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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 そろそろまとめサイトとかが欲しくなってきた、第5話。悔しいなぁ、1話目時点ではまさかこんな方向性の作品だとは思ってなかったってのもあって、序盤に出てきた伏線がすでに記憶から消えてるんだよなぁ……樺沢とか、1話限りのゲストキャラだと思うじゃんよ。

 こうしてみると、そもそも「タクシー運転手」っていう小戸川の設定がおいしいというか、上手いというか。タクシーの運ちゃんって、放っておいてもたくさんの関係ない人と接することになるし、距離感が絶妙なのでそれぞれの乗客と近づくのも近づかないのも自由自在。小戸川みたいなタイプの運転手は基本的にそこまで乗客に絡みに行かないとは思うのが、だからと言って完全に無干渉かっていうと、そうでもない絶妙な下世話さとか、変なところでの面倒見の良さみたいなものがあり、付かず離れずの距離感で様々な厄介ごとに巻き込まれていってしまう。いや、「様々な」っていってるけど、最終的にはそれが1つのラインで繋がることになるんだろうけども。

 前回登場した田中のおっそろしい復讐計画は、なんとよりによって今回お預け。しかも田中が小戸川の自宅を確認するところまで進めておいて、だ。もしかしたら当日の夜に何かあるかもと思ったが、すぐあとのシーンで小戸川は剛力の病院を訪れていて無事だった。剛力もこないだ面倒に巻き込まれたみたいな話だったはずだが……その面倒は病院の薬の話だけだったんだろうか。結局白川がドブとつながっているというラインがはっきりしてしまえば、そのあたりの厄介ごとは全部ドブのヤクザ業にまとめられる……といいな。多分ドブが言ってた「カシラの大切なもの」って、以前白川が握ってた消しゴムのことなんじゃなかろうか。これでまた奇妙なつながりが広がってしまう。

 そして今回サブタイトルで扱われている「アイドル」が一応中心的存在となっているだろうか。特に垣花と何やらよろしくない関係になってしまった市村しほはかなり危険な存在。垣花が完全に入れ込んでしまって破滅に一直線なのも怖いけど、彼女自身の野心がどこまでのものかわからないのも恐ろしい。アイドルなんて面倒だからやめたいって言ってるわけで、そこまで自己顕示欲の強い子でもない気がするのだが、これで垣花の正体がバレたり、垣花との関係が世間にバレたり、いろんな方向から火種を持ち込みそう。さらに、そんな市村のチームメンバーである三矢の動向も何やら怪しい。小戸川のタクシーの座席にスマホをねじ込んでいたようなのだが……あれはいったいなんなんだろう? この世界、スマホとか動画サイトとかSNSとか、そういうツールがバッチリ事件に絡みまくっているのがいかにも現代劇らしくてとてもめまぐるしいのよね。新しいものに疎いってのは小戸川だけじゃなくておっちゃんみたいな人間も同じなのだが、さて、今後の事件の早さと大きさについていけるだろうか……。

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 ひりつく切迫感、第4話。やっぱ今期随一の緊張感がある作品だ。なんでこんなユルいキャラデザなのにキリキリするような空気になるんだろう。

 やっぱりイメージは「デュラララ!!」が近いんだよね。こうしていきなり1話まるまる今までと関係なかったキャラクターのエピソードが挟まるんだけど、雑踏の中では他のキャラクターとの干渉があって、それが次第に煮詰まっていくかのように折り重なる感覚。もしかしたら作者はデュラのアニメを参考にしてるんじゃないかと思うくらいにテイストが近い。まぁ、俺が知らんだけで世の中にはこういうデザインの作品がいっぱいあるのかもしれないけど……少なくともアニメだとここまで大胆な構造はあまり見たことがないな。

 今回の主人公は、冴えないサラリーマンの田中。前回ちょろっと登場した時に「誰やねん」と思われただけの存在だが、今回はなんとほぼまるまる田中の自分語りだけで終わるというとんでもない展開になった。そして、この田中の取り止めのない自分語りがまた引き込むんだわ(斉藤壮馬ボイスのキチガイは最高だよな!)。始まった時には「どこに着地するんだこれ」くらいのものだったのに、あれよあれよと転がる彼の人生に多大な恐怖とちょっぴりの同情を覚え、後半一気に流れ込むメインシナリオとの重なりに息を飲む。今回は特に「ソシャゲ」という現代世相を表すツールを扱っており、身につまされたり、言いようのない強迫観念に怯えたりする。よりによって私、プレイしてるソシャゲでイベント始まってどかどかガチャ回したあとに観ちゃったもんだから、「おめぇ、そんなこと……」ってすごく切なくなってしまった。おそらく人類のほとんどは、そこに意味はないとわかっていながら、一時の快楽を満たすためだけにガチャを回し続けている。これも1つの時代の病巣だ。

 田中のエピソードは、1つ1つの断片だけを切り出せば厳密にはつながりなどないはずだし、最終的には「何言ってんだオメェ」で終わってしまっていいもののはずなのだが、彼の語りがまた絶妙で、それぞれの事象の因果が、「なんとなくある」と思えてくる。消しゴムの話、オークションの話、ガチャの話、インコの話、そしてドードーの話。何よりも語っている当人が「これは関係ないかもしれないけど自分の人生においては全てが繋がっている」と思ってしゃべっているのが不気味なところで、本人がそう思っちゃってるんだから、それは全て因果を紡ぐものなのだ。彼の「失われたドードー」は、もう、取り返しがつかないくらいに彼の中で大きな存在だった。そのことに、外野は口を挟むことができない。ご丁寧に「鳥」という彼の執着を表すモチーフがさりげなく散りばめられており、彼がドードーを「失う」直前にカラスが飛び立っている様子など、世界のつながりがさりげなく演出されているのも心憎い部分だ。今回は特にいつものような漫才パートがほとんどなかったので、シナリオの言葉選びにも余計な匂いがつかずにのめり込むことができた。延々続く一人語りを聞いていると西尾維新作品みたいな風味もあるのだが、こちらの作品は余計な言葉遊びに腐心しない分、その言葉が今後どこに繋がってくるのか、というのが気になってしょうがない。

 一応確認したのだが、例の消しゴムは1話時点でなぜか白川が持っていた。「なんでそんなもの持ってんだよ」と小戸川に突っ込まれた時には言葉を濁していたので、彼女が所持している理由は、何か後ろ暗いところがあったのかもしれない。そして、普通に考えれば田中の見ていた2つの「datch-11」は同一人物であるとみるのが自然である。つまり、15年前にその消しゴムを持っていた人物が、現在もソシャゲで1位に君臨する立場にあり、なおかつ白川とはどこかで接触している。これがいったい何を意味しているのか。

 そして、そんな白川の消しゴムは自然に小戸川の手に渡っている。その小戸川を付け狙い、命を取ろうとしているのが田中。この2人の接触時には間違いなく消しゴムが影響を与えるはずだ。さて、どんな展開になっていくのだろう。1話先が全く予想できないっていう強烈なアニメである。

 それにしても、この世界に「動物園」って概念が普通にあるの怖くね?

 

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 今期一番緊張感のあるアニメ、第3話。サスペンスパートのサスペンス感がすごいし、そこから転じる漫才パートの漫才感もすごい。面白いかどうかは別にして。

 いや、でも漫才パートも嫌いじゃないな。ケジャータの流れとか。確実に漫才だって分かる流れの時の小戸川の「完全に用意して持ち込んだ」みたいなツッコミ台詞もなんだか嫌いになれない。今作のこの不可思議なバランスの全てを握ってるのって、結局小戸川のキャラクターのギリギリのラインなんだよな。普段の偏屈な印象はずっと維持したままで、例えば今回ならドブとの対決の時には尋常ならざる図太さを見せつけ、「死をも恐れぬ世捨て人じみたおっさん」という属性があるかと思えば、実はそうしたタマのやりとりなんてものはとんでもないという、明確な小市民根性だってもちろん持ち合わせている。知り合いの名前を出された際に柿花の名前が出てもそこまで動じてはいないのだが、だからと言って完全にどうでもいいと見捨てているのではなく、「柿花には悪いけど、最悪そっちに話が行っちゃったらごめん」くらいの友情は匂わせている。そして、いざ白川の名前が出ちゃうと目に見えて動揺してしまう。その辺りの、「面の皮が厚いから感情がばれにくいけど、やっぱり中身は割と普通の市民ですよ」っていうバランスが良いのである。

 恋愛観についても同じようなことが言えて、もう自分に結婚なんて話はありえないと諦めつつも、どこかでそうした気持ちの種火みたいなものは意識していて、白川の猛烈なアプローチに「自分なんかじゃないほうがいい」という諦めとか自責みたいなものがあるのに、いざ柿花に突かれてしまうとその感情が間違いなくあるということを認めてしまう。そして、いつの間にか木星になっちゃっていることも素直に認める。そういう、及び腰なのか、単に腰が重いのかも分からないような葛藤が寂しい四十路男のリアリティである。

 さて、あとはこのサスペンス部分がどのように転がっていくかで面白さは変わってくるだろう。今回はチンピラ・ドブの登場で話がまた大きく進んでいる。最大の焦点となるのは渦中の女子高生とやらがいったいどこで何をしているのか、という部分。現在考えられるのは1つ目が「小戸川の部屋の押し入れ」なわけだが、あれが正解なのか、ミスディレクションなのかはまだ判断できない。流石に今期2作目の女子高生拾得アニメではない気がするのだが……(上述のような小戸川の性格からして、流石に女子高生は拾わないと思う)。そして、わかりやすい対抗として現れた2つ目の可能性が、柿花と出会った女子高生(?)のしほ。こちらは後ろに何やらチンピラじみた連中が追跡していたことからも単なる気まぐれ女子ではないことが伺える。ただ、こちらももし「失踪女子高生」だったとしたら行動原理がよく分からないという問題がある。さらにゴリラ医師の剛力が行方不明になるなど、まだまだ街には不穏な影が大量発生している。はてさて、どうなっていくものか。

 

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 はいはい、青春青春、最終話。まぁ、この終わり方しかないやろ。根本的な問題は何一つ解決してないわけだが、とりあえずハートの問題が解決しての大団円。気になるのは、サブタイトルの「キミ」ってのが誰のことなのか、って話なんですけどね。部員目線ならこれは大吾のことだけど、さて、大吾にとっての「キミ」は……。

 ここで終わらせるしかない構成なので、まぁ、最後はしっぽりと締めることになる。大吾さんはあまりに闇落ちが綺麗すぎたために「そんなんで一週で戻ってくるのはどうなのよ」とは思うが、万能汎用決戦兵器おとさんを投入してしまえば、世の中のことはどうにかなるもんである。ついでにジジババポジションってんで茂野(元祖)と桃子先生まで登場し(じいちゃんばあちゃんまだ若いなぁ)、大吾を丸め込むためのオールスター総出演の趣き。ここまでされたら、男子中学生が立ち直るのもやむなしである。

 問題は、こうして大吾をなんとかかんとかなだめすかして復帰させたとて、残りの周辺環境をどうしたものかという話である。辻堂との試合で見せつけられた実力の差は歴然。そして、今後も辻堂はハードな練習を重ねて成長してくわけで、「性差・人数・設備」などの無限のハンデを背負った風林が勝負を挑むなど無茶もいいところ。先週までの大吾は、そのあたりの「どうしようもない現実」を冷静に受け止めた結果生まれた姿だったはず。その環境が変わらないのに、メンタリティだけを入れ替えたところであまり意味はない。加えて、見事に己を貫き通している相楽さんは意地でもそのスタンスを変える気配はない。空気を読むことは出来るので周りに合わせてほどほどで付き合ってはくれるかもしれないが、彼女が今後どんなモチベーションで部活に接するのかは本当に謎。そして相楽さんのモチベーションの鍵を握る沢さんも、今回普通に「練習休んで帰っていいんじゃね?」派になっていたため、この二人はやはり運命の相手でも現れないことには心の底から本気にはなってくれない気もする。そう考えると、とりあえず仁科さえぶら下げとけばいい千代姉は簡単で助かる。

 まぁ、この後のことは時間が解決するのを待つしかないのだろう。無事に今回で放送が終わったわけだが、原作漫画はここからどれくらい進んでいるものだろうか。光との再戦が見てみたい気もするのだが……勝っちゃったらそれはそれで嘘っぽいしなぁ……。

 あと、今回のアイキャッチが顧問だったのはなんでよ。あいつ、作中で一番変わらなかったキャラやないけ。

 

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 教科書に模範例として載せたいくらい綺麗な闇落ち、第24話。そりゃま、思春期真っ只中のガラスのハートなのでしょうがないとは思いますが、大吾さん、流石にそれは……。

 いや、でもどうしようもない理由しかないもんな。もともと小学生時分の性格を思い出せば、大吾って「恵まれた家庭で育ったボンボン」なのでダメな部分は素直にダメ。今まではお山の大将だった部分もあるし、うまくいってる間はなんとかなってたのだろう。しかし、今回はもう、八方が丁寧に塞がれた。逃げ道などない。もともと「女子だらけの野球部」の時点でハンデを背負っていたはずなのに奇跡的なスペックでそれを誤魔化し続けていた部分が、ゴリゴリの正統派に押し切られる形で瓦解した。そしてそんな絶望的な状況を懇切丁寧に説明し、SAN値を底の底まで削り取ってくれる地獄の使者が光である。もう、ほんと最低だなコイツ。まぁ、一応「大吾にハッパをかけるため」と解釈できなくもないが……いや、でもあそこまでスラスラと最適な「大吾をへし折る言葉」が出てくるのは天賦の才だろ。こいつ、間違いなく佐藤寿也の息子だよ。お前の親父も、たいがい最低だったぞ。

 そうして完膚無きまでに叩き潰された風林メンバーたち。しかし、そんな中でもますますモチベーションをあげたのはアニータと仁科の2名である。ことに仁科は相手監督との因縁があまりに深く、こっからはもう仁科が主人公をやった方がいいんじゃないかと思えるくらいにイケメン主人公ムーブ。これなら千代姉が一目惚れしたのも全く問題ないな。仁科さんは一人で発奮して完全に大吾との立場が逆転。風林野球部の再起は君の肩にかかっている。ついでにメンバー不足を補うためにキノコもちゃんとひっ捕まえておいてくれよ。仁科たちが元のメンバー全員連れてきてくれれば、それだけでいくらか状況は改善しそうなんだけどなぁ……。

 しかし、残念ながらナインの中で発奮しているのはこの2人止まりである。千代姉はそう簡単に乗ってくることもなく、妹とドタバタするのが精一杯でマネージャーに逆戻り。佐倉さんも残念ながら前回の登板で心が折れており、「女子であるが故の限界」を誰よりも感じている。そして、こんな状況でも実にクレバーな相楽さん。彼女こそむしろ「冷静で安心したよ」かもしれん。ここで勢いにまかせずちゃんと相楽さんらしい対応をしてくれるあたりに安心感がある。あとはまぁ、沢さんがどう動くかですよね、この2人の場合は。

 驚くべきことに来週はもう最終回……コロナの影響でのびのびになってた部分、特に配慮することなくシーズン半ばでも遠慮なく最終回になるのはNHKの強さであるな。まぁ、もともと2クールの予定だったものを伸ばすわけもないんだけど。とりあえず来週大吾が元気になって俺たたエンドなんだろうが、こんなところで最終回ってのも生殺し以外の何物でもないのだが、原作は今どうなってるんだろうなぁ。

 なお、今週は(今週も)やたらと更衣室のシーンが多いのは相変わらずの眼福です。半分制服、半分ユニフォームとか、シャツ出した状態で靴下履く過程を見せるとか、絶対にこれ作ってる人間、フェチがいるだろ。最高だぜ。

 

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 因縁が巡り会いすぎィ! 第23話。大して登場人物が多い作品でもないと思っていたが、こんなところで一気に運命の輪が収束するのやめろ。中学野球、想像以上に狭い世界なのか?

 対辻堂編、マリオの登場で一気に展開が変わるのかと思ったが、そして実際に変わったのだが、なんか想像もしていない方向に変わってしまった。「む、とても打てそうにないピッチャー? コールドで逃げ切って終わりなのか?」→「うわ、睦子捕まったやん、ここが正念場か?」→「え? 試合終わり? まぁ、ここはうやむやにしといた方がお互いのためかな……」→「いや終わらんのかい!」→「は? 2軍でも無理だったのにレギュラー出んの?」→「(いやでもマリオ割と打たれとるやんけ……)」→「ファッ?!!」というジェットコースターな展開であった。相手監督サイドに色々問題もあったわけだが、たまたま遭遇したと思っていた辻堂1軍について、監督が仁科の因縁の相手、そして正捕手が吾郎たちの因縁の……。せめて東京出てきたなら連絡ぐらい寄越せよ、って思ったけど、多分光の方も家庭の事情とかで色々複雑なんやろなぁ。能天気で家族みんなして野球バカやってる茂野家は本当に平和である。

 というわけでかなりいろんなところにツッコミどころがある話なのでどこから見ていったらいいのかよくわからんのだが、やはり最近の流れでいうと「相変わらずの千代姉」が1つ目のトピックかな。フライこぼすのは誰も責められないから別にいいんだけど、そのあとの仁科劇場を見る時の恋する乙女スタンスがいちいち妙なテンションで笑ってしまう。いや、最近仁科さんは普通に格好いいので、千代姉が惚れてても別にいいんじゃないかな。ちなみに辻堂レギュラー陣の評価によれば「ピッチャーはまずまず、二遊間もセンターもイケるんじゃね?」とのことだったわけですが、千代姉はどうなんでしょうね? 凸凹姉妹には違いないが、多分美人姉妹だぞ。まぁ、このチーム本当に美人揃いなんだけどさ(どこぞのライトゴロを除く)。

 そんな千代姉に熱視線を送られる仁科さんは本当に頑張っている。まさか、あのシーズン開始時のトラブルがここにつながってくるとは思わなかったな。相手監督は今のところ仁科を黙って見てるだけだけど、どれくらいの評価になってるんでしょうか。辻堂のレギュラーと比べたらどう考えても小粒だとは思うけどな……って、そういえば光はすでに正捕手なのか。1年生でも才能があればそれくらいいけるんやな。そしてまさかのポジション変更……巡り巡って結局血は争えず。ってことは、この漫画の展開として、どう考えても大吾がピッチャーに転向しなきゃいけないわけだが……どうなんでしょうね。そこまでの筋立て考えてるんかなぁ。

 

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 沢さんの尻のアップ〜〜〜、第22話。やはりそこは容赦無く描写する。しかし、中学生女子のケツに軟球を当てるシーンがここまでクローズアップされるアニメもなかなかあるまい。NHKがやるにふさわしい健全なアニメである。

 サブタイトルからも分かる通りに圧倒的藤井姉妹のお話。アイキャッチの姉妹の図が尊すぎて何も言えなくなってしまうが、よく考えればわずか1歳しか離れてないんだからそんなにメンタリティに差は無いはずなんだよな。その割に千代姉はやたら大人びてて、千里の方が異様に幼く見えるのは、やはり家族という役割を与えられる時、姉は姉らしく、妹は妹らしくなってしまうということなのだろうか。まぁ、さらに年の差が無い某氷川姉妹も、定義上施されたにすぎない姉と妹という地位のせいで随分性格にも差が出ちゃったしな。やっぱり、長女はしっかりしなきゃっていう意識が強くなるものなのである。ご家族もそんなおねーちゃんの苦労を分かってあげられればいいのだが……どうもな、今の千代姉のコンプレックスはどう考えても藤井の野郎が原因で構成されてるんだよな……多分藤井の性格からして悪意もなければ純粋な愛情からの接し方だったんだろうけど、考えなしのお父さんのせいで姉妹の関係性にヒビが入るなんてのもよく聞く話である。

 そうしてちぐはぐになった姉妹の関係性だが、結局気にしているのは姉の方ばかりで、妹はいつでもどこでもおねーちゃんにくっついてればいいと思っていた。しかし、そうしてのらりくらりと生きてきた天才タイプの妹が怒ることが2つだけあった。1つは、野球でやる気を失うこと。某姉妹はこれがギターに置換されたわけだが、せっかく姉を慕って始めたはずのものを、自分が理由で姉が先に諦めてしまうなんてのは許せない話。そして、自分はそれなりに努力して続けてきた野球に帰ってきたと思った姉が、グラウンドで手を抜いていればそれは怒りの対象にもなる。「見損なう」というのは、千里がこれまで発言した中でもかなり強い言葉であろう。そして、千里が見損なったのは「野球で手を抜いたから」だけではない。もう1つ許せないことがあるとするなら、それは信頼する姉のことを、姉自身が一番信じられないというその事実である。やればできる、それを知っている妹は、自分の姉を馬鹿にされるのが一番許せない。たとえ、それが姉自身の諦観だったとしても。そうして妹にケツを叩かれ、千代姉は、なんとか一歩目を踏み出すことに成功するのである。

 あとはトントン拍子だ。特に大吾とアニータ、それに仁科の選球眼は素晴らしく、きっちり見たらそれなりにレベルの高い投手が相手でも打破することが可能。気づけば想定以上に追加点を重ね、ぶっちゃけ風林野球部の練習試合としてはこれだけでも充分という成果である。相手チームはそんなピンチに奥の手を繰り出してきたが、正直、風林からすれば今ここでマリオを攻略できなかったとしてもあまり問題はない。あくまで練習試合なのだし、圧倒的格上と思われる相手を実戦で見ることができて、いくらかでも食らいつければ万々歳だろう。まぁ、そこで「少しでも勝てる可能性があるなら……」と思えてしまうのが、10点ハンデのかえってややこしいところではあるのだが。

 しかし、こうして強豪が出てくることによって、「風林中、いっそお色気作戦で中学生男子の別な何かを刺激した方が勝ち進みやすいのでは?」という可能性が浮上してくるのである。今んとこ、女の子相手だからってちょっと気が抜ける展開を経てないチームが1個もなかった気がする。沢さん、このままおねーさん的ムーブに磨きをあげて、本来なら同い年くらいの対戦相手を次々手玉に取って欲しい。そういう薄い本が欲しい(オーダー)。

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 今更気づいたけど、藤井姉妹ってつまり氷川姉妹なんじゃん、第21話。妹の異常性には気づいてたけど、ここまでおかしいとも思ってなかったし、そんな妹に対する姉のコンプレックスにも初めて気が付いた。まぁ、妹が日菜じゃなくて千聖さんなのがややこしいけども……。

 というわけで、藤井(姉)本格始動。前回時点でキノコとの2択だと思っていたのだが、今作最大の特徴は「とにかく男子生徒はないがしろにされる」という部分で、丹波さんのひどい扱いに加えて、今度はキノコがないもの扱いされた。まぁしょうがない、実際ないものだし。なるほど前回時点でキャストロールが別ページになっていたのはこういう理由だったわけだね。よりによって掲載順が顧問とセットなのが笑うわ。無事に試合が始まってしまったので、今後キノコが合流するとしても、最低でも1試合が終わって藤井姉との関係性が強固になった後からだろう。さらに相楽さんに完全に火がついちゃってるので、そうそう出番もないんじゃなかろうか。キノコに外野守れって言っても嫌がりそうだしなぁ。

 図体がでかいので見落としがちだが、藤井姉もまだ中学二年生である。中二女子が憧れの男子のために頑張っているって構図はそれだけでキュンキュンするようなものだが、藤井家のDNAはいったいどういう方向に顕出しているのだろう。勢い余って入部してしまう行動力は、妹の奇行に負けず劣らずのやらかしっぷり。マネージャーという逃げ道を考えての行動だが、マネージャー業だってそれなりに大変だろうし、妹が選手としてバリバリ活躍してる部活に飛び込んだらいろんな意味で軋轢も増えると考えなかったもんだろうか。まー、姉が気にするばかりで妹の方はその辺をさっぱり考えず、ひたすらるんっとすることしか見てないみたいだけど。あ、唯一氷川日菜と違う点があるとすれば、藤井千里はそこまで賢くないってことかもしれんな。「したり顔」は中学1年生でも……まぁ、微妙な語彙かぁ。お姉ちゃんの方は読書家なので語彙数が豊富なのかもしれませんね。藤井家の教育事情が気になるけど、親父のあの様子を見る限り、あんまり勉強を押し付けるような家庭ではなかろうな。

 まぁ、とにかくそうして入部した千代さん。すでに大吾から「ちよねぇ」呼ばわりされてるけど、同学年の人間にそんな呼ばれ方するのはいいのか千代姉。そして、なし崩しで結局グラウンドに出ることになっちゃった千代姉。どの程度野球ができるものかしら。妹の性能を考えるとおねーちゃんも頑張れるんじゃないかと期待してしまうが、そこは氷川姉妹理論だからなぁ。「いつしかあなたの横で/今はまだ無理でも」だよなぁ。頑張れ千代姉。アニータ並に恵まれた体軀でトップをねらえ。

 でもまぁ、千代姉が臆してしまうのも致し方ない。9人中7人が女子の部活だけど、そんな中の女子たちが優秀すぎる。今回は睦子の活躍から始まり、沢・相楽の二遊間、そして千里のファインプレーと、恵まれた女の子パワーが遺憾無く発揮された。そりゃみんなちゃんと努力してますからね。中学二年生女子の体重5キロ増って、結構な死活問題ですからね。努力が成果にちゃんと繋がっている良い傾向。千代姉がそこまで上り詰められるかどうかは、おそらく彼女のモチベーション次第だろう。脳内仁科に応援してもらって頑張るんだ。イマジナリー仁科が出てくるたびに笑ってしまうな。

 

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 丹波さん……第20話。一応それなりに世話になってた人なのに、こんなにあっさり退場してしまうとは……これもまた丹波さんらしいかなぁ。

 そして、丹波さんが引退するにあたり、再びメンバー不足に陥ってしまう大吾たち。練習試合のためにも何とか「9人目」を確保する必要があるのだが、新年度でもないタイミングでいきなり新入部員を探すなんて、野球部じゃなくても至難の業。即戦力になるような人間がその辺に転がってるなんて都合のいい話があるはずが……ある。謎が深まる藤井家のDNA、そして、かつて仁科とつるんでいた有象無象のうちの1人。都合のいいやつが2人もいた。

 もちろん、どちらもすんなり行くわけではないのだが、どうやらどちらの候補も鍵を握っているのは、なんと仁科である。片方は仁科経由で接続したのだから当たり前だが、まさかの藤井姉よ……まぁ、確かに仁科はイケメン……なのか? この世界の美醜の基準なんてわからんよ。まぁ、少なくとも「美女軍団」って言われてたから女の子たちは可愛いのだろう。あれで可愛くなきゃ嘘だもんな(誰か1名除く)。そう考えると、まじで大吾はハーレム状態だったわけだな。

 仁科ルートからきたキノコこと千葉は、キャラとしては入部当時の仁科と大体同じ。まー、普通に考えて「女だらけの野球部」に入ったら、そりゃイキりたくなるのもわかるけども。しかし初期の仁科にしろこいつにしろ、何とも底が浅そうなのがな……。ただ、このキノコも単なるお邪魔要員というだけではなく、たまたまボジションがショートだったので「相楽の発奮材料」という意外な副次効果も発生したとか。さすがの相楽も、沢さんとの黄金二遊間を奪われるとなっては本気を出さざるを得ないだろう。キノコ、割とマジで「百合に割って入ろうとする男」じゃん。そりゃギルティだわ。しかも平気で更衣室はいりよるし。どうせならもっといいタイミングでドア開けてくれ。それくらいの視聴者サービスはやってもいいやろ(NHKです)。

 ただ、正直キノコは残るかどうか微妙なんだよな……だって現時点でスタッフロールが別ページなんだもん……来週以降に丹波さんが抜けたらそこに入れる可能性はあるかな? それに対し、先週も触れた通りにがっつりキャストロールの1ページ目に名を連ねるのが藤井姉である。なんやかんやあって野球から離れているとのことで、戻ってくるまでに一悶着あるかと思ったら……漫画的には一番手っ取り早いモチベーション使ってきたな……。175くらいありそうな長身女子が、年下の男の子を食おうとするシチュエーション……なかなか良いですね。しかし、そんな姉を見ても一切普段と様子が変わらない妹の存在が本当に不気味である。やっぱりあいつ、どっかおかしいよ。実の姉に対する態度としてもなんかおかしいよ。どんな姉妹なんだよ。藤井家、謎が多すぎるよ……。

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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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