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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 行ってきました上映イベント。イベント開催の事実を知ってから、多分数秒でチケットをポチっていたと思います。そりゃね、登壇者の欄を見たらそうなりますよ。我が「ご本尊」が京都にいらっしゃるという非常に貴重な機会。嫁を質に入れてでも行かねばなるまい。嫁がいればだけど。(以下、一部に気持ちの悪い表現が発生する恐れがあります)

 




 正直、「もう、桑島法子が生で見られればそれだけでいいや」という気持ちで行ったイベント。「いなり」はもちろん2話まで楽しく観ていたけれども、そこまで熱心な視聴者ではなかっただろうし、残りの2人のゲストについては、もちろん知ってはいるけどそこまで詳しいわけでもない。大空直美は知ってるも何も、そもそも世に出たのが去年からであるし、原紗友里にしても「LISPの一人」くらいの認識しかない。さらには、このイベントの前売り券のCMが二日前まで普通に流れていた時点で「客入ってんのかな……」と不安だったくらいだ。まー、大阪じゃなくて京都でのイベントってことで、多少ローカルだった部分はあるわけで。良い言い方をすれば「肩肘張らずに」参加できると思っていたわけだけど。

 ただ、実際には席は埋まっていた。そして、思いの外コアなファンで埋まっていた気もする。京都の「地元アニメ」ということでKBS(京都テレビ)もかなり気合いを入れてPRしており、ホールに入場すると、京都のご当地ゆるキャラ「まゆまろ」と、伏見稲荷大社のあるエリア、深草地区のゆるキャラ「吉兆くん」がお出迎え。親切なKBS職員の導入、そしてKBSホールの「アニメ上映会をするとは思えない絢爛な設備」の異様な雰囲気で、不思議とボルテージは上がっていく。

 そして幕を開けた「3話、4話上映会」というどこか中途半端に聞こえるイベントだが…………まー、文字通りの神イベントですよ。凄かったよ。安易な気持ちで参加して申し訳ないと思えるほどに、素晴らしく満ち足りたイベントになった。「いなり、こんこん、恋いろは」。今後はこのイベントの素晴らしさが理由で贔屓するアニメになりそうです。以下、一体どんな「素晴らしさ」があったのかを、狂乱して虚ろだった記憶から引きずり出していこう。

 

1,アニメがすごい!

 上映会なので、これはまず当然のことと言える。2話目まででも充分面白かったアニメだが、3話4話は1つのお話の区切りとなる重要なエピソード。キャストやスタッフのお話を聞いた直後だったということもあるだろうが、このアニメの「見るべき点」がはっきりと伝わってくる出来になっており、かなり満足度の高い内容だった。いなりちゃんの百面相は加速していくし、トシ様、燈日兄貴という濃いめの男キャラ2人が出てくることで更にコミカルなテンポもうなぎ登り。無駄パート一切無しの、密度の濃い30分が楽しめる。当然うか様は文句なしで可愛いし。KBSでの放送は今日だったりするが、改めて放送日当日に3話、4話については書いてみたい。

 

2,若手声優陣がすごい!

 これもまぁ、当然といえば当然だが、登壇したのは、KBS関係者が3名、そしてアニメスタッフとしては、事前にクレジットされていたキャストの大空直美、桑島法子、原紗友里の3名、これに方言指導を担当する西村麻弥さん、番組プロデューサーの五味健次郎氏の合計8名。登壇者の様子は、ちょっと写真が小さいけどこちらなどで確認出来るのだが、なんと、女性キャスト陣が全員お着物! 艶やかですね。まぁ、直美ちゃんは「七五三」言われてましたけども……。とにかく、リアルいなりちゃんが飛び出してきたかのような大空直美の不可思議な愛らしさに会場中が魅了される。声が可愛いことについてはそりゃ知ってたわけだが、こんなキャラなのか、とあっけにとられる。同い年だという原紗友里からは「ごめんなさいね、これでこの子、いつも通りなんですよ」と頻繁にフォローされる、不可思議25歳児である。こりゃまたビッグな新人が現れたものである。

 そして、今回注目すべきは「方言指導」という役回りで登壇した西村麻弥さんだろう。彼女のことは申し訳ないことに知らなかったわけだが、他2人に年齢も近い、地元京都出身の声優である。今回、なるべく生の京都方言に近い演技指導を行うために声がかかったらしい。今作の肝の1つは、やはりなんと言っても「地元感」の強い京都の舞台設定。京都方言については原作者自ら指導に当たってもいるらしいのだが、現場での実質的な作業は全て彼女が行っている。なんでも、台本の京都弁の台詞全てについて、一度彼女が「一人アフレコ」してイントネーションやピッチのサンプルを作り、事前に他のキャストに配布することによって土台作りをしているとか。もちろん、アフレコ当日には直接それを使っての調整も担当しなければならない。かなり大変なお仕事である。また、京都弁と言ってもバリエーションは広く、なるべく彼女の意識の中で「伏見稲荷らしい」京都弁になるようにしているらしいが、そんな中でも、たとえば年齢層によっても方言の質が変わる部分なども意識し、いなりちゃんたち女子中学生が使いそうな言葉と、その親の世代の方言では違った演出になるということだ。そこまでの念の入れようだからこそ作り出せる空気ってのがあるのだなぁ、と心底感心。

 

3,スタッフのこだわりもすごい!

 方言以外にも、アニメなのでもちろん画面へのこだわりなども熱く語られる。登壇していた五味プロデューサーからは、視聴の上での注目してほしいポイントも細かく語られ、4話までで一度締めくくられる「いなりの物語」の重要性も再確認。今作は全10話(ソフトに付属する特典で11話目)という尺の短い作品らしいのだが、その中で、きちんとひとまとまりになるように構成が(現時点でも!)練られ続けているとのことである。基本構成は4話+2話+4話で「一部、二部、三部」という分け方が意識されているとのことなので、来週の4話は要注目ですよ。そして、執拗なロケハンについても色々とエピソードがあり、地元出身のKBSスタッフは「アニメを見ると本当にそこにいることが分かるくらいの再現度」と絶賛していたし、合計5回以上ものロケハンを繰り返した監督の熱意も語られた。一度は「ちょっと出てくるわ」と東京のスタジオを出て、他のスタッフが「トイレか食事にでも行ったのかな?」と思っていたら、そのまま京都に来ていたなんてとんでもない逸話も。本来ならば入ることが出来ないような伏見稲荷の施設にも頼み込んで入れてもらって撮影の参考にしたという念の入れようだ(オープニングのラストカット、京都の町を一望するアングルは、普段入れない施設からの俯瞰だそうな)。ちなみに、そんな見事な背景などの美術については、美術監督の大西穣氏によるところが大きいらしい。五味P曰く、「現在、スタッフは寝ずに制作を進めており、精神的にもピリピリして危険な状態です。面白い、と言って褒めてもらえればスタッフにも励みになるので、是非皆さん、良いと思ったら『面白かった』とつぶやいて下さい。美術が良いと思ったら大西グッジョブと褒めてあげて下さい」とのこと。大西GJ。

 

4,ゆるキャラたちも、なんかすごい。

 前述の京都ご当地ゆるキャラ「まゆまろ」と「吉兆くん」がどさくさに紛れてイベント途中に登壇。流石のご当地PRアニメ。まゆまろは「京まふ」なんかにも出ていたのでぼちぼち知名度も上がってきましたね。「吉兆くん」は愛らしいうずらのご当地キャラ。ほっぺたの丸に触ると恋愛成就の御利益があるそうです(なんでだ)。ちなみに、キャストの登壇直後の「京都観光はされましたか?」という質問で、声優陣は「伏見稲荷に行ってきました! うずらも食べました!」と言っていたのだが……あやうし、吉兆くん。

 

5,KBSのおっさんが無闇にすごい。

 これが、多分今回最も想定外だったファクターではなかろうか。だってさぁ、いうても普通の放送局が、アニメのイベントで押し寄せるオタク共を処理しつつ、ご当地PRなんかもしなきゃいけないというのだから、お役所仕事的に考えても大変ですよ。正直、最初にテレビ局スタッフが登壇したときには、「まぁ、そうなるよな」と多少がっかりしたくらいですよ。でもね、なんかね、おかしいんですよ。これが「プロの芸」なんでしょうか。まず間違いなく、今回のイベントで一番目立っていたのは、司会を切り盛りしたKBSの局アナです。その名は森谷威夫氏。普段はKBSでラジオパーソナリティーとして活躍しているらしい(申し訳ないが、KBSラジオを聞く機会はなかなか無いので、全然知らない人だった)。このおっちゃん(39)がねぇ……恐ろしいスペックなのよ。一言で言うと「関西のおっさんノリ」なのだが、弁舌冴え渡ることは仕事柄前提としても、なにやらオタクの回し方が抜群に上手い。キャストいじり、ネタいじり、客いじり。すべり知らずのフルスロットルで、イベント開始直後から完全に空気を掌握。そのままの勢いで上映イベント2時間を投げきった。思わず帰宅してからこの人のプロフィールを調べてしまったが、アナウンサーと言っても、芸人に近いカテゴリの人なのかもしれない。オタク側の勝手な偏見として、「どうせアナウンサーのおっさんなんてアニメ見てないし、オレらのこと馬鹿にしてるだろ」みたいな気持ちがあったわけだが、この人のトークはちゃんと「いなり」を見てくれていることがよく分かるので嫌みがない。元々アニメを見てくれる人なのか、イベントのために猛勉強してくれたのかは分からないが(後者だとは思うのだが)、きちんとイベントのためにベストのコンディションを作って臨んでくれるその姿勢は間違いなくプロ。今回のイベントは、この人にやってもらったおかげでここまですごいものになったのは間違いないだろう。まさか声優のイベント見に行った結果、記憶の何割かがアナウンサーのおっさんで埋められることになるとは……。

 ちなみに、もう2人の局スタッフの方も良い仕事してくれてましたよ。「おけいはんのおかあはん」對馬京子さん。地元民としてのいいコメントが多い上に、「関西のおっさん」である森谷氏との絡みがそれだけで天然の漫才に仕上がる。普段番組を一緒にやっているおかげでのテンションだろうね。そしてもう1人は若手アイドルキャスター海平和(うみひらなごみ)さん。年齢層が若手キャスト陣と大体一緒。当然可愛い。アニメ5話では、彼女が声を担当したテレビ音声の天気予報が流れるそうです。五味P曰く「あまりにも良かったんで、普段ならオフ目に流すはずの音声を、ちょっと音量大きめで流しています」。ちなみに、イベント終了後には客席から起こった「アンコール!」の声に、海平アナが登壇して「ありがとー!」。その後舞台脇で急遽握手会が開催され、どさくさに紛れて私も森谷氏と堅い握手を交わしたのであった(そっちか)。

 

6,プレゼント大抽選会がとにかくすごい!

 やっぱりこの手のイベントなら欠かせない、プレゼント抽選会。今回も当然私は何ももらえませんでしたが、その内容が恐ろしい。まずは定番の「キャストサイン入りポスター」。これが「10枚!」という時点で会場からは「オォー」と歓声が上がる。確かに、10枚ってのは大盤振る舞い。更に、3話、4話のサイン入り台本が各2つずつ。ファン垂涎のお宝であるのに加えて、この話数はまだ未放送なので台本を見ながらアニメが見られちゃうという前代未聞のプレゼント。更に更に、イベント当日に使っていた特大のポスターもその場で放出(ニュースサイトの写真参照。キャストの両脇にあるのがソレである。全長約2メートルの特大サイズだ!)。こちらが2名様。もう、この時点で「そんなプレゼント大放出でいいんかい」と思っていたところに、「もう1つあります」とテンション最高潮の森谷アナ。なんと、現在京阪電車とのタイアップで使用されている、アニメのヘッドマークを1名様にプレゼント!!! なにそれ! 聞いたことないわ! アニメファンにとっても完全一点物ながら、おそらく鉄道ファンにとっても訳の分からないくらいの宝物。そんなん配ってしまっていいのかよ。おそるべし。

 

7,ご本尊

 というわけで、様々な「すごい!」が目白押しだった、約2時間のイベント。こんなにも満足出来るとは思っていませんでした。KBSスタッフの皆さん、本当にありがとうございます。そして私は、これだけありとあらゆる面で満足しておきながらも、やはり最後にこれを持ってこなければならないのです。桑島法子を、京都に呼んで下さって本当にありがとうございます。

 ご本尊を拝観するのは人生で2度目ですが(以前はCD発売時の大阪でのトークイベント)、今回は席がほぼ最前列中央だったので、目と鼻の先にご本尊。しかも、白地のふつくしいお着物姿。目が潰れるかと思った。マジで。瞬きできなかった。我が狂信はここに満たされる。お着物姿だから当然髪はひとまとめにしてるんですが、もうね、うなじがね。殺人的でね。

 回りが若手キャストで固められて、1人年長というちょっと独立したスタンスもいい味わい。桑島法子といえば、ファンから見ても、業界内から見ても「孤高」ですよ。大空直美曰く、「桑島さんといえば、皆さんもご存じの通り、声優界の首領(ドン)ですから」。いや、知らんがな。別に実権握ってるわけじゃないから。……でも、やっぱり業界内でもそういう見方されてるんですかね。直美ちゃんが物怖じしない知り合いの子供みたいな絡み方しててすげぇ懐いてるのが面白かった。原紗友里曰く、「燈日お兄ちゃんを見てて、桑島さんが『あれはないわ』って」。お兄ちゃんの厨二ファッションを見ての一言だそうです。まぁ、誰がみても「ないわ」なんですけど。うか様がお兄ちゃんにそんなこと言ったらあかんやろ。

 残念ながらスケジュールの都合で桑島・原の2人はイベント途中で退場することになってしまったのであるが、その時に瞬時に「今この会場を離れて新幹線ホームにいけば直接会える可能性が?!」とか思った自分の脳細胞を何とかしたいです。でも、こればかりはもうどうにもならないと思うので、気持ち悪いまま(次の機会まで)そっとしまっておきます。ちなみに、壇上に「吉兆くん」が登壇した際、アナウンサーから「吉兆くんはね、ほっぺの丸に触ると恋愛成就の御利益があるんですよ〜」と言われ、若手キャスト陣がきゃっきゃと触りに行っていたのだが、そんな空気からは一歩引いて見ていた桑島法子。しかしその後、写真撮影に移る前にこっそりほっぺたを触りに行っていた桑島法子。彼女の未来に幸おおからんことを。

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