忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[3429] [3428] [3427] [3426] [3425] [3424] [3423] [3422] [3421] [3420] [3419]

 

Might Beyond Reason 道理を超えた力 (3)(G) C

インスタント

対象のクリーチャーに+1/+1カウンターを2つ置く。

昂揚 - 代わりに対象のクリーチャーに+1/+1カウンターを3つ置く。

 力こそパワー! なイラストが目印。うん、強くなるのはいいんだけどさ、だからその、筋肉に浮き出た妙な格子模様は、どこぞの次元を超えた生物の特徴だと言われててね……あかんやつや。その道理を超えたドーピングはアウトなやつや。しかしまぁ、現地の住民はそんな事情は知らずに「やべぇ、俺突然ムキムキやん!」とテンションも上がる。4マナインスタントでカウンター2つということはあの「龍麟の加護(KTK)」と同じ効率。アンタップはしないが、代わりに昂揚による更なるドーピング効果が見込めるようになり、カウンター3つは流石にお化け。ひ弱なボーイも一線級だ。今回は+1/+1カウンター絡みのシステムは一切無いので、このカードは純粋なマッスル目的。特に緑の人間絡みだと他のジャイグロ系や装備品、オーラなどの選択肢も多いので、どのカードが一番自分のデッキに合い、どのバランスが昂揚に近づきやすいかを考えながらの取捨選択を。

 

Moldgraf Scavenger 黴墓のゴミあさり (1)(G) C

クリーチャー・ファンガス

0/4

昂揚 - 〜は+3/+0の修正を受ける。

 昂揚デッキの基盤をなすコモン。クリーチャータイプはファンガスと微妙なところを突いてきており、現スタンダードでは「腐敗のシャンブラー」に続いて2体目の菌類である。その主なお仕事は昂揚を達成するまでの時間稼ぎ。ファンガス界の大先輩である「サリッドの殻住まい(TSP)」のように序盤からガッチリと地面を支えつつ、その脇で墓地が肥えるのを待つ。普通のカードならば昂揚を達成して攻めに転じたらお役ご免になるところだが、こいつはそこから3/4へとサイズアップを果たして他の面々と一緒に進軍が可能になる。非常に分かりやすいデザインだ。今回、緑はそこまで速いデッキタイプをサポートしておらず、人間も狼男もせいぜい中速。黒とのコンビでは墓地戦術で腰を据えて戦う必要があるし、青との調査デッキも低速だ。こうしたカードはどのデッキタイプでもある程度は必要になってくるんじゃなかろうか。

 

Moonlight Hunt 月夜の狩り (1)(G) U

インスタント

あなたのコントロールしていない対象のクリーチャー1体を選ぶ。あなたのコントロールする全ての狼と狼男・クリーチャーは、そのクリーチャーに自身のパワーに等しい値のダメージを与える。

 自軍の狼がよってたかって1人の餌食を食い荒らすという、なかなか容赦無い除去呪文。このテイストはかつて狼の群れを統率していた「野生の狩りの達人(M10)」が持っていたものに近くて、どうやら狼というと「群れで狩りを行う」というイメージが強いようだ。「達人」の場合は殴りに行った狼もダメージをくらう普通の格闘能力だったが、この呪文は狼側が一方的にタコ殴る理不尽格闘。狼の数は1体でもそれなりに機能するだろうが、2体以上用意出来る専用の狼ビートならばほぼ万能の確定除去として運用出来るはずだ。ある程度デッキを選ぶので、専門デッキを組んでいる人は遅めでもピック出来るのはありがたい。こういうところで上手く棲み分けられるかどうかが肝になってくると思われるが、相変わらず狼男の決め撃ちデッキは上や下から必要以上にマークが厳しくなりそうなのが怖いな。

 

Obsessive Skinner 偏執的な皮剥ぎ人 (1)(G) U

クリーチャー・人間、ならず者

1/1

〜が戦場に出た時、対象のクリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。

昂揚 - 各対戦相手のアップキープの開始時に、対象のクリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。

 昂揚誘発サイクルの緑。元となるボディは「サテュロスの木立ち踊り(JOU)」など、同型がいくつかある緑コモンの基本形。自身が2マナ2/2の熊として運用出来る他、中盤以降に効率的な後押しが出来るし、出てしまえば仕事が終わっているので何らかの燃料としてサクったり、墓地から回収してクルクル回したりと、死と墓地がテーマのセットでは普段以上に手軽な活躍が期待出来る。そして昂揚が達成出来ればフィーバーモードに突入。毎ターン放置しておくだけでめいっぱい自軍クリーチャーを強化してくれる世話好きっぷりは大したもの。1枚を守りきるだけで勝ててしまうスペックはサイクル中でも随一である。是非とも昂揚充分なデッキで採用したいところ。

 

Pack Guardian 群れの守護獣 (2)(G)(G) U

クリーチャー・狼、スピリット

4/3 瞬速

〜が戦場に出た時、あなたは土地・カードを1枚捨てても良い。そうしたなら、2/2で緑の狼・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

 瞬速で出た上に、4マナで4/3と2/2。でかい、多い、強い。アンコモンとしてはかなり魅力的な1枚。ついでに土地を捨てられるので、不意打ちで一気に昂揚条件をクリアするトリックなんかにも使えたりする。トークンがもらえるから手札で損してる気もしないし、それでも嫌だったら緑には土地を戻せるカードもあるので、遠回りながらもアドバンテージを積み重ねることも可能だ。「弱いこと書いてないから強い」という分かりやすいアンコモン。唯一、試合終盤のめくり合いで引いたときに土地を持ってないとがっかりではあるが。それでも4/3瞬速だけで強いのは偉いよな。

 

Quilled Wolf 針毛の狼 (1)(G) C

クリーチャー・狼

2/2

(5)(G):〜はターン終了時まで+4/+4の修正を受ける。

 クロールの戦士(DGM)」の豪華版。あっちは+3どまりでも充分強かったのに、なんとこっちは+4だ。すげぇ、って思ったけど、考えてみたら最近でも「アタルカの獣壊し(DTK)」っていうもっと効率の良いイケメンもいた。ティムールやりよる。ただ、このクリーチャーは狼なので、実際にイメージされているのは旧環境の「暗茂みの狼(ISD)」の方。一回だけ大きくなれる能力を倍のコスト、倍の効果にしたおかげでだいぶ印象は違うけども。中盤以降に戦える2マナ熊なのでリミテッドでの安心感は言わずもがな。狼サポートカードもそれなりにあるし、何よりピック中に狼を引いてることはばれないからね! 第2セットが「異界月」だってんなら「月霧(ISD)」の再録なんかはあっても良さそうだなぁ。

 

Rabid Bite 狂気の一咬み (1)(G) C

ソーサリー

対象のあなたのコントロールするクリーチャーは、対象のあなたのコントロールしていないクリーチャーに、自身のパワーに等しい値のダメージを与える。

 またまた一方的に殴る、ソーサリー版の「槌の一撃(BNG)」。せっかく格闘っていう能力がキーワード化されたのに、格闘はデメリットもそれなりにある、ってんで、まず赤が率先して「一方的に殴りつけるだけ」能力を獲得。赤は火力があるんだからそんなもんいらんやろ、と緑の方が嘆願書を書き続け、最近は緑にも「ニッサの裁き」のように一方的に殴れるカードが出てきた。今回はそれがいよいよコモンレベルにまで浸透し、この基本除去カードが作られたわけである。格闘とはなんだったのか。被覆と呪禁みたいに、そのうち格闘が無くなってこちらがキーワード化されたりするんだろうか。とりあえず緑の除去。必須。以上。

 

Root Out 根から絶つ (2)(G) C

ソーサリー

対象のアーティファクトかエンチャントを破壊する。

調査を行う。

 またもや5文字の日本語名で川柳が作れそうなカードは、このセットの「帰化」のコーナー。何故だか知らんがゼンディカー世界はこのコモン枠が「自然のままに」と「回収蔦」という微妙な面子だったために、こうして普通のコストでユーティリティ対策が出来るのは久しぶり。調査がついたせいでソーサリーにランクダウンしてしまったが、これでもまだ使いやすい方だし、自然にアドバンテージに繋がるのだから悪くない性能。今回は昂揚ギミックのために何となくエンチャントをまぜているデッキも多くなるだろうから、対象に困ることもないだろう。まぁ、そういうデッキ相手にエンチャントを破壊するのも良し悪しだけど。

 

Sage of Ancient Lore 古き知恵の賢者 (4)(G) R

クリーチャー・人間、シャーマン、狼男

*/* 変身条件・<狼男>

〜のパワーとタフネスはそれぞれあなたの手札に数に等しい。

〜が戦場に出た時、カードを1枚引く。

Werewolf of Ancient Hunger 古き飢えの人狼

クリーチャー・狼男

*/* 警戒 トランプル 変身条件・<狼男>

〜のパワーとタフネスは、それぞれ全てのプレイヤーの手札の枚数の合計に等しい。

 マロー風味のくるくる狼。表面は大体マロー。1マナ重い代わりにキャントリップになったので、事実上パワー/タフネスに+1の修正。1マナ重くなったのも納得。さらに、変身すればこれがより伝説チックな「マローの魔術師ムルタニ(ULG)」能力にまで拡大。さらに警戒・トランプルの大盤振る舞いは流石のレアである。狼男の能力ってのは「呪文を唱えないターン」が出来るという潜在的なストレスのせいでなかなか使っていて爽快感がないのだが、こいつの場合、そうして溜めた手札をそのままステータスに活かしているという実感があるのでストレスは軽減される。相手側も、変身後のことを考えるとなるべく手札を減らして出迎えたいが、手札が無くなると今度は1ターンに2つの呪文を唱えるのが大変になり、変身解除が難しくなってしまう。なかなか興味深いジレンマの与え方だ。まぁ、素で5マナなので、相手側の手札は元々そんなに多くない状況で出てくることが多そうだけど。せいぜい自分が3〜4枚で相手が1〜2枚なら4/4〜6/6ってところか。緑の5マナレアとしては割と普通。いや、これに警戒とトランプルとキャントリップが付いてるのか。上手く変身出来れば「放浪する森林」の後釜みたいな活躍も出来るかも。

 

Seasons Past 過ぎ去った季節 (4)(G)(G) M

ソーサリー

あなたの墓地にある好きな数だけの、互いに異なる点数で見たマナコストを持つカードを手札に戻す。〜をあなたのライブラリの一番下に置く。

 緑がたまに神話でぶちかます、「墓地からいっぱい回収しよう」プロジェクトの新作。この手のチャレンジで一番ぶっ飛んでいたのは「法務官の相談(MBS)」だと思うが、今回はそこまで馬鹿をやるわけではなく、ギリギリ現実的なコストで、ヘンテコな制限にチャレンジしている。仮に1ターン目から毎ターンフルコストの呪文を唱え続けるようなデッキならば、このカードで1から5までの全てのマナコストを回収して4枚ものアドバンテージを稼ぎ出す、なんてことも夢ではない……いや、それは夢だな。どっちかというと、雑にライブラリを削って墓地を貯めておき、そこから適当に「なんか強そうなカードの組み合わせ」を見繕って拾う、ってのが一番現実的。そう考えるとリミテッドではあんまり存在感がなさそうなので、何か複数のカードの組み合わせの妙を楽しむコンボデッキとか、なんでもいいから手札を増やしたいやけっぱちなデッキのエンジンとして使うのが一般的か。「死橋の詠唱(DGM)」とか、緑のこういう雑なアドバンテージカードってあんまり使われないんだよな。

 

Second Harvest 再度の収穫 (2)(G)(G) R

インスタント

あなたのコントロールするトークン1体につき、そのトークンのコピーであるトークンを1体戦場に出す。

 トークン倍々計画。この手のカードではマローのお気に入りで時折話題に上る「倍増の季節(RAV)」が有名なところだが、既にあるトークンを倍加させる呪文といえば、直系の先祖は「平行進化(TOR)」ということになるだろう。効果はほぼ同じだが、あちらはフラッシュバックつきで5マナのソーサリー。こちらは4マナのインスタントだ。フラッシュバックが事実上お飾りだったカードなので、当時から比べると随分改良が進んでいる(相手側をコピーしないのも良い)。どこの環境でも一定数のトークンはいるものだが、今回の環境で強く押し出されると思われるのはゾンビ・スピリットの2つ。効率だけを考えたら飛行持ちのスピリットがおいしいかな。インスタントになったことで、細かいヘンテコテクニックも使えるようになっており、例えば「嘲る映し身」でコピーを作り、それをさらにコピーして永続的に残すなんて技も可能。いや、そこまでする意味があるかどうかは別として。前提の必要な呪文なので大フィーバーは難しいが、リミテッドでは上手くいけばドヤ顔が輝くことに。忘れがちだが、調査で得られる手掛かりだって立派なトークンですからね。

 

Silverfur Partisan 銀毛の援護者 (2)(G) R

クリーチャー・狼、戦士

2/2 トランプル

あなたのコントロールする狼か狼男がインスタントかソーサリー・呪文の対象になるたび、2/2で緑の、狼・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

 今回のセットでの新しい試みとして、「各部族について、今までと違った形のロードを生み出す」という実験が行われているらしい。例えば人間だったら「サリアの副官」で、恒常的な増強ではなく187能力でのサポートが横に並べる人間戦術を支えるデザインになっている。その他、スピリット全てに瞬速を与える「鎖鳴らし」、ゾンビがトークンのおまけを得る「戦墓の巨人」、吸血鬼全てにマッドネスを付与する「ファルケンラスの過食者」と、各種族が各々の特性をPRしているのが面白い。このクリーチャーは狼族(狼男族)のサポーターであり、同胞が呪文で狙われたり、増強されたりした時に更なる仲間を生み出すという。まぁ、横に並べるラインは人間なんかと同じだな。現時点で「狼男」という種族が「インスタントやソーサリーに狙われる」というシチュエーションと特に関係性があるようには思われないが、一応、狼男は「なんでもいいから呪文を唱えないと変身する」「変身解除には呪文連打が必要」という要素があり、相手が手札から何らかの除去などを片っ端から使ってくることは(ちょっとだけ)促進されるかもしれないので、そのサポートに使えるということだろうか。まぁ、もし除去が飛んでくるなら真っ先にこいつが狙われるわけだが、その場合でも子供を残して死ねるので損はしない。狙うべきは、巨大化系呪文などでとにかく狼を援護してやる形での富国強兵策。「模範提示」みたいな複数強化呪文を連打すれば、すぐにでもわくわく狼ランドが形成出来る。こうしてみると、何とも「英雄的」なクリーチャーだ。

 




Solitary Hunter 孤独な狩人 (3)(G) C

クリーチャー・人間、戦士、狼男

3/4 変身条件・<狼男>

One of the Pack 群れの一員 

クリーチャー・狼男

5/6 変身条件・<狼男>

 コモン人狼。今回コモンに配置された狼男は赤緑ともに2枚ずつ。赤が3マナ2/2と5マナ5/4、緑は2マナ2/1と4マナ3/4。赤緑で組めば綺麗に2マナから5マナまでが均等に並ぶことになる。マナカーブの後方を担当するこいつは赤の3マナ同様に完全バニラ。このバニラ味をいかにおいしく頂くかが狼男を楽しめるかどうかの分かれ目になるわけだ。増強装置を使ってみる、変身ギミックを後押しするカードを詰め込むなど、色々とやりようはあるだろうが、その際に大事なのは「別に変身せずとも4マナ3/4ならそこそこ強い」と割り切ること。変身ばかり考えて手が止まってしまうと、勝てる試合も落としてしまいかねないので注意が必要だ。ひょっとしたら相手は何もできずにターンを返してくるかもしれないのだし、逆にこっちのターンを費やしても呪文を連打してもとに戻しに来る可能性もあるのだ。わざわざ自分のターン馬鹿正直に捧げてやることもあるまい。

 

Soul Swallower 魂を飲み込むもの (2)(G)(G) R

クリーチャー・ワーム

3/3 トランプル

昂揚 - あなたのアップキープの開始時に、〜の上に+1/+1カウンターを3つ置く。

 ざっくり馬鹿ワーム。昂揚達成後に登場すれば、次のターンに殴るときには6/6。それ以上は馬鹿馬鹿しいので考える必要も無い。現在の環境ならば「硬化した鱗」デッキで活躍中の「マナ喰らいのハイドラ(ORI)」と同じくらいの性能だろうか。こいつの参入と同時に「硬化した鱗」が落ちるのは残念だね! いや、ハイドラに比べると相性はそこまで良くないんだけどさ。素でもそこそこのステータスで戦えるのは流石のレア。早めに昂揚が満たせるデッキなら、出た直後の対処がマストになるこのワームはかなりのプレッシャーになるはず。リミテッドなら英雄クラス。構築だと流石に物足りなさはあるが、「精神壊しの悪魔」と一緒に昂揚ファッティズを組んでみるのは面白いかも。ちなみに、過去に「魂呑み/Souldrinker(TMP)」という名前のクリーチャーもいたが、特に関係は無い。

 

Stoic Builder 冷静な建築家 (2)(G) C

クリーチャー・人間

2/3

〜が戦場に出た時、あなたは対象の、あなたの墓地にある土地・カードを手札に戻しても良い。

 フレーバーによると、過去の一連の騒動で廃墟と化し幽霊の温床になったホロウヘンジ(元はアヴァブルック)に戻ってきて、町を復興させようとしている建築家のようだ。その能力は「地図作り(ODY)」と全く同じ。コストもそのままで、時代を鑑みてか、タフネスだけが1点あがって上位互換になっている。「地図作り」も墓地環境であるオデッセイで再録された実績を持つ「墓地肥やしからのアドバンテージ狙い」クリーチャー。ライブラリを削ることで墓地を肥やす行程では自然に墓地に無駄な土地が溜まることになるので、そのうち1枚をさりげなく回収することでへそくりを溜めようって寸法だ。アドバンテージとしてはささやかなものだが、共鳴者環境になれば、再び燃料を蓄える役目もこなせる。素のステータスが悪くないので、頑張って家造りに励んでもらおう。

 

Thornhide Wolves 茨隠れの狼 (4)(G) C

クリーチャー・狼

4/5

 この鹿毛と申すは、茨隠れの鉄兜。前田慶次の狼にて候。それなりに良いサイズのよっしゃあバニラ狼。イニストラードというとコモンの5マナバニラ界では最大サイズを誇る「ホロウヘンジの獣(DKA)」を生み出した次元であり、その後続に何が現れるかと期待されたが(?)、時を経て現れたニューバニラは、残念ながらパワーが1下がってしまった。しかしまぁ、悲観することはない。クリーチャータイプが狼であるという部分だけでも、パワー1を代替するくらいのメリットがあるかもしれないのだ。狼デッキではマナカーブの締めとしてきっちり働いてもらおう。そうでなくてもこのサイズならそこそこ。一応「タジュールの道守」と相打ちにはなるわけでな。

 

Tireless Trcker 不屈の追跡者 (2)(G) R

クリーチャー・人間、スカウト

3/2

あなたのコントロール下で土地が戦場に出るたび、調査を行う。

あなたが手掛かりを生け贄に捧げるたび、〜の上に+1/+1カウンターを1つ置く。

 次元をうっかり間違えた上陸能力を持つクリーチャー。まぁ、このテイストは「色んなところを歩き回って証拠を集める」っていう意味なんだろうけど。ちゃんと足を使って捜査する、古き良き探偵の鑑である。上陸によって手掛かりトークンが1つ手に入る。そして手掛かりを使えば使うほどにこいつは強くなっていく。素のステータスはレアにしては物足りないが、ジワジワと経験を積んでたくましくなっていく、ハードボイルドなクリーチャーである。上陸でカードが引けるクリーチャーがいたら強いに決まってるわけで、調査出来るこいつだって充分にアドバンテージの種。使うことに躊躇いは必要無い。悩ましいのは、このカードを使っているデッキの場合、他のカードで生み出した手掛かりをこいつの登場前に使ってしまうかどうか。よほどのことがない限りは「手札は正義ィィィ!」ってんで引けるカードは引いた方がいいに決まっているのだが、後々にサイズアップの燃料になるかもしれないとしたらちょっと考えてしまう。まぁ、こういうところが悩ましくも楽しい部分ではあるのだが。

 

Traverse the Ulvenwald ウルヴェンワルド横断 (G) R

ソーサリー

あなたのライブラリから基本土地・カードを1枚探し、それを公開して手札に加える。その後、あなたのライブラリを切り直す。

昂揚 - 代わりに、あなたのライブラリからクリーチャー・カードか土地・カードを1枚探し、それを公開して手札に加える。その後、あなたのライブラリを切り直す。

 かなり思い切ったチャレンジを導入した昂揚呪文。素の状態では単なる「地勢(M14)」なので、リミテッドで色マナに不安がある時でもない限り出番は無い。いや、あったとしても「分かれ道」っていうもう1つの選択肢もあるし、ひょっとしたら一切出番は無いかもしれない。ほぼ昂揚限定での呪文だ。もし昂揚が達成されれば、その効果は一気に万能チューターへと早変わりする。クリーチャー部分だけでも同じ効果の呪文は「エラダムリーの呼び声(PLS)」という2マナのレアであり、これだけでも1マナ呪文としては充分だが、さらに土地サーチ部分も地味にパワーアップしており、「森の占術」同様に基本でない土地を探すことも可能になる。まー、構築レベルでこの2つの仕事を同時に求められることはあんまりなさそうなのでそこまで意味は無いのだが、とにかくどんなクリーチャーでもサーチ出来る呪文というのはそれだけでも意味があるだろう。リミテッドではグルグル回るレアになるかもしれないが、構築ならとりあえず4枚積んでおき、序盤にこいつを「地勢」として使い捨てておけば少なくとも昂揚のうちソーサリー部分は達成出来る。何らかのシルバーバレットデッキで出番が来るかもしれない。

 

Ulvenwald Hydra ウルヴェンワルドのハイドラ (4)(G)(G) M

クリーチャー・ハイドラ

*/* 到達

〜のパワーとタフネスは、それぞれあなたのコントロールする土地の総数に等しい。

〜が戦場に出た時、あなたのライブラリから土地・カードを1枚探し、それをタップ状態で戦場に出す。その後、あなたのライブラリを切り直す。

 は? ……もう一回、はぁ? 何度も何度もテキストを読み直して確認したが、どこを見ても神話らしい文言は書かれていないように思えるのだが……。なんだこれ。いや、確かに土地の数を参照するカードはレアに位置するものだ。その代表といえるのは「マローの魔術師モリモ(10ED)」だろうし、もう少し現代的なところでは「瓦礫鬼(GTC)」なんてカードもレア。ただ、これらに共通しているのは、「大したことない」という部分である。レアとしても地味だし、そこまでフィーチャーされた記憶は無い。いや、それでもモリモならトランプルがあるので押し込みに長けていたし、「瓦礫鬼」は湧血能力があったので手札から捨ててフィニッシュ呪文に使えるというレアらしい強さはあった。しかし、このハイドラは……到達か……いや、いいよね、到達。天使もドラゴンも止まるもんね。あと、土地を参照するカードだから土地を探すことも出来る。しかも基本土地なんてけちくさいことは言わない。土地カードなら何でも直接場に出せるぞ。……「原始のタイタン(M12)」の半分の効率でね……。いや、タイタンと比べること自体がおかしいのは知ってるけどさ。この地味さはなー。まぁ、幸いにも前の次元はデカブツ溢れるエルドラージ世界だったんだ。6マナからのジャンプアップにも意味はあるし、どんな土地でもサーチ出来るなら無色マナ関係の強い土地にアクセス出来るのは悪くない……かも……。いや、でもエルドラージ絡むデッキにこれ入れる? マナ加速のカードは下のマナ域で足りてるだろうに……ハイドラマスター募集中。

 

Ulvenwald Mysteries ウルヴェンワルドの謎 (2)(G) U

エンチャント

あなたのコントロールするトークンでないクリーチャーが1体死亡するたび、調査を行う。

あなたが手掛かりを生け贄に捧げるたび、1/1で白の、人間・兵士・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

 探偵がいれば当然謎もたくさんある。ウルヴェンワルドは元々人狼がたくさんいた地域だし、そこでの殺人事件ともなれば狼が怪しいわけだが、案外犯人は意外な人物? じっちゃんの名にかけたいところ。とりあえず「死亡するたび調査を行う」っていうひどく当たり前のテキストがなかなか新鮮。そんな捜査チームの頑張りを聞きつけて、少しずつ捜査人員も集まってくる。手掛かり1つにつきサポートの警官が1人。全ての手掛かりトークンが「起源の呪文爆弾(SOM)」相当になるわけで、それって結構な人脈である。青緑を基盤とした「調査デッキ」ならば、調査に必要な時間を人の壁で築き上げる重要なコントロールパーツになりそう。大量の捜査員で相手を踏みつぶせ! どんなカオス国家やねん。

 

Vessel of Nascency 発生の器 (G) C

エンチャント

(1)(G)、〜を生け贄に捧げる:あなたのライブラリを上から4枚公開する。その中から、アーティファクトかクリーチャーかエンチャントか土地かプレイズウォーカー・カードを1枚手札に加えても良い。残りのカードを墓地に置く。

 「器」サイクルの緑は、最近ではすっかりお馴染みになった掘削能力の新作だ。特筆すべきはその受けの広さで、なんとパーマネントならオールOK。誓いを立てたニッサを上回る汎用性で、ライブラリをめくって外れることはまず無いと言っていいだろう。まぁ、トータルで3マナかかってるんだからこれくらいでいいんだけども。青の項でも書いたが、特筆すべきは圧倒的な墓地構築力。1ターン目にこれを置き、2ターン目に起動すれば、ひょっとしたらその時点で昂揚を達成しているかもしれないのだ。そうでなくても、4枚もめくれば土地はほぼ含まれているだろうから、墓地にエンチャントと土地を置くのは容易。あとはそこまで墓地に送るのが難しくないカードタイプを残すのみである。大したコストもかからず、手札の損もなく、これだけの安定性で昂揚が達成出来るカードがコモンに入っているというのは緑の大きな武器になりそうだ。コストも大して負担にならないからデッキに複数枚入れてもよさそうだし。これ、強いんじゃなかろうか。

 

Veteran Cathar 古参の聖戦士 (1)(G) U

クリーチャー・人間、兵士

2/2

(3)(W):対象の人間は、ターン終了時まで二段攻撃を得る。

 友好色起動クリーチャーの最終回は、当然緑白の人間クリーチャー。改めてまとめて置くと、白青スピリットは手札への帰還能力、青黒のゾンビは接死、黒赤の吸血鬼は速攻で、赤緑の狼は破壊不能をつけた。この人間+二段攻撃っていう組み合わせはやや意外だが、白は二段攻撃の第一色だから問題なく合法。この兵士は自身が2マナ2/2の熊ボディなので割と地味だが、4ターン目以降ならば自分に二段攻撃をつけて突っ込むことも可能になるので、単体での性能も決して悪いものではない。また、人間の特徴であるオーラや装備品による強化も二段攻撃とのかみ合わせが良く、是非チャレンジしてみたいのはトランプルがつく「乗馬術」との組み合わせ。馬を駆る聖戦士の二段突撃は容赦無く相手を踏みつぶすだけの迫力があるぞ。ギデオンあたりとチームを組んで人間讃歌を歌う攻め手も面白いかも。

 

Watcher in the Web 巣網から見張るもの (4)(G) C

クリーチャー・蜘蛛

2/5 到達

〜は各戦闘でさらに7体のクリーチャーをブロック出来る。

 ナイスフレーバー優先。1/10以下だが、あの「百手巨人(THS)」の再来だ。手が百本ある巨人なら100体ブロック出来る。それなら、足が八本ある蜘蛛は当然8体ブロック出来るのだ。……あれ、でも百手巨人にも足は2本あるんだよね。その理屈だと、あいつ2体分サボってやがったな。いや、どう考えても八本足全部使ってブロックとか笑える絵しか想像出来ないけども。そう考えると8体を締め付けていたロートスさんも割と無理してやがったな。まぁ、散々遊んではいるものの、普通の蜘蛛である。「大蜘蛛」より1マナ重く、その分タフネスがあがって、複数ブロック時にも生存率はちょっとだけ高い。2/2飛行程度なら2体までがっちり受け止められるので、実は結構な障壁なのかも。装備品やオーラでよりがっしりしてやると、八面六臂ならぬ一面八臂の大活躍となるかも。

 

Weirding Wood 奇妙な森 (2)(G) U

エンチャント・オーラ

エンチャント(土地)

〜が戦場に出たとき、調査を行う。

エンチャントされた土地は「(T):あなたのマナ・プールに好きな色1色のマナを2点加える」を持つ。

 奇妙な森っつうか奇妙な石なんだが……石の向いている方向に森の木々もねじ曲がってしまっているのね。勝手に森のマナをねじ曲げたりすると、どこぞのエルフから怒られるゾ。さておき、このセットでは貴重なマナ加速カード。素の性能は個人的に非常に因縁のある「遮蔽された高楼(DTK)」と全く同じ。安定して色マナを供給してくれるが、いかんせんこれがアンコなのがこの世界のルールなんだな。調査をしつつ、その後の手掛かり運用マナをサポート出来るという骨子はまとまっているし、唯一無二の能力なので他の環境よりも気持ち早めにピックしてもペイする可能性はある。エンチャントであるというだけでも貴重だし。エンチャント(土地)なので一度張ってしまえばほとんど墓地に落ちることはないだろうが、ライブラリから直接削った場合に昂揚の種になるのは検討すべきメリットだ。

 

拍手

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
27
28 29 30
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[04/27 Eugenecloub]
[04/26 な]
[04/25 な]
[04/19 NONAME]
[04/17 NONAME]
バーコード