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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ちさきオンステージ、第19話。前回登場出来なかった鬱憤を晴らすかのように、今回は完全にちさきオンリー。圧倒的なエロさと可愛さ、綺麗さを併せ持つ完璧超人のような萌えヒロインっぷりである。1つ1つの仕草が本当にキュンキュン来る。

 前回の探索により、ついにまなかを発見した一行。しかし、まなかの目覚めはまだ訪れない。そんな中で、引き続き「変わったか」「変わらないか」という言葉をキーワードにしての葛藤が続く。今回はちさき視点がほとんどだったわけだが、彼女の中で「変わる」「変わらない」と同じように大切になっていたのが、「大人」と「子供」というタームである。5年の歳月で、4人の仲間達の中から1人だけ逸脱してしまったちさき。彼女は光が目覚めた直後には「変わってしまった自分」を直視できずにふさぎ込んでしまったわけだが、あのときは光に「変わってないな」という一言をもらったことで立ち直ることが出来た。今回はその続き。「どこが変わったか」「どこが変わっていないか」、そして「変わったことは良いことなのか」「変わらないことは良いことなのか」という本質的な部分についての自省を進めることになる。

 まなかが現れたことで何が大きく変わったかというと、それは当然物語の中心に位置する光であろう。これまでがむしゃらに汐鹿生の行く末に気を揉んでいた光だったが、今回まなかが救出できたことで一安心。心の内をひっそりとまなかに向けて吐露するようになった。そして、それを見ていたのが美海である。彼女は「自らの力で」まなかを救いだし、光の力になれたわけだが、その行為が自分自身を苦しめるということも前回から分かっていたこと。まなかと2人で時間を過ごす光を見て心を痛める。そして、「まなかを見る光を見る美海」を見るのがちさきである。美海の表情に明らかな恋心を感じ取り、そこに同時に「幼さ」「若さ」も見ている。5年前の自分と同じ目、同じ思い。「もうあんな目は出来ないかもしれない」と独りごちるちさきは、既に自身の光への思いも変わっているのではないか、と考えている。

 そんなちさきの変化を左右するもう1つの極には、紡と要という2人の男がいる。光が永遠の「子供」として輝きを放つのに対し、この2人が司るテーマは「大人」だ。要は、5年前の時点で非常に「大人な」立ち位置の人物であり、自分を大人っぽいと思っていたちさきをも上回る卓見でもって、4人の関係性を常に最上段から見守っていた。現時点においても、あまり感情に流されないように行動を続ける要は、自分のことを「大人っぽい」と感じていたはずである。しかし、食卓での会話によって、その自信は下支えを失ってしまった。紡とちさきは、背伸びでもなんでもなく、確実に5年の歳を取った「大人」になってしまった。ここでは既に要が感情論を振りかざす「子供」なのである。もちろん、要はそのことをすぐに自覚し、為す術を失って黙り込むしかなかったわけだ。

 「子供」である光への憧れを持ちながらも、確実に「大人」になってしまった自分に葛藤するちさき。中学の制服を持ち出して着てみたのも子供への回帰を願ってのものだったろうが、無情にも小さな制服は「変化」ばかりを強調する。かといって大人になりきれていない部分も抱えており、背伸びして酒を飲もうとしても、やっぱり上手くいかずに紡にいなされてしまう。光による「子供」への誘因、紡が支える「大人」への成長。ちさきは未だ、その間で揺れ動いている状態だ。しかし、今回の描写は確実に「大人」へ進みはじめていることを表しているだろう。最終的に「光に憧れている」ことについては自覚を変えていないが、そこに幼い頃のような気恥ずかしさも負い目もなく、純粋に憧れを意識出来るようになっている。また、美海に対しての目線や、「大人になろうとする意志」は、明らかに「子供からの脱却」を意識しはじめたもので、これ以上は光との繋がりを求めない方向性への変化である。「子供の頃のヒーロー」としては光の絶対性は揺るがないが、彼女はようやく、次のステップへ歩き始めている。その先にいるのが紡なのか、それとも要なのかは分からないが、今回はようやく、紡がちさきに対する感情を言葉にしてくれた。紡の求めるものと、ちさきの憧れるものは、おそらく同じものである。要には申し訳ないが、この2人はすんなり収まるところに収まるだろう。

 今回のコンテは安藤真裕ですね。ちさきの情感がたっぷり籠もった動きの1つ1つが本当に綺麗。縁側での2人の語らいシーンは非常に分かりやすくちさきの心情の揺れが分かるし、グラスなんかの小物の使い方もお見事である。本当に、「綺麗な世界」の画だけでも引き込まれる世界。

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