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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「異世界食堂」 4→5

 オラオラァ! 異世界モノの時間だぁ!

 というわけで、「異世界」という文字列が出てくるだけで身構えてしまうような物騒な世の中になってしまったわけですが、そんな魑魅魍魎が跳梁跋扈する異世界バブルのこのご時世、なんともゆるりと、肩肘張らずに展開されるこちらの作品。「異世界である必要ないやんけ!」というお約束の文句をさりげなく回避する内容、あまり露骨に「異世界人を驚かせるから現世えらい!」を持ち上げすぎないシナリオライン。どこかが強く訴えかけるような作品でないのは間違いないのだが、幸いにしてどこかに嫌悪感を抱くような内容にもならなかった。それはもう、それだけで美点になっているような気がするのだ。

 作品が始まった時点で、「グルメものってどうやって楽しんだら良いんだろう」ということでひとしきり悩み、その楽しみと「異世界」が噛み合いづらいだろう、という難点を提示したのだが、今作の場合は望んだ通りのハートフルホームドラマ方向に舵を切ってくれたおかげで「楽しみ方」は理解しやすいものになった。料理は特別じゃないが、それを食べる舞台が特別。食べる人間の数だけドラマがあり、それを引き出すための舞台装置としての料理、そして食堂がある。今作のタイトルが「食堂」というのも象徴的な部分で、今作は料理を作るマスターのキャラが極めて薄いという特徴がある。他の食漫画の場合、だいたい料理人が一人称視点で「こういう客にはこれを出せば」とか「こういう工夫がキくんだろ?」みたいな押し付けがましさが出てしまうものだが、本作の場合は本当にマスターが「食堂」の一部としての舞台装置に徹しているため、そうした「食べさせる側のエゴ」みたいなものが鼻につかず、「食べる側」のドラマに終始できるのが良い。あとはその食べる側のアクの強さでドラマの濃淡が変化するのだ。個人的にはリザードマンの話の「どないやねん」感が強くて楽しかった。「異世界」らしさをああいう形で出してくれるのはどこでもドアを活用した今作ならではのセッティングだろう。

 本当に「ただそこで飯を食う」作品なので、何か大きな充足感があるというようなものでもないのだが、比較対象として最初に並べた「甘々と稲妻」の「料理を初めて作る特別感」と比しても、今作の「料理を初めて食べる特別感」は見劣りするものではなかっただろう。欲を言えばもうちょい作画部分でプラスがあれば応援しやすかったのだが……そこはしょうがない。あと、こういう作品のアフレコってすげぇ腹が減るだろうなぁ、ってキャストの人たちにちょっと同情しようかと思ったんだけど、毎週アフレコ現場に食い物が溢れてる写真見て「そりゃそうだな」っていう気持ちに。ベーさんが食道楽だしなぁ。

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