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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ちぇりお! な第5話。既に伏線が張られてから半年近く経っていますが、遂に正体を現した「ちぇりお!」ですよ。毎月やられていたので「そういやそろそろとがめが恥ずかしがる頃なんだよなぁ」ということは頭の片隅に置いてあったわけですが、あそこまで全力でやってくれるとは思いませんでした。もう、バトルがどうとか恋愛感情がどうとかいうファクターよりも、ちぇりおの方が大事な回でしたよ。

 さて、前回が完全変則構成、その前の3話の試合も、ちょっと消化不良気味だったので、今回は2話の宇練銀閣以来のガチンコ正面勝負。事前に「防御力VS防御力」などとあおり立てておき、一体どのような方法で鉄壁の防御を突き崩すのかと思ってみていれば、何のことはない、「愛の力で何となくクリアしました」という腰砕けの展開。バトル要素に関しては、今回も3話同様、特に見るべき点も無く終わってしまいました。まぁ、毎回毎回バトル部分で新規性のあるプロットをひねくり出せ、というのも無理な話なので、あまり高望みしてはいけないと思うが、七花が最終的に何を悟り、何をもって校倉を凌駕したのかがいまいちしっくり来なかったので、決着のシーンはちょいともやもやが残ってしまった。頭では分かっていても、やっぱりこの作品に期待したいのは「すっきりしたバトルの結末」。そうした要素は、今回ちょっと物足りないくらいです。

 でもまぁ、シーンの配分からしたら、今回はこんなもんか、というのも素直な感想。何せメインとなるのは七花ととがめの関係性。旅を初めて半年近く経ったこのタイミングで、そろそろ2人の感情にも1つの答えを出しておこう、というのがメインプロットだろう。そういう見方をすれば、校倉というキャラクターは実に分かりやすい噛ませ犬。一目惚れなんて便利なアイテムでさりげなく七花の嫉妬心を煽りだし、それを乗り越えることで試合にも勝ってみせるというシンプルなプロットは、相変わらずジャンプ漫画のような分かりやすさ重視の姿勢を貫き通していることが確認出来るだろう。

 また、七花ととがめの関係性、もっと突き詰めていうなら恋愛感情というものを主軸として見た場合には、今回のプロット(とコンテ)は実に如才ない。冒頭の温泉シーンでは二人の色気の欠片もない関係性が描かれるが、行き交う酒の盆に二人の対等な感情がたゆたっている姿がトレースされる。わざわざ七花を立ち上がらせて全てをくまなく観察するとがめは、二人の関係性に男女の間柄を感じさせず、あくまで「主人と刀」の関係を想起させるためのワンシーンと見られるだろう(もちろん、「そのとがめが見ているもの」を視聴者に想起させて、多少なりともセクシャルな雰囲気を出そうという意図もあるのだろうが)。これに続く按摩や浴衣お披露目シーンも、勿論この「色気のない2人」の関係性の表れ。

 これが分かりやすく変容するのは、2人が校倉の訪問を受けた後から。しきりに焼きもちを焼く七花が微笑ましいし、とがめもなんやかやとはぐらかしてはいるものの、一度たりとも「七花が不要である」という主旨の発話をしていない。あくまで「七花と一緒にいること」を前提として会話をしており、それを感じ取れない七花に微妙なズレを感じている様子も見える。そして、最終的にはこの「ズレ」や「焼きもち」が七花の戦闘スタイルの「濁り」として表れているという構図になり、とがめの一言で七花は晴れやかな顔に戻る。何とも分かりやすい青春模様。噛ませ犬になってしまった校倉には可哀想だが、互いの気持ちを確認するためのイニシエーションとしては、これくらいが丁度良かろう。

 その他に描かれた要素を確認していくと、まず、冒頭では遂に画面に姿を現した「否定姫」の姿が確認出来る。「遂に」とか書いておいて原作を読んでないからどんなキャラクターなのかは全く知らないのだが、事前に「へぇ、戸松がいる」と思っていたので、ちょっと楽しみにしていた。戸松キャラの中では多少変化球気味の声音だったので、今後のキャラの広げ方が楽しみである。ちなみにその否定姫の部下の中の人は小山力也。校倉役が小山剛志だったので、奇しくもこんなところで2大小山の共演が久し振りに実現した。黒い方の小山さんは、まだヒゲ独身なんでしょうか。

 続いて、今回は誰も死ななかったのでちょっと嬉しいマニワニ軍団。まとめ役と目される鳳凰が登場し、噛ませ犬役が板に付いてきたマニワニの最近の傾向からは離れ、きちんととがめ相手に1人で渡り合う活躍を見せている。中の人も置鮎龍太郎なので雰囲気だけでも充分格好良く、衣装がどう見ても科学忍者隊にしか見えないとかいう部分はスルー出来そうだ。切り落とした左腕は当然ひとネタ仕込まれているのだろうが、ようやく威厳を取り戻せたマニワニが今後どのように絡んでくるのかは気になるところだ。

 そして、そんな鳳凰のさりげない置き土産が、冒頭でも触れたハイパーちぇりお祭ですよ。この作品は台詞量が尋常じゃないので画面が動かないというのが特徴だというのは何度も書いていることだが、何故か今回最も画面が賑やかだったのは、バトルシーンを差し置いてこの「ちぇりお」のシーン。やっぱり、こういうアニメーションを見せられると脳髄が持って行かれるような感覚に陥りますね。そして、毎度毎度ながら感心するゆかりんフェスタ。なんだろう、やっぱりこの人の演技って、魔力を帯びている気がする。とがめは本当にアニメーションになるにあたって恵まれたキャラクターだ。ここまで愛のある描写がなされるのなら、きっと原作者も本望だろう。

 そうそう、毎月変更されるエンディング曲が、今回ついに田村ゆかりに。ゆかりん+畑亜貴、そして曲は伊藤真澄。現代アニソン文化の極を集めたような仕上がりですがな。

 さて、次回も一ヶ月後。だんだんこのサイクルにも慣れてきましたが、前回が面白かったおかげか、この一ヶ月はやたら短く感じたものです。6月は、長い1ヶ月になるか、それともあっという間と思えるか。このエピソードの真価は、この一ヶ月の気分次第です。 

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