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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「デュラララ!!」 5

 大森貴弘監督作品ということで、まっとうな意味での今期最大の期待作。原作者は「BACCANO!」の人ということで、大森+ブレインズ・ベースの製作体制は実に縁起の良い組み合わせである。作者が同じだから毛色が同じなのか、オープニングの演出はまるっきり「BACCANO!」だった。

 1話目は、間尺に余裕のある作品にありがちな「なんだか設定が分かりにくいスタート」との紙一重の仕上がり。「BACCANO!」のときもそうだったが、大量のキャラクターが入り乱れる群像劇の場合、1話目で一気にキャラクターが出てきてもとてもじゃないけど頭に入らない。今作も主人公の友達がベラベラと「池袋の有名人」の名前を列挙していくのだが、多分来週以降になったらそんなモンは忘れてしまっているわけで、導入としては決して親切とは言えない。また、キャラクターデザインもそこまで明確に描き分けが出来ているとは言い難く、全体的に暗い画面構成と相まって、なかなかビジュアルでの印象も付けにくい状態。もちろん話が進めば個々のパーソナリティが発揮されて区別が出来るようになっていくのだろうが、やっぱり初見の視聴者からするといささか不安。ま、「BACCANO!」の時は自然解消した問題だし、杞憂で終わって欲しいものであるが。もちろん作画は安定しているので(1話だから当然だけど)、ビジュアル面での余計な心配はしていません。

 ストーリーの方はというと、「田舎者の持つ東京への憧れと恐怖」という曰く言い難いモチーフが、なかなか面白い形で現れている。私も東京なんざ住んだことがないし、正直住みたいとも思わないのだが、それでも田舎住まいの人間が持ってしまう東京(特に池袋なんて大都会!)に対する妙な憧れが、主人公の態度からにじみ出ているように見える。そして、それとは切り離せない感情である「恐怖」の方はより明示的に現れるようになっており、「都会はおっかねぇところだ」という思い込みが、作品のとっかかりである「首無しライダー」へと繋がっていく。作中の様子を見る限りでは描かれている「池袋」はかなり現実の街に近い描写がなされているようだが、そうした「現実に則した池袋」の中に、ポロッと「カラーギャング」や「首無しライダー」のようなフィクションが混じってくる。この混ざり方が何とも不思議なさじ加減で、例えば主人公の友人なんかは、軽い性格もあってか「首無しライダー」の存在は当たり前のものとして受け取り、しかもそれを忌避している様子もない。主人公もそれに引っ張られるようにして首無しライダーの雄姿に奇妙な憧れを持っている。このあたりの現実とフィクションの融和点というのが、今後のポイントになるだろうか。実にラノベらしい軽いノリのキャラクターや会話のテンポは相変わらず馴染みにくいものではあるのだが、それが気にならないくらいのドラマをきちんと見せてくれればなぁ、とは思う。

 最後はキャストの話。でもま、今回はあんまり女の子が出てこなかったから書くことも無いんだけど……途中で車に拉致られた女の子が戸松でしたね。「東京に出てきてひどい目に合う子」って言う役柄とビジュアルが柏木秀美(「地獄少女三鼎」の14話の依頼人)に被ったんだけど。大森さん繋がりかな。誰も覚えてない? ならいいんだけどさ。 

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