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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 あかん、もう吐きそうや……第14話。こうして畳みかけるように絶望的な状況が重なると、観ている側のメンタルも段々やられていくのよね……勘弁してくれ……。

 オープンエンドが変わって2クール目に突入、オープニングは結局半分も使われてなかった気がするので変更になってしまうのは勿体ないが、個人的には鈴木このみもMYTH&ROIDも好きなのでまぁ良し。オープニング映像は相変わらず色々と想像させる仕上がりだが、今作らしく決して明るい映像になっていないのでなかなかおっかない。

 さて、前回の時点ですでに絶望的な状況に立たされていたスバル。勘違いと調子乗りでここまで来てしまったため、いよいよ王選本番というこのタイミングでいきなり冷や水をかけられた形だが、普通に考えれば「身の程を知る良いチャンス」なんだ。確かにスバルは唯一無二の能力を持っているし、ここまで真摯にことにあたり、数々の問題を解決してきたのも事実。その部分についてなかなか正統な評価はもらえないので、その辺でやきもきしてしまうのはしょうがないところ。しかし、あれだけ手酷くエミリアに振られてしまったところで、一旦頭を冷やすクレバーさはあっても良かったはず。一夜明けても「自分は被害者なのだ」という凝り固まった信念が揺らぐことはなく、お世話になっているクルシュ邸でもどこか横柄な態度である。このことは、なんだか既存のラノベ文化に対するアンチテーゼのようにも見えるシチュエーションになっており、いわゆる「主人公体質」と呼ばれるものへ疑問を投げかけるデザインに見える。スバルの頭の中には「自分が主人公だ」という根拠のない思い込みみたいなものがあり、それが先走っているせいで色々と無茶をしてしまう部分が有るのじゃなかろうか。いわゆるラノベ的世界ではそれが許されたり、たまたま上手くはまったりするわけだが、この世界ではそうしたことが(今までは許容されてきたが)もう起こらなくなり、スバルはやることなすことが「ただのわがまま」に逆戻りしたのである。なんだか理不尽な扱いのようにも感じるが、半分以上はスバル自身の責任なのでしょうがないだろう。どうひいき目に見ても、回りの人間たちはスバルに対して好意的に接してくれているのだ。ラインハルトしかり、クルシュしかり、ユリウスしかり。それでも、スバルはすでに視野がひどく狭くなってしまっているせいで、もうそれらの気遣いを感じ取ることが出来なくなっている。

 ただ、全部が全部スバルの独りよがりのせいというのも可哀相な部分があるのは事実。言ってしまえば、全て「間が悪い」のである。ラインハルトは善意でもってスバルに謝罪しに来たはずなのだが、彼にとって「無意味」という言葉はたまたま非常にセンシティブなワードになってしまっていた。だからスバルはより一層頑なになる。クルシュとの対談もそうだ。彼女は契約を結んだためとはいえ、比較的話が分かり、エミリアにも分け隔てなく接してくれる人間の1人だったのだろう。彼女は本当にスバルのことを思って助言し、事実を知らせてくれたにも関わらず、現在、スバルにとって自分の実力を否定する人間は全て敵なのである。そんな状態で、本来は「敵」であるべき人間から貴重な助言を受けても、まともに受け取れるはずがなかった。一度転がりだした勘違いは、もう二度と止まることはない。まさに「病」だ。

 唯一、そんなスバルの苦労を認め、共感してくれたのがレムだった。彼女とてスバルの死に戻りのことは知らないはずなのだが、以前の件で何となくスバルの自己犠牲の精神は感じ取れたし、恩義と好意を抱き、いくらかはスバル寄りの立場でいてくれる存在。しかし、彼女が半端にスバル寄りだったことが更なる不幸を呼んでしまったのが今回の事件の救いの無い部分。もし、レムが以前のようにスバルに冷たくあたり、事務的に物事をこなしてくれていれば、彼女は決してスバルを屋敷に引き戻す手伝いはしなかったはずだ。「スバルが行っても役に立たない」というのは回りの人間の共通認識であり、クルシュ邸から出さないことが最善策であることはレムも分かっていたはず。それでも、道半ばまでとはいえスバルを連れだしてしまったのは、彼女がスバルに肩入れする部分があったから。結局馬車の中の様子を見てスバルを引き止める決意をしたようだが、時すでに遅し、何もかもが半端になってしまった。

 そして、これでロズワール邸に駆け込んだスバルがエミリアから絶交を告げられるくらいなら救いはあったのかもしれないが、事態は想定しうる最悪の事態へ。王選の争いは激化し、あっという間に「魔女」エミリアにはどこからともなく暴力が叩きつけられる。庇護者たるロズワールの領民は惨殺され、もっともスバルを理解してくれていたはずのレムまでもが、彼のわがままのせいで命を落とした。もう、何もかもがスバルのせいで最悪の方向へ進んでいるのである。

 否、まだ分からない。少なくとも領内の様子を見る限り、敵の手は完全にロズワールの警戒の上を行っていたのだろう。つまり、エミリアとロズワールは、このままでは絶対に助からない。デッドエンドだ。もしそこに一石を投じることが出来るとするなら、全ての道理を超えたスバルの死に戻りだけである。つまり、何とも皮肉な形ではあるが、彼は「間に合うかもしれない」のだ。再び、誰にも理解されず、誰にも認められない戦いに挑めればの話であるが。

 ひとまず、レムをここで殺すわけにはいかない。エミリアを救いに来たはずのスバルだが、今は目の前のレムのことで頭がいっぱいだろう。彼女を救い出すことが第一の命題。久しぶりに、戻らなければいけない。さて、戻ったところで果たして彼が間に合うのかどうかは分からないが……。

 来週も、キツいかなぁ……。

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