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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「サクラクエスト」 6→6

 やぁみんな! P.A.WORKS大好きおじさんだよ! 半年間お疲れ様でした! 毎週感想を書いていたのでここでまとめる必要があんまりないパターンの作品。意欲的な設定の作品を、過不足なくしっかりとまとめてくれていたのではないでしょうか。

 本作は、スタート時には「お仕事三部作の3本目」というよく分からないコピーがつけられていた。P.A.WORKSお仕事三部作というのは「花咲くいろは」「SHIROBAKO」のことで、その続き、つまり、「なんかよく分からない仕事をする女の子の頑張りを描く作品群」ということだ。まぁ、わざわざそのくくりでこの3本をまとめる意味はあんまりないのだけども、狙いたい方向性を見定めるにはわかりやすい言葉だったのだろうか。しかし、終わってみればこれもよく分かることだが、3本の作品はどれもこれも異なった制作理念から作られていたものである。「花咲くいろは」は一応「お仕事をする女子高生」が主人公であったが、旅館での奉公という仕事自体はあくまでも副次的なもの。アニメとしての中心はそんな仕事を通じての女子高生の青春、心の成長、そして家族の関係を描いた完全なホームドラマであった。翻って、「SHIROBAKO

の場合は「お仕事」にフィーチャーしている部分がかなり強く、特にアニメ製作という特殊な仕事を通じて、アニメ業界が「内輪ネタ」として仕事のあれこれをいじっていく、あるある作品のようなそれっぽさが虚実を織り交ぜた「お仕事感」を作り出す作品になっている。

 では、本作の魅力とはなんだったのか。確かにホームドラマ、成長物語の部分はもちろんあるが、5人のメインキャラたちは少なからず社会的な独立は成し遂げており、家族との青臭い問題を考えるとか、仕事を通じて世間の厳しさを知るとか、大人への成長を経験するといった側面は薄い。では「お仕事もの」としてのあるあるネタを多く提供して業界を描写する要素が強いかというと、そもそも「町おこしの業界」なんてものを知ってる人間は制作側にも視聴者側にもいないわけで、そこで共感を呼び起こしたり、実情を赤裸々にさらけ出してエグさを見せつけたりという要素も薄い。

 以前どこかで書いたが、「SHIROBAKO」と本作の一番の違いは、「ゴールが見えていない」という部分。アニメ製作は文字通りに「製作」なのだから、完成品が存在し、それがどのように評価されるかで「成否」が決まる。良いアニメを作れたらハッピーエンド、作れなかったら

バッドエンドだ。結果が全ての「職業」ってのはそういうもんである。しかし、「町おこしの支援」というチュパカブラ王国の国王の仕事は、何ができたらハッピーエンドで、できなかったらバッドエンドになるのかははっきりしていない。結末を見れば分かる通り、そこで成し遂げる「成否」の描写が一段上の難度なのである。もちろん、「クエスト」というタイトルに表されるように、どこかデフォルメを含んだ世界観にして成否がわかりやすいように演出している部分は多かったが、本作の白眉な点は、それが最後の最後まで徹底的に「なんちゃって」に終わるのではなく、実にクールに「町おこしの成否」を現実の問題として扱っていたところである。25話を通じても、別に間野山の人口が増えたわけでもない。日本中から観光客が押し寄せるでもない。しおりさんの生活は由乃に出会う前と出会った後で何かが分かるかといえば変わらないだろうし、由乃自身だって、これからどれだけの困難が待ち受けているか分からない。しかし、彼女たちは間違いなく、間野山という町の町おこしの仕事を務め上げ、将来につながる「成果」を残した。その「成果」の扱い方が、なんとなくでごまかしたものではなく、「町」という1つのスケールを考えた時に「ありうべき」ものになっているのである。

 作中で一度、由乃は実家に帰って「住みたい町」について考える機会があった。旅行者として「訪れる」ではなく、「住む」という行為。これが町おこしの最大のキーワードであり、単に物珍しさから遊びに来るだけでなく、そこに人生を根付かせ、そこで生活したいと思わせるのが「町おこし」。もちろん、生半な事ではよその人にそんな感情を抱かせることは出来ないだろうし、作中でも明確な成果を出してはいないのだが、今作を見れば、少なくとも「自分はなぜ、今の町に住み、この町を好きなのだろうか」ということを考えるきっかけにはなる。そうして「住む」という行為の特殊性を浮き彫りにし、女の子たちの成長物語と絡めて描き切ったことに、本作の価値があるのだ。

 欲を言えば、「いろは」などで見せてくれたP.A.WORKSらしい目の覚めるような映像美をどこかで追求してもらえればより良い作品になったと思うのだが、今作は本当に描くべき要素が多くて、なかなか叙情的なところまで見せ場を盛り込むのは大変だったようだ(その辺りがホームドラマ中心の「いろは」とは違うところか)。まぁ、それでもどこかで作画崩れがあるなんて失態は犯さないわけだし、2クールの間、なんの不満もなしに見続けられたというだけでも充分満足です。

 あとは中の人たちの話かな。今作はテーマの取り扱いがデリケートだったので、作中のキャラたちの心情描写にも一際気を使うことになっただろう。主役の由乃を務め上げた七瀬彩夏にとっては、かなり大きな経験になったのではなかろうか。なんとか、あやサマには今後とも清純派を守っていって欲しいところですね(?)。対して、自ら汚れへの道を歩き始めたというちぇみーは……。この子、変な度胸あるから今後もたくましく生き残っていく気がするよ。あとのお三方はいつも通りに。なんで僕がお気にいる声優ってのはこうして積極的に壊れていくんだろう、って立派な福井県民の姿を見ながら思うのです。ちかぺが突き進むこの道の向こうに、一体どんなゴールが待ち受けているのだろうか……。

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