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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 すげぇ綺麗な構成だったな……第10話。こんな作品じゃなかったら(ヲイ)素直に褒めるだけで終わっちゃうくらいにすっきりしてて理知的な構成になってるんですよ。ただ、ちょっとメイドと豚とパンダが邪魔なだけで…………。それだけで簡単にこんだけのカオスを生み出せるんだから不思議なもんですよね。

 前回勝ち取ったお萌様の栄光もあり、とんとことんが放送開始以来初の大賑わい。なごみたちの表情も終始明るく、こんな風景はまったくとんとことんには似合わないと思っていたら、なんとこれまで辛い時でもぎりぎりで店を支えてくれていた常連さんがまさかの刺客だったという1つ目のサプライズ。末広という名のその男は、15年前からこのアキバでケダモノランドの指令を受けて邪魔者を消すスイーパーの仕事をしていた。そしてそんな男が足繁く店に通ったことで嵐子と通じ合い、ついには「デート」にまで至ったという。

 これだけだったら単なるスパイものというか、騙し騙されの関係だけで話が進行した可能性もあるが、そこにさらに2つ目のサプライズ、これまで頑なに沈黙を貫いてきた御徒町が、いよいよ表舞台に躍り出たのである。そりゃな、もう10話目なのでぼちぼち出てこないと間に合わないが……初めて言葉を発した御徒町。そしてその正体も実に驚くべきものであった。「どんな顔してるんだろうね」やら言われてたのに、なんとまぁ、まさかこのアニメの1話目で早々に顔を見せていたというのだから驚きだ。なんならその時に声も発している。つまり、御徒町の「中身」は2か月前から既に我々の前に開示されていたのである。いや、知らんて。慌てて第1話を確認したが、当然キャストロールには名前は表記されていない。厳密に考えるなら「あれ? 冒頭で襲撃にきた鉄砲玉のCVがわかんねぇぞ?」ってなってたのかもしれないが、1話目の時点で既に大量の木端メイドが乱立しており、たかだかモブ1人のキャストが出ていなかったところで誰も気にしていなかったのである。そしてその実態は、なんとまさかの平野綾……いや気づけんて。流石にそれはスルーするわ。

 てなことで、嵐子・末広・御徒町という三つ巴の展開へと進むが、筋立てだけだったらこれまた凡庸な昭和のドラマっぽさがある。裏切り者の悲恋なんてものは散々素材として使い尽くされたもので、今回みたいな関係性のドラマなんてのも過去にはいて捨てるほどあっただろう。しかしそこに紛れ込む御徒町の異形。「パンダになりたい」というよく分からないくせにどこか分かる気もする感情。ご丁寧にその前に上野動物園に行くことで伏線(???)が張られており、今回はいろんなところに「それそういう使い方する?」みたいなガジェットが転がっているのである。なんだか久しぶりに脚本レベルで「してやられたな〜」と感じるお話でした。

 個人的に気に入ってる要素は大きく2つ。1つは悲恋を引き立てるラストシーン。ご丁寧にボスが電話口で「豚と心中」というフレーズを出しており、耳で聞いただけで「豚に真珠」というフレーズとのリンクが想起される。このタイミングではまだ「なんか上手いこと言った感じだけど単なる駄洒落やんけ」と思っているのだが、そこからさらに末広の狙撃シーンにつながり、そこで彼が嵐子に贈ろうとした指輪がまさに真珠だったことが判明する。無念にも豚小屋の嵐子には届かなかった真珠。それは「嵐子にはこの指輪の価値を理解できない」という皮肉にもなっているように見えるが、本当はそうではないのだ。蘭子は、この「真珠」の重要性に気づいており、なごみに粛々と挨拶を済ませ、本来ならその真珠を受け入れる用意もあったはずなのだ。

 そのことが分かるのは雨に濡れた御徒町と別れた後のロッカールーム。その前の時点で、嵐子はロッカールームで銃を眺めており、「末広が暗殺者であるという情報を得た嵐子は、銃を携えて彼に引き金を引けるのか!?」という展開になると思わせている。末広の本心を信じて逃避行に乗じるか、それとも襲い掛かる末広を警戒して先制して始末してしまうか。せいぜいその2択だと考えられるのだが、実際には末広は御徒町に狙撃されるので会うことすら叶わない。そして、その後蘭子がロッカーを開くと、なんとそこには持ち出したはずの銃が置かれている。つまり、嵐子は末広に会いに行くに際し、銃を持って行かないという判断をしていたということ。彼女の中で、今回の誘いは受け入れるつもりがあったということ。無骨な嵐子からすればこれこそ一大決心。本人の言葉を借りれば不退転の決意だった。しかし、その決意は運命の悪戯により打ち崩され、銃は次なるターゲットへと狙いを絞る血塗れの凶器と化す。

 間違いなく悲劇。切なさ満点のエピソードだったはずなのだが……やっぱりどこか絵面がおかしいせいでそれが笑いにつながってしまうという……ほんと、どういう顔で見たらいいのかワカンねぇアニメなんだよ。なごみさん、あと数話でこれがどうにかなりますかね!?

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