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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<アニメソング部門>

 歌い続けるよ! アニソン部門。僕にとってはカラオケ部門。カラオケ戦士になって以来、どうも曲の方にばかり比重が行ってなかなか映像部分が見えなくなっているのが難ですが、今年は何とか、映像部分のポイントもチェックしていきたいところですね。まぁ、最近はせっかくオープニングがあるのに尺の関係で切られてばかり、なんて残念なパターンも少なくないですが……。一応、今年も例年通りに「各クールで一番熱心にカラオケで練習したで賞」をランキングとは別にピックアップ。コレ(と過去の受賞履歴)を見ると分かりますが、わたしゃ大人しい曲ってほとんど歌わないし、聞かなかったりする。

 

春クール・「COOLEST」(坂本ですが? OP)

夏クール・「DIVINE SPELL」(レガリア The Three Sacred Stars OP)

秋クール・「サウンドスケープ」(響け!ユーフォニアム2 OP)

冬クール・「JINGO JUNGLE」(幼女戦記 OP)

 

 さて、今期もたくさんのナイスアニソンが乱打されましたが、皆様のお気に入りはどんな曲でしょうか。恒例なので「今年のナイス声優歌唱」から見ていくと、真っ先に思い浮かぶのは「絶対絶望バースデー」なのよね。あんなもん、反則やろが。同様にキャラ歌唱で圧倒的破壊力を持つのは「LOS! LOS! LOS!」ですかね。曲も台詞も噛み合って圧倒的に「アニソン」してますね。しっかりと「歌手」名義で活動する人間で今年注目したかったのは、2作品とタイアップを果たした沼倉愛美。「Climber’s High」も「叫べ」もどっちも格好良いです。そしてもう1人要注目は田所あずさ。こちらもタイアップで2曲を世に出しており、独特のロックテイストがクセになる。個人的には「運命ジレンマ」が好きですね。歌姫の登竜門・マクロスシリーズでは鈴木みのりがデビュー、「ルンがピカッと光ったら」は素直に元気が出る曲でした。同作は豪華声優ユニット・ワルキューレの存在もあるのでグループ歌唱も当然おさえておく必要があり、個人的には「破滅の純情」がお気に入りでした。

 このままユニット歌唱の部に移りましょう。アキバミュージックの薫陶を受けてアニメ沼に沈んだ身としては、やっぱり「一件落着ゴ用心」みたいな分かりやすい狙いの歌に弱いです。すぐに行き詰まるかと思っていたんだけど、イヤホンズはむしろこの1年でグッとあげてきた感すらありますね。作品限定のユニットに目線を移すと、青春のありがたさを歌い上げる、「ヴィヴァーチェ」は流石の出来。可愛らしい映像とともに楽しみたい一品。今年度ラストを席巻したグループ(?)歌唱曲といえば、IQ下がること請け合いのお気楽テイスト「ようこそジャパリパークへ」。こういう賑やかさはアニメソングならではの部分ですね。グループ歌唱だが、どっちかというと映像の勢いを楽しんでほしいのは「クローバーかくめーしょん」。このモーション、このテンション、オープニングがクライマックスと言われても仕方がない完成度。同じく動画工房のやりたい放題に注目したいのは「ガヴリールドロップキック」。この音源の映像を作れてしまうというだけでも太田監督のアニメには価値がある。ちなみにこの曲、フルで聞いた時にネタ度合いが更に増します。ラスサビ前のサターニャのあるあるっぷりは必聴。ガヴリールといえば、7話エンディングの「ガヴリール数え歌」もなかなか……。そして今年度初頭を席巻したキャラソンの代表といえば……「KUMAMIKO DANCING」じゃないでしょうかね。あれも楽しい曲、楽しい映像でいいエンディングでした。

 声優歌唱だけで文章の半分以上を費やしてしまいましたが、ここからは声優以外の部。鉄板の「アニソンシンガー」たちは相変わらずいい仕事をしてくれていますが、今期注目だった動きを見ていくと、例えばangelafripsideによる限定ユニットなんて面白い試みもありました。私はどっちかといえばangela派なので、曲を担当した「僕は僕であって」が印象深いです。同様にスペシャルユニットを結成したのは黒崎真音とTRUSTRICKで、「DEAD OR DIE」では実に綺麗なかみ合い方を見せてくれた。TRUSTRICK、割と好きだったんだけどもう聞けないのが残念ね。そして、最近ガンガン挙げてきているアニソンシンガーといえば上のカラオケ部門で曲を2つともあげちゃってるTRUEですかね。「Divne Spell」、大好きなテイストです。「サウンドスケープ」の方はアニメの内容に肉薄した歌詞がズルすぎて、最初にフルで聞いたときには「上手くなりたい、特別になりたい」のとこでブワッと泣いてしまいましたもんね。

 懐かしいアニソン関係者としては伊藤真澄の名前を久しぶりに見た気がします。一発でそれと分かる味わい、「FLIP FLAP FLIP FLAP」。最高に愉快な映像と一緒にお楽しみ頂きたい。あとは久しぶりにタイアップが来た! と思ったらとんでもないアニメだったAiRI。まぁ、底抜けの明るさの「DREAM×SCRUMBLE!」は馬鹿アニメにぴったり! 

 映像の際だちに曲のヘンテコさが合わせにいったパターンが「99」。フルで聞くとちゃんと1から99までカウントアップするのよね。そしてなんだかよく分からない迫力に丸め込まれる怪作には「History Maker」なんて曲も。何故ディーン、すげぇディーン。あと、なんでか分からないけど印象に残っちゃった歌として、多分あんまり観てる人多くないので「ケラケラあっちむいてホイ!」を紹介させてください。映像も合わせてだけど、なんか愛嬌があっていいのよ。あとは、歌い手がよく分からなかったり、何とも言えない不思議な雰囲気、レトロな空気が気になる怪作「Shadow and Truth」、そして作品の内容に肉薄しすぎて震えが止まらなかった「平行線」を今期最後のお気に入りってことで名前をあげておきましょう。濃い曲が多かったので、疲れた頭は「シャンランラン_feat.96」なんかで癒しつつ、残り3曲いきましょうか。

 

 




 

第3位

‘05 「Canvas2」 ED  「NA NA IRO」

‘06 「涼宮ハルヒの憂鬱」挿入歌 「God knows」「Lost my music

‘07 「Myself:Yourself」OP 「tears infection

‘08 「マクロスF」25話挿入歌 「娘々サービスメドレー」(ライオン)

‘09 「乃木坂春香の秘密ぴゅあれっつぁ♪」OP 「挑発Cherry Heart

‘10 「みつどもえ増量中!」OP 「我が名は小学生」

‘11 「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」ED 「secret base 〜君がくれたもの〜」

’12 「這いよれ! ニャル子さん」 OP「太陽曰く燃えよカオス」

’13 「有頂天家族」OP「有頂天人生」

’14 「デス・パレード」OP「Flyers

’15 「戦姫絶唱シンフォギアGX」挿入歌「殲琴・ダウルダヴラ

‘16SHOW BY ROCK #」OP「ハートをRock!!

 作品自体は尻すぼみで終わってしまったのでファンとしてはがっかりシーズンになってしまった「#」だが、このオープニングの完成度だけは僕らを裏切らない。まぁ、エンディングも最高だし、劇中歌もちゃんと演奏シーンがある曲は恵まれているんですけどね(夢幻庵のシーンが無かったことは一生恨み続ける)。改めて映像でみると、本当に賑やかさが魅力的で、ともすると「こいつらサンリオキャラなんだよな」ってことを忘れそうになる本編の展開とは別に、愛らしさとポップさにあふれている。確実に殺しに来てるのはノリノリのシアンのところだと思うが、それ以外のカットもプラズマジカの面々の個性が出ているし、何よりもプラズマジカのメインバンドとしての存在感がガッツリ主張できているのが嬉しい(作中だともっとメジャーなグループがいっぱいいるからな)。この映像を見て、この曲を聴くだけでも、ミディシティに行って現場でライブを楽しみたいという気持ちがむくむくと湧き上がってくるはずだ。やっぱり「けいおん」の洗礼を浴びた身としては、こうしたガールズバンドものの完成度の高い映像ってのはたまらんものがあります。殿堂入りの名作「Utauyo!!MIRACLE」と並べてみたい逸品。

 

第2位

‘05 「ゾイドジェネシス」ED 「ありのままでLovin’U

‘06 「武装錬金」OP 「真赤な誓い」

‘07 「ひぐらしのなく頃に解」OP 「奈落の花」

‘08 「狂乱家族日記」OP 「超妻賢母宣言」

‘09 「獣の奏者エリン」OP 「雫」

‘10 「けいおん!!」OP 「Utauyo!! MIRACLE

‘11 「神様ドォルズ」OP 「不完全燃焼」

’12 「坂道のアポロン」 OP 「坂道のメロディ」

’13 「戦姫絶唱シンフォギアG」第4話ED「教室モノクローム」

’14 「ガンダム Gのレコンギスタ」ED「Gの閃光」

’15 「干物妹!うまるちゃん」OP「かくしん的☆めたまるふぉ〜ぜっ!」

‘16「学戦都市アスタリスク(第2期)」OP「The Asterisk War

 今回の、「ここでしか作品タイトルが出てきませんよ」枠。まー、あんまり注目してる人も多くない作品だったからな……でも、このオープニングだけやたら気に入っちゃったんですよね。映像のスピード感がメロディの無体な疾走感と噛み合ってシリーズ2期ものに特有の緊張感みたいなものを上手いこと盛り上げてくれている。サビ前からただひたすら上がり続ける一方というとんでもない構成のメロディラインになっており、とにかくシャウトするタイプの歌が大好きな身としてはたまらない一発なのです。実は、あとになって気がついたことなのだが、アニソンを聞いていて「あ、これ好き」と思った曲が同じ作曲家の手によるもの、ってのが判明することがよくあって、今作を手がけたWEST GROUNDもその1人。あとのシーズンでは「叫べ」と「Climber’s High」を担当していたし、過去の仕事を遡ると、アルペジオのテーマソングである「Rock on」や、「海色」「吹雪」(編曲)の艦これソング2曲もこの人だった。並べて聞き比べてみると、なるほど、こういう無茶をやる人なんだな、ということがよく分かる。タイトルずばりのこの「The Asterisk War」も、歌ってみれば分かるがブレスの位置が難しく、ただひたすら勢いが増すサビパートは非常にしんどい。これをガッツリ聞かせる西沢幸奏の実力は本当に大したものだ。喉をぶっ潰してカラオケで発散したい人は是非チャレンジしてみてほしい。

 

 

第1位

‘05 「ぱにぽにだっしゅ」 OP群

    (「黄色いバカンス」「ルーレット☆ルーレット」「少女Q」)

‘06 「うたわれるもの」PS2版・アニメ最終話ED「キミガタメ」

‘07 「ぽてまよ」  OP 「片道きゃっちぼーる」

‘08 「ひだまりスケッチ×365」 OP「?でわっしょい」

‘09 「シャングリ・ラ」OP 「キミシニタモウコトナカレ」

‘10 「侵略! イカ娘」OP 「侵略ノススメ☆」

‘11 「灼眼のシャナF」OP 「Light My Fire

’12 「中二病でも恋がしたい!Lite」 ED「漆黒に躍る孤濁覇王節」

’13 「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」OP「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」

’14 「ヤマノススメセカンドシーズン」OP「夏色プレゼント

’15 「てーきゅう(第5期)」OPQunka!

‘16「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」OP「Great Days

 複合技の勝利。確認したらジョジョソングがここにランクインしたのって初めてなんやな。よりによってこの曲を選んでみました。4部アニメは全部で3つのオープニングがあり、一発目の「crazy noisy bizarre town」は何とも御陽気な様がジョジョに相応しいような、そうでもないような、ってんで賛否が分かれた曲。個人的には割と好きだったんだけど、まぁ、3部みたいなのを期待してるとちょっと拍子抜けか。2本目の「Chase」はよく聞けば確かにジョジョ的な歌詞になっているのだが、あまり前面に要素が押し出されなかったので、これまでゴリゴリに「アニソン」だったジョジョソングと比べるとやや影が薄い。そもそも今作はオープニングが他のアニメより短い60秒だったので、なかなか存在感を発揮するのが大変だったのだ。そして、満を持して3期目に繰り出されてきたのは、再び御陽気路線に戻ってきたこの曲だったのだ。

 「Gの閃光」のハセガワダイスケ、そしてアニソンしか知らない身としては「え? 誰?」ってなっちゃう青木カレンという不思議なデュエット。突き抜けたオサレ具合のこの曲は、不思議と1作目のように賛否が分かれた印象もなかった。すでにクライマックスへの秒読みがかかった後半戦、この曲がかかって感じることといえば、「それでも楽しい杜王町」である。しっかりと歌詞が世界観に肉薄しており、「そこをチョイスするのかよ」っていうセンスが愉快だが、考えてみれば4部は「街全体で殺人鬼と戦う」お話なのだから、こうして「街全体の未来」を歌い上げるのは正しい方向性であろう。そして、3部でもやってくれたからきっと今回も何かやってくる、と思っていたらやっぱり来た、バイツァダストバージョン。相変わらずデザイン性優先の映像だナー、と思っていたところに、なんと「巻き戻し」による演出が前提だったことが判明して度肝を抜かれる。普通の人間、「逆回しにしても大丈夫な映像を作ってください」って言われたって普通は作れねぇよ。曲の方も、加工を施すのではなくて2番以降のリフがそのまま「巻き戻し」イメージに引用され、全てが「この時のため」の作品だったことが分かる。流石にここまでのことをやってもらったら、「ジョジョ愛が足りない」なんてことは口が裂けても言えないはずだ。

 結論:やっぱり吉良さん格好良いッスわ。

 

 

 

 

<キャラクター部門・男性キャラ> 

 毎年、割とクセのある選出になってるんじゃないかと自覚しているこの男性部門。普通に「格好良い」キャラってのは選ばれにくい傾向にあり、どちらかというと「ヘタレの中にも一分の魂」とか、「とにかく変態」とか、「そもそもそいつ男性なのかどうか」みたいな連中がノミネートすることが多い。そんな中、ダイレクトに「ただ格好良い」枠から見ていくと、直近では長谷川平蔵さん(鬼平)はなんだかんだでやっぱり格好良いですね。まぁ、そりゃ長い日本の歴史でずっと愛され続けてきたヒーローなわけで、今更ゴミみたいなアニオタに再確認される必要も無いでしょうが。ちなみに、CVの影響でついでにあげておくと結城中佐(ジョーカー・ゲーム)のチート過ぎる性能も素直に男の子の憧れではあります。あの「何やっても勝てない」感は卑怯だわ。チートの中に人間性を混ぜ込んだり、より際だった変態性を混ぜ込むことが見事な今期の野郎キャラ萌え筆頭作品といえば「ドリフターズ」。もちろん島津豊久も格好良いのだが、アニメで活き活きしたキャラといえば織田信長なんじゃないかねぇ。内田直哉のトバし気味の演技が実に愉快なキャラになっていた。なお、飛ばし過ぎて格好良さが飛んでしまった残念枠には美馬様(甲鉄城のカバネリ)っていうのもいる模様。なんか、カバネリのトーンダウンが美馬様のせいみたいな風潮があるが、別に彼1人が悪いわけじゃないんだ。彼が活躍出来なかったシナリオが悪いんだ。美馬様の庇護下で人々が強く生きる未来になれば……あまり面白そうでもないな。

 個人的には、やっぱりこうした英雄然としたキャラよりも悩み多き苦労人の方に感情移入したくなる性格。今期トップクラスの苦労人といえば、何と言っても島田開八段(3月のライオン)。彼の人生を賭した命の削りっぷりは涙を禁じ得ないが、その背中には男としての格好良さが詰まっている。この作品は二階堂も格好良いんだけど、どうにも病気持ちの方がお話では活き活きしてしまうね。苦労人部門で報われないスタンスでいえば、烏丸悟浄君(ガーリッシュナンバー)もなかなかの不憫さ。彼の場合は自分の人生とか全然関係無いところでクソみたいな妹に迷惑をかけられ続けている構図が涙を誘う。まぁ、なんだかんだでどこか本人も楽しそうなのだが……。あとは愉快な苦労人部門では太田(田中くんはいつもけだるげ)ってのもいますね。メインヒロインのCVが細谷佳正という風潮。そういう意味ではオルガ=イツカ(鉄血のオルフェンズ)も同じ立ち位置……かな? 同じCVでも底抜けに明るくて勇気をくれるエピゾ・エヴァンス(ブブキ・ブランキ)を見習え。細谷キャラはやっぱり良いキャラが多いなぁ。

 まだまだあるよ、苦労人部門、生まれた時から苦労を抱えているがどこか楽しそうなのはニーノ(ACCA13区監察課)。そういえばツダケンキャラも素敵なのが多いよね。苦労人っていうか、すでに苦労すら終わってる枠にはデュラハンさん(このすば)ってのもいる。まぁ、生前よりも楽しそうにしてたけどさ。あと、自業自得すぎる苦労人キャラでは逆蔵十三さん(ダンガンロンパ3)ってのもいます。ホモホモしいヤクザだったな……。そして、当人の年齢を考えると苦労度数が振り切れてしまう我らが英雄、川尻早人少年(ジョジョの奇妙な冒険)も忘れてはいけない。あんた、少し背ぇ伸びた?

 男女問わずでエントリーしやすい部門には「悪役部門」ってのもありますね。今期はそこまで印象の強い悪役はいなかったのだが、個人的に何故か原作よりもグッとインパクトが強かったのが美作昴(食戟のソーマ)。まぁ、単に安元ボイスだったから「こいつは間違いなく料理がうまいヤツや」って思っただけかもしれませんが。正統派の悪人キャラとして物語を振り回してくれたラスボスでは里見紅Lostorage incited WIXOSS)なんて人もいましたね。変態だし、キチピーだし、悪役の造形は良いアニメだったんだけどなぁ。あと、ラスボスだと思っていたら思わぬ形で退場してしまったキャラとしてはジャン・ジャック・ルロワ(ユーリ!!! on ICE)なんてナイスなキングも。彼の場合、あんな形で退場したにも関わらず、ちゃんと格好良かったってのが希有な存在である。

 あと、一応毎年ある(?)ので「人間かどうかもよく分からない」枠をおさえさせてもらうと、今期色々振り回してくれたのはやっぱりヘボット(ヘボット!)でしょうね。まぁ、どっちかっつーとヘボット自体はツッコミ役だから振り回してたのはネジルの方なんだけどさ。あと、去年はモグタン(ヒミツのここたま)の名前を挙げてたんですが、今年はムッシュ・ムクンヌをピックアップしておきますね。モグタン以上に性別が不詳すぎるよ。

 ラストは最終候補に残った何人か。まずは与太郎(昭和元禄落語心中)だ。本来なら文句無しでランクインなんだけど、部門賞あげちゃってるし、去年のこの部門は菊さんが受賞してるし、流石に同一作品の総ざらいは面白くないので、大人の事情によりエントリー回避。そしてもう1人まっとうな主人公キャラでノミネートしていたのは、青春武士道・青馬剣之介(クロムクロ)。本当にテンプレ通りのタイムスリップ侍なんだけど、気付いたらスマホを自在に使いこなしちゃう順応性に惚れ惚れします。そして「青春」要素で突き放したのは由多次人(キズナイーバー)。由多ちゃんは今期一番幸せになってほしい人ですね。というか、牧さんを幸せにしてほしいですね。ラスボス部門の最終候補だったのは、去年に引き続き佐藤さん(亜人)。彼の場合、まだまだ終わらない可能性を秘めているのが素敵過ぎる。で、こんだけ挙げてきて最後に名前が残ったのが、何故か霊験新隆(モブサイコ100)なんだが……彼はどの部門なんだろう。「強い師匠」枠? えぇ〜。

 

 

 

第3位

‘05 「灼眼のシャナ」より「“蹂躙の爪牙”マルコシアス」

‘06 「コードギアス〜反逆のルルーシュ〜」より「ジェレミア・ゴッドバルト」

‘07 「CLANNAD」より「春原陽平」

‘08 「SOUL EATER」より「鬼神・阿修羅」

‘09 「亡念のザムド」より「寺岡フルイチ」

‘10 「会長はメイド様!」より「碓氷拓海」

‘11 「Steins;Gate」より「岡部倫太郎」

’12 「キューティクル探偵因幡」より「首領・ヴァレンティーノ」

’13 「サムライフラメンコ」より「羽佐間正義」

’14 「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」より「エンブリヲ」

’15 「おそ松さん」より「十四松」

‘16「この素晴らしい世界に祝福を!2」より「佐藤カズマ」

 ほら、主人公だよ! カズマさん無しではヒロイン勢はまとまらない。カズマさん無しでは世界は救われない。つまりカズマさん無しではこのすばは成り立たない! 2期に入り、問題児トリオとの関係性もずぶずぶと深刻化。おかげでカズマさんはビーストテイマーとしても実力を存分に発揮してくれていたし、これだけの関係性になりながらも、ちゃんと成人男性としてのいっぱしの情欲も失わずに維持している。この絶妙な「引け気味の肉食性」がカズマさんの最大の魅力だ。自分の快楽のためならばどんな犠牲も厭わないのだが、周りの人間がそれ以上にゴミクズなので相対的に人間性が綺麗に見えるという謎補正がかかる主人公。どれだけ下衆なことをやらかしても「カズマならしょうがない」で許してもらえる主人公。そのくせ、決めるところでは結局決めてくれる主人公(オチを含む)。系譜としてはラノベの伝統を受け継ぐヤレヤレ系のはずなのに、こんなにも素敵だと思えるクソ野郎はなかなかいませんわ。いつの間にか冒険者スキルはガンガンあがってるんだけど、カズマさんが本当に魔王を退治する日は訪れるんですかね。そ↑げきっ。

 

 

第2位

‘05 「魔法少女リリカルなのはA’s」より「レヴァンティン」

‘06 「ネギま!?」より「モツ」

‘07 「天元突破グレンラガン」より「ロシウ」

‘08 「コードギアス 反逆のルルーシュR2」より「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」

‘09 「化物語」より「阿良々木暦」

‘10 「四畳半神話大系」より「私」

‘11 「逆境無頼カイジ破戒録篇」より「班長大槻」

’12 「絶園のテンペスト」より「鎖部左門」

’13 「恋物語」より「貝木泥舟」

’14 「少年ハリウッド」シリーズより「勅使河原恭一」

’15 「GO! プリンセスプリキュア」より「シャット」

‘16Planetarian」シリーズより「屑屋(星の人)」

 一転してドがつくくらいにシリアスに。涙なしには語れない見事な生き様を見せてくれた名も知らぬ一人の男が、素敵な物語を刻み込んでくれた。

 元々は大した主義信条も持たず、ただひたすら「生きる」ことに明け暮れた荒くれ者。しかし、1体のロボットとの出会いによって彼は人生について考えるようになり、自分の命を他者のために捧げる選択をした。その劇的な変化はともすると理解が及ばないようにも見えるが、元々、プラネタリウムではたったあれだけの触れ合いからゆめみに引き込まれていったのだ。おそらく、元から心優しい男だったのだろう。ゆめみの「命」を失い、彼は「記憶」を繋ぐ。それからの彼の人生にいかような艱難辛苦が待ち構えていたのかは定かでないが、年を経てなお「夢」を生き続けるその姿は劇場版で見ることが出来る。絶望にまみれた世界で、星の伝説を語り継ごうと奮闘する夢見がちな老人。彼があれだけ長い年月を夢とともに過ごし続けられたのは、ゆめみとの約束があり、彼自身の信念があったからだ。その長い長い旅路を思うだけで、改めて生きていること、夢を見られることのありがたさ、大切さを噛みしめられるだろう。本当に、お疲れ様でした。

 

 

第1位

‘05 「アカギ」より「浦部」

‘06 「うたわれるもの」より「ハウエンクア」

‘07 「大江戸ロケット」より「赤井西之介」

‘08 「仮面のメイドガイ」より「コガラシ」

‘09 「花咲ける青少年」より「クインザ・ハフェズ」

‘10 「魔法少女まどか☆マギカ」より「キュゥべえ」

‘11 「へうげもの」より「千利休」

’12 「新世界より」より「スクィーラ(野狐丸)」

’13 「翠星のガルガンティア」より「チェインバー」

’14 「ログ・ホライズン2」より「てとら」

’15 「昭和元禄落語心中」より「八代目遊楽亭八雲(菊比古)」

‘16「ユーリ!!! on ICE」より「ヴィクトル・ニキフォロフ」

 お騒がせなアニメ業界、もっとも大きな嵐を巻き起こした男といえば、やはり今年はヴィクトルニキということになるんじゃなかろうか。作品全体は疑いようもなくバーストしたわけだが、その中心であらゆる要素をぶち上げた「震源」は、やっぱりヴィクトルだ。ユーリとどっちを選ぶかは悩ましいところなのだが、「ユーリがいたからヴィクトルが変わった」話ではなくて「ヴィクトルがいたからユーリが変わった」お話なのだから、ここはやはりヴィクトルに譲るべきだろう。あとはまぁ、説明不要だ。私は常々「BL作品は理解が及ばず、共感出来ないので好きになれない」と繰り返しているのだが、いわゆるホモセクシャルの無償の愛ではなく、そこにはどこまでも妖艶に、どこまでも華々しくプロスケーターとして輝くヴィクトルがいることで、「愛」の根源である「敬意」が非常に理解しやすくなる。どこまでも男らしいくせに、女性的な色気を振りまく部分もあり、ヴィクトルを見る目はどこまでが卓越した技術に対する敬意で、どこからが人間的な「美」を求める愛欲なのかが分からなくなってくる。性別すら飛び越え、世界に愛(エロス)をまき散らす男、それがヴィクトルなのだ。本当に迷惑な話である。

 

 

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