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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 隣の芝生は、というお話、第5話。こりゃギスギスするわなぁ……、やっぱり友達と旅行なんか行かず家から出ないのが一番だって、はっきりわかんだね。

 女の子同士の友人関係というのは非常にややこしいというのは、よく言われる話。実際がどうなのかはこちとら野郎なので定かじゃないが、まぁアホな男同士の付き合いよりも面倒ごとが多いってのは、この話を見てる限りだと本当なのかもしれない(原作者は女性だからね)。もちろん男でもギスギスすることはあるけどね。嫌いな奴はほんとに嫌いだしね。僕は嫌いじゃない人間との関係性でも神経すり減らすタイプです!

 今回の4人の顛末を1人ずつまとめて行くと、まず、一番脳天気なのは当然いなり。意外だったのは、彼女は墨染さんの恋心ははっきりと認識し、それを応援する姿勢を取っていたこと。確かに4話時点で墨染さんの熱視線には気付いていただろうが、まさかなんの疑問もなくそれを支援する立場に回るとは思ってもみなかった。まー、彼女のなかではひょっとしたら「墨染さんは京子ちゃんのことが大好きみたいやから、きっと友達になりたいんやろうなぁ」ぐらいの軽い考えだったのかもしれないけども。思いの質はどうあれ、仲良くなることを取り持つことは決して悪いことじゃない。ただ、残念ながらいなりは阿呆なので、あまりよろしくない部分が2つあった。

 1つは、恋する乙女の視線には目ざとかったが、逆に疎んでいる視線には鈍かったこと。仲良し三人組はどんな感情でも共有出来ると思ったのか、自分が仲良くなれた墨染さんならみんな仲良くなれると思ってしまった。しかし、どうやら丸太町さんは異物を受け入れられない様子。そのことに気付かず、4人セットでの旅行を計画してしまったのである。旅行に行けば仲も深まるはず、という彼女の考えも間違っちゃいないのだが、普段他人と直接コミュニケーションを取ろうとしないコミュ障にとって、いきなりの泊まりがけイベントは荒療治が過ぎる。そして、もう1つのよろしくない部分は、ろくに後先を考えずに変身能力を使って墨染さんの純心を弄んでしまったこと。いなりからしたら「ここでヒーローの京子ちゃんが助けに来れば墨染さんも喜ぶやろ!」くらいの気持ちで行ったのかもしれないが、残念ながらアフターフォローまでは考えが及ばなかった。無茶苦茶不自然な偽三条さんの行動のせいで、墨染さんは痛く傷ついてしまったようだ。いなりは、やっぱり残念な子であった。

 今回のごたごたのなかではそこそこ部外者であるのが、三条さん。彼女は墨染さんの持つ熱視線の意味に気付いてはいない様だが、墨染さんに対しては割と親身に接している。「今まであんまり仲の良い友達がいなかったから、いなりのいる仲良しグループに入りたい子なんだろうな」くらいの認識だろうか。別に人付き合いが苦手なわけでもないので、あれこれ懐いてくる墨染さんに対しても無難な対応。ただ、口をついて出てくるのがいなりの話題ばかり、というのがちょっとよろしくなかったという。まー、でもこれは言いがかりやな。いなりのご両親が監督としてついてきてる旅行なんだし、そりゃいなりの話題が中心になるのは仕方ないだろう。現時点で、三条さんと墨染さんを繋ぐ分かりやすい話題はいなりの話なわけだしさ。それを墨染さんがちょっと過剰に受け取ってしまうのは、三条さんが悪いわけじゃない。多分、彼女の一番悪いところは「修羅場になりそう」と思ってるのにさっさと自分だけ蚊帳の外に出て寝ようとするそのずぼらな態度である。彼女が積極的にフォローに回れば、墨染・丸太町関係ももう少しソフトに移行できたと思うんだけどな。元々がさつな性格だろうし、そういう細かい機微はあんまり得意じゃないのかも。

 そして、今回最大の問題児が、基本属性がオタクという丸太町さんである。ぶっちゃけ、今回のトラブルは彼女が悪い。「良い子だと分かってはいる」と認めておきながら、たった4人しかいないコテージで墨染さんのことを完全拒否。コミュ障ってレベルじゃない。流石にもう少し努力をしてほしい。あげく最後には「いなりのせいや」とまで言い出してしまい、よかれと思ってやっていたいなりを傷つけてしまうことにも繋がった。もうちょっと器用に立ち回らないと、今後の人生が辛そうだ。ただねぇ、彼女の気持ちは良く分かるんだよなぁ。安寧が得られるグループがあって、もうそれ以上の関係性は必要としてないのに、世界が無理矢理新しい関係性を押しつけようとしてくる。これが人見知りには拷問なんですよ。「余計なことすんな」とキレたくなる気持ちは良く分かるんですよ。……どうすればいいんでしょうね、私も答えを知りたいんです。手遅れになる前に。

 そして、そんな丸太町さんの態度に悪戦苦闘する墨染さん。彼女は、やっぱりどこからどう見ても良い子だった。「人付き合いが分からない」と漏らしていたが、ちゃんと丸太町さんの視線には気付いており、それに遠慮する気遣いは持ち合わせている。その上で、なんとか仲良くしたいという前向きな向上心もあり、自分に問題が無いかと内省までしている。本当に良い子だ。もう、彼女の思うままにことが運んでいれば問題など起こらなかったはずだったのだ。しかし、残念ながら人見知りのメンタリティはそういう人には理解出来ないもの。悩んでいるところに偽三条さんの奇行まで重なり、彼女もちょっと参ってしまったようだ。

 「伏見さんになりたい」という彼女の願いは、いなり自身も回想していた通りに1話の「墨染さんになりたい」の裏返し。結局、人は自分にないものばかりを求めてしまう。そして、いなりは一度それで失敗しているために、「それでは駄目なのだ」ということを知っている。その上で、なんとか墨染さんの力になれないかと必死に望む。そんな状態で一体何が起ころうとしているんだろうか。うか様にもらった神通力は変身能力だけなのかと思ったが、思念の強さで何か別な働きかけを起こしてしまうようだ。来週一体どうなるのか……ほんと、いなりが何かするたびにうか様の苦しそうな様子を中継するの勘弁してほしいよなぁ。心が痛むなぁ……乙女ゲーやってる場合じゃないよ……。

 ちなみに、三条さんと丸太町さんが2人でコテージで話している時につけたテレビから聞こえてきた天気予報が、噂の海平和アナである。確かに上映会で五味Pが言っていた通り、BGMにしちゃぁちょっと音量が大きかったかもしれない上に、フェードするまでがやたら長くて笑ってしまった。別にあそこ、テレビつける必要無いシーンだったけどな。この瞬間が海平アナが声優デビューに繋がるとは、まだ誰も予想していなかったのである……。アナウンサーの方が圧倒的に安定した職業だ……。

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