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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 終わんのかい、終わんのかい……終わんのかいィィ! 最終話! そりゃあんまりじゃございませんか? 誰か、助けて。

 せめてこの後に事件がどうなったかだけでも描いてくれるのかと思ったら、なんとそれすら無しでのエンディング。まぁ、およそどんな顛末になるかは想像できるとはいえ、あまりにもショッキングな場面での締めくくりとなった。製作側はどこまで計算してこの構成にしたのかは分からないが、こうなったら原作を買うしかないわけで、私は買うことにしたのである。そういう意味では本当に正しいエンディングだ。だけどさ、だけどさ……。

 ミチルは最後までミチルであり続けた。そして、そのあまりに純粋な心にナナは「変えられて」しまった。直前の鶴岡からの電話はナナを引き戻すための最後のチャンス。そこで自身の言う通りに「人類の敵が勝手に殺しあってくれているのだ」という判断がくだせれば、ある意味でナナはもう迷わずにすんだだろう。ミチルは勝手に殺され、「友情」を失ったナナはもう振り返る必要すら無くなる。彼女が幸せかどうかは分からないが、それはそれで答えが出せただろう。しかし、現実にはナナの変質は止まらなかった。これまで嘘をつき続け、人を裏切り続けて生きてきたナナに対し、ただただ正直であり続け、善意のみで人と接するミチル。その裏返しの引力は、ナナを鶴岡の時代へ立ち帰らせることがなかった。もう、ここからは新しい物語なのだ。

 ミチルの凄まじさは、ナナの治療を行ったことだけではない。その前には、彼女の過去話から必死に考えを巡らせて彼女の「無実」を証明するという離れ業までやってのけた。もともとそんなに賢くなかったミチルが、これまでナナ本人が気づかなかったような事実を指摘して見せたのだ。岡目八目という事情もあるかもしれないが、それでも彼女がどれだけナナのことを想い、彼女の過去が報われるように考え続けたかが分かるだろう。そうしてナナは過去を清算され、現在を浄化された。そこまでされたら、そりゃ人間が変わるのもやむなし。ナナは、犬飼ミチルという人類の敵との戦いに「負けた」のである。

 そうして新たな拠り所を手に入れたはずのナナに対し、運命はひたすらに残酷である。彼女が救われたからこその喪失。そこには厳然たる二者択一の選択があり、ミチルは最後までナナの思い通りの道を進んではくれなかった。せっかく両親の死という重荷から(多少なりとも)解放されたはずのナナに、再び、命の枷が取り付いた。今後、ナナは誰を敵として、何を目的に生きていくことになるのだろう。これまでのような「簡単な」人生ではない、それだけは間違いないのだ。

 

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