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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 なんかボンズな気がする第4話。色んな意味でフリーダムだなぁ。

 前回までで、「タクトと他の生徒が現実で因縁が出来る」→「ゼロ時間で対決」→「なんかよく分からないけどタウバーン勝利」という流れがテンプレになるのかと思ったが、4話目で捻ってきました。叙情的な風景をメインにすえ、サイバディ対決は無し。何が起こっているのかもよく分からない状態で、テンションのみで視聴するには1つのハードルとなったかもしれないエピソードです。

 実際、今回のテーマは「ワコとタクトの関係を接近させること」だと思われるので、バトル展開を望む人間からするとあまり心躍らない。綺羅星十字団の方々も大人しかったし、エロいシーンも抑えめだ(それでもあるのがすごいが)。オリジナルアニメなので「何を描きたいのか」というのを読み取りながら毎週視聴しなければならず、予断を持ってみてはいけないということを改めて意識する。

 個人的には、確かに毎回バトルの馬鹿さ加減を楽しみにはしているが、今回みたいな構成も必要な部分だと思われる。バトルを入れるとどうしたって尺が詰まってしまうので、その他の要素を描く時間が削られてしまう。今回のように「ワコはどう思っていて、タクトの気持ちがどう動くのか」ということを描写する際には、ある程度「求められている要素」から削っていくことも必要だ。その上で、今回メインフィールドとなったのは「サイバディの作り出した幻想ゼロ時間」という特殊なもので、ラブコメみたいな展開をやってはいるが、その行程全てがサイバディバトルを展開しているのと同義にもなるという、なかなかテクニカルな回。「ゼロ時間であること」に気付くことが相手に対する攻撃になっており、本来なら手を取り合うことが出来ないタクトとワコがゼロ時間内で協力し合い、1つの敵を打倒するという構図はなかなか綺麗だ。幻想が思い出ベースになっているので、お互いの過去に触れながら関係を深めることになるし、「二人きりの世界」というシチュエーション自体が実に恣意的な「展開を早めるための装置」として機能する(実際、敵の攻撃目標もそこにあったわけだし)。ストーリーテラーの意志が透けて見えてしまうのでちょっと阿漕な感じはするが、イレギュラーな展開を早めにやっておくことで「この世界はこれもアリなんですよ」ということを伝達する役目は果たせていただろう。

 作画の良さと世界構築の丁寧さが幻想空間のビジュアル面にうまい具合に作用しており、相変わらずこっぱずかしくて妙な対話をする若者2人の関係性を、雨や砂浜が綺麗に彩ってくれている。無骨すぎて手抜きにすら見える敵方サイバディも、純粋な意志の体現者としてのまがまがしさが強調されていて実に面白い。精神攻撃系を持つロボットバトルといえば「キングゲイナー」が印象に残っているのだが、あれよりさらに観念的な、若者の精神性をバトルに直結させたシナリオラインは、今後の不安な道行きも含めて、期待したい部分である。ただでさえ雰囲気バトルでしかないこの作品、ますます雰囲気重視で実体のないお話になりそうだなぁ。「亡念のザムド」みたいにそっちに突っ走って理念だけが行きすぎなければよいのだが。

 今回唯一残念だったのは、サブタイトルが「ワコの歌声」なのにワコがあんまり本気で歌わなかったこと。サカナちゃんも歌わなかったし、音響による雰囲気作りはあんまり重視されなかったな。今後の本気に期待。それにしても、サカナちゃんは急にキャラが変わったな。今時のアニメでイカを殺すのはイカんでゲソ。 

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