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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 前野・玄田・細谷・安元……声ひっくいなぁ! 第5話。内山君だけやで、それなりに高い声の男は。まぁ、そういう店ってことなんだろうな、クイーンデキムは……(どういう店だ)。

 そっち方向に転がるのかよ、っていう、ちょっと予想外のお話。なるほど、確かにあれだけオープニングに「あっち側」の関係者が登場してるのだから、そろそろ本編にも絡んでくるわな。いいぞ、別に裁定してなくてもちゃんと面白いものが色々と出てきている。そのための前提条件として、画面の質がとにかく高いってのはあるんだけども。画がとても好みのタイプで、男性キャラは(ジジイも含めて)イカしてるし、女性キャラはまんべんなくエロくて美人さん揃い。普段だと外野が乱入してきてわちゃわちゃするのでどうしても関係者側の「完成された」連中はあまりまとまって登場しないのだが、今回はほぼ「そっち」オンリーのお話なので、モブがおらずガッツリとキャラが描かれているので、魅力も普段の2割増しである。ノーナさんのぴしっとしたデキる女風のおめかし可愛い。立ってるだけでも絵になる、瀬戸ちゃんのシュッとした立ち姿も綺麗。クローゼット開けたらあのエロ衣装しかぶら下がってないのはちょっとワロタ。なんか意味深なナイトドレスっぽいのもあったけども、あれはなんだろうね。「来店時」の回想シーンだと、すごく普通にジーパンにトレーナーで来てたみたいだから、少なくとも彼女の生前の持ち物ではないと思うのだけども。寝間着もちゃんと用意してもらってるみたいだし、案外クイーンデキムでの生活も悪い待遇ではないようで一安心である。こうして集まった愉快な仲間達が、ピリッと緊張感のあるコンテでもって意味ありげに動いてくれるので、いちいち気が休まらず、次に何が出てくるかドキドキしながら見守ることが出来る。やっぱりこの雰囲気好きだわ。

 さて、そんな不可思議なお店の中、お手伝いの瀬戸ちゃんの存在を巡って、どうやら裁定者さんたちはちょこちょこともめ事があるようだ。今回ついに判明した事実は、彼女が「記憶を持った死者」であったということ。クイーンデキムに訪れた際、生前の記憶、自分が死んだということを覚えているというイレギュラーな来客。これじゃ裁定出来ない、ってんで、デキムはノーナさんに相談し、一旦保留扱いになったという。その後彼女がすっかり記憶を失ったのは、ノーナさんの力なのだろうか。記憶消せたならさっさと裁定に入ればいいやないか、とも思うが、ひょっとしたら「全記憶消し飛び」なのかな。だとすると流石に裁定には回せない。なんだか色々不可思議な子だ。いや、それよりどっちかっていうとそんな極端な記憶の出し入れしか出来ない裁定者サイドの不手際の方が謎だけども。もう、ゲームやって記憶呼び起こして暗黒面を見せるなんて面倒臭い手順にそこまで大きな意味はないんだから(少なくとも過去3話を見る限りではね)、どう見ても悪い人じゃなさそうだし、さっさと転生側に送っちゃえばいいんじゃないのかね?

 ただ、「記憶を持ったイレギュラーな死者だった」というのはあくまでもデキム視点でのお話。今回喧嘩していたギンティに対して、デキムがそう言っただけである。つまり、実際に瀬戸ちゃんがそうした「単なるイレギュラー」であるかどうかはまだ分からないということだ。まぁ、ノーナさんレベルでも同じ認識ではあるようだが、その上には更に1つ上のお花が咲いてるジジイもいたので、まだまだ油断は出来ない。何しろ、平気で「記憶テスト」と称して人形を送り込んでくるような連中だし、この空間だったら何があっても不思議じゃないわけだし。瀬戸ちゃん、案外もっと重要な何かを抱えてやってきた使者である可能性も。ノーナとのつながりを暗示させる絵本の記憶とか、彼女の様子を見続けて少しずつ変化を起こしているデキムとか、単なる死者じゃない要素も多いのである。まぁ、デキムさんはこれまでずっと1人で仕事をこなしていたのだとしたら、隣に生身の女性が居座るようになってドギマギしてるだけなのかもしれないけどさ。「人間っておもしれぇ」ってなもんでね。

 結局、今作は瀬戸ちゃんの存在が一番の謎ではあるのだが、それに負けないくらいにデキム自身も謎を孕んでいるのである。彼は裁定者5年目でまだまだ若手のようだが、それ以前に一体どういう存在だったのかがまず分からない。今回お花ジジイ(オクルスというらしい)は「裁定者は辞めようと思って辞められるもんじゃない」と言っており、逆に言えば「なりたいからってなれるもんでもない」だろう。つまり、デキムが裁定者になったのには何らかの理由がある。そして、彼の趣味である人形作りと、彼自身のどこか生気の抜けた人形のような人物造形のつながりも気になる。瀬戸ちゃんと仕事をすることによって少しずつ人としての感情に触れつつあるように見えるデキムだが、今後彼の人生に何か大きな変化は訪れるのだろうか。

 これまでは、裁定者ってのはデキムとかノーナさんとか、どっかで人間と壁を作るために無感情なものに設定されていると思っていたのだが、今回登場したギンティのおかげで、それは一般論ではなくてあくまでデキムの個性だということが判明した。ギンティさんはすげぇ普通に「人間を馬鹿にしてる神様サイドの人」である。まー、そりゃ何年も面倒臭い裁定を繰り返してたらだんだん人間嫌いになるのは当たり前だろうし、完全に無感情で仕事なんて出来るわけ無いよね。他にもクラヴィスとか、色んなディスプレイで死人の情報管理してたおねーちゃんとか、裁定者サイドも割と表情豊かな人が多いのだよね。瀬戸ちゃんも、なんでよりによってデキムのところに転がり込むことになってしまったかなぁ。この先、どういう方向に話が膨らんでいくのか楽しみである。

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 色々と心に来すぎるのやめろ、第4話。だからさぁ、「家族」っていうテーマは本当にあかんねんて。他にも引きこもりとかね、あともう1つ個人的にクリティカルなテーマもあったんだけどそこは流石に自重。

 1話で味わったもやっとした後味の悪さが返ってきた。この理不尽さが、このアニメの判断を難しいものにさせている。1話の場合はリドルストーリー的なまとめ方だったので非常に興味を引かれたが(おかげで2話でがっかりしたわけだが)、今回はおそらく次の話数に引っ張ることはないだろう。オチ部分は、本当に今回のお話だけで処理するしかない。

 オチについてもやもやさせている原因はいくつかある。1つは、「転生」と「虚無」が結局「是」と「非」という2極に該当しているのかがよく分からないという部分。1話目では女性側が虚無、男性側が転生という裁定が下され、どう考えても女性側が可哀想に見えたので、「案外虚無の方が安息なのか?」とか考えてもみたのだが、2話目のデキムの話しぶりを考えるに、やっぱり「転生」の方が救いのようである。普通に考えて「虚無」の方が良い処理ってことはないだろう。となると、今回の裁定は親心に応えられずに自殺を選んだ甲斐性無しの男の方が「救い」で、子だくさんながらも必死に世間を渡り、ようやく光明が見えかけたところで志半ばにして死んでしまった母親が「罰」を受けることになった。流石にこの裁定は納得いかないだろう。個人的な感情からすれば、この判断は全くの逆である。

 もちろん、こうして「感情的には」という注釈がつくのが難しい部分で、人の人生を一口に是か非かなんてまとめることは出来るわけがない。それを「裁定」するからこそクイーンデキムは面白い場所なのであり、このアニメは面白いテーマなのである。しかし、そうした裁定を行う際に、デキムたちは一体何を判断材料にしているのかが分からない、というのがもう1つのもやっとポイント。「裁定するために極限状態におくのです」というのがデキムの言い分であるので、おそらく裁定にはゲーム中のあれこれが考慮されるのは間違いない。1話目の女性のジャッジなんかはその極みであろう。ゲームをしてもらうとは言っても、そのゲームの勝敗自体に特に関係無いというのも別に問題は無い。あくまで、「命を賭けたゲーム」という(嘘の)お題目でガチバトルをさせるのは、「極限状態」を誘発するための餌でしかない。3話のカップルなんかはそんなの全然お構いなしだったけど、そういう連中がいるのもまた自然な話である。

 さて、今回の対象の場合、「生前の行い」と、「ゲーム中の振る舞い」の何がどのように影響して裁定が決まったのか。単純に女性側がアウトだった理由を探すなら、「ゲーム中に必殺技(物理)を行使したため」というのが一番分かりやすい。「ゲームしろつってんのに相手側のことを一切考慮せずに自分だけ生き残ろうとあくどい手段に出た」というのがマイナス査定。まぁ、そりゃ分かる。男の方は特にこれといって行動を起こしていないが、特にマイナス査定もなく、終盤では(義理の)母親のことを思って涙するなど、生前の行いを悔いる様子も見せたのでややプラス査定、おかげで「救い」が得られた。それは分かる。それは分かるんだけど……だったら物語的にこの2人を争わせる意味はなんだったのか。女性の方は、誰とどんな試合をしたとしても虚無行きは避けられなかった気がするのだが、どこかに逆転チャンスがあったのだろうか。

 視聴者目線で一番納得が行かないのは、この「2人の組み合わせ」なのである。これまで、「夫婦」「カップル未満」という、明らかに関係性の強い2人組が招待されていたわけだが、今回は生前に一切接点のない2人が集められた。その理由を考えて行くと、途中でキーワードである「母親」に行き着く。かたや、ヤンキー→デキ婚→DV→荒んだ家庭というフルコンボを決めたDQN育ちの母親、片や義理の母に馴染むことが出来ず、引きこもりから一切の親孝行をすることなく命を閉じた引きこもり。どちらも生前に「母と子」という関係性で何らかの問題を抱えている。この2人が絡むことで、互いに「家族の在り方」というものに気付き、2人が相互に関わり合いながら自分の「人生」を顧みるというのがテーマであろうと思うわけだ。実際、男性側は女性の必死な形相を見て、ようやく「母の愛」に気付くことが出来るというゴールに達している。

 しかし、これが女性側には一切フィードバックしないのだ。彼女が振りかざすものはひたすら「生への執念」であり、それは「自分の子供への愛」である。そりゃそうだ。目の前の眼鏡オタクを見たところで、自分の子供を思い出したり、かつて酷い目にあわされた元旦那を思い出したりはしないだろう。あくまで「死んだ」という辛い現実と向き合うだけで、生への執着を見せる以外にやることがないのである。この状況で、女性側を「みっともない」と判断するのはあまりに一方的ではないか。私みたいな人間の場合、確かに男性側に共感もするし、女性側には嫌悪感を抱く部分も多いのだが、彼女の子供たちは、案外まともに育っている。超必殺技で子供たちが出てきたことからも分かるように、この家族は決して不幸ではない。むしろ、生前の記憶を遡れば彼女は立派に女手一つで家庭を切り盛りしたのだ。ここに来て、その「必死の生」を否定されるのは理不尽である。逆に、ろくすっぽ努力もせずに母親の愛情に応えず、安易な死を選んだ男性側にこそ、「罰」がくだされるべきであろう。どれだけ辛くても、全てを失っても、そこに1人でも悲しむ人がいるのなら、自殺だけは絶対に駄目だ。それくらいのモラルは、最低限主張しておきたいものなのだが。

 むー、なんとも釈然としないお話であった。ただ、やっぱりこれだけメインシナリオに不服はあっても、これだけ地味な話、地味な画面でも最後まで引き込む話作りが出来るというのは素直にすごいとは思う。特に今回、女性側のキャラが短い時間でがっつり立っており、非常に分かりやすい人生行路が見えるというのは、演出面の巧さによる部分が大きい。これでオチまできっちりこの興味を維持出来るシナリオがあれば完璧なのだが……。

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 ごっつ普通やった、第3話。無事に1話完結のショートストーリー風に戻っては来たけど、なんかあんまりカタルシスが無いな。1話目が特殊すぎたか。

 「地獄少女」と同じように、今作も毎回やらなければならないお約束ごとというのがいくつか用意されている。お客さんの入場からゲームスタートまでのくだりだ。ただ、「地獄少女」ならば毎回違った導入から地獄コントを演じることが出来たし、お約束になっているのは藁人形受け渡しの儀くらいだった。今作の場合、毎回入場者が記憶を失っているので、どうしたって同じようなやりとりになってしまうのが辛そう。まだ実質2回目(デス・ビリヤードも合わせても3回目)なのでそこまでマンネリ化はしていないが、毎回毎回入店してくる男女の反応が同じだと流石にシリーズアニメとしては大変だ。その辺の「はしょれる部分をどうやって削って、自然な流れをみせるか」っていうのも今後の注目点となってくるだろう。

 もちろん、そうした部分については制作陣も意識しているのだろう。相変わらず緊張感のある画面は維持されており、特に退屈なシーンというのが無いのは偉い。今回は冒頭のシーンで「女性の方は全ての記憶が無い」という特異点が存在していることに加え、黒髪の瀬戸ちゃん(仮名)が合いの手を入れて説明を盛り上げてくれてたりするので、そっちの方に興味を引かれて退屈さを紛らせるように出来ている。前回のダーツ対決の時が初回見学だった瀬戸ちゃんだったが、今回は割と手慣れた様子でデキムの説明に付き合っていたので、あれから何度か場数を踏んで「裁定者」としても馴染んできたのだろう。そういう時間の流れをわざわざ説明せずにそぶりだけで伝えてくれるのはありがたい。

 そして今回のゲームはボウリング。ダーツのように直接的に互いにダメージを与え合う要素は一切無く、単に「心臓がモチーフの球だからお互いの心理状態が分かるよ」というのが今回唯一のギミック。正直、あまりそれが大事な話だったとも思わないし、結局2人して幸せのうちに転生ルートへと導かれているので、終わってみれば単にカップルがいちゃいちゃボウリングを楽しんで退場していっただけという、信じられない内容になっているのである。隠されていたネタばらしがあまりに大したものじゃなくて肩透かしをくらった感は否めないし、2回目にしてすでに「命を賭けたゲーム」っていう緊迫感は欠片も無い。元々死んでる連中にゲームをやってもらうわけで、そんなことを言っても記憶さえ戻っちゃえば何の意味もないんだけど……今回は男も女も2人して「命を賭けて」の部分を完全に忘れてボウリングデートしてただけだからな。なんか思ってたんと違う方向のお話作りである。当然一捻り加えられてはいるが、ぶっちゃけ、わずか30分のお話なので、女の正体がどっちだったところで大した問題ではない。一応「同じ風景を覚えていた者どうしだったけど、実はもう1人隠れていた第三者の方だったんだよ」というところがちょっとした叙述トリックみたいに組み込まれているのだが……これ、もう少し効果的に見せる方法はあったと思うんだけどね。

 まぁ、こうして安穏として山場が感じ取りにくい終わり方になったのは、今回の男側が非常に良い奴で、波風たてずに幸せな物語を選択してくれたおかげでもある。もし、万一記憶が戻った段階で「お前詐欺やないか! この嘘つき女め! 死んでしまえ!」ってなことになっていたら、多分男の方が虚無行きを命じられていたのでしょうね。どうやらこのクイーンデキムにやってくる来客ってのは本当に「とにかく死んだ奴」というくくりでしかなく、特に闇を抱えているとか、生前に問題のある行動をしていた奴ばかりが来る場所ではないようだ。それなら、こういう「普通の」お客さんも処理しなきゃね。このバーの「日常回」という風に理解しておけばいいのではないかしら。これからずっとこの調子だと流石にダレてしまう気がするけども。

 ところで、ノーナさんどこいった。

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 あっれ〜、なんかあっさり解説しちゃったぞ、第2話。1話で見とれた方向性とはちょっと違う方に向かってしまったなぁ。

 「毎週違うゲームで死人を追い込んでいくんやろうな」と思っていたのだが、なんと2話目はまさかの「1話目の舞台裏」である。これ、別に毎回2話完結とかいう構成ではなくて、あくまでもこの「裁定者」側のドラマがメインで、毎週オムニバスというよりは瀬戸ちゃんボイスの女性(黒髪の女性、としか分からない)を中心とした物語が描かれることになるのかしら。うん、それでも別に構わないし、1話目の解決がほったらかしだともやもやする視聴者もいるだろうから答え合わせをするのは決して悪いことじゃないのだが、うーん、今回の説明はどうなんだろうね。

 筋は通っているんだ。基本的に1話目の場合に悪いのは夫の方。それは1話目の演出を見れば一目瞭然であり、わざわざ解説を重ねる必要は無かったこと。ただ、「最後の裁定がおかしい」というところで誰もが引っかかっており、その部分がちょっとしたリドルストーリーのような、不条理劇のような様相を呈しているのが魅力的な部分だった。そして今回、やはり「確かに妻の方は不貞を働いた事実はあったが、基本的には妻の方が真正直であった」ということが描かれる。「一夜の過ち」という微妙な状態に設定されたのは、流石にそれが無いと「生前の記憶を編集されたものを見た裁定者」が取り違えるというシチュエーションが生まれないためだろう。一応過去の記録を見ると「あぁ、確かに浮気してるな」とデキムなんかには見えるために、あのような裁定が下されたことの理由付けにはなる。ただ、それにしたってやっぱり適当すぎやしませんかね。生と死、転生と煉獄を選ぶという(おそらく)大切な選択だったにも関わらず、デキムさんは「いけね、見てなかったわ」というあまりにも凡庸なうっかりミスであっさりとミスジャッジを下してしまっている。これでは、せっかく1話目で構築した超越性や神秘性が台無しだ。実に勿体ないお話。

 ただまぁ、一応今後への期待も込めてフォローしておくなら、このアニメの目的はそうした「超越存在」である裁定者側すらも、どこかユーモラスに、血の通った人間として描くことを目的としているのかもしれない。「最後の審判」を下すものというとどうしても神格をイメージしてしまうが、そこにいるのもあくまで単なる「作業従事者」であり、酒と真面目しか能の無い人形マニア。上司のロリっ子から圧力をかけられてびびっちゃう奴がやっている仕事なのだから、そりゃまぁ、ミスも出るってもんで。そういうどこか一本ネジの外れた「お仕事もの」であると考えるなら、今回一発目に「新人研修だったのに先輩がミスってる現場を見ちゃう」っていうのは案外面白いスタート地点なのかもしれない。蠱惑的なロリっ子・ノーナさんは新人の瀬戸ちゃんにはある程度目をかけているようだし、無味乾燥で単なる業務として「裁定」を下すデキムたちとは違い、まだ瀬戸ちゃんは人間らしい心を持って裁定にあたっている。そのあたりのギャップを描くために、デキムには「単なる木偶」であってもらうべきなのだろう。

 個人的に、今回ようやくこのアニメが琴線に触れた理由に思い当たった。それは、この「生死を賭けた審判」というシチュエーションが、我が心のアニメ「地獄少女」と共通点を多く持つためだ。あそこまでの大作にはならないだろうが、生と死という根源的なテーマを扱いながら、どこかシニカルに、人間の醜さとか、美しさといったものを描いてくれる作品になれば、今後の展開次第では充分楽しめるものになるんじゃなかろうか。ちょいと腰砕けになってしまった2話目ではあるが、引き続き推移を見守りたい。まぁ、毎回るみるみ幼女が色んな顔を見せてくれるだけでもだいぶ楽しいのでね。やっぱり彼女は器用だし魅力的な役者だと思うよ。

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 天下の沢城大先生になんてことさせやがるんだ! です! 第11話。いいぞ! もっとやれ! 歌入れのレコーディング終わった後にみゆきちがどんな顔してブースから出てくるのかが凄く見たいです。

 今回は掛け値無しに面白かった。基本的に、転機となった4話時点で「このアニメ、頭脳戦とかゲームのルールとか真剣に考えたらアカンやつや!」というので見限った部分があり、その後も幾度となく「だからどうしてそうなる」と唖然としたこともあるのだが、今回のように、頭で考える要素を極力廃し、画面の魅力とキャラ萌えのみに徹底的に落とし込んでもらえるとこのアニメは面白い(一応頭脳戦っぽいこともしてることはしてるが、そっちは突っ込まない)。ことに白の活躍が前面に押し出されていると素敵だが、ステフのオフ気味の一人コントとか、ジブリールの外し気味のメタネタとか、そういう部分では割としっかり笑いがとれる。まぁ、やっぱり「キャラ可愛い」ってことになってしまうわけなのだが……今回はそれでいいよね。ほぼ全ヒロインがフル回転だったものね。冒頭、秋葉の街で途方に暮れてる白のへちょ顔が最高。

 そして、今回は縦横無尽に飛び回るアクション面での描き方が凄まじい。町並みなどが3Dで描写された中での、何でもありの銃撃戦がメインなわけだが、構図の取り方とか、モーションの見せ方が本当にお見事。今作は浅香さんやら池端さんやら、画面作りの上手いクリエイターが色々と魅せてくれていることも重要なポイントで、今回の見事なコンテワークは一体どこの誰なんだろうと思ったら、なんと3D畑がメインのクリエイター。藪田修平氏という方だが、どうやら「進撃」の立体機動なんかでも腕を見せてくれた「3D職人」と言える人のようである。久しぶりに一目で惚れ込める良い仕事だった。こういうところはホントに恵まれた作品だなぁ。

 あと、個人的なオススメポイントは冒頭の麦人さんのアツ過ぎるゲーム紹介ね。麦さんは本当に何をやらせても素敵ね。久しぶりに全力で笑わせてもらいましたわ。ホントに恵まれた作品だなぁ(2回目)。

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 ( ゚∀゚)o彡°日笠! 日笠! 第2話! これやで、この勢いこそがぴかしゃイズムやで!

 おぅ、おもろいやんけ。主に日笠リアクションが。「世界を定めし盟約にしたがって、本人の意志とは関係無く敗者が勝者に惚れる」なんて設定はどう考えてもエロ漫画でしかなく、「そんな簡単に精神構造に影響が出る世界だったら、どう考えてももっと殺伐としてるし、こんなアホがのうのうと過ごせるわけないだろ」とは思うのだが、もう、ステファニーさんの実にいいリアクションを見てると設定なんてどうでも良くなってくる。どうせこの手の「大天才が機知だけでのし上がっていくよ!」設定はどれだけ作り込んだとしても限界はあるわけで、あんまり細かいところまで深く考えすぎない方が楽しさは見いだしやすい。最初のじゃんけん勝負にしても、「結局じゃんけんなんだからどんだけ詭弁を弄しても最終的に三択じゃねぇか」とか思っても、何となく主人公に箔がつけばそれでいいのだ。まさかここからいきなり限定じゃんけんで1クール使うわけにもいかないし。オープニングゲームで空の存在を示す分にはいい時間配分だと思うよ。

 そして、思った以上にアニメが楽しい。既に独特な色彩感は慣れたし、時折思いっきり崩したキャラ絵になるタイミングなんかがあるので、この異世界然とした不思議な演出も、絵が大きくぶれるのを和らげる緩衝材の役割を果たしている。そしてこの「ブレ」が非常に賑やかで、本当はこっ恥ずかしくなるくらいの中二設定な主人公兄妹が、恥ずかしさよりもギャグとしてのおかしさに見えるようになっている。離れ離れになって真っ白にフリーズした2人が実に愉快。これに松岡・日笠のテンション芸が乗っかるので、愉快さの相乗効果がたまらない。雰囲気だけでこのアニメを説明すると、「松岡!」「日笠!」「松岡! 松岡!」(茅野)「日笠ぁ!!」「松岡松岡松岡ぁぁ!!」「日笠ぁぁぁぁぁぁ!」(茅野……)みたいな感じ。いいなぁ、メインキャラたってるなぁ。白ちゃんが激しく可愛いのは、兄愛が溢れているのに寛容さとエロさを内包しているおかげ。いい11歳。ステファニーちゃんも負けてはいない。この子、しおらしくギャンブルで負けて泣いてかえってくるようなタマには見えないんですけどね。途中石仮面被ってましたしね。今期もぴかしゃキャラは当たりが多いよ!

 最初の敵キャラがゆかちってのも気になるところなんだよね。……さぁ、残念ファイブの結成はいつになるんだい?(RO-KYU-BUではないよな)

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 ぽかーんとしてる、第3話。マジでぽかーんとしてる、略してまじぽかしてる。

 このお話が3話で終わる内容のものだとは思っていなかった。1話である程度の含みを持たせていたハンプニーの正体や、アイの出生の秘密、それに不死者としての運命やアイの墓守としての能力など、この不思議な世界に与えられた更なる謎が、この物語の根幹を成すファクターだと(勝手に)思っていた。しかし、それがわずか3話であっさりと消え去った。いや、何一つ消えてはいないのだが、なんか知らんが終わったことにされた。正直、投げっぱなしである。

 分からないことはたくさんある。ストーリー上の要請でそうなっている部分は仕方ないのだろうが、現時点ではどの要素が「意図的にまだ残されている謎」なのかが分からないので非常に困る。少なくとも次回予告を見る限りでは今回のエピソードでハンプニーの物語は一回区切りがついて、あとは身寄りの無くなったアイが様々な町を見るために放浪するお話、言ってみれば「キノの旅」みたいな流れになるんだろうと思われる。そうすると、やっぱりこのお話は今回である程度落とし前を付けなければいけないと思うのだが。これって的外れな困惑なのだろうか。

 1つずつあげていくと、まず最大の謎はハンプニーという存在そのものであった。彼が何者で、これまでどんな人生を歩んできたのか、わずかな回想で語られるのみ。生い立ちが多少分かったところで、彼が現在行っている行動についての説明にはならない。「友人」と呼ばれていたユリーとどんな関係だったのか、結局不死性はどこへ行ったのか。死者となった後のアイとの関係はどうだったのか。一番気になる部分がダイジェストで流されてしまった。アイの母親、アルファとの関係性も分からない。子を成したということはそれなりに深いつきあいだったと思うのだが、何故「死の谷」が彼女の生まれ育った町であったことに気付かず、アイの自己紹介からアルファとの関係性を想像しなかったのか。もし「墓守と子を成す」ことがそこまで信じがたいことであるとするなら、末期の一瞬で何故それを信じたのか。1話であれだけ劇的な出会いをしておきながらそこはスルーで、今回は手のひらを返したように受け入れた理由が分からない。彼の不死の苦しみはもっと幼い頃からだったのに、アイとの出会いですんなりと解消されたことも分からない。当然、ハンプニーを襲ったちんぴら集団が何者だったのかなんて気にする余裕すら無い。

 いつの間にかアイの回りに集まっている人々についても謎である。ユリーは元々ハンプニーを殺してやると息巻いて出てきたキャラのはずなのに、そんな過去などなかったかのように協力的になっているし、死の谷近辺でボーッと突っ立っていただけの墓守が突然あの場所に現れ、何の前置きも無しにアイに協力している意味も分からない。どうやらアルファはちゃんとした墓守と認定されているようなのだが、この世界の墓守とは人間とどこが違うのか、そのへんの設定も見えてこない。

 無い無い尽くしで考えることが出来ない困ったお話。これは難解なものを意図的に作っているのか、アニメ変換時のシェイプアップによる説明不足なのか、それとも単に原作がよく分からんものなのか。最初に印象的なビジュアルイメージからスタートしたので興味を持って見ていた作品だけに、ここで躓くと今後が非常に不安である。エンディングのみかこしの歌が非常に良かったので何となく良い終わり方に見えるのがまた何とも……どうか、アニメから見始めた視聴者を分からん殺ししないようにお願いしたいものだ。

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 のーかん! のーかん! 第8話。いやぁ……来てしまいましたねぇ……今期作品群の中でもかなり楽しませてもらっているこの「カイジ」ですが、安易な言葉を敢えて使うなら、神回ですよ。思わず記事も立てようってもんですよ。

 班長との対決、通称地獄チンチロ編の事実上の決着エピソード。原作の時にはどうしてもダラダラと引き延ばされていた感のあるチンチロ編だが、やはりこうしてみるとカイジの仕掛けはよくできており、その丁寧に練り上げられたプロットが1話で一気に回収されると、それだけでも盛り上がる。転げ落ち始めた班長大槻があっという間に身ぐるみを剥がされる様子は、痛快というよりは滑稽でしかないのだが、これまでの悪辣さとの対比ははっきりと描写されていた部分なので、説得力は充分だ。

 そして、この濃密な時間を完璧な喜劇へと組み上げた男が3人。1人目は、ナレーションの立木文彦。1話の時点で立木さんの悪のりっぷりは爆笑させてもらったが、今回はクライマックスということで、リミッターを解除して限界まで突っ走った立木劇場。やっぱりナレーションアニメである。

 そして、そんな立木さんをも飲み込む神の領域に達したのは、班長大槻の中の人、チョーさんである。誰がどう見ても無茶苦茶で、悪あがきの詭弁に全身全霊を注ぐ大槻。ピエロ以外の何ものでもないはずなのだが、そのギリギリの精神状態がこの期に及んですがりついた妙な二面性に見事に現れており、班長がしゃべっているシーンは全てがハイライトと言ってしまっていい。「ノーカン!」の見事さは言うに及ばず、「この勝負は未確定−!」「生き残った!」「ごね得!」「やっぱ馬鹿じゃん」「……ってない……振ってない……」「さっさと振れっちゅんじゃい……」などの台詞の1つ1つが全て名台詞である。単なるこすっからいおっさんキャラが、ここまで見事な悪党に仕上がるとは、アニメ化前には思いもよらない事態であった。多分今年も私は年度末に「アニメグランプリ」を選出することになるはずだが、男性キャラ部門の筆頭にこの班長が名乗りを上げたのは間違い無いだろう。これ以上に素敵なキャラクターが、残りの9ヶ月で生まれるとは思えないぞ。

 そして最後に、あり得ない状況をあり得ない画面、あり得ない見せ方で極限のギャグに昇華させ、大勝負のハッタリを完璧にしたコンテワークの功績を取り上げる必要があるだろう。「不覚……不覚!」で叩きつけられるさいころ、「ノーカン!」騒ぎの時の切なそうな沼川さんの顔、絶望にたたき落とされる大槻の疲弊、そして天から垂れる蜘蛛の糸。福本名物の「やり過ぎ心理描写」が、見事な着地点を見いだしたのである。爆笑させてもらった後のスタッフロールを見たら、なんと今回のコンテ、浅香守生監督じゃないですか!! やっぱすげぇ人だよ……もっとお仕事がみたいですよ。いやぁ、凄かったです。

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 俺たちの戦いはこれから! どころか全然終わってもいない最終話。ま、連載中だって聞いてたからハナから完結なんか期待しちゃいないからいいのだが……なんでこの段階でアニメ化が決まったんだろうね。

 前回からの流れで、ついに世界規模の謀略が動き出した。謎の電子兵器停止爆弾により、発電所を含む全ての電子機器が使用不能となり、「真の闇」に見舞われた日本。折悪しく、高城家の鉄門までがついに決壊してしまう。これによって否応なく動く決断を迫られた邸内の人間達は、それぞれにゾンビと応戦しながら、自らが取るべき行動を考え直す。

 沙耶の父、壮一郎は、一度は鉄門を閉じるという苦渋の決断を行うも、更に状況が悪化したために、現状の維持は不可能と判断。隣家への移動の先陣を切ることに。妻の百合子もそれに従う。だが、孝の目的は自分と麗の親の捜索である。目的を違った2組のパーティーは、ここでわかれることになった。過去のわだかまりを全て洗い流し、新たな旅立ちを決意する沙耶を加え、孝たちは再び亡者の溢れる街へと飛び出した。

 

 というわけで、全然最終回らしい達成感とか爽快感のない終わり方です。むしろ、高城家という圧倒的後ろ盾がなくなり、再び孤立無援の不安な状態。なんであんな晴れやかな表情で「面倒だ」とか言ってられるんでしょうか。どう考えても今の段階から状況が好転するイメージが浮かばないんだがなぁ。ま、みんな楽しそうに飛び出していたので、もうそれはそれでいいや。

 作中でのお話は続くと言っても、アニメ作品としては今回が最終回。その意識はちゃんと作中にも現れており、監督自らのコンテは、久し振りにこの作品らしいお馬鹿アクションとお馬鹿エロス、そして容赦無いグロを味わうことが出来た。

 これまでも散々悲惨な死に方をした連中がいたわけだが、今回殺された大馬鹿女(CV・ナバ)も徹底して救いのない死に方。何故か今回は「後ろから頭を鷲掴みにして引きずられる」っていう描写がやたら多かった気がするんだけど、普通に相対してたらあんだけ足の遅いゾンビに背後からやられることはまず無いはずなんだけどね。ああいう「後ろから突然」っていうビジュアルの方が絶望感が強調出来るからだろうか。この期に及んでゾンビに向かって「話せば分かる」とのたまったり、自分の旦那ゾンビを殺すのに夢中になって回りが見えなくなったりと、今まで何をして生きてきたんだと言わんばかりの素晴らしい愚鈍っぷり。ここ最近そういう駄目な死に方がなかったので懐かしい感じすらしました。

 逆に、無駄に格好良く決めてくれたのは自動車をなおしてくれた整備のおっちゃん。どう考えてもあの展開をスパナ1本で切り抜けられるとは思えないのでご愁傷様としか言いようがないが、檜舞台を演じる見得の切り方とか、やたら決まっていて脇役にしておくのが勿体ないくらいだった。個人的には、最近暇なので「三国無双」を始めてしまったおかげで、ああいう見得の切り方とか、集団戦闘でばったばったと敵を切り刻んでいくのを見ると無双乱舞を決めたくなってしまいます。この作品の無双が出たら徹底的に毒島先輩から育てるんだろうなー。

 そうそう、今回は先輩も含めて、アクションシーンもそこそことってあったので最後にこの作品の良いところをちょっと思い出すことが出来ました。ゾンビに銃を引っ張られてパンツを公開しつつ胸をギチギチに拘束される麗ちゃん、本当に自分の役割を心得ております。そしてアクションシーンで最大の見どころといえば、もう誰が見ても無茶以外の何物でもない、毒島先輩の天井箱乗りバリケード突破シーン。ああいう流れるようなアクションの無駄な説得力と迫力のある構図の取り方は本当に素晴らしい。濡れます。

 見るべきものを見せてもらったので、シナリオが全然終わってないことはあまり気にならず、あっさりと見ることが出来た最終回。特に不満も無かったんですが、結局この作品、主人公が大して活躍しないのが心残りよね。最大の活躍シーンは毒島先輩の乳を鷲掴みにして告白したとこじゃないか? ついでに麗もなかなかメインで活躍出来なかったしねぇ。9話が毒島回で、ラスト付近が沙耶エピソードだからね。原作だとこのあと出番があるんでしょうか。ま、どうせしばらくアニメの続編も作られないだろうから、機会があったら原作を読んでみるかもしれません。

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Thraxi
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男性
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
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