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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 エロ漫画の本番前が延々続いてるみたいな作品、第4話。どっかで見たような導入ばっかりが続いているはずなのだが、そのオムニバス形式の展開はベタを通り越していっそ清々しくある。それぞれが女の子視点を中心にやたらめったら彩度の高い描写になってるせいなんだろうか。

 文芸部の5人が、それぞれに「恋愛」と「性」について独自の関係性を構築して前へ進み始めている。ぶっちゃけ、全員がものすごくチョロそうな男とくっつき始めているのは苦笑ものなのだが、今作において、男の扱いが短絡的なものになるのは致し方ない。あくまでメインは「乙女ども」であって、野郎の方はそんなヒロイン勢にあてがって変化を観察するための、触媒みたいなもの。そこにこだわり抜いた設定は多く求められておらず、シンプルに「男ってバカ、でもわかりやすくまっすぐ」の方が、ヒロインたちの変化を観察しやすくなるのである。まぁ、それもこれも5人とも最低限可愛いっていう条件が必要になってくるのだが……「女子高生の無駄づかい」は自分を中の下扱いすることすら許されなかった容赦ない世界だが、こちらは多分、地味と言われてる和紗も最低限の愛嬌はあるんだよな。眉毛すごいけど。菅原氏が特別なのはしょうがないとして、どうやらもーちんだって男にコナかけられるくらいのスペックではあるみたいだし。いや、でもひと葉はわからんな、あいつの三白眼はもしかしたらむっつり隠キャの象徴なのかもしらん。どうなんでしょう。

 5つの方向性、1人だけ「揺れ」が少ないのは何と言っても菅原氏。本当にブレない御仁だが、動画サイトのよくわからない演劇関係者の発言にはどこか揺れている様子。子供の頃に劇団に所属していた過去があるってことはおそらくそうした菅原氏の幼少期の人格形成に携わった人物なのだろう。現時点では鉄面皮を貫く菅原氏が揺さぶられる姿は早く見てみたいものだが。ちなみに泉との関係性が少しずつ深まっているが、多分友人想いの菅原氏は、泉のことをどうこうしようなんて一切考えてないと思われる。まぁ、和紗の方は超絶美人のお友達が動いてるっていうだけで気が気じゃないんだろうけども。

 わかりやすい少女漫画展開を見せているのは曽根崎部長。おそらくこの人が一番人間的に問題があるのだが、それでもアホな男子なら気にせず飲み込んでしまえるという。まぁ、50枚レポートのあいつよりも、彼女が問題にすべきは戸松ボイスのギャル子の方であろう。奴が何を目当てに動いているのかは現時点ではっきりしていないが、このまま陽キャグループに飲み込まれるような展開にはならない……といいな。なんかこう、水龍敬のエロ漫画みたいなやつは勘弁してほしい。いや、部長に限ってそれは無いかな……。

 よりダイレクトにエロ漫画への道を突き進んでいるのはひと葉。あまりにわかりやすい性感描写は彼女の猪突猛進な探究心が止められないが故か。現時点で男女間の関係に「恋愛」という要素が一番薄いのはこちらのカップル(?)だろうが、何しろ先生が曲者である。今作の野郎連中はキャラが薄いとはいうものの、この先生だけはなんとも異質で、ひと葉女史と対等に渡り合うに足る変態気質を備えている。どうも、女子校の教員ってのは変態が多いみたいだ(今期アニメ限定の偏見)。しかし、だからと言って先生サイドがひと葉を手玉にとるとかいう展開にもならず、どうにも童貞VS処女の遠距離牽制合戦みたいな様相。ひと葉の探究心が、この関係性のイニシアティブを握れるかどうか。

 そして今回ようやく一歩目がスタートしたのがもーちん。こちらは随分都合のいい男が現れてしまったのでベタ度合いも突き抜けているが、結果的には和紗に近いラインまで進むことができた。ただ、もーちんが和紗と大きく違うのは、関係性に未だ恋愛要素を見出せない点。そりゃま、出会って初日でそんな展開にはならんだろうが、和紗が泉に対してどうしようもないくらいに恋心を抱いているのに対し、こちらは「好きになるってなんなの?」の段階なので、やはり和紗に寄り添って一緒に悩むというにはちょっとズレがある。また、彼女の場合は菅原氏に対してどうにも友情では説明しきれないくらいの気色が表れているのが気になるところでもある。あなたの愛情の行き先はどこ?

 そして、和紗と百々子の2人が答えを求めたものが「本」だったわけだ。部長のアドバイス通り、本を読むという行為、つまり外部から知識を蓄えるという行為は大変に有意義なものだ。「名付ける」というのが象徴的な現象として立ち現れていたが、「名付ける」とはつまり「認識を得る」であり、それまで見えなかった景色に線引きし、「触る」ことができるようになること。人が経験を積むためには実際に動いて「触る」ことが確実だが、本はその際にガイドとしての役割を果たしてくれる。認識を得ることは、世界を豊かにしてくれることである。

 ただ悩ましいのは、そうした他人から与えられる認識以上に、やはり外界を直接「触る」ことの方がより強力な力を持つということである。それを実践しようとしているひと葉のモチベーションがわかりやすいが、今の時点では、それぞれが目の前に本よりもはっきりと実態を持つ「相手」が存在している。彼女たちがそうした「生」の体験を忌避しながら本に答えを求めるのにも、いつしか限界はくるのである。「習うよりも」の言葉の通り、乙女たちはその肌身に何を浴びるのか。ラストシーンの和紗の「うわ゛ーー!!」の汚い声が、彼女の体験の強さを如実に表しているではないか。

 

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