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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 うひゃぁ、面白いやつだ、第6話。今回、ひょっとしたらいままでで一番好きかも。本当に画作りの良い作品なので、シナリオラインの細かいトコ気にしないで楽しめるとすごく良いアニメになる。

 今回の面白さの中心にいるのは、当然のことながらゲームの招待客、マユちゃんである。もー、俺らみたいなクソオタクはリアルの生活で絶対接点を持ちたくない脳みそ空っぽギャル。趣味はアイドルの追っかけだし、恥じらいは欠片も無いから萌えキャラからはほど遠い。「こんなヤツの生死なんてどうでもええやんけ、せいぜいみっともなく足掻いて情けない姿をさらすんだろな」と思っていると……そうなんだよなぁ。ギャルだろうがオタクだろうが、信念があれば関係無いんだよなぁ。徹頭徹尾自分を維持し続け、どんな嫌がらせにも、ドッキリまがいのアホゲームにも、生死を賭けた修羅場でも、一切ぶれない見事な馬鹿の生き様。素晴らしい。途中までは死の記憶が無かったとはいえ、あんなトンデモな状況下でもろくに疑問を抱かず、頭を支配するのは憧れのアイドルとのツーショットのことだけ。それ以外のことは全て些事であり、願いが叶っている間は何が起こっても平気。強い、このギャル強い。そして、最終的には当然「お前が死ぬか、憧れの人が死ぬか」という極限状態に陥れられ、これまでの参加者の例を紐解かずとも「どす黒い人間性」を暴かれてしまうという状態にも関わらず、この娘は何一つ変わらない。いやまぁ、汚いっちゃぁ汚かったけどね……そうかぁ、死人でもトイレにいく必要はあるかぁ……。

 相変わらず、お話だけを切り出してしまえばなんてこと無いシナリオなのだ。いつも通りのパターンで、最後の最後に「死」を思い出して絶望する。ただ、今回はマユのKYパワーが炸裂したおかげで「死」自体はほとんど問題になっていない。3話のカップルの時と似たような状態。そして、あちらは「くっつきそうだったカップルが何となくくっつく」お話だったが、こちらは「根性を見せた女の子のブレない生き様が、性根の悪いすけこましアイドルを改心させる」というお話。とても良いお話。何がすごいって、普通に考えれば人気アイドル原田とやらだってクソみたいなヤツなのだから最初から最後まで悪人として描かれているはずなのに、今回のお話は不思議と嫌悪感がわかないのである。まぁ、中の人のインパクトって話もあるが、それ以上に、この原田がマユちゃんのワールドに飲み込まれてしまい、彼女を引き立てるため、単なる悪人で終わることが出来なかったためであろう。いくらアホみたいな関係性だとしても、やっぱり「マユが憧れる男なんだからそれなりの魅力はほしい」という要請があり、原田は「マユが一直線に突っ走るための動機」として不足無い程度のキャラには仕上がっているのである。クライマックス前のアーマーキャストオフのシーンは無駄にイカしてて笑ってしまうし、最後の改心にいたるまでの流れも、(どう考えてもこいつが悪いのに)感情移入してしまう部分がある。なんか、最終的に3話のカップルよりもこっちを応援したくなりません? まー、実際付き合い始めたらすぐにボロが出て別れそうな組み合わせではあるのだが……。

 今回、僅か30分の尺の中、ゲストキャラでしかなかったはずのマユちゃんがここまでの存在に膨れあがったのには、大きく2つの要因がある。1つは何と言っても今作最大の売りである丁寧で美麗な画面の効果。本当にね、「狭い空間でちょこちょこゲームやってるだけ」っていうすごく画にしにくい設定を、あの手この手で「魅せる」作劇が上手い。ツイスターゲームでドッキドキ! ってのはつい最近だと「クロスアンジュ」でもやってたんだけど、まるでアカギの時の無駄に盛り上がる麻雀のごとく、こんなどうでもいいゲームでここまで盛り上がる画面が作れるとは。細かい表情の作り方も最高で、マユの魅力は美人とか、素直とか、そういう普通の「可愛い」じゃない。イラッと来るようなふてぶてしさ、何も考えてない頭空っぽな勢い、そのくせ一途で信念のある生き様(死に様?)、そうしたものをガンガン表に出してアピールするのって、かなり難しい課題だったんじゃなかろうか。開けっぴろげなパンツとか、顔面に風を受けてぐっちゃぐちゃになるご面相とか、そういう笑わせる画面の勢いもあるし、末期には涙を一筋流し、原田と重なりあうちょっとセンチな演出まで、非常にメリハリがある。こういうところで力を発揮するアニメが大好きです。

 そして、もう1つの要因はここで力強く主張しておこう。中の人である種﨑敦美の熱演である。やっぱりこの子すげぇ上手いよなぁ。エレベーター出た直後から、ほんの一言二言であっという間にマユワールドを作り、どんな非常識で、どんなに馬鹿馬鹿しい状況でも「マユイズム」がきっちり出て、見事にキャラクターを引き立てている。彼女の仕事がなければ、どれだけ良い画面だったとしてもマユがここまで化けることはなかったはずだ。いやー、すげぇ良いものを見せてもらった。相方に宮野があてがわれたこともあって破壊力が2倍3倍に膨れあがってたよなぁ。ありがたい話です。

 こうして跳ねっ返りで悲壮感の無いマユがメインだったためなのか、今回はクイーンデキムではなく、ギンティが担当するバー「ウィーギンティ」が舞台となっている。やってることは大して変わらないのだが、ルール説明が雑だったり、明らかに参加者を不必要に苛立たせ、いじめて黒さを引きだそうとするなど、裁定者の中でもやっぱり違いがあることが伝わってくる(あと謎のこけしね。デキムの人形と同じように、ギンティはこけし製作が趣味なのだろうか)。今回のお話はデキムと瀬戸ちゃんではここまでの勢いは出なかっただろうから、アニメシリーズ的には、ギンティは「ギャグ大盛り上がり回」の担当なのかも。いや、多分ギンティが絡んでもっと悲壮なエピソードだっていくらでも作れるとは思うけども。ギンティさん、いくら面倒だからって仕事全部ネコに任せるのはどうなのさ。

 結局、今回はメインシナリオ(?)は特に進むこともなく、瀬戸ちゃんに関わる謎などは一切進展しなかったわけだが、オープニング映像を見る限り、マユってこれからもあのフィールドに居座ることになるんだよな。……それでいいのか裁定者たち。そんなん許してたらどんどん死人が溜まるぞ。彼女のヘアゴム、どこに売ってるか知りたいです。

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