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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<アニメソング部門>

 下手したらコロナの影響を一番受けてしまったのはここなのかもしれない、アニソン部門だ。放送本数の低減はそこまで影響がなかったとは言うが、この部門の場合、「カラオケに行きづらくなった」という影響がかなり大きい。例年、この部門を選出するにあたっては大体プレイリストを確認して「どんな曲が入ってるかなぁ」と確認すればピックアップできるのだが、今年度に関しては、春クール・夏クールで新規に導入した楽曲がほぼ皆無という状態になっていた。まぁ、正直言うとこの時期から音楽系のソシャゲが二本立てとなり(ガルパとショバフェス)、私の音楽キャパのほとんどがその2つのゲームの曲に支配されてしまったというのが大きい気もするが……(ガルパ、曲のリリース多すぎんねん)。

 というわけで、例年よりも割と少なめでお送りしますが、是非ともカラオケに行きやすい世界になることを祈っております。とりあえず、今年度のクール別「カラオケで一番練習してた曲リスト」をドン。

 

春クール・「時としてバイオレンス」(邪神ちゃんドロップキック’ OP)

夏クール・「SPARK-AGAIN」(炎炎ノ消防隊 弐ノ章 OP)

秋クール・「I believe what you say」(ひぐらしのなく頃に業 OP)

冬クール・「麻痺」(2.43 清陰高校男子バレー部 OP)

 

 偏ってるような、そうでもないような……。曲単体としてのインパクトが強いものが多い傾向ですね。特に「時としてバイオレンス」あたりは、作品自体がふざけているので歌詞はそれに寄せてあるように見せて、割とダイレクトに百合関係を歌ってるあたりがストライク。邪神ちゃんとゆりねは百合なのだろうか……。「SPARK-AGAIN」は最近ではすっかりポジションが定着したAimerの、割と珍しいテイストの曲。Aimerは「季路」で相変わらずのお仕事を見せてくれているぞ。「I believe what you say」はひぐらしリメイクの看板となる曲。前作での「ひぐらしのなく頃に」「奈落の花」の2つのオープニングの印象が強かっただけにハードルが高かった部分だが、衝撃的な映像と合わせて見事にイメージを塗り替えてみせた。「麻痺」はとにかく初見でのインパクトが強い曲で、勢いのあるバレーボールの映像と相まって一気に脳内を侵食する。こういうタイアップは歓迎だ。

 それ以外の曲で見ていくと、まずおなじみのアーティスト部門からは、例えば鈴木このみ、「Theater of Life」。これも映像の切れ味が良くて何度見ても飽きないタイプの良いオープニングだ。相変わらずすぎて安心しちゃうのがangelaの「乙女のルートはひとつじゃない!」。格好いい仕事もできるし、コミックソングもお手の物、熟練の技。

 「Seize the day」もまた、1期のオープニングが上質だっただけにハードルが高かったお仕事だが、きっちりイメージを刷新して良いところを残している楽曲。ひぐらしにゆるキャンにと、亜咲花はいい仕事もらえてるなぁ。去年あたりから一気に上がってきたASCAの楽曲では「HOWLING」がある。なんかこう、レーベルとしては藍井エイルやLiSAに続く人材として狙ってる感じがあるね。そうそう、若い才能で言えばとんでもなく難しい曲を渡された安月名莉子の「keep weaving your spider way」。元のイメージからこの楽曲出してくるのはすごいなぁ。これもまた曲のテンションに映像が負けてないのが良いね。映像面でいうと「色香水」の画作りがすごく印象的で好きですね。何回も見るオープニングだからこそ、こういう新鮮な映像が見られるのは大事な要素だ。

 続いて声優歌唱部門。個人的には今回ランクインを真剣に悩んだ一本が諸星すみれによる楽曲「Ready to」。曲も映像も文句なしでイカしてるんだけど、これ、1分しかないのが勿体無いよなぁ。躍進する若手声優軍団で言えば「Broken sky」もお気に入り。この子は本当に何やらせても器用でなぁ。押しも押されもせぬ大看板、水瀬いのりの「快眠!安眠!スヤリスト生活」。これは電波ソングというべきなのか、レム睡眠ソングというべきなのか……。不思議と癖になるユニットソングは「釣りの世界へ」。典型的な萌えアニメソングなんだけど、なんかこう、変なところで真面目な感じが良いよね。そうそう、ユニットソングというか、メインテーマだとやっぱり「ドレミファSTARS!」は入れさせて。可愛かろう、可愛かろうよ。

 残りは多少の変則枠。変則っていうか、難しいという意味では声質的にどうしようもないのが「LEADER」。こういう発声で聴かせられるかって、完全に天賦のものだよねぇ。森進一の遺伝子と言われちゃどうしようもねぇわな。あと、すげぇどうでもいいけどなんか癖になっちゃったのが「恐竜あげみざわ☆」。なんかこう、おっさんが「ギャル」って言われて考えたんだろうなぁ、みたいな適当すぎる歌詞が逆に味わい深い。歌ってるのが島袋美由利っていうのもポイント高い。そして、その発想に脱帽だったのは「巣立ちの歌」。こんなアニソン(?)の作り方もあるもんかと感心したものである。アニメ文化も多様化しているので、アニソンにもいろんな挑戦が見られるのだなぁ。

 さて、あと3曲です。

 




第3位

‘10 「みつどもえ増量中!」OP 「我が名は小学生」

‘11 「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」ED 「secret base 〜君がくれたもの〜」

’12 「這いよれ! ニャル子さん」 OP「太陽曰く燃えよカオス」

’13 「有頂天家族」OP「有頂天人生」

’14 「デス・パレード」OP「Flyers

’15 「戦姫絶唱シンフォギアGX」挿入歌「殲琴・ダウルダヴラ」

’16 「SHOW BY ROCK #」OP「ハートをRock!!

‘17 「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」第6話ED「アクシアの風」

’18 「ゴールデンカムイ(第2期)」OP「レイメイ」

’19 「さらざんまい」挿入歌「カワウソイヤァ」

‘20 「戦翼のシグルドリーヴァ」OPHigher’s High

 去年あたりからいい具合に中毒気味に刺さってきたのがナナヲアカリ。初めて聞いたのが確か「ワンルームシュガーライフ」かな。そして去年の「チューリングラブ」がきてこの楽曲につながった。ここまでの2曲で割と飛び道具系のイメージが強かったのだが、今作は比較的スタンダードでまっすぐなアニメソングらしい1本になっている。表現力豊かなボーカルだからこそ実現できた疾走感というか、「飛翔感」みたいなものがとても鮮烈で、「戦闘機アニメ」として製作されたシグルリには文句なしのベストフィット。オールドスタイルとも言えるのかもしれないが、こういうアニソンスピリットはやはり大切にしていきたいものである。

 

 

第2位

‘10 「けいおん!!」OP 「Utauyo!! MIRACLE

‘11 「神様ドォルズ」OP 「不完全燃焼」

’12 「坂道のアポロン」 OP 「坂道のメロディ」

’13 「戦姫絶唱シンフォギアG」第4話ED「教室モノクローム」

’14 「ガンダム Gのレコンギスタ」ED「Gの閃光」

’15 「干物妹!うまるちゃん」OP「かくしん的☆めたまるふぉ〜ぜっ!」

’16 「学戦都市アスタリスク(第2期)」OP「The Asterisk War

‘17 「キラキラ☆プリキュアアラモード」後期ED「シュビドゥビ☆スイーツタイム」

‘18 「ラストピリオド-終わりなき螺旋の物語-ED「ワイズマンのテーマ」

’19 「COP CRAFT」OP「楽園都市」

‘20 「トニカクカワイイ」OP恋のうた(feat.由崎司)

 こちらもとにかくインパクト重視。最初に聞いた時のぽかーん具合は今でも忘れられない。このアニメでさ、こんだけユルい製作具合でさ、こんな攻めたオープニング起用するとは思わないじゃん。そしてこれをメインヒロイン役の鬼頭明里に任せることによってアニメとの融合を果たしてオープニングテーマとして齟齬なく機能するという不思議なマッチングも見どころといえるかもしれない。なんか、いびつなパーツをちっちゃい箱に入れようとして「絶対無理じゃん」って思ってたら不思議とその形に収まっちゃったような奇妙な納得感と達成感がある。

 

 

 

 

第1位

‘10 「侵略! イカ娘」OP 「侵略ノススメ☆」

‘11 「灼眼のシャナF」OP 「Light My Fire

’12 「中二病でも恋がしたい!Lite」 ED「漆黒に躍る孤濁覇王節」

’13 「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」OP「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」

’14 「ヤマノススメセカンドシーズン」OP「夏色プレゼント」

’15 「てーきゅう(第5期)」OPQunka!

’16 「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」OP「Great Days

‘17 「少女終末旅行」ED「More One Night

‘18 「ゾンビランドサガ」OP「徒花ネクロマンシー」

’19 「ダンベル何キロ持てる?」OP「お願いマッスル」

‘20 「蜘蛛ですが、なにか?」EDがんばれ!蜘蛛子さんのテーマ

 まー、やっぱり電波スピリットは忘れてはいけないわけで……今年は声優ソング・電波ソングにやたらウェイトが置かれる結果になりましたわね。まぁ、しょうがないじゃない。そういう性癖なんだから。履歴を確認してもそれは一目瞭然だからいいんじゃないでしょうかね。

 特に説明はいらないと思います。そりゃわたしゃ生粋のシンフォギア信者であることからも分かる通りに、悠木碧という才能に全幅の信頼をおいた、これまた「信者」的な人間なのです。「LOS! LOS! LOS!」とかさ、「声優アーティスト」っていう顔も持ってるはずなんだけど、そんなん関係なしに「キャラソン」に全振りして全身全霊を叩きつける悠木節がとにかく大好きなのですよ。そしてこれが、板垣伸の作るはちゃめちゃ映像で見事に飾り立てられる見事なマリアージュ。考えてみりゃ板垣作品は去年の「COP CRAFT」に続いて2年連続のアニソン部門受賞だ。こういう短い映像での見せ方ってやっぱりセンスが出る部分なのだろうなぁ。いや、単に好みの問題といえばそうなんだろうけどさ。

 

 

 

 

<キャラクター部門・男性キャラ> 

 比較的テキスト量が少なくても許される部門。今年は特にシンプルに回していきたいところですね。

 気に入る男性キャラというと毎年「なんか微妙に弱い方が刺さる」みたいなことを書いてることが多い気がするのだが、今年の場合は、例えばチンピラ(アクダマドライブ)あたりが挙げられるだろうか。とんでもねぇアクダマたちに囲まれた小悪党ですらない何か。そんな彼が葛藤を続ける中で成長ともいえないような変化を遂げていく様子が、今作一番のドラマだったと言えるかもしれない。同様に主人公ポジじゃないのに葛藤や決心が格好よかったのはミナト(デカダンス)。そりゃ素直な「格好いい」だったらカブさんを選ぶのが常道なのだろうが、私はやっぱりこういう「管理職の悩み」みたいなせせこましいドラマの方にキュンとすることが多いですね。そしてドラマを作った弱さといえば何と言ってもイヌマエル・グラウナー(禍つヴァールハイト)。こんなにもまっすぐで応援したくなる巻き込まれ型主人公も珍しいんじゃないでしょうか。あとは弱さとはちょっと違うけどいいシーンを見せてくれたのは石上優(かぐや様は告らせたい)。石上回、ギャグなしなのにちゃんと見られるデザインになってたので格好良かったですよね。ヘタレのくせして後半になると株が爆上がりしちゃうキャラとしてオススメなのは仁科明(メジャーセカンド2)。あんだけ役立たずの印象からスタートしたのに、何であんな格好良くなれたんだろう。そして、要所できっちり「ま、でも仁科だな」って愛され要素残すのも強すぎるよ。

 最終的に弱さを見せるってのは敵キャラなら必定になるわけだが、そんな中に一抹の寂しさを埋め込んだドラマを見せるのはダルイゼン(ヒーリングっど♥プリキュア)。敵キャラの出生地がまさかの主人公という驚きの設定と、ヒープリをヒープリたらしめた容赦ない展開。彼の人生を想えば、強さや使命といったもののあり方を考えるきっかけになるんじゃないでしょうか。弱さ……というには違いすぎる気もするんだけど想像の斜め上にいっちゃったキャラとして北条鉄平(ひぐらしのなく頃に業)っていうのがいるんですよ。まさかの沙都子ワシ編。誰がこんなもん思いつくんだ?! 敵キャラから仲間キャラへの転身ってのもドラマの定番ですが、格好よさが全く衰えないままで仲間になってくれるという稀有な事例を見せてくれたのはマルコム・イーデンLevius-レビウス-)。まぁ、芳忠ボイスが反則って話もあるが。そうそう、弱さを突き抜けて強さに転じてしまった特殊すぎる敵キャラ(?)で最後まで選出を悩んだキャラに優一郎黒野(炎炎ノ消防隊 弐ノ章)ってのがいるんですよ。こんだけ堂々としたクズ精神を披露し、それが格好よさにつながっちゃうっていうキャラ造形は異次元すぎる。

 ここからは素直に強キャラムーブの連中を見ていこう。まずはなかなか尖ったキャラ造形がそのままの魅力につながる流石井隼人(スケートリーディングスターズ)。憎まれ口の悟りキャラって底が割れるのが早い場合が多いんだけど、こいつの場合は割と最後まで悪態つきながらちゃんと「軍師」ポジが安定していたのが良いね。強いままだったはずなんだけどみるみる可愛くなっていった不思議すぎるポジションだったのは古市左京(A3!)。未だかつて、こんなに可愛い借金取りがいただろうか? 役者志望のインテリヤクザって、要素盛りすぎじゃない? もっとトチ狂った魅力でいうなら、本当に突き抜ければ何でも格好いいということが伝わる尸良さん(無限の住人-IMMORTAL-)。奈良徹ボイスのパワーが一番感じられる、マッド&クレイジーな仕上がりは死ぬまで見ていたい魅力につながっている(死なない)。マッドっぷりでいうならぞわぞわする魅力とも恐怖とも取れる感情を揺さぶってくるのがリズBEASTARS)。人間の倫理観って、やっぱり社会に規定されてる危うい概念なんだよな、ということを教えてくれる優しい熊である。あ、クレイジーでいうなら尾形百之助(ゴールデンカムイ)も入れておいていいですか? 変態しかいない作品内で、一番クールに信念を貫き通すブレない姿勢は男の理想の姿と言えるかもしれない。ブレない姿勢にも限度があるだろ、っていう突き抜け方が爆笑につながったのは東堂葵(呪術廻戦)。バカキャラってのはどんな作品にでもいるもんだけど、ここまでワールドが確立してる強度のバカってのは見たことがない。1人で画面を保たせられる稀有な存在だった。

 最後に、毎回この部門は「男ならなんでもいいんだろ?」ってんで人外を入れちゃうパターンが多いので動物コーナーを用意しておこうと思うんですが、なんか不思議と印象に残ってる動物(??)キャラにラーク・レクレイシャー(神之塔 -Tower of God-)ってのがいるんですよ。ワニさん、狂言回しでしかなかったのにぽろっといいこといったりするし、最後まで愛されキャラを貫き通してくれたの好き。そして最後に、最も素敵なラスボスキャラといえば、猫様(犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい)である。猫様ほんとすきなのよ。よりによってCVが杉田になっちゃったところも含めて「あるある〜」な感じがほんとに……。何度でも書きますが、僕は猫派です(犬も大好きです)。

 

 

第3位

‘10 「会長はメイド様!」より「碓氷拓海」

‘11 「Steins;Gate」より「岡部倫太郎」

’12 「キューティクル探偵因幡」より「首領・ヴァレンティーノ」

’13 「サムライフラメンコ」より「羽佐間正義」

’14 「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」より「エンブリヲ」

’15 「おそ松さん」より「十四松」

’16 「この素晴らしい世界に祝福を!2」より「佐藤カズマ」

‘17 「3月のライオン」シリーズより「二階堂晴信」

‘18 「BANANA FISH」より「アッシュ・リンクス」

’19 「ハイスコアガールⅡ」より「矢口春雄」

‘20 「かくしごと」より「後藤可久士」

 悪くない作品だったのにここまでほとんど名前が上がらなかった作品「かくしごと」。まぁ、いつもの久米田漫画だろ、と言われればその通りだったし、その主人公であるこの可久士も糸色望だろ、とか神谷キャラだろ、と言われればそれまでなんだけど、旧作のキャラと違っているのは、作品全体のコンパクトな構造を総括しているのキャラだってことなんですよね。野放図に広げて好きなタイミングで終わらせる純正の「ギャグ漫画」だった改造とか絶望と違って、「かくしごと」はスタートからゴールまできっちり「後藤家のホームドラマ」という縦軸が成立していて、常に姫と父親の関係性を掘り下げるために物語が進んでいる。そうした物語の全体像が何だかとても優しくて、これまでの久米田作品には無いよさがあったんじゃないかと思っていた。そのことを評する際に、一番適切なのは「こういう父親像が描けるあたり、久米田先生も良い漫画家なんだろうなぁ」ということが表れる「後藤可久士というキャラ」を評するのが一番適切な気がしたのである。まー、こうして父親キャラに何かを感じてしまうあたり、本当に自分の加齢を感じるのだけど……ほんと、姫ちゃんのような娘が欲しい人生だった……(手遅れですか? ねぇ?)。

 

 

第2位

‘10 「四畳半神話大系」より「私」

‘11 「逆境無頼カイジ破戒録篇」より「班長大槻」

’12 「絶園のテンペスト」より「鎖部左門」

’13 「恋物語」より「貝木泥舟」

’14 「少年ハリウッド」シリーズより「勅使河原恭一」

’15 「GO! プリンセスプリキュア」より「シャット」

’16 「Planetarian」シリーズより「屑屋(星の人)」

‘17 「魔法使いの嫁」より「エリアス・エインズワース」

‘18 「ゾンビランドサガ」より「巽幸太郎」

’19 「ID:INVADED」より「富久田保津」

‘20 「SK-エスケーエイト-」より「愛抱夢(神道愛之介)」

 まぁ、男性キャラのくせにメインヒロインみたいな扱いだけども……ここはしょうがないでしょう。彼のために世界があり、彼の救済が作品を作り上げた。世界を作り、世界をぶっ壊す暴力の化身、アダム様だ。

 もう、これも作品感想で触れてしまっている部分なので多くを語る必要もなかろうが、腹がよじれるくらい笑わせてくれた最高のエンタティナーであった。ラブハッグを開発しただけでもお見事だというのに、「スケボー滑れ」と言われてその場でとっさにフルスイングキッスを開発しちゃう脳は本当にイカれている。こんな奴が国政に関わっているかと思うと、そりゃもうあの日本もおしまいよ。いや、もしかしたら戦後最大の成長を見せることになるかもしれないけども。常識では量れないかっ飛びスピリットがアダムさんの最大の魅力だ。

 そのくせ、弱い部分を見せちゃうおセンチな部分も卑怯な魅力につながっており、「愛を抱く夢」という救いようのないネーミングこそが彼の人生の全てなのだと思うとなんだか切なくもなる。菊池さんがあれだけ頑張っていたのもアダムという人間に魅力があり、救いたいと思わせたからであり、彼自身が根っからの努力家で、熱血漢で、勇者だということも忘れてはいけない。「魔王」になったのは、ちょっと歯車が狂っちゃっただけなのだ。……うん、ごめん、だいぶ狂ってるかもしれない。

 とにかく、「何か辛いことがあったらアダムさんを見ればいいよ」と言えるくらいには元気をもらえたキャラクター。やっぱりアニメなんて、観てて元気になれてなんぼですよ。

 

 

第1位

‘10 「魔法少女まどか☆マギカ」より「キュゥべえ」

‘11 「へうげもの」より「千利休」

’12 「新世界より」より「スクィーラ(野狐丸)」

’13 「翠星のガルガンティア」より「チェインバー」

’14 「ログ・ホライズン2」より「てとら」

’15 「昭和元禄落語心中」より「八代目遊楽亭八雲(菊比古)」

’16 「ユーリ!!! on ICE」より「ヴィクトル・ニキフォロフ」

‘17 「Fate/Apocrypha」より「アストルフォ(黒のライダー)」

‘18 「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」より「キリン」

’19 「ヴィンランド・サガ」より「アシェラッド」

‘20 「ミュークルドリーミー」より「ゆに」

 ごめんにゅい。でもこれだけは譲れないにゅい。「小悪党」「可哀想な人生」「憎めない精神性」という私に刺さる要素を全て満たした上で、ゆに様は猫なんですよ。ほら、ここまでの伏線が綺麗に回収された1位ですよね。今日もその辺の軒下あたりを探して、ゆに様がきししと笑っているんじゃないかと思えば、人生にも彩りが生まれると思いませんか? 今日も明日もないないないとにゅい。

 

 

 

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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