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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 こんな時期ですが、劇場に行ってきました。だってしょうがないじゃん、2週間限定公開だよ? このご時世じゃ、映画館がいつ封鎖されるかもわかったもんじゃない。さっさと観に行かないことにゃ、夜も眠れないってもんだい。まぁ、アマプラで配信しているらしいけど……俺は観らんないからなぁ。アマプラで観られる人はちゃんと観て。地上波版の3を全部観た人はさっさと観て。これ観ないとおわんないから。観たらちゃんと終わるから!

 

<流石に今回は多大なネタバレ要素を含む可能性が高いので、みんなさっさと観ろ>

 

 




 いやー、観て良かったーーー! 危なかった〜〜!! 正直、情報を確認するまでは「sinner of the system」みたいなショートストーリーだと思ってたのね。テレビ放送が途中で終わっちゃったけど、そこからを繋ぐ幕間みたいなもんを一回劇場OVAで挟むのかなって。ただ、よく確認したら2時間以上の大長編じゃないですか。あぶねぇ、これ観ないとPSYCHO-PASS3を観たとはいえない奴じゃん。そりゃ行くよ、すぐ行くよ。

 そして行った結果……これは完結編ですわ……きっちり締めた。見事に地上波版のわだかまりを解消してくれた。もう、終盤はずっと「あ〜! あ〜これや! これがPSYCHO-PASSや! これがシビュラさんやぁ!」って叫んでましたからね(劇場ではお静かに)。「3」になってから防戦一方かと思われていたシビュラシステム。当然というかなんというか。そんなわけないよね! シビュラだからね! こういう悪辣さが見えてこそ、この世界にどっぷりハマってる実感が湧くのですよ。いやぁ堪能した。

 物語としては、ざっくり「前半戦」と「ラスト」に分かれる。前半戦ってのはとにかくビルの中であれやこれやと梓澤と頭脳戦を繰り広げ、まるでリアル脱出ゲームのように次々と襲いくる困難をみんなで力を合わせて打開していくパート。前半っつうかほとんどこれで占められてるんだけど、こっちはあくまで「劇場用のサービス」みたいな部分がある。だって、まず何よりも「公安局のシステム脆弱すぎない?」ってところから始まるからね。幾ら何でも東京の治安の中枢にしちゃぁ梓澤にいいようにやられすぎている……システムのハッキングに関しては小畑ちゃんが超優秀だったってことで一応説明はつけられなくもないし、そのために収監されたと言われれば下準備もバッチリだったんだろうけど、ビルの周りに配備された狙撃装置の存在を許したり、ヘリポートが爆破できるくらいの爆薬の設置を許していたり、多分梓澤みたいな「ゲーム脳」が相手じゃなかったらもっとダイレクトな死が待っていた案件である。まぁ、そこまで仕込むためには彼の脳が必要だったのだろうから、事象としては表裏一体なのだろうけども。多分犯罪係数を上げずにあれだけ公安局に色々と仕込み続けられる人材は、この世界にはほとんどいないだろうし。

 まぁ、そうして梓澤がほぼ一人でこしらえたミッションなので、一係が全員本気を出して少しずつ連携していけばいずれは対処されるくらいのテロだったってことなんだろうね。たまたま一係の面々が方々に散っていて対処しづらかったのは梓澤にとってはアンラッキーだったのかもしれない。……とはいえ、実はメインの慎導&ミハイル以外の一係メンバーってそこまでクリティカルな活躍はしてないはずなんだけどね。特に入江さんは今回単なるピュアボーイだったし、真緒ちゃんは単なるいい女だったし……。雛河・廿六木あたりの活躍はぼちぼちですかね。

 そして、なんといってもこのビル攻略パートで活躍した3人の女性キャラが大注目。唐之杜、霜月、そして小宮都知事である。この3人がどったんばったんしてる姿が実に楽しくてね……特に今回はもう主人公じゃねぇかっていう大活躍を見せた唐之杜さん。もう、彼女のハイパーな動きぶりを観ているだけでも楽しかったですね。ダンゴムシ活躍させすぎだし、小畑ちゃんだってそれなりにすごいハッカーだったはずなのに、それを一服してる間に塗り替えちゃう圧倒的スペックはチートの域。そんな唐之杜さんでも今回のミッションは一筋縄では行かず、クライマックスでは見事な死亡フラグを打ち立てて「死なないでェ! 唐之杜さぁん!」と必死に念じてしまうことに。ラストシーンは見事に六合塚さんとのイチャイチャエンドを迎え、全俺が号泣することになったという。

 小宮カリナは、てっきり地上波版の時の1エピソードのためのキャラだと思っていたら、まさかの「3」全体を通じてのテーマ(というか企み)の中心人物であった。おかげでしばらくは唐之杜・小宮という(中の人が)同年代コンビで動くことになり、画面が実に華やかでよろしい。彼女の政争が全て今回のネタのための仕込みだったと判明したわけだが、それでも彼女は都知事としての仕事に邁進していくことになるんだろうなぁ。そして毎度おなじみ、我らがアイドル霜月美佳さんである。もう、オチの時の彼女の顔を観られただけでもぼくぁ満足ですけど。「3」になってからデスクワーク中心でなかなか表に出なかった彼女だが、今回は不得手な肉弾戦もそれなりにこなしつつ、ラストではきっちり自らの特権性を慎導に見せつけるという活躍を見せた。さりげなく「局長の遺体は私が回収しておくから」って言えちゃうあたり、彼女が「シビュラの番犬」としてしっかり機能しているのがわかってニヤリとさせられる部分。シビュラの中枢に食い込んだ人間って、当然ながら今回の事件も含めて常森・慎導などの免罪体質の人間ばかりであり、ますます美佳ちゃんの特異性が浮き彫りになっていくようだ。まさかの常森“執行官”を押し付けられた霜月さんの受難はまだまだ続くよ。

 というわけでざっくりキャラクターを総覧したが、やはり今回はオチの部分で梓澤が行う怒涛の事実開示が最大の見どころであっただろう。突如現れた謎の組織ビフロスト。あまりに周到にシビュラの穴をつくその動きに「シビュラもすでに時代遅れ、鎖国時代の産物でしかないのか……」と半ば失望していたのだが、最後の最後できっちりそんな失望をやり込めて、「やっぱりシビュラだわ」とぐうの音も出ない結末を迎える。なるほど、ビフロストの存在はいわばシビュラという不完全なシステムを補正するための大規模なデバッカーだったわけだね。生まれながらに「犯罪を犯すことをシステムとして組み込まれている」というのは、つまりゲームのデバッカーがあえて何もない壁にガンガンぶつかったりしてバグを見つけるのがお仕事だから。そのことを作中では「盲点」と表現しており、コングレスマンたちは、自分の利益を得るという目先の餌につられて、ラウンドロビンによってホイホイデバック作業を手伝わされていたわけだ。

 この度、めでたくそうしたデバックも充分と判断され、かつては検査システムとして存在していたラウンドロビンが法斑の手によって統合。何回も何回も、まるで楽天を退会する時の設問のように「いや、それやると取り返しつかんで? 大丈夫? 甚大なエラーが起こるかもよ? やめたほうがよくない?」って確認してくるラウンドロビンにちょっと萌え。全てはシビュラの望むままに、より完璧な「神」を作るためのプロセスである。そう考えると、多分そのあたりの認識無しに消されちゃっただろうおじいちゃんとかテレビシリーズのおばちゃんは可哀想だったかもね。いや、流石にあんな場所でビットゲームやってたんだから、自分たちの存在意義くらいはわかってたか。「ラスボスの城は、実は本拠地の目と鼻の先」ってのは竜王の城からの伝統芸である。まぁ、それにしたって近すぎやろ、とは思うけども。全部わかった上で、まだまだ美佳さんにも隠し事してた局長が憎たらしいわね。

 そして、そんなシビュラ・ビフロストに踊らされる形になってしまった悲しき犯罪者、否、「選択者」梓澤。彼の存在こそが、今作最大の見どころであったわけだ。「選択を行うだけ」という彼の生き様の根底にあったのは、人が選ぶことの愚かさを確認し、神の存在を疑わないという絶対的なシビュラへの信頼。システムを愛し、システムとなることを望んだ男は、そのシステムから「いや、お前ちゃうし」と全否定されてブロークンハート。日高のり子ボイスでこれでもかというくらいに梓澤をボッコボコに貶めるシビュラさんの文字通りの「人間とは思えない」対応は、久しぶりに「シビュラさん! おやめくださいシビュラさん! あー!」ってな感じがしてたまらなかった。そうそう、この独善がまかり通る絶対性こそがシビュラなのだよな。ただ、1期での朱との対話、そして2期の鹿矛囲事件を通し、シビュラもだいぶ頑なさがなくなって判断に余裕が出てきた。1期でたまたま中枢にたどり着いちゃった縢が問答無用で除去られていたのに対し、今回は割とあっさり慎導の梓澤殺害拒否を承認した。まぁ、単に梓澤が「シビュラに対して致命的問題を起こすとも思えない、単なる一犯罪者」でしかないと判断しただけなのかもしれないけど。梓澤の犯罪係数が低かったのは「シビュラに対する敵意がない」というのが最大の理由で、一応、彼が意図して「シビュラなんてぇ!」って思ったら係数は上昇したが、それでも割と常識的な280止まり。ちなみに犯罪係数の過去最高記録は、東金さんの900間際がダントツである。デコンポーザーってレベルじゃねぇぞ。

 こうして、懸念されていた「開国による不安定さ」も次第に解消されていく流れの美しきシビュラの国・日本。小宮カリナによるAI問題なんかも、今回の一連の騒動からうまい具合に飲み込んでしまったのだろう。さらに外務省と公安の間でも様々な共通認識が得られたし、シビュラの息がかかった人間の数はますます増えていく。まぁ、慎導はまだしも、ミハイルの野郎が事実をどのように受け入れていくかは気になるところだが……あれだけやりあった狡噛さんでも半ば諦めてあの状態なのだし、割と素直に「神の使い」として働いてくれそう。多分、シビュラサイドとしては常守朱っていうイレギュラーが解き放たれたことの方が心配なんじゃないかな……。

 勝手な想像だが、ここからさらに「PSYCHO-PASS」の世界が続いていくなら、やはり常守朱による破壊と再生の物語になるべきだろう。霜月美佳さんはシビュラの犬でしかないが、新たに加わった慎導・ミハイルコンビがどうなるかはわからないし、今後は公安で一緒に活動する機会も増えるだろう。狡噛・宜野座コンビだって外務省で元気にやっている(須郷さん、今回扱い悪かったっすね)。これだけ手駒が揃ってくれば、そろそろシビュラのどこかに一撃を与えることだって……。まぁ、これだけの時が経ち、世界が変わっている状態で常森さんが何を思っているかは定かじゃないけど。

 とりあえず僕は、新作映像には「六合塚と唐之杜のイチャイチャ同居生活」っていう特典映像が付いてれば満足です。今回劇場で見てて忘れられないシーンは、倒れた唐之杜さんを入江が医務室に連れていく目的でおぶった時に「お前! 絶対背中でおっぱいを味わってるだろ!」って部分でしたからね(オチ)。

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