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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 いい、最終回だったね……第8話! やっぱり最終回でメインタイトル回収する作品は名作……え? おわんないの? マジで?!

 というくらいには節目となるエピソード。ライブシーン自体はそこまで長くもないし、動画自体に作画枚数的な作り込みをしたわけでもないのだが、Aパートでライブをやって、Bパートでメンバーそれぞれに対する「ライブすること」「バンドをやること」の意義を1つ1つ噛み砕くことによって、きちんと最後まで「ライブ回」になっている。そうだよなぁ、現実でもライブなんてせいぜい数十分の世界。そこから後に余韻に浸りながらあれこれ思いを馳せる時間の方が圧倒的に長いんだ。この感覚は、リアルバンドの追っかけやり始めたおかげで噛み締められるようになった部分でもありますね。あと「駆け出しバンドがちょっとずつ成長していくのを見守る」という楽しみもね。

 Aパートのライブ、確かに映像的にはそこまでとんでもないものが出てきたわけではないのだが(それでも例えば「ギタリストの主観視点」とか、かなり面白いものは見られたが)、個人的に惹かれたのは音響面での造り込みだろうか。特に1曲目、「駆け出しバンドがなかなか雰囲気を掴めずにもたついている様」が見事に音に発揮されてるのが実にリアル。ドラムの走りとそこからズレるギター。リズムが合わないためにボーカルもどこに音を置けばいいのかわからず、あっちへフラフラ、こっちへフラフラ。本来だったらリズム隊の虹夏・リョウの2人が後輩たちを引き戻さなきゃいけないところだったんだろうけど、どうしても喜多ちゃんの動揺が伝わってしまい、特に虹夏の方が拠り所になりきれない。そんな「下手なバンドの音」がしっかりとライブハウスに響いている。そりゃま、観客だって興味を持たないのは当然の演奏だ。こういう「客のいないライブ」の映像、やっぱり心にくるものがありますよね……個人的には何と言っても初代ラブライブ3話に心掴まれた人間ですし、最近だと「シャインポスト」序盤のライブがまさにコレ。その上で、アイドルなら一応「目当ての客」だけが会場にいるが、ライブハウスの合同イベントだと、興味がなくてスマホ見たり、他所に行っちゃったりするお客さんも出てくる。この状況での演奏で一度崩したリズムを戻すのはかなりの難業だろう。

 しかし、それを成し遂げられるからこその主人公。窮地を救ってこそのギターヒーロー。ここにきて、ぼっちの「前を見ない」という演奏スタイルが功を奏したのだろうか、無我夢中でひたすらにギターに向き合い、自然に出た音は虹夏が「ついていく」に足るものになっていた。ドラムが、ベースが合わせることで自然と喜多ちゃんも立て直す。まさにバンドの支柱として、ギターが機能している。あまりに格好良すぎる「主人公」であった。後藤ひとり、本当に状況さえ整えてやれば最高のスペックが発揮できる女。

 そんな見事なライブを終えてのBパート、女子高生4人を伴っての居酒屋というちょっと危険な匂いがするシーンだが、こちらも「居酒屋あるある」みたいな打ち上げ飲み会の雰囲気が滲み出ているのが面白い。イベント終わりの、開放感と疲労感がいい具合に混じり合ったあの感じ。居酒屋どころか「他人との飲み会」というイベント自体がおそらく初めてだったろうぼっちの困惑。そこから自然と集まったメンバーの内面に切り込むような世間話も広がり、伊地知姉妹両名のオリジンがはっきりと見えた。ねーちゃんの方は今まで「なんでお前その立場なん?」と正直不思議ではあったのだが、なるほどそういう背景があったのね……偶然繋がった「ファン1号」が後輩だったというのも出来すぎた話だが、この2人が集まったからこそ掘り下げられた話もあるのよね。ちなみにこの「星歌・きくり」のペア、どっかで見たことがある組み合わせだと思ったら、中の人的には「カバネリ」コンビだな。千本木彩花のえもいわれぬ存在感が、くそ酔っ払いバンドマンにうまい具合にハマってますわ。

 そしてラストシーンは、以前の自販機シーンに重ね合わせたかのような夜中の語らい。虹夏ちゃんが真相に辿り着き、そこからさらなる未来を見据える。ぼっちはいつの間にやら「高校生のうちにデビューしてギターで稼ぐ」ところまで視野に入れてしまっているが(そうしないと就職っつってたけど、就職は出来ると思ってるあたりが図々しいな)、そんなぼっちの妄想も虹夏目線では現実の延長線上。今回のライブを経て、結束バンドの未来に希望が持てたようである。場所が場所なら「恥ずかしいセリフ禁止!」と一蹴されてしまいそうなやりとりだったが、虹夏の口から出ると不思議と大言壮語にも聞こえない。ぼっちという爆弾を上手いこと抱えつつ、この先に若者たちの見る夢は実現できるんでしょうか。

 こういう真っ直ぐな雰囲気を恥ずかしげもなく出せるのも、きららアニメの良さだねぇ。

 

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