言って未知な部分が多いので、ここからどうとでも転がる内容である。神戸守監督は信頼したいところであるから、出来れば「灰羽連盟」みたいな名作になることを期待する。

 そういえば、エンディングが戸松だったんだけど……出てないよね? よく分からないけど、これがミューレの名物(と言われる)変なバーターなんだろうか。なんか雰囲気が違ってて笑ってしまったけど、なかなか面白い作り込みだった。 

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