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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 オープニング最高かよ、第36話。いやー、3部の時のこともあるから何かしてくれるかも、っていう期待はあったのだが、今回は曲の使い方が最高だな。元々今回の「Great Days」はお気に入りなんだけど、曲中に入るヒョ〜ンみたいなヘンテコな間奏がすごく不思議でしょうがなかったんだ。なるほど、あそこでああいう使い方になるのか……。映像演出としてはぶっちゃけキンクリに近い気もするのだが、逆再生でバシッと見せられて、ループもののニュアンスも込められて、挙げ句にラストカットがアレ。完璧に計算し尽くされた映像だったわけだ。これまで散々作画について文句は言ってきたが、今回のオープニングは文句無しでグッジョブ。こりゃぁ5部のアニメも期待が高まるぜ。……まぁ、5部の場合はラスボスの能力が明らかになるのがストーリー中盤だからクライマックスには持ってこられないんだけどね(ラス前でオープニングに特殊演出を入れるとしたら「あっちの」能力になるんですかね)。

 閑話休題、息つく間もなくバイツァダスト。期待通りの早人オンステージである。佐藤利奈が焦って叫んでハァハァしてるのをたっぷり30分聞けるだけでも私からしたら極上のご褒美なわけですよ。ジョジョ特有の台詞回しで感情全振りってかなりハードルの高い内容なんだけど、早人に関しては流石の一言ですわ。この1,2話で急激に成長している彼の存在は、本当にこの作品では大きなものです。

 で、そんな早人が体験している不幸のどん底体験だが、「察しの良いガキ」であるが故に色々と手を尽くし、その上でどうしようもないという絶望感がある。「自分のせいで露伴が死んだ」→「露伴に近づかなければいい」くらいなら思いつくだろうが、当然その上を行くバイツァダスト。「運命の力」というフレーズもジョジョではお馴染みのものですね。これのレベルが格段に上がると「暗殺風水に失敗はネェのじゃぁ〜!」になります(なりません)。吉良も吉良で僅か1日で自分の能力を100%理解しており、たかだかガキ1人相手に何も臆することなど無いってんで余裕の表情。素直に人生を謳歌している吉良吉影の楽しげな様子が拝めるのも、このパートの楽しみの1つですね。次週、さらに調子に乗って愉快な姿を見せてくれます。まぁ、こんだけチート級の能力をもらったら浮かれるのもしょうがないですけど。

 露伴の死に続いて、今度は集合場所に図ったように遅刻しまくって集まる残りの4人。康一君、その辺歩いてる小学生にいきなり道を尋ねるのはどうなのよ。時計が無いのはしょうがないけど、小学生だってあんまり時計はしてないと思うぞ。っつうか承太郎は流石に時計持ってるだろ。頼りない大人達ばっかりで申し訳ないなぁ。サラッと流しているが、実はあの場所に集まった理由もよく分かってない。まぁ、おそらく早人の通学路であるという認識があったのだろうが(杜王駅と学校の間とかかな?)、早人に話を聞く目的であそこに集まったのだとしたら、顔を見てパッと認識出来ない康一や億泰はなかなかの阿呆である。露伴先生なんてわざわざ自家用車をあそこに停めて待ち合わせしてたんだよね。彼の移動手段がバスなのかバイクなのか車なのか、その辺もよく分からん。あのシーンで露伴が車に乗ってる意味ってあんまり無いんだよな……つまり、「単に荒木先生が露伴の車を描きたかったから」というのが結論だと思います。

 こうして集まった4人から逃れるために手を尽くす早人だったが、余計なお世話を重ねられてゲームオーバー。まぁ、いくら何でもバイツァダストのチート能力を初対面の仗助たちが察することなんて、どれだけ洞察力の高い人間が多いジョジョ世界でも不可能である。承太郎が「質問されること自体が問題なんじゃないか」って気付いたのは流石だが、そこで出てきた台詞が「質問されること自体に問題があるのか?」っていう質問だったのが草。いや、しょうがないですけどね。絶望的な状態で、文字通り決死の覚悟で4人を守ろうとした早人だったが、そんなところも全て盤石のフォローを見せるキラークイーン。もう、一体どういう能力なんだか分かりませんね。あれってカッターナイフ程度だから自動操縦で守れたかもしれないが、もっと大きな危機が迫ってたらどうなったんでしょうね。トラックに突っ込むとか、屋上から飛び降りるとか。流石にそこまでフォローしきれないと思うので、早人がダイナミックな方法で自殺してればひょっとしたら4人の死は防げたかもしれない。いや、どう考えてもそっちの方がバットエンドだけどさ。もしバイツァダストの自動防護が完璧なのだとしたら、吉良は誰か協力できる仲間を見つければ、そいつを防護しながら戦う無敵の盾役になれたのかもしれませんね。まぁ、吉良吉影が他人に心を許すことは絶対に無いので実現しない想像でしかないけど。ひょっとして、この「誰かを守る吉良吉影」を実現させたのがジョジョリオンなのかね? だとしたら面白いな。

 結局、早人の2+α回目の朝は、被害人数が1人から5人へと一気に拡大。吉良からすれば最大級の釣果を得ての帰還である。普通の小学生ならここで心が折れるところだが、何の変哲もないサラリーマンの息子・川尻早人は黄金の心を持つ少年だった。小学生でも大人を殺害できる方法に気がつき、限られた朝の時間帯で出来る限りのことをやりきるために走り回る。猫草の変異についての説明はカットされていたが、「猫」というモチーフ(というか原料)からキラークイーンに面影が似通っているところはなかなか暗示的。一応吉良には懐いてる設定だったんだけど、そのあたりは都合により無かったことに。なりふり構わない発射台としての再登場である。

 そして、既知の視聴者にとってはある意味クライマックスといえるだろう、朝の風景の「あの描写」。これは素直に上手いと感心した。BGMに紛れて「あの音」が絶妙に聞こえたり、聞こえなかったりするんだよね。早人の立ち回りも非常に自然に見えて、漫画ではコマとコマの間に隠されてしまっていた「伏線」が見事にアニメの中で再現されている。このあたりの工夫は、アニメ化されて良かった、と素直に思える部分だ。来週の回収が楽しみですね。

 そこからさらに運命の悪戯を巡る静かなバトルが続く。カップが割れることを知っていたためにささやかな復讐を試みた早人。彼なりの宣戦布告があの攻撃に現れており、その時の彼の表情を、吉良は「仗助や康一たちと同じ目」と評している。しかし、そんな「ループしたが故のアドバンテージ」を活かした早人の攻撃は、なんと次のステップで彼自身を苛むことに。吉良も吉良で「何かがおかしい」と警戒して歩みを止める慎重さがあり、一筋縄ではいかない敵。幸い、小学生の素の反応を見てギリギリのタイミングで警戒を解いた(この「数秒の遅れ」が、さらに後の展開に影響するという周到さだ)。早人の秘策、猫草は見事に炸裂し、吉良を討ち取ったかに見えたが、なんと「前回まではそこになかった」はずの腕時計が彼の目論見を阻む。知っている事の強みが、「知らないこと」を産みだしてしまうという不幸。当然、ここで使われた猫草だって、こんな単発の能力だけで終わるツールではない。二重三重に、全ての要素はフィナーレに向けて繋がっていくのである。

 やっぱり何度見ても痺れる構成だ。さぁ、次回以降もクライマックスしかないぞ。

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