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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ゲゲゲの鬼太郎」 6→6

 これも終わるよ……ロスだよ、大ロスだよ……「ピカちん」の終了と合わせて、朝アニメの沢城成分が一気に失われることになってしまった。いや、別に即座に命に関わる事案ではないが……なんか、やっぱ辛い。

 こちらも「ピカちん」同様、約2年間のお付き合い。そして2年の長きに渡り、一切方針をブレさせることなく、「現代朝アニメとしての鬼太郎」を提供し続けてくれた。そりゃま、伝統ある作品なので色々と弄ることには賛否両論あったことだろうが、もともと水木しげる御大はそこまで細かいことを気にしない人である。面白けりゃいいだろうし、鬼太郎が鬼太郎として、現代社会を飄々と生き抜いていれば、きっと草葉の陰で笑って見守ってくれていたんじゃなかろうか。最終回ではねずみ男の口を借りて「戦争なんて腹が減るだけ」というあのメッセージも唱えられているし、緊迫感溢れるバトル展開の合間にも、どっか人間社会を小馬鹿にしたような滑稽さが盛り込まれている。こうして様々な姿を見せてくれるのも、鬼太郎ワールド、水木妖怪ワールドの良いところではなかろうか。

 そう、まさに今作の良さはそのバリエーションの豊富さだ。放送が始まった時、「現代風アレンジは別に構わないけど、ちゃんと妖怪としての『怖さ』みたいなものは残してほしいなぁ。このアニメで初めて鬼太郎に触れる子供達に、トラウマを残すようなエピソードもみたいなぁ」と要望を出していたのだが、きちんとそれに応えるような正統派の怖い話もあり、そこから教訓めいたものを残す話もあり、徹底して後味の悪い話もたくさんあり。それでいて突き抜けたギャグの話も多いし、現代文化を余計なまでに取り入れて突き抜けた妖怪たちの姿にこの上ないたくましさを感じたり。最終回では必死に演説動画をアップロードする砂かけ婆の姿が確認できて、いつの間にか妖怪軍団のIT担当になってたのが面白かった(仲間のためにFXで増やした資産をつぎ込んであげる優しい砂かけとか、誰が想像しただろう)。

 妖怪ってのはもともと「現象に名前をつけたもの」であるはずなのだから、それは怖いものもあり、楽しいものもあり、困ったものもあり、どうでもいいものもあり。そうした有象無象をひとまとめにして飲み込んでしまえるだけの度量のあるアニメだった。東映作品ってことで作画クオリティは大して期待してなかったのだが、長期シリーズの割には案外安定した供給体制になっており、格好いい、不気味、そして可愛いとキャラの個性は引き立っていた。当然、その中では「可愛い」についてがダントツで気になるところでして……ねこ姉さんとまなちゃんの関係性がガンガンに掘り下げられたのは……これまた世相を反映したものでしょうかね(素直に視聴者のニーズに応える製作者の鑑である)。いいぞもっとやれ。いや、単に定型句としてじゃなくて、マジでもっとやって。

 終わるかぁ……まー、きちんと長期スパンでのシナリオラインも作っている作品だったし、エンドレスで垂れ流すっていうデザインに切り替えるわけにもいかないしなぁ。願わくは、またこうして鬼太郎が時代に合わせて戻ってきてほしいところである。まぁ、その時はまたキャストが変わって別な作品にはなるんだろうけど……目玉のおやじさん、いつまでいけるかなぁ……。

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