プレリリースに行ってきた in 神々の軍勢

　前回いけなかったから、半年以上ぶりのプレリリース。直前に思い立っての参加だったからあんまり準備はしていかなかったんだけど、まぁ、２セット目のスモールだからそんなに影響は無いよね。ちなみに、某所のデッキとカードをおいて来ちゃったので、何となくうろ覚えで雑感だけ流し書きしておきます。

 

　選んだセットは当然の青。だって、プレリの専用パックから出る神話って各色の神様だけなんでしょ？　だったらフィナックスさん目当てで青か黒の２択ですよ。そして、どうせなら青いカード（「一過性の知力」）は多めに回収出来た方がいいからね！　ということで青！　ちなみに、会場で人気だったのは青と赤で、この２色だけ抽選。余っていたのは白と緑かな。前日にも同じようにプレリやってるはずだから、そっちはどうなってたのか分かんないけど。で、あけた合計６パックから出たライブラリを削るカードはというと……

「蘇りし者のケンタウルス」「一過性の知力」。以上だ！　……もう（ライブラリ破壊出来る可能性なんて）ないじゃん……。大人しく普通のデッキを組むべく、カードプールをチェック。「神々の軍勢」のレアは、専用パックから「宿命的心酔」。青のレアとしてはボチボチか。その他が、「オレスコスの王、ブリマーズ」。いきなり最高額と噂のレアが出たよ！　こりゃ青白かな！　……白の他のプールがお通夜でした……さようなら猫王様。大人しくサイドボードで眠ってくれ。そしてもう１枚が、「英雄の演壇」……………………あ、ブリマーズさんがサーチ出来るよ。やったね。

　渋々テーロスの３パックを開封にかかると、そこには、めくるめくデジャヴュな光景が！　「波使い」「英雄の破滅」「忌まわしき首領」。……一昨日のドラフトじゃないですかー！　やだ−！　いや、ガッチリ青黒で強かったので助かるんだけどね。なんかね、トラウマがね。しかし冗談を抜きにして、黒は割とガチで強かった。「神々の軍勢」から「窒息死」×２に「死の国の重み」があり、正直この除去軍団だけでも充分。残念ながら「灰色商人」は無いので「首領」を噛み合わせた信心方向へは伸びないが、黒を使うことは確定。そして、当然青セットを開封したのでメインは青である。「捕海」「航海の終わり」セットがあり、新カウンター「無効化」もある。「ナイアード」が出なかったものの、そもそも最近のプレリはプロモカード使って良いんだから話は簡単だ。「海檻の怪物」などで信心を稼いで「波使い」に繋がればＯＫだし、夢は「波使い」に「宿命的心酔」でフィーバータイムだ！

 

以下、多分こんな感じだったデッキリスト（途中ちょいちょい入れ替えてるかも）。

 

＜クリーチャー＞１２

深海の催眠術師×２

蒸気の精

蘇りし者の密集軍

血集りのハーピー

ニクス生まれのトリトン

ティマレットの召使い

波使い

海檻の怪物

モズのハーピー

理想の調停者（プロモ）

忌まわしき首領

 

＜その他＞１１

無効化

航海の終わり

阻まれた希望

層雲歩み

セイレーンの歌竪琴

英雄の破滅

窒息死×２

宿命的心酔

死の国の重み

捕海

 

○初戦　VS緑メインタッチ白青？

　１セット目は「スコラ谷の災い」を先行され、更にこっちのハンドが「首領」「調停者」だったところに「ネシアンのデモロク」を出され、「土地を割られては勝ち目がない」と貢納してしまう。６／６を横に控えた「スコラ谷」ってことで、どちらにも対処しなきゃならなくなり、土地も６枚でギリギリ止まってアウト。

　２セット目、「蒸気の精」「血集りのハーピー」と並んで軽快にビート。空が先に並ぶと、地上のデカブツは片っ端から「窒息死」していく。

　３セット目、相手３ターン目に「メレティスのダクソス」（カウンターした）。あぶねぇデッキ。「墓荒らし蜘蛛」がなかなかキツイ。「窒息死」で処理するも「ファリカの癒し人」で帰ってくるとか、何色デッキだ。なんとか「調停者」を着陸させ、ワンパン入れて神啓から「モズのハーピー」。更に相手の渾身のアタックに「調停者」を「宿命的心酔」してブロックなど、レアフル回転。「ニクス生まれのトリトン」付きの「蒸気の精」を加えて、飛行押し込み。勝ち。

 

○２戦目　VS緑青

　１セット目は相手がアスプや「墓荒らし蜘蛛」などのファッティ、こちらは「深海の催眠術師」を筆頭に、その後フライヤー何体かで盤面膠着。念願の「波使い」でトークン４体を繰り出すも、全軍ゴーで２点届かない計算までしかいかず、膠着。その後は互いに引いたクリーチャーを並べ続ける展開で盤面のクリーチャーが２０体近くになるが、実は相手は「ナイレアの弓」を置いていたりする。弓のフォローを受けつつ「巨体の狐」「ナイレアの使者」とトランプルが並び、こちらのターンエンドに「波使い」に「捕海」でｇｇ。

　２セット目、土地６枚はマリガンやんね……「深海の催眠術師」に望みを託すも、続くドローも「催眠術師」とか土地とか。相手が繰り出した「クルフィックスの狩猟者」が馬鹿馬鹿しいくらいにアドバンテージを広げていく上に、ライブラリのトップが「ナイアードですね」「アスプですね」「捕海ですね……」とどんどんテンションが下がっていく。なんとか「調停者」まで繋げて頑張ってみたいものの、相手は初手にも「捕海」を抱えていたらしく、２ターン停滞させられたら流石に何も出来ない。負け。

 

○３戦目　VS赤緑

　「蒸気の精」→「血集りのハーピー」ビート。相手も地上を固めて完全すれ違いの殴り合戦になる。「骨の信託者」は一切貢納をあげなくていい事が分かってホッとするも、「狼育ち」を張られて一気にレッドゾーン。最後のドローで島を引いてようやく「宿命的心酔」を打てるようになるも、速攻がつかないからギリギリ手遅れ……かと思ったら。「アタック」「残り１点です」「血集りのハーピー、コピー」。

　２セット目、相手クリーチャー出す、こちら除去るの展開だが、先んじられてしまった上に「黄金の木立の蛇」でライフは一時２４対６まで広げられる。しかし「モズのハーピー」（４／４）で辛うじてクロックを並べると、「セイレーンの歌竪琴」を引いてきて蛇を無効化。都合の良いことに次の弾が「ティマレットの召使い」。慎重にこれに竪琴をはり、神啓ライフスタート。「宿命的心酔」でモズをコピー（相手・ユニコーンサクり）し、神啓ドレインしつつ慎重に進撃開始。相手の虎の子のドラゴンを無事に「無効化」出来たあたりで相手の心は折れ、じわじわドレインしつつコピーした方のハーピー（２／２）でちまちま殴ってライフを並べる。あとは安全圏までいったことを確認してＧＯ。手札の「波使い」さんに結局出番は無かった（出したところで信心１）。勝ち。

 

結果２−１、ちょっとだけパックゲット。まぁ、除去が厚すぎたデッキなんで、割と勝って当然だったのか、それとも引きが良かったのか。間違いなくＭＶＰは「宿命的心酔」。インスタントで使えるんでコンバットいじれるのがかなり強かった。あと、意外に侮れないのが「深海の催眠術師」。序盤にビートされるのが嫌だったから正直ブロッカー要員として渋々入れていたのだが、３ターン目に殴れると、そっからけっこう継続的に削れる。今回は軽量飛行クリーチャーがかなり良い仕事をしてくれたので、それと噛み合ったのも良かったかも。今リストを見返してみても、軽いフライヤー２体しかいないのによく回ったもんだ。「ニクス生まれのトリトン」も悪くはない。まぁ、ナイアードでいいんだけど。

　全体的に、カードパワーはテーロスよりも明らかに落ちた。顕著なのは授与の質で、コモンがバニラ授与だけになったので、単なるパワーゲームになることが多い。今回ヒロイックを使うデッキとあんまり当たらなかったけど、多分ヒロイックはそこまで変質してないだろうから、授与なら何でもいいヒロイックが組めれば強そう。ただ、それ以外に授与頼みでブン回すだけのデッキだとちょっと厳しそう。一応除去の質はちょっと上がってるはずだし。他の色についても「灰色商人」「アスプ」「ナイアード」の減少で全体的に大人しくなっている。貢納は案外悩むポイントが多いのは楽しいんだけどね。まー、プロモ投入可能なシールドとドラフトではまた違う感触になるかもしれないけどね。試練が減ったのは、いいことだと思います。