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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 恥ずかしいセリフ解禁!!!! さぁ、行くぞネオヴェネツィア。愛され続けて早ウン年。まだ新作が作られるというその事実にとにかく乾杯。永遠に終わって欲しくない世界が、こうして続けられる喜び。そして、その都度に存分な満足感を与えてくれる喜び。本当に幸せな作品だと思います。関係者に皆様にはとにかく感謝感謝。

 

 

 

<一応、以下でネタバレ注意。是非劇場に足を運びましょう>

 

 




 前作「CREPUSCOLO」から1年弱で展開された今回の物語は、徹頭徹尾姫屋のお話。前作がオレンジぷらねっとのお話だったので、この調子なら当然「三部作」というか「三大妖精作」で徹底してアリアカンパニーメインのお話がもう一本欲しいところなのだが……なんか「AVVENIRE」だけちょっと扱いが半端になっちゃったなぁ。是非、ご検討のほどを。何しろ「CREPUSCOLO」も純度2000%でゴリゴリに泣かせにくる最高の「新作」だったってのに、完全新作のこちらも、それに勝るとも劣らない強度の素敵エピソードに仕上がっているのだ。オレンジぷらねっとの場合は、アリスの昇格試験という原作屈指のエピソードから膨らませてのアテナ・アリスの関係性を描いたものだったが、今回はなんと、原作でもほとんど触れられなかった藍華の昇格試験のお話が入ってくる。そのほかにも藍華と晃の馴れ初め(?)など様々な要素が補強され、とにかくみっちみちに姫屋のバックボーンが補強されていく。別に原作時点でそのあたりの要素に不足があったとも思っていなかったのに、まだこの作品に追加できる要素があったとは。

 改めて、アリアカンパニー、姫屋、オレンジぷらねっとという3つのコミュニティがそれぞれに存在し、そこから三大妖精が生まれ、さらに新三大妖精に引き継がれていくという構図はとにかく完成度の高い人間関係だなぁ、と思い知らされることになった。「純然たる天才と天才」の結びつきを、それぞれのヌケたところから補完して互いの関係性をふつふつと煮詰めていくようなオレンジぷらねっと。「幸せの天才2人」が織りなす心温まる日常からゆっくりと感動を醸成していくアリアカンパニーという2つの柱ががっちりと建てられた状態で、さて残る姫屋はどんな展開にしたものかと考えた時に、中心の2人は徹底して「努力の天才」という称号が与えられる。頑張り屋だから優秀なのだ。しかし、だからと言って「同じことの繰り返し」ではない。晃さんが同期の2人を見て歯を食いしばりながら築き上げた自らの地位を、そのまま藍華に押し付けていたらそれは破綻していたことだろう。晃さんの器の大きさはそんなところでは収まらず、「姫屋の跡取り」というしち面倒臭い責務を負わされてしまった藍華にとって、何がベストで、何が幸せかを考えた末でのティーチングから新たな「妖精」の誕生にまでこぎつけた。そこには晃を育て上げたクイーンの存在もあるが、やはり2人の相性が奇跡的に高めあった結果と言えるだろう。互いの似ている部分、異なる部分を、友人たちとの関係性も含めて全てが最高の結果につながるように構成されている。本当に、でっかい奇跡なのである。

 晃さん流の後輩指導がどんなものだったのかが克明に描かれたおかげで、他の2社とは全く異なる「姫屋流」がはっきり見えるようになったわけだが、今作ではそうして「他とは違うんだ」という強みをとにかく様々な面から補強していく。例えば全体的な色相。ネオヴェネツィアを代表する色は当然「青」だが、空や海の青、そして突き抜けるような白はアリアカンパニーの象徴。そしてオレンジぷらねっとはその名の通り「オレンジ」で、「黄昏」と題した前作映画では徹底してオレンジ色の温かみがモチーフとして活用された。対する姫屋は店舗のイメージカラーが赤(ローズレッド)なのだが、今回はそれだけでは終わらない。効果的に赤を魅せるために、今回は夜のシーンが多く採用されているのが特徴だ。陽だまりの白、黄昏のオレンジときて、まさかの宵闇と赤。この対比は今作を纏めあげるためにかなり意識的に用いられているだろう。藍華と晃の家出が夜中、昇級試験も夜通し続けられ、その顛末を語るゴンドラとの告別式も夕闇が迫る中で行われている。

 そうしてトーンを落とし、さらに季節は冬。どこかピリッとした寒さを予感させながらも、どちらかというとその中で燃えあがる炎の方に意識が向くような見せ方。焚き火の暖かさもあるだろうし、闇の中をクルクルと逃げ回る晃さんのユニフォームも、彼女の頭に映えるバラの赤も、闇にちらと光るからこそ際立つ。そして最後には薔薇園の赤の中、夜明けとともにクリムゾンがクイーンへと受け継がれていく。これこそがまさに、姫屋だけが持つ他のチームにはない「攻めの」色調なのだ。(姫屋の経営だけは「赤」にならないように祈りたいが)

 また新たなネオヴェネツィアの風景を見せてもらった。これまで培ってきた「優しさと幸せに満ちた世界」は全く色褪せず、それに加えて、さらに姫屋らしさが純粋に上乗せされたように感じられるのは本当にお見事。こうして振り返ると、3人の中で1番「成長」がフィーチャーされてたのって、もしかしたら藍華だったのかも。彼女のヘアスタイルの変遷からそれぞれの時代の人間像が追えるのも楽しいですね。憧れのアリシアさんの髪の長さに追いつけた今の藍華は、あらあらもうふふも乗り越えて、新しい伝説を作り上げていくんだろうなぁ。

 素敵な時間を、本当にありがとうございました。

 

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