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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 もう何の作品やらよく分からなくなってきた第10話。元々ゾンビパニックものだと思ってたんだけど……もうゾンビの要素ないよね。「やっぱり一番恐ろしいのは人間なのだ」みたいな分かりやすすぎるオチはいらんぞ。

 高木家にて一悶着をクリアして、ようやく落ち着いた面々。高木・平野コンビはなにやら人生観の部分で共通するものを感じ、さらにそれを理由にして孝を「リーダー」と認めるとする。コンプレックスや弱い部分を認めることで認識を共にした2人と、それが分からず「勉強になった」とのたまう孝の関係性というのは、現時点では笑いながら語られてこそいるものの、冷静に考えると結構微妙な状態。孝はそのことに気付いているんだろうか。

 お偉いさんである沙耶パパと対等に会話出来るのは毒島先輩。およそ現代の女子高生とは思えない立ち居振る舞いは相変わらずのものだが、そんな彼女が今まで同道してきた仲間達を自分なりの目線できちんと評価している。自分にないものがあるからこそ、それぞれの面子を評価出来るのだろうが、孝の評価だけは、事情が事情だけにちょいと特別。高木パパもそのことは分かっているのか、そこだけは冷静に見る必要がある旨の釘を刺す。ほんのちょっと顔を合わせただけの娘の幼なじみについて、いつの間にそこまでの分析をしたやらな。

 そして、これら4人の関係性の中で1回も名前が出てこないメンバーが、麗である。ヒロインクラスのはずなのに他の連中に全部美味しいところを持って行かれているおかげで、現時点で与えられている属性は「ビッチ」だけというおかしな立場。これまでのエピソードでは毒島先輩や沙耶にばかりスポットが当たっていたため、今回は彼女が活躍する話……だったんだけど、やっぱりビッチ臭が抜けない。1話での孝との微妙な関係性がまだ頭から離れないため、あんなストレートな濡れ場を演じられても、どうしてもその裏に漂っている残念なギスギス感が見える気がしてしまうのだ。毒島先輩はあっさり行くとこまで行けたけど、最後まで永のことが頭から離れなかったら、麗と孝がコトに及ぶことは出来ないだろうな。

 そんな麗に無理矢理刺激を与えるのは、スーパー変態教師、紫藤。マイクロバスのみでこの数日間を生き残っていただけでも大したものだが、口答えする生徒を遠慮無く排除し、小さな小さなエロ王国に君臨していた暴君。めでたく安住の地に逃げ込んできたと思ったのに、そこには自分の本性を知っている麗が紛れ込んでいた。過去の悪行を暴露され、あげく私怨で殺されかけるところまでいくというアクシデント。啖呵を切ることでなんとか一命は取り留めるが、よく分からない判断によって配下の生徒ともども退場を命じられてしまう。うーむ、流石に可哀想な気もする。高木パパも麗の告白で全てを判断したわけではなかろうが、これまで数多くの住民を救ってきたくせに、こういうときだけ判断が早いのな。内心忸怩たるものがあるだろう紫藤は、どこかで復讐の機会を得たりするんだろうか。

 そして、そんな小さな小さな人間同士のいざこざなんかよりも、今回最大の転換点は世界規模のものである。混乱のどさくさに紛れて、各国の軍備が動いている……らしい。他所の国の現状も分からないので、何がどうなっているかもさっぱり分からないのだが、とにかく人道的にアウトな「ファーストインパクト」に動いちゃった国がある模様。特大の火事場泥棒とでも思えばいいのだろうか。ただ、あまりに突飛すぎて流石にイメージしにくいし、どうせ生き死にの問題だったのは最初から変わらないので、その規模がでかかろうが小さかろうが視聴者からしたらどうでもいい。

 この作品、本当にどこへいくやら。エロ要素しか安定して評価出来る部分がないので最後の感想をどうしていいのかよくワカランのだがね。

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 譲治が出れば大丈夫な第10話。やっぱりあの声はずるいなー。とかいいながら、正直今回のお話は捉えどころが無くてどうしようもなかった。「高木家」を形成する人間たちはまだいいのだが、チーム小室の連中の心理状態がよく分からなかったからだ。安心しきったところにいるから緩んでしまうって言われても……緩む方向がおかしくないか?

 まだ分かる部類なのは、沙耶の両親に対する激昂。構成員の安全確保を優先し、その豊富な組織力を一切娘の救出に充てなかった冷静な判断が、娘からすれば許し難い背信。沙耶は賢い娘なので両親の判断が正しいことが分かるが、やはりそれをすんなり飲み込めるわけがない。

 ちょっと分からないのは、そんな沙耶をたしなめるためにネックハングにキメやがった孝。沙耶の鬱憤が「安全が確認出来たからこそのわがまま」と認識するのは分かる。いまだ自分たちの両親の安否は確認出来ておらず、そんな中で叫び回る沙耶が鬱陶しいのは仕方ない。ただ、だからってあんなに手荒に扱わんでもなぁ……綺麗に決まってたら命に関わってたぞ、アレ。

 そして、もっと分からないのはそんな修羅場を見ながらも冷静だったが、内心はちょっとイライラしてた毒島先輩。「あんたって剣道だけじゃなくて錦鯉にも詳しいんだ」っていう問いかけに対して「私も機嫌がいいわけじゃないんだぞ」っていうレスポンスは確実に会話として成立してない。確かに沙耶の言い方はやや嫌みったらしかったけど、別に侮蔑でも軽口でもないんだし、これまで大人の顔だけを見せてきた毒島先輩が突然眉根を寄せる意味が分からん。

 そして今回断トツで意味が分からなかったのが、平野の激情である。高木パパの斬首を見て「あれじゃ効率が悪い!」っていうのは構わないけど、毒島先輩から「いや、そうでもねぇよ」って言われて、「嘘だ〜〜!」って叫んで逃げ出す。ついでに孝に捨て台詞を残して関係悪化を進める。……一体何がそんなに気に入らなかったんだよ。わかんねぇよ。その上で最終的に「みんなで友情を深めました!」みたいなエンディングに持って行かれてもぽかーんだよ。なんだか消化不良の1話。Cパートであの変態教師が復活したんですが、なにやらエロい場面にいたっぽいのに修正厳しすぎて何が起きてたかわからねぇし。

 一応今回良かった点を2つだけあげておきます。1つ目、激昂した沙耶の長台詞。「台詞では褒めながら、感情は最大級の罵倒」っていう二面性は、役者にかなりの負担をかける。どうしたって、発話というものは台詞と「のせるべき感情」のリンクが意識に上ってしまうからだ。今回の沙耶の台詞は、そのあたりのギャップを最大限に強調しながら、感情がきっちり伝わってくる絶妙なラインでした。喜多村英梨、恐ろしい子!

 2つ目、着物の毒島先輩、孝に褒められてちょっと照れる。前回から引っ張られている気もするけど、可愛いなぁ。

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 濡れるッ! 第9話。この作品には馬鹿とアクションとスリルを求めていたのですが、もう、馬鹿だけでいいです。やーい、馬鹿。

 Aパート、沙耶の家に向かおうとするもゾンビが邪魔してなかなか進めない孝と毒島先輩。途中でバイクショップに寄ったり、何でそんなもんが動く状態で置いてあるのか分からない水陸両用車にまたがったり、公園の噴水で策略を講じてみたりするが、正直言って特に面白味のない展開。なにせ、やってることの意味がよく分からないのだ。ゾンビが群がっている地域が多くてなかなか目標の高木家に到達出来ないという状況は分かるのだが、車を入手出来たらそのまま真っ直ぐGOでいいだろうに。なんで一旦川に下がったり、公園の噴水を利用して音のトラップを仕掛けてみたりしたんだろう。単なる遠回りにしか見えないのだが。そもそもゾンビは音で回りの状況を判断しているとのことなのだから、噴水トラップ設置後はどこか目立たないところに音を立てずに移動すればゾンビからは認識されなくなると思うんだけどな。ほんと、この世界のゾンビの行動原理がいつまで経っても分かりません。

 そして、そんな「もうどうでもいいや」なAパートで見るべき点を探すとしたら、それは毒島先輩のお色気シーンである。今回は水濡れプレイということで、裸エプロンならびくともしなかった先輩が、何故か水濡れすけすけ下着はちょっと恥じらった表情を見せてくれる。「私も一応女なのだぞ」っていうのはなかなかいい殺し文句じゃないですか。更にはエロ紳士レベルの高いTシャツ1枚の剣舞なども披露してくれたし、そういう見どころだけならばそれなりのもの。

 そして、そんな毒島アワーはBパートで最高潮を迎える。子供ゾンビを見て自分の黒さに気付かされる先輩。そのまま不抜けた彼女を神社に避難させた孝は、神前においてしめやかに彼女の昔語りを聞く。要約すると「暴力行為って楽しいんだよね!」という身も蓋もない告白について、孝は特に感想を述べるでもなく、あとの台詞で言うなら「彼女の闇を受け入れる」。ただ、世間的にいうとそれは「据え膳を食う」のと同義なんですけどね。正直彼女の懊悩とか、どうでも良さそうだもんね。

 しかし、男が彼女を「受け入れた」ことで、「毒島先輩」改め「冴子」さんは晴れやかな表情になり、最後の一押しである「乳鷲掴み告白」をトリガーに、「血に飢えた毒島冴子」モードが覚醒。これまで携えてきた木刀を御神刀に持ち替え、斬りも斬ったり無限のコンボ。悦楽に歪む表情は極限を超え、見事にエクスタシーに到達しました。ナイス変態性欲。もう、彼女はこの世界が終わらない方が良さそうだな。死ぬまでゾンビを斬り続ける人生ですよ。

 色気と大馬鹿のコラボレーションが、実に見事な毒島冴子というキャラクターを確立させました。今後彼女がどれだけ貞淑な女性を演じようと、その奥には今回発露したリビドーが渦巻いているかと思うと、なんだかもうたまりません。人間素直が一番ですよ。

 今回の盛り上がりを語る上で外すことが出来ないのは、やはり毒島先輩の中の人だろう。何かというと「え、何? 下ネタ?」と眉をひそめてみせる沢城みゆき25歳。毒島先輩のあり得ないキャラクターが生き生きと輝いています。今回みたいな芝居を見せられると、某ラジオで語っていた「いい音を出すんじゃなくて、感情ののった声を聞かせる芝居」というのが分かる気がします。

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 馬鹿と微妙が入り乱れる第8話。うーむ、何と形容したものか……

 水陸両用のタフなマシンの力によって無事に渡河を終えた一行。お着替えタイムや毒島先輩のよだれタイムなどのサービスを通り越して、まずは沙耶の家へ向かうことに。道中はしばらくゾンビにも遭遇せずに快適な旅となったわけだが、何故かしらないが一箇所に集中していたゾンビ。ちょっと不抜けていたために対策が遅れてしまった面々は、マシンを接触、停止させ、ついでに麗が車上から放り出されてしまうというトラブルに見舞われる。回りを取り囲むゾンビの大群に絶体絶命。投入したばかりの武器をフル活用して状況打開をもくろむも、流石に多勢に無勢、残弾も減り、ゾンビの人垣との距離は詰まる一方。結局、大局を活かす判断で孝と毒島先輩がゾンビの中へと飛び込み、犠牲となることで他を助けるという策に出る。だが、これも結局失敗。座して死を待つのみとなった一行を救ったのは、沙耶の母親であった。

 

 これまでも随分馬鹿さ加減に注力していたこの作品だが、今回は「馬鹿」の演出が一際輝き、度肝を抜くものになっていた。冒頭のお着替えシーンなんかは軽いジャブ。要所要所では必ずローアングルからパンツを挟み、クライマックスの戦闘シーンでは、麗の乳を台座とした狙撃、大迫力で迫る毒島先輩のパンツが見どころの股抜きショット、そして実力とか判断力とかでは一切説明がつかない、「2つの双丘をすり抜ける弾丸」というあり得ないビジュアルが斬新すぎて理解出来ない脅威の「胸抜き」ショットと、馬鹿をこじらしてリミット突破した感じのビッグ・アクションがたまらない。そして別個の生き物であるかのようにバインバインブルルンブルンと激震する常識を越えた質感はギャグとして秀逸すぎる。この前人未踏の領域を目視出来ただけでも、この作品は存在意義があったといえるだろう。こんな馬鹿な画面を生み出すなんて、よっぽどの変態に違いないと思っていたのだが、今回のコンテはまさかの平尾隆之氏。……すげぇなこの人も。ufotable作品のイメージが強かったのだが、どうやら荒木監督とは前作「黒塚」で知り合ったみたいやね。もっとこの人の画作りも見たいもんですが。

 ただ、そんなネジの外れた動画演出とは対極的に、今回のシナリオラインは何とも釈然としない。割と長い間ゾンビと顔を合わせていなかったみたいなので連中が気を抜いていたのは致し方ないとしても、車が事故ったあとのテンパリ具合がちょっと分からない。そもそも車上に2人も乗せてるのが分かってるんだから、爆走を始める前に収納するくらいの配慮はすべきだろう。まさか爆走しつつ天井の2人が平気で乗りこなしていけるとでも思っていたのだろうか。

 そして、おそらく今回ラストで登場した消防おかーちゃんの組織がはったであろう奇妙なワイヤー。普通に考えたらゾンビ共を無事な住民から守る為のバリケードと考えることが出来るだろうが、どういう区画に、どういうプランニングの下であれをはったのかが分からない。あれだけの設備なのだから、相当な人員と労力がかかっているはず。生半な指示で出来るものではなかろう。また、ある程度設置には時間がかかったと思うのだが、その割りにワイヤーの回りにはゾンビの死体が1つもなかった。あれを用意した連中は、ゾンビに見つからない状態でいかにしてワイヤーを用意したのか。そして、ゾンビに見つからないようなエリアなら、何故ワイヤーをはる必要があったのか。分からないことだらけである。

 そして、そんなワイヤーの直前で車がエンストしてしまったということなのだが、どう見ても「ワイヤーを飛び越えて脱出」という選択肢が一番簡単だったように見えるのだが。車体を使えばそこまで高さのないワイヤーを乗り越えるのは難しくなかったように見えるし、下手したらワイヤーの隙間を抜けることすら出来たかもしれない。孝や沙耶が何故命を賭してまであの防衛線を守ろうとしたのかがさっぱり分からないので、どうしても切迫した死闘に共感を覚えることが出来なかった。原作がああいうセッティングになってるんだろうけど……アニメで画面に落とし込むに際して、もう少し説得力のある状況に出来なかったものかね。

 ま、元々ノリで突破するのがパニックものの本懐。あんまり細かい部分をチェックして揚げ足を取るのは良くないのかもしれませんけどね。来週もぶるんぶるんなら良しとしましょう。頑張れ毒島先輩。

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 鞠川先生もそうだけど、毒島先生も何か着た方がいいと思う第7話。そりゃ見張りの重役を孝から任されていたとはいえ……着替える時間くらいあったろうに。

 無事に先週安全圏へと離脱したはずのパーティー。そのまま高層建築に戸締まり用心しながら滞在してればそれなりに安全だった気もするのだが、なんやかんやあって飛び出すことになってしまった。ぶっちゃけ、今週の展開はかなり無理のある部分が多くて、見ている最中にも「なんじゃらほい」と思うシーンがいくつかあった。

 1つは、身も蓋もない言い方だが、孝の行動原理だ。確かに自分たちの目の届くところで幼い子供が襲われたという事実は見逃せないものであるかもしれないが、わざわざ双眼鏡で覗かなければそんな事実も見えなかったわけだし、双眼鏡の先には、辛い現実がたくさん転がっていた。「あの一件」だけ彼が飛び出す理由になった意味がよく分からない。単なる気紛れと言われればそれまでだろうが、そうした軽率な無謀さが、チーム全員を安全圏から追い出す結果になることは想像出来なかったわけがなかろう。救えるかどうかも微妙な見知らぬ他人の命と、チーム全体の危険。天秤にかけて前者を選ぶのは、流石にヒーロー像として褒められたものではない。まぁ、「そのくらいの熱血漢」というのなら仕方ないが……そこまでのきっかけが見えにくいんだよな。

 そして、そんな孝の決死の塀渡りのシーン。あれって、何でゾンビたちは無視してたんだろう。道を埋め尽くす程の大量のゾンビがいたのは演出上の虚飾だと納得するとしても、それなりの数のゾンビが居たはずで、あれだけ近くで会話していた孝と女の子を素通しさせていた意味が分からない。そもそも音も立てずにどうやってあそこに上ったのやら。「大量のゾンビが蠢く上を、一本橋を渡って脱出する」というシチュエーションは燃えるものがあるのだが、いささか状況が不自然すぎて、なんかいまいち入り込めなかった。

 そんな「いまいち納得出来ないシーン」がありつつも、今回はよく分からないいつも以上のエロテンションで乗り切った感。絶望感溢れる少女の父親の最期を見取ったあとは、特に絶望的な演出もシチェーションも無く、ただひたすら乳と尻の饗宴に興じるのみ。ハイレグ裸エプロンの剣士、ローレグ1枚の軍師、ほぼ全裸の巨乳ドライバー。ゾンビに構ってる場合じゃねぇ! 今回は構図の取り方の阿漕さとかがいつにも増して冴え渡り、平野じゃなくても役得感満載。更に幼女の放尿なんてものすげぇサプライズもありましたので……変態だー!!(AA略)

 この作品は「すごくエロい回」か「すごくグロい(辛い)回」のどっちかがきちんと差別化出来てればいい気もしてきた。ストーリーなんて気にしなくても無問題さ! なんで犬役がダチャーンなんだろうな!

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 ぱらいそ一色な第6話。作品始まって以来の壮絶な状態になっているにも関わらず、主人公回りは正に別世界。エロとゾンビ、ある意味この作品の粋の粋といえる回かも分かりません。

 鞠川先生の友人宅に逃げ込んだ一行は、武器弾薬の補充と心の洗濯、栄養補給など1日ぶりの安寧を手にする。男性陣がくつろぐ間もなく兵器調達で女性陣がお風呂タイムっていうのはなんだか釈然としないものがあるが、逆にしたとしても視聴者は絶対に喜ばないのでこれで良し。2つの目的は見事に達成されております。

 そして、そんな天国模様と比較されてより凄惨なのが、橋を舞台にした地上の地獄絵図だ。これまでなんとかゾンビを押さえ込み、封鎖を維持してきた警官隊だったが、あまりの現実に本来ならば守るべき対象であるはずの市民にも対応しなければならない状態になった。確かにあり得ない現状を考えれば、アホな市民どもがトチ狂うのは分からないではないが、わずか1日であそこまで電波を孕んだ思想を持った連中が集合できるのには驚きだ。学園の様子を見る限りでは事件発覚からはほとんどパニックしかなかったはずなのだが、ビラをまいたり、プラカードを立てて結集する余裕があったのは信じられない。ああいう連中っていうのはいつか暴れ回るチャンスのためにいつでも臨戦態勢なんだろうか。

 そして、そんな万事窮した状況に、警官隊のトップはついに苦渋の決断。一部の市民を巻き込みながらも、現状を鎮圧することを最優先として行動を開始する。そこには、不逞の輩の命も、ゾンビたちの命も、そしてそのどちらでもないものの命もある。「市民を守るべし」の使命を達成した警官は、全ての責任を取るために、自らの命をその代償として差し出した。もう、誰がどう正しいかなんて分かりはしない。

 「警官隊はどれだけの覚悟をもってバリケードを築いているんだよ」という疑問を先週の感想で書いたわけだが、奇しくもすぐにその解答が描かれた。もちろんある程度の覚悟はあっただろうが、今回の事件で混乱を極めていたのは何も市民だけではない。それを守る警官隊だって、当然極限状態で警備にあたっていたのだ。「会計課まで持ち出してきたんだ」と泣き言をいう部長格の男だったが、ついに上層部からの指示も途絶え、全てははかない末端の現場判断に頼らざるをえない状態。見たところ、ここに来てベストの判断を下していたように見えたので警官隊の行動には素直に感心したのだが、市民にとって最善の選択が、果たして最善の手に見えるかどうかは別問題。あまりの責任の重圧に、一人は全てを償う意味で命をなげうった。しかし、その行動はより末端に混乱を来す意味しかなかったようにも見える。橋の上の混乱だけは一時的におさまるかもしれないが、今回の決断と顛末は、世界中に波及し、新たな火種となるのかもしれない。

 また、今回はマスコミ報道を通じて、世界の現状がはっきりと数字で示された。現時点で、「殺人病」に犯された被害者は日本国内で200万人超。そしてこれがあっという間に一千万人に達する見込みだという。一千万といえば日本の総人口の約十分の一にあたるわけで、そこまでいったら国家としては崩壊したと見るべきだろう。つまり、現状で歯止めがかかればまだ救いはあるが、後3日もすれば日本は終わるかもしれないということ。リアルにキツイ数字だ。世界同時多発と言っていたのでどこの国でも似た様な状態だろう。日本は人口密度がそれなりに高い国なので被害の拡大も大きいという可能性はあるが、それでもわずか1日足らずであそこまで警官隊が動けた治安の良さもある。他の国では、もっとスムーズに「殺人病」の蔓延は進みそうである。

 で、そんなどうしようもない現実とは裏腹に、主人公パーティーは一気にサービスカットをばらまく作戦に。この作品はどの子もみんな爆乳なのであまりバリエーションは楽しめないのだが、徹底したばいんばいん描写とフェティシズム溢れる構図、シチュエーションは、湯気があろうがなかろうがお腹いっぱい。沢城・麻里奈・キタエリの喘ぎ声っていうだけで、我々の業界では珠玉のご褒美です。

 一応、孝と麗の痴話喧嘩なんかもあったけど……気付けば喧嘩混じりなのにだんだん良い感じになってきてるのはムカつくな。平野が頑張れ。

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 毒島先輩は黒か……な第5話。メリハリの効いたアクションに緊迫感を維持したシナリオライン。この作品にこれ以上の要素を求める必要も無いと思うのに、何故か今日もパンツが元気です。いや、あれもひょっとしてどこぞの世界のようにズボンなのか?!

 前回が孝と麗の珍道中だったので、今回はバス乗車組をメインに大きく3つの要素が描かれた。1つ目は、少しずつ明らかになっている世界の現状について。空港ではなにかと話題のヨン様ゾンビ狙撃シーンから始まって、飛行場のスタッフや軍などが現在の状況をどの程度把握しているかが何となく描かれている。既にゾンビに対する処置は分かっているようで、伝染病などと同様にとにかく外部との接触を避け、因子を持ち込まないということは様々な水際で徹底しているらしい。そのためには軍事力でもって防衛ラインを築く必要があろうし、飛行機だって頑張って飛ばす。思いの外、人類は速やかにゾンビどもの恐怖に対する体勢を整えつつあるのかもしれない。

 ただ、飛行場や狙撃銃を構えられるレベルの軍部ならいざ知らず、末端の自衛隊構成員や現場の警官隊にまでその命令が徹底しているのは正直驚き。「ゾンビはとにかく排除すべし」という姿勢は徹底した検問封鎖に現れているし、少しでも危機があれば容赦なく排除するという目的意識も、放水活動による不良学生退治で明示された。いかな緊急時といえ、あれだけ思い切った鎮圧はなかなか出来るものでもなかろう。そして一番おっかなかったのは、直接ゾンビとバトルする最前線の盾持ち警官隊。確かにでっかいシールドで守りながら確実に頭を潰していく作戦は堅実で効率もいいのだろうが、あれだけ密集した陣形では動きも制限され、少なくとも前面の人間は逃げることが出来ないだろう。その上で、盾は構えられても身体を守っているのは一般的な防護服止まり。実験したわけでもあるまいし、あの装備でゾンビの牙から逃れられるかどうかは、誰も分からないはずだ。その上で「一度でも噛まれれば終わり」というデータは行き渡っているはずで、最前線の兵隊たちにとっては、本当にすぐそこに死が待ち構えている状況なのだ。そして、ちょっとでも噛まれればアウトという条件では、「噛まれてしまった仲間を見殺しにする」という、1話で孝が経験したのと全く同じ判断を下す必要性も出てくるだろう。あれだけの数の警官隊すべてが、その「死の覚悟」と「見殺しの覚悟」をもって業務に当たれているとは、到底思えないのだが。ものすげぇ現場である。

 で、そんな殺伐とした水際とは別に、もっと内的なうじうじがわだかまっていたのが、バスの中の面々である。紫藤のカルト的な統制には既に限界を感じていた沙耶は、さっさとバスから降りることを提案し、これに他のメンバーも一も二もなく賛同する。いざ降りる段になって一悶着はあったものの、平野のナイス覚醒によって状況を掌握。そのままの流れで不穏なバスとはおさらばということになった。広い視野で現状を分析して最善手を狙う沙耶と、それを受けて現場の判断を決定し、意見のとりまとめを行う毒島。そして先兵として敵対勢力を牽制する平野という役割分担は今のところ実に見事なもので、「発案」→「考証」→「実行」という今回の流れは滞りなくクリアすることが出来た。鞠川先生は……道具袋?

 結局紫藤がどういった目論見であのバスの中を掌握していたのかは分からないままであったが、これにより、一行は完全に独立部隊として機能するようになったわけだ。芝居がかった紫藤の立ち居振る舞いなどは既にギャグの領域だったので、わかれるとしたらここが最適だったろう。

 そして、最後のステージは、バスを降りた後の路上での戦闘シーン。手数に限界のある毒島と、弾数制限のある平野。2人の武力だけではあっという間にピンチを迎えてしまったわけだが、そこにナイスタイミングで主人公登場。これで白兵戦に使える戦力が一気に2人加わり、更に平野には確実性の高い新アイテムも受け渡すことが出来た。ひとまずのパーティーとしてはそれなりの完成度だろうか。まるまる1話あけての再会だったおかげか、合流後の戦闘シーンは本当にお芝居のようなすさまじい動きの演出が施されており、ついに実弾を手に入れた平野の生き生きした様子や、バイクから飛び降りてはせ参じた麗の流麗なアクション。そして何故か手を取りコンビネーションを披露してクルクル回る毒島先輩まで。「お前らどこまではじけた高校生だよ」と突っ込みを入れたくなる愉快なシーンである。やっぱり活劇勝負の作品だ。

 結局、即座に動くことは出来ないと判断した面々は、実に都合良く近所にあった鞠川の知り合い(自衛隊の狙撃のねーちゃん)の部屋をひとまずの根城とすることを決定し、奪還作戦を敢行する。孝の独白でも言っていたが、気付けばゾンビに正面から立ち向かうことに恐れを抱かなくなってきたメンバーたち。たった1日でのこの進歩は目を見張るものだが、「人間はピンチになればどんな状況でも対応出来るものだ」と見るべきか、それとも「実はゾンビってそんなに怖くないんじゃね?」と見るべきか。

 何はともあれ、現時点ではバトルもきっちりで、シナリオ進行がそこまで早くないのに不満点はないです。平野が暴れれば暴れるほど、なんだか楽しくてしかたない。檜山って本当に……変な声だなぁ……(褒め言葉)

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 やっぱめんどくせぇ奴はめんどくせぇ第4話。壮絶な状況を抜け出して少しは穏やかになれるかと思ったら、余裕が出てきたせいで逆に俗っぽい感情も表出するようです。

 今回は、孝と麗がただ無人の町を走るだけのお話。Aパートはまだ4話だというのに総集編かと見紛うような内容で、時間軸を刻みながらこれまでの大まかな流れを振り返る。こんなゆっくり展開にしてるってことは、脚本は話数分埋めるほど無いってことなのかね。まぁ、1シーン1シーンに迫力があるので、総集編じみた再編集パートもそこまで悪いもんじゃなかったのは偉いと思うけど。

 で、改めて確認されたのは、ゾンビ共に対する世界の対応の仕方と、ゾンビが現在どのような状態にあるのかという大ざっぱな図式。どうやら人が集まっている地域には自衛隊レベルの防衛が配備されているようで、流石にそれなりの武器で殲滅されればゾンビ共も倒れるらしい(まぁ、平野の釘打ち機で倒れてたわけだしな)。かなり多くの地域で同時多発的にゾンビが発生していたみたいだが、世界的に見て、ゾンビと人間はどちらが多いのかしらね。既に数で上回られていたら、どれだけ軍が頑張っても焼け石に水だと思うんだけど。

 そして、人が逃げ出した地域にはゾンビもいなくなるという奇妙な現象も確認された。正確には、最後のシーンで集まってきてたから全然いないってわけではないんだろうが、明らかに繁華街と見える街中にも人影(ゾンビ影?)が見えなかったところを見ると、所在ないゾンビというのはあまりいなくて、回りに生者がいないと見ると移動を始めるということらしい。あのスピードで移動したとしても、1日そこらであんなに町が閑散とすることは無い気もするのだが……まだ存外生者の方が多いってことかね。

 そして、鬱陶しい痴話喧嘩を終えた孝たちを待ち受けていたのは、「お前はどこをどうやって生きてきたんだ」と突っ込まれること請け合いの可哀想なチンピラ君。話の流れ的には「麗を人質にとって好き放題言ったあげく孝の銃で撃退された悪い奴」ってことなんだろうが、あんまり痛快な感じはせず、むしろ彼にも同情してしまったのだが、私はおかしいんだろうか。確かにトチ狂った行動はしていたが、彼だって存分に世界に絶望し、必死に考えた末の行動があれだったわけで、狙撃後にゴミクズのごとくうち捨てられているのはちょっと不憫過ぎる。もう少し頑張って共存の道はなかったものだろうか……無理かなぁ。

 そんな妙な憐憫の情を抱いてしまったせいか、痛快なはずの孝の活躍も、なんだかちょっと消化不良。判断の瞬発力は素晴らしいと思うんだけど……やっぱり麗に対する接し方がなっちゃいない気がするんだが。いや、麗も充分問題があるのだが。この2人の妙などろどろが、下手したら世界の危機以上にハラハラする要因かもしれません。

 今回は他の面々も活躍しなかったので、そこまで見どころはなかったかね。強いていうなら、チンピラ役の稲田徹のトビ気味の熱演が楽しかったです。Cパートラストの歯が映る演出も、相変わらずの絶望感がナイスですよ。 

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 活劇続きの第3話。そろそろ1話の頃に比べるとゾンビの迫力も衰えてくる頃なんですが、この作品は緊張感を維持するために色々と頑張っております。

 終わりを告げる世界。ニュースを見ても絶望しか得られなかった孝たちは、とにかく当初の目的通りに学校を脱出することを決意する。道すがら何人かの学生を回収し、各々の武器をフル活用して退路を切り開く。途中、どうしても切り抜けられそうもない玄関近辺では、孝が自己犠牲のリスクを払ってゾンビどもの視界についての確認を行い、少しずつゾンビ達を御しやすくなっている。もちろん、だからといって油断出来るわけもなく、バスに乗り込んだあとにはなにやら麗と因縁のありそうな高慢教師、紫藤が駆け込んできた。気付けばメンバーの実権を奪われていた面々は、早くも内部分裂。どこで何が起こっているかも分からない世界で、突如放り出されてしまった麗と孝。何とか危機を乗り越えはしたものの、相変わらず未来は暗い。

 今回も、「絶望せよ」という製作側の理念が非情にシンプルなギミックで伝わってくる演出になっている。ゾンビの聴覚について確認したくだりの「音を立ててはならない」はホラー物のワンシーンとしては定番のもので、ドクドクと心拍だけが響く中、ゾンビと正対した孝の緊張感はなかなかのもの。そのあとうっかり音を立てちゃった奴が見るも無惨な最期を遂げるのもお約束だ。また、これだけ大量の人が死んでいる状態でも、モブ1人1人の死に対してそれなりに情報価値を与えているのも面白い部分で、音を立てちゃった可哀想な子と、それを助けにいこうとして沙耶にとめられた女の子など、「視聴者はこの状況にそろそろ慣れてきただろうけど、この世界の住人達は引き続き絶望の中で生きているのだ」ということを表示することに余念がない。

 さらに、人間の醜さというファクターを描くのもこの作品のもう1つのテーマとなっているようで、新キャラ紫藤の実に分かりやすい悪党っぷりは、ゾンビやらパニックやらでモラルが崩壊した状態だからこそ、より悪辣に、より薄汚く見える。紫藤が思い切り蹴りつけた生徒の顔がスローで歪むシーンなんかは、ややくどい気もするがそのしつこさが味になっているし、バスの中での大立ち回りの芝居がかった様子なんかも然りだ。

 さらに、あまりに出来すぎたゾンビ満載バスの激突によって、主人公とメインヒロインだけが隔離されるという展開。「よくそのバス今まで走っとったな」とか、「明らかに加速方向と回転方向がおかしくね?」とか疑問は多いが、今度は燃えさかるバスの中からボロボロと転がり出てくるゾンビというビジュアルでそのへんの強引さを誤魔化している。流石に「火葬のゾンビ(INV)」相手では毒島さんでも相手が悪いし、何となく強そうに見えるのだ。ま、実際は数歩歩いて崩れ落ちてたから、ある程度は火も効くんだろうと思うのだが。

 そして最後はライダーゾンビの襲撃。ここはシンプルな1対1のぶつかり合いだが、「ゾンビ視点」という愉快なカメラアングルで臨場感を増す工夫がなされている。メット被ったまま噛み付こうとした彼は色々大変でしょうな。個人的に気になるのは、このゾンビが乗っていたと思われるバイクがうち捨てられていたこと。無惨に投げ捨てられていたってことは、彼はバイクに乗ってる途中でゾンビ化したってことだよね。……どこで噛まれたんだろうな。噛まれた後に逃げようとしてバイクにまたがったという説明も可能だが、そんな人間が律儀にヘルメット被るかねぇ。よく分かりません。

 その他、実は今週は世界設定についての疑問がいくつか浮かんできたのが気になった点ではある。例えばゾンビは「聴覚が過敏」とのことで、先週の沙耶の分析からすると、視覚と知能はほとんどない。ということは、「ノトーリアスBIG」が動きに反応したように、ただ音を発するものに対して無闇に突っ込んでいくことになるはずなのだが、ある程度は「生きた者の出す音」を識別しているきらいがある。でなければ、あたりをうろつく同類どうしでぶつかりまくっているはずだし、火事や爆発など、音を発生させる危険にも身を投じてしまうはずだからだ。ま、ある程度の生存本能(ゾンビのくせに)みたいなものは仮定して良いのかもしれないけど。

 それと、生存者側の行動も多少気になった部分で、「音がキーになる」と分かっているはずなのに、連中は大声でしゃべりすぎである。特に賢いはずのキャラ設定の沙耶がいちいち立ち止まって大声で文句を言っている意味が分からない。平野に見せ場を作りたいのだろうか。そして、「ゾンビ」と「ただの死体、もしくは死んだゾンビ」の区別をどうやってつけているのかも気になるところ。あれだけのものを見ているのだから、どれだけ確実に「倒した」としても、出来る限りゾンビの亡骸には近付きたくないのが人間真理だと思うのだが、孝と麗は最後にライダーゾンビに襲われた後、その横でしばらく話をしていた。個人的に、いつアイツが立ち上がってくるのかとハラハラしっぱなしだ。私が心配性なだけなんだろうか。

 まぁ、ハラハラしてるってことは、なんやかんやいいながら、まだ怖がってるってことです。先生の胸がどんだけ揺れても、それどころじゃなかとです。 

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