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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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  未だ世界設定に得心がいかない第6話。前回は取り立てて見るべき点も探せなかったのでレビューも描けず、今回はお話が動いたけど首を捻った。このまま首の角度が戻らないまま終わってしまったらどうしようかと心配になってくる今日この頃である。ま、まだ6話だからな。「まどか」でいうとさやかと杏子さんとどつきあってるくらいの頃ですわ。

 「圏外」へとたどり着いたグラニッツの一行は、大量の「フラクタル難民」と、ロストミレニアム(略してロスミレというのもどうかと思う)の一派であるアラバスターと遭遇。ここに来てようやく、グラニッツ以外の活動家の存在と、「フラクタルシステムが崩壊して、世界が末法の世になる」という設定が確認出来た。一応「難民」の存在については、これまでのクレインの行動などから理解は及ぶものであるが、実際何で連中があんなに困窮しており、救いようのない状態になっているのかは完全に納得出来るものではない。

 フラクタルシステムというのは、一種の情報ネットワークのようなものであるというのが私の認識で、身体に埋め込まれたターミナルを通じて回線が繋がっており、様々なドッペルの情報や、星祭りのアップデートなどが得られるもの。「触れられるドッペル」がイレギュラーであるのは、当然ドッペルが視覚情報だからで、フラクタルシステムが干渉できる脳機能は、視覚分野などの受容器官に特化されていると解釈できる。どれだけ技術が進んだとはいえ、触覚の電気信号のような高次の知覚現象までをもフラクタルで全て管理することは難しいということである。ネッサクラスだとがフラクタルを通じて映写・転送された「実際の事物としての存在」を持つものであるという仮定も不可能ではないが、例えば今回の水浴びのシーンでは、ネッサの周りだけは一切水面が動かず、水しぶきがたっていないことから、あくまで彼女達は「人間の視覚・聴覚情報としてのみ存在するもの」であることは確定的だ。

 そうすると、「ただの情報発信機関」であるフラクタルが破綻することで、人々がすぐに「難民」になるというのは不自然ではないだろうか。どれだけ情報ネットが優れていたとしても、結局、人は生きるために食べていかなければならない。それなら、人が生活する場所には「実物の」食糧があるべきだ。クレインの言葉を信じるならばそれは自然の食糧とはかけ離れたものであるらしいが、少なくとも実際の栄養素をフラクタルシステムを介して人体に発信したりは出来ないはず。それならば、一時的にフラクタルの恩恵を失った人たちでも、即座に食うに困るというのは変である。「よりよい生活」を送るためにフラクタルを求めるというのは分かるが、単なる発信基地の喪失が、ろくに歩くことも出来ないような貧弱な難民を生み出すというのは、ちょっと極端な状況に見える。

 また、新たに登場したロストミレニアム、アラバスターの存在も謎である。難民から無理矢理ターミナルを奪い取って仲間に組み込む、という強硬手段をとっているわけだが、生きる礎となっていたターミナルを勝手に奪われたような連中が、そこからすぐにロスミレの思想に共感するとも思えない。武器を持って脅して抱き込んだところで、新たな憎しみを生むだけなのではないか? 確かに「もうフラクタルは意味がないなら、フラクタル無しで出来る最上の生活を選ぶしかない」という開き直りをみせる人間もいるだろうが、それが全てとも思えない。すっかりフラクタルに依存しきった惰弱な人間たちを囲い込んで、どれほど意味があるものか。

 そして、今回登場したエッチさん(仮)の存在。彼はヴィンテージ趣味があるとはいえ、その思想はあくまでフラクタル依存。難民に絡まれる筋合いもなかっただろうし、ロストミレニアムとの関係性も謎だ。ぽっと出てクレインとだけ絡んだおかげで何となく存在が肯定されているが、一体どこから出てきて、これまで何をして生き、何を目指しているのかがイマイチ掴みづらい。そして彼が一時的に復元した「過去のフラクタル風景」も謎。たくさんの建物が並ぶような風景が再現されていたわけだが、「家を望まないフラクタルの世界」の住人に対して、何故フラクタルは「家のある世界」を提供していたのか。何故、崖下に突き落とすような危険な疑似映像を再生しているのか。まとめると、フラクタルとは何の目的であそこまで大規模な「欺瞞」を提供し続けていたのか。分からないことだらけである。こうした謎は、最後にちゃんとすっきりするんだろうか。

 ま、最終的に一番違和感があったのは、アラバスターの真実をしったクレインが慌てておっさんのうちに駆け戻るシーンなんですけどね。「偽の映像に騙されて崖下に落ちてしまう人間」なんておっかないものを見た直後にも関わらず、フラクタルが再生した偽の世界を全力で走れるクレインの無謀さ、そして、ちょっと前のタイミングで駆けだした奴は射殺されたのに、クレインは平気で背中を見せて逃げ出し、アラバスターはそれを完全に無視しているという矛盾。なんだか、1つ1つのエピソードの繋ぎが、すごく行き当たりばったりな気がしています。

 うーむ、少しずつこの作品に対する期待度が下がりつつあるのだが、ちゃんとクライマックスは用意されているのだろうか。作画もところどころ不安な部分があり、万全の体制とは言えない気がするのも心配である。クレインとフリュネが二人で競走するシーンの走りの動画なんかは割と面白かったので、どこか注意を引くようなこだわりはちゃんと残っているとは思うのだが……

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