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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 本格始動の第2話。やっぱキャラが増えてなんぼの作品。

 原作既読なので「アニメだとどういう演出になるのかなぁ」っていうのが主な視聴ポイントになってるんだけど、ちゃんとオリジナリティが出せてて面白くなってますね。書き文字を漫画からそのまま切り取ったような説明演出も嫌味じゃなくてそこそこ目立つように配置されてて具合が良い。ただでさえしゃべれない古見さんが主人公ってことで台詞部分の見せ方が難しいとは思ってたけども、こういう仕上げ方になるのね。

 そして個人的に注目していたのはキャストの面々。2話目はなじみの登場回だということは分かっていたので、担当の村川梨衣がどんな仕事を見せてくれるもんかと想像はしてたのだが、正直、もっときゃんきゃん甲高い感じで来ると思ってたら、意外に音域を下げてきた。そりゃま、一応「男の子????」だもんね。りえしょん、意外にショタキャストも多いのよね。「こういうなじみなんやなぁ」という妙な納得感があった。そしてもう1人登場したのは山井さん。こちらは日高里菜が配役され、「まぁ、ちゃんりなならどんな仕事でもばっちり決めてくれるしな」と安心していたが、想像以上にいいシュート決めてくれた。うーん、ヤマイさん……。他のキャストのハードルどんどん上がるなぁ。

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 その「どちらまで?」?! 最終話! なんかもう、なんかもう……。

 一言で言うなら完全無欠、非の打ち所のない最終話である。もう、全てのシーンを固唾をのんで見守るしかないのに、その1つ1つがきっちりラストに向けて「閉じていく」感覚。ここ最近では類を見ないくらいに綺麗すぎる1クールアニメになった。

 全ての事象が「小戸川」に帰ってくるという決着。そこに取り立てて作為的な「終わらせようとする無理」がなくて、今まで置いてきたものを拾っていったら、自然に全員が小戸川の所にたどり着いた、そんな感じの締めくくりである。クライマックスとなるET(?)のシーンでほぼ全員があの場面を目撃できる場所にいたのは単なる偶然なのだが、それがさも必然だったかのように、文字通りに「オチる」結末。あまりに印象的なガジェットの使い方に、感情をどこにぶつけたらいいのかが分からない。1つ1つゆかりのあるものを「落として」つながっていくキャラクターたち。とんでもねぇのは三矢の唐揚げに続けて二階堂の「死体」なのよ。どっちも動物の肉だよ。それを天ぷら鍋に放り込むのか、未明の東京湾にぶっこむのか。そんなイメージを重ねようなんて発想、どっから浮かんでくるのよ?

 風呂敷の畳み方も実に念が入っていて、普通に考えたら一番重要だと思われそうな「殺人事件の犯人」の明かされ方があまりにもそっけない。しかし、これこそがこの世界での処理なのだろうな、と思わせるだけの配置になっている。前回疑問に思った「犯人は事務所に被害者がいることを知ってる人間じゃねぇの?」という部分は別に解決してないんだけど、まぁ、後付けでその辺はどうとでもなるし、これまで配されてきた布陣を考えるなら、なるほど不思議と腑に落ちる解決だ。「そんなん無茶やんけ」と思われそうな部分も、あのラストシンーンなら「いいんだよ、無茶な奴なんだから」という豪腕でねじ伏せてしまえる。各方面に唸るしかない構造になっている。

 あとは個人的に「最終回絵」の良さも注目したい。真の姿を取り戻したキャラクターたちは、ともすれば「気持ち悪く」見えてしまいそうなもので、これまでふわふわアニマルパークで過ごしてきたのは何も小戸川だけではなく、我々視聴者も一緒なのである。しかし、急に一気に視界がひらけたにも関わらず、不思議とそこにズレや気持ち悪さを感じない。これまでの世界の延長線上に、「正しい世界」が見えるようになっている。まぁ、ヤノなんてマジでそのまんまのデザインだったし変わってない奴もちょいちょいいるのだが(大門弟とかもね)、一番見た目の印象が変わった小戸川・白川あたりのデザインが何故かやたら馴染む気がするのである。この辺りは完全にキャラデザの妙であり、ここで「異物感」が先立ってしまえば、最後に描かれた小戸川の快癒も嘘くさいものになりかねなかった。いや、でもほんと白川さんが普通に可愛い子でよかったわ。あと黒猫。そう、黒猫……。

 おそらくまだまだ私にゃ回収しきれてない要素もたくさんあったのだろうと思うが、とりあえずはこれで完走。お見事。

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 オギャァン! 助けて! 第12話! もう、何もかもが繋がっちゃう……。私、嬉しかったり悲しかったりしてアニメ観て泣くことはしょっちゅうなんですが、悲しくもねぇのに訳も分からず涙出たの初めてかもしれん。

 どこがやばかったかって、そりゃもう、田中よ。どのキャラも際立ちまくる今作において、やっぱり俺の中のオンリーワンは田中。こいつだけキャラの造形がおかしくて、彼が動くだけでなんか俺の中の情動がヤバい。今回、いよいよ10億を巡る策謀が幕を開け、ヤノが先手、そしてドブが後の先を取る白熱の攻防。全てが狙い通りに進行して、軍配はやはりドブ側にあがる。そりゃそうだ、情報量も人数も完全にドブが上をいっていたのだから、どれだけヤノがしたたかだとて、この状況をひっくり返すのは難しい。大門兄の登場から、ヤノの化けの皮が剥がれるところの勢いがなんとも痛快で、登場から数週が経っているというのに、初めてヤノが韻を踏み忘れて取り乱してしまう様子が実に生々しい。いや、「普段から韻を踏み続ける奴」の時点で生っぽさはないはずなのだが……こんな無茶苦茶なキャラ造形が、この場面のためにあったのかよ、っていうだけで爆笑してしまった。どうせだったら関口の「韻踏めてません!」の台詞もいらなかったと思うんだけどね。視聴者目線からも「韻踏まなくなってる!」っていうのはかなりの衝撃だったから。こんな簡単に、「あ、ヤノは負けたんだ!」って分かる造形、意味わからない。

 そうしてドブが勝ちを確信し、小戸川の必死の「他人のふり」もさらりとかわして勝利宣言をあげる。しかし、そこで出てくるのが田中! そう、このシーンで待ち構える田中を見て「ここでの田中かぁ!」と飛び跳ねてしまう。そうだね、あのGPSは田中のものだね(入れた時にはすっかり忘れてた)。もう、田中が出てきて錯乱状態でものを言うだけでも緊迫感がヤバい。ドブが冷静に残弾数をカウントしていたというのがドブの狡猾さを下支えしている(彼にとって、銃の所在とその扱いは誰よりも重要なファクターだったのだろう)のに、我々視聴者は「埠頭での狙撃は田中じゃなかったこと」を知っているので、「ドブ! 違うねん! 撃てるねん!」とハラハラしながら見守る。

 その後の丁々発止のやり取りで、どうやら田中は錯乱しながらも自分の置き所が分からなくなっている様子が描かれ、ここまで「なんか半端に小戸川を付けねらってた割に致命的な行動とってなかったなぁ」という謎の答えがさらりと明かされている。小戸川もヤベェ奴の扱いは常識的に心得ており、「とりあえず謝ればなんとかなりそう」ってんでそれっぽい謝罪に臨み、「これで田中もおとなしく銃を収められる……」と思ったところでの呑楽消しゴムである。

 「ここで田中かぁ!」の上をいく「ここで消しゴムかいぃぃぃ!!!」という怒涛の連鎖。多分、私この辺で泣いてる。もう、何もかもが綺麗に並びすぎて泣いてる。その後の丁々発止のやり取り、流れるように進むせいでスルーしそうになるんだけど、ドブがけろっとした顔で「ゲームとかやってないし」って誤魔化そうとする手管とかあまりにもドブっぽくてエグいし、そのドブのばっくれをキャンセルしちゃったのが例の小戸川の能力っていうのも「どこまで伏線繋げてくんだ!」って気持ち悪すぎて気持ちよくなってくる。ドブさん、そんな昔から小銭稼ぐ商売してなければこんなことにならなかったのに……。今更ながら英語の「ditch」を調べたらまんま「溝・どぶ」って出てきて絶望したわ。

 全ての感情が煮詰まって文字通りに「引き金を引いた」田中。そしてドブも退場することになり、最後の一幕は小戸川とヤノの後始末となるか。いやいや、まだ小戸川についての謎は一切解決してないもんな。剛力先生がここにきて何を伝えてくれるのだろう。白川さんの未来はどうなるのだろう。そして今回急転直下、あまりに切実なホモサピエンスの行く末、それに連なるミステリーキッスの将来、そして大門兄弟の未来……。次回のタイトルは「どちらまで?」。ねぇ、このタクシーはちゃんとお客を目的地まで連れて行ってくれるかい?

 

 

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 答え合わせが進む、第11話。ここにきての二階堂目線での描写。こうして視点人物が入れ替わり続けることで、少しずつ渦を巻きながら中心部に収斂しているような感覚があるな。

 ミステリーキッスを巡る騒動は、およそ想定された範囲のものだ。唯一、三矢ユキ殺害の実行犯が分かっていないことを除いては。ようやく明かされた二階堂サキの生い立ちと彼女の胸中。アイドル文化という現代社会の混沌の中、市村・二階堂・三矢の3名がそれぞれの想いを抱えてミステリーキッスというグループを成立させようとしていた裏側が語られる。ついにその名が本編に絡んだのは大御所落語家・呑楽。裏社会とも繋がりを持つ彼の娘が三矢ユキであり、娘の死は巡り巡ってヤクザ者の道具として活用されることになる。完全に「裏」に落ちてしまった二階堂は、そのまま夢と現実にがんじがらめになり、ただ無情な流れに呑まれるしかなくなった。しかしこうしてみると、盲目的に一歩を踏み出して歩き続けるしかなかった二階堂、新たに加入して千載一遇のチャンスに賭けるしかなかった偽三矢(和田垣)、そして、あずかり知らぬところでアイドルとしての道を完全に絶たれ、いい加減に足を洗おうと考えていた市村と、とにかくこの3人はずっとちぐはぐなままである。二階堂も語る通りに、たとえポジションが変わろうとも、三矢というカリスマを中心としていれば、真逆の輝かしい未来が待っていたかもしれないというのに。

 改めて、三矢ユキ殺害の犯人は誰なのかを考える必要がある。ただ、正直現状では容疑者がもうほとんど残っていない状態なのよね……二階堂は本人視点での供述があるので除外。おそらく山本もあの様子に嘘は無いだろう。事務所関係者にはもう容疑者が残っていない。となると、三矢の父親がらみで裏社会との繋がりを考える必要が出てくるのだが、ヤクザもんが三矢をわざわざ事務所のあんな部屋で殺害する理由もない。そもそも事務所に入れるわけもないし、呼び出してるのが二階堂だから待ち伏せする手段もない……八方塞がりじゃん。ここで全然関係ないヤクザもんが出てくるとも考えられないし、ヤノとか関口はそういうことするキャラでもないんだよなぁ。ドブも関係ないしなぁ。

 となると、残る謎の残滓はやはり小戸川の生い立ち周りということになってくるんだろうか。暗躍する大門兄弟、必死に調査を進める剛力。そうそう、呑楽が最大の確信に絡んでくるとするなら、呑楽消しゴムの巡った経路についても、核心に関わっている可能性が出てきた。となればここに白川・田中あたりの関係が絡む可能性もある。田中はあくまで独立愚連隊だったとしても、彼の暴走が引き金となって何かが動き出している可能性はあるだろうし……。

 ダァ! もう考えることが多すぎて訳わからん! マジで最初から全部見直さないといけないやつじゃん! マジ勘弁して!!

 

 

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 もうなーんもわからん、第10話。また1話目から見直さないと、何がなんだか見当もつかない状態だぜ……。もう10話だってのに、あらゆる要素を思わせぶりに引っ張り続けやがる……助けて。

 ここで「オッドタクシー」という名称が作中でも登場するあたりがニクらしい演出。「ODD」は「奇妙な」の意で「珍妙なタクシードライバー・小戸川」というイメージのタイトルだと思っていたのだが、ドブのいうような「片方の(もう1つの)」という意味もあるんだね。辞書を調べると他にもいろんな意味があって、今作のことだから複数の意味がかかってるんじゃないかという気もする。「人目につかない、人里離れた」なんて意味もあるらしいですよ。今回も謎の工事現場なんて「人目につかない」ところに行って危ない目にあってましたけどね。

 さて、「分からん!」となった要素は大きく2つ。1つは当然遺体で発見された女子高生のこと。ニュースでは「ミステリーキッスの三矢ユキである」と報じていたわけだが、ここしばらく、ちゃんとミステリーキッスは活動してたんだよね? まぁ、仮面つけてはいたけれど……ファンはそれで最悪ごまかせたとしても、関係者はそんなんで騙せるわけもない。ってことは、三矢ユキを名乗る人物が途中から別人になっているということは、少なくとも残りのメンバー2人と山本は認識しているわけだ。人1人の入れ替わりなんてとんでもない仕掛け、ただの芸能事務所ができるわけもなく、三矢ユキ本人が殺害されているなら、確実にヤクザが裏で絡んでいる。というか、ヤノが絡んでいる。わかりやすい筋を想像するなら、市村しほと同じように美人局の仕事を振られた三矢ユキ本人は、ヤノたちヤクザ者の怒りに触れて殺害された。しかし、活動を止めてファンから気づかれてもまずいので、ヤクザたちは「替え玉の三矢ユキ」を立ててごまかしている。その際に仮面をつけることでバレないようにした、というくらいだろうか? 市村しほが今の仕事に辟易しているのはそうしたバックグラウンドがあるなら理解できなくはないが……二階堂ルイの方にそんな様子が見えないんだよね……以前、二階堂以外のメンバーで普通に喋ってるシーンもあったけど、三矢が死亡したのはいつ頃だったっけ? もう、細かい時系列とかシーンの中身とか覚えてない……流石に時系列シャッフルとかまで絡んでたらお手上げだぞ。もしかして、普通にボスの娘=二階堂?

 そしてもう1つ分からんことは、小戸川のタクシーに仕掛けられた「何か」である。もううろ覚えなんだけど、確か小戸川のタクシーの座席にスマホか何かを埋め込んだのって三矢じゃなかったっけ? あれ、違ったっけ? あの時の伏線からさっぱり回収されないから何が起こってるんだろう、と思っていたのだが、今回小戸川が座席を漁った結果、あの時のデバイスは少なくとももうなくなっているようだ。代わりに仕掛けられていたのが田中の仕業と思しきGPSだったという。こちらは、田中がクラブ発砲事件の前にタクシーを襲っていたので、その時に仕掛けられたと考えられる。もし、三矢が事前に仕掛けたスマホか何かを手がかりに田中がGPSに「取り替えた」のだとしたら、裏で田中とつながっている人間もいるってこと? いや、でもそこに接点は無いよなぁ……。田中はあくまで単独犯だと思いたいのだが……あかん、正直ヤクザの動きの全貌を知る術が無いので、もう答え合わせを待つしかない。

 いよいよヤノ・ドブの2名が本格的に動き出し、10億を巡る策謀がヒートアップ。表向きの図式は小戸川・ドブ・山本・大門兄(・今井)が連携したドブ組、そしてヤノと関口のヤノ組というマッチメイクで、小戸川の活動のおかげでドブ組は手駒が多いように見える。しかし、実際にはここからさらに「小戸川組」が分離し、そちらには追加で大門弟も参加する。そして、さらなる別陣営として控える田中。もうカオスもカオス。大門弟の動きが小戸川組の明暗を分けそうな気がするのだが、今回あえて小戸川が無視してた様子があるのはなんだったんだろう。

 そして剛力先生が独力で調査を進める小戸川の過去……ゴールはどこにあるのだろう。そして、カポエラ教室ってどこにあるのだろう。

 

 

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 ドブさんの主人公気質、第9話。もう、説得の様子とか立ち回りは完全に主人公なんだよな……まぁ、悪辣な部分はやっぱりあるのだけども……。最近のイキったなろう系主人公なんかよりはよっぽど好感が持てるよな。

 事件は収束し始めているのだろうか? 気づけばもう9話目なのだからそろそろゴールに向かっている頃なのだろうが、小戸川の出生周りについては謎が深まるばかりである。剛力が最後にインタビューしてた大家さんとの会話で「財団法人」という言葉がちょこちょこ出てきていたが、よくまぁ、何の団体なのかも分からない状態で「財団法人」って言葉を使い続けられるものだ。剛力サイドからすればそれはおそらく孤児などの支援をする機構という意味で使われているのだろうが……なんか、話を聞く限りでは単なる慈善団体とも思えないのよね。子供の自立支援っていうだけならまだしも、「すでに一生分の家賃を払っている」は流石に小戸川1人への援助としてはおかしすぎるだろう。小戸川のよく分からない技能も次々に明らかになっており、カタギを超えたしたたかな立ち回りは、やはり何か異能系の主人公のようでもある。まぁ、素直にビビるところはビビってるので小市民感は抜けてはいないのだが……でも、やくざ者との対決で迷いなく埠頭の倉庫に乗り込めるメンタルはやっぱりすごいけどな。

 わざわざドブをボディガードとして引っ張り出しての垣花救出劇。幸いヤノ本人がいなかったおかげで、ドブ単体でも事態は解決できた。垣花を奪還し、そのまま小戸川は逃走。あわよくば呼び出した樺沢を使ってのドブ討伐も狙うが、まぁ、樺沢ごときではドブに勝てるわけもなく。啓発セミナーまがいの逆説教から、まずは樺沢がリタイアだ。ただ、ここで気になるのはドブ視点で「誰が樺沢に情報を漏らしたのか」が明確になってしまっているということである。何しろ、ドブを埠頭に呼び出したのはまぎれもなく小戸川本人。垣花救出という動機を考えるなら、わざわざ危険な埠頭に飛び込もうと思うのが小戸川だけであり、そこにドブが付いてくることを知っているのも呼び出した小戸川だけ。となれば、樺沢を誘い出してドブを叩こうとした人物は小戸川しかいないことになり、このことはドブにも容易に推理できるのだ。小戸川はまだドブとのうわべの関係性を切っていないはずなのだが、次の「銀行強盗」の件でドブのガードが上がってしまうのは問題があるんじゃなかろうか。

 また、埠頭でドブが突然撃たれたことも気にはなる。ドブは「ドクロッ!」と漏らしていたが、おそらくあそこで発砲したのは田中ではない。発砲時の映像は白手袋をしているのに、バンで追跡してきた際の田中はそうした防護を一切気にしていなかったのだから。まぁ、そもそも田中では流石に小戸川の追跡が困難、と言う問題もあるだろうし。普通に考えればあそこに駆けつけたのは大門弟だが、もしかしたら兄の方、という可能性もゼロではない。拳銃一丁を巡ってもこれだけの可能性がまだ残されてるのよなぁ。田中がサイコになったおかげでいい感じに事態がかき回されている。

 あと、どうでもいいけど指輪いっぺん放り投げといてやっぱり回収に行っちゃう垣花がほんと垣花で好き。

 

 

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 小戸川、完全に主人公だったわ……第8話。悲しい過去を背負い、選ばれし能力も持った完璧な……40がらみのおっさんセイウチ……。

 激化する抗争。ドブとヤノの対決はますます色々なものを抱え込んで、どうやらラストステージとなりそうな予感。前回初めてその姿を表したヤノだが、キャラが立っているおかげで見事にその人となりが落とし込まれている。あの喋り方だと、もうキャストがどうとかいう問題じゃないからどうでもよくなるのすごいな。いや、多分本職の人だろうしラップを刻むのはうまいんだろうけども。凄まじいのは、キャラクターとしてのヤノは「リアルタイムで考えながらあのライムを刻んでいる」というところ。普通の人間なら無理に決まってるし、多分フリースタイルに慣れ親しんだ経験者だって「日常会話全部をライムで構成する」なんて無茶だろう。それが出来るという時点で、只者ではないのは間違い無いのだ。部下も彼の独特の言い回しを全部理解できてるのかどうかは怪しいもんだが、我々視聴者も彼のいう言葉を必死に追いかけなければいけない。その結果、多少ぼやけた発言でもなんとなくごまかせてしまう「大物感」みたいなものにつながっている。現時点では完全にヤノの方がドブを上回っているように感じてしまうが、さて、この対決の結末やいかに?

 問題は当然、この抗争は2人の関係性だけでは終わらないということ。前回「垣花がそっちサイドに!?」とびっくりしたもんだが、幸か不幸か、垣花は単に「ハズレくじ」として処理されてその辺にポイされるだけの存在だったようだ。美人局をやるときって、事前に相手の経済状態をチェックしてからカモりにいくようなイメージがあったのだが、今回の市村しほの場合、本当に垣花のうそっこプロフィールを信じた結果だったようである。これが垣花にとって幸せなのか不幸なのか……。いや、不幸なのは間違い無いんだけど、ここで完全にヤノとのラインが切れるならまだやり直せる……といいな。

 そしてドブの側についている、もしくは「ついていた」のは小戸川である。前回剛力が脳のCT画像を持っていたので度肝を抜かれたが、どうやら彼は小戸川に隠された能力の正体を探っている様子。今回彼が出した「クイズ」は、小戸川の異常性を探る手がかりとなったのだろうか? 不幸な生い立ちと類まれな能力という補正で、小戸川は再び視聴者の理解の外へ飛んで行った。彼のイマジナリーフレンドは実在するのか……いや、なんにしろ実在はしないけども、さすがに押入れの中には「何か」はありそうなんだよなぁ。そういえば気になったのは、何故小戸川はあの回想シーンで剛力に訳のわからない絡み方をしたのだろうか。普段の彼の仕事の態度を考えると、「たまたま前に乗せたことがある医者をもう一回乗せた」っていうくらいで面倒な絡み方はしない気がするんだけども……過去の剛力先生、本当に顔に似合わずインテリっぽいの格好良かったわね。

 そしてもう1つ分からんのは、この作品世界における「10億」の存在感。そりゃま、ここまでのお話だって現実離れしたシチュエーションはちょいちょいあったものの、今回の「10億」の話はさすがに浮いているというか、ドブやヤノが真面目にその話をしようとしているのがちょっと違和感があるというか。ドブはまだ「別に無いなら無いでかまわねぇ」っていうくらいのスタンスなので理解は出来るのだが、マネージャーの山本が9億だの10億だのという数字を多少なりとも本気で受け止めてしまっている様子なのがちょいひっかかる。そもそも今井が本当に10億もらえるのかってのも未だに信じられてないのだが……。どうなるんやろ。

 気になることが多すぎてツッコミが追いつかね〜〜〜。

 

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 だいぶ血生臭くなってきた、第7話。各方面での揉め事が全部冗談じゃ済まないレベルになってきている……まぁ、数話前からそうだったのかもしれんけども。

 もう、何がどう絡んでいるのかは考えるだけ無駄な気がしてきたので事実の羅列だけにとどめよう。まず、案外いい奴だったのが大門弟。現時点では兄の方がドブとつながっていることに疑う余地は無さそうで、小戸川としてもいざという時に警察という最後の手段に訴えられないのは困る。以前ドブとの接触でそれを痛感しており、二の舞を演じぬよう、しっかりと警察とのラインを構築する必要があった。自宅への銃弾は渡りに船ではあったのだろうか、弟の方の「正義感」に訴えることで、なんとかギリギリのラインをつなぐ。正直、大門弟が最終的に血縁を優先して裏切る可能性はまだまだあるはずだが、今回の小戸川との対話を見れば大丈夫ではあるかな? 要所で「頭いいじゃねぇか」とかちゃんと認める発言をしているあたりは抜け目ないところ。おそらく大門弟はこれまでずっと兄に従って生きてきただけに、承認欲求は澱のように溜まっているはず。そこをくすぐって「正義の味方」を1人仕立て上げるのはそこまで難しいことではなかったのかもしれない。まぁ、一応まだギリギリ大門兄も悪人じゃない可能性は残されてはいるが……ここまで各方面に血みどろが拡散してる状態では期待しない方が良さそうだ。ただ、やっぱり無能警官なのは間違いないようで、結局小戸川宅の押入れは開けられずに終わってしまった。小戸川が窓の弾痕を塞ぐことで「もう逃げられないだろう」と言っていたことを考えると、予想よりもずいぶん小さいものを確保しているような気もするのだが……。

 事件が見せた大きな動きの1つは「東京湾の死体」。いわゆるその筋のモンのお仕事で間違いないだろうが、今のところ「10代から30代の女性」の死体と言われても心当たりはなく、マジであるとしたら失踪した女子高生が既に物言わぬ身になっているという可能性だ。これまで、一応市村しほあたりがこのスロットに収まる可能性は残していたはずなのだが、今回事務所ぐるみの悪事で彼女の底が見えたため、失踪女子高生はやはり別件だったという判断になると思われる。ここで死体になってしまうと何も解決しないため、流石にもう一捻りは必要になると思うが……じゃぁ死体は誰のものなのだろうか。まぁ、こんだけ組のものが暴れてりゃ、全然関係ない事件の産物って可能性もあるんだろうけどさ。

 ドブと小戸川は「どくろ仮面」を追跡してハロウィンの混沌の中へ。そこには承認欲求のためにドブを付け狙う樺沢の姿もあり、小戸川からしたら「悪に従うふり」をしながらも、どこまで自分の狙いを押し通すかがポイントになってくる。樺沢の手の者が常に監視の目を光らせていると考えるなら、形の上だけでもドブに付き従っている様子を見せてしまうのはリスクがあるだろう。そして、雑踏の中にはいよいよキーパーソンであるヤノの姿が確認できた。おそらくメインキャラでまだ出てきてなかった名前はこれがラストになるだろう。っていうかラストであってくれ。こんな濃いやつがまだ残ってたらたまったもんじゃねぇや……。一癖も二癖もある「ドブのライバル」ポジションだが、おそらくドブよりも知能派だと思われる。そんなヤノのお仕事は、なんと芸能事務所とつながっての美人局業務。そして、ミステリーキッスの周りの連中は全員それをわかってやっていたという……いくら地下アイドルでもそれはどうなのよ……。実直そうなマネージャーもそっち側の人間だったのは割とショック。見事な犠牲者となった垣花の運命は、普通に考えたら完全にアウトだが……文無しだってわかっててわざわざ拉致ってるんだから、何か使い道はあるってことなのだろうか。ドブ側に(形式上は)小戸川が付いているわけで、ヤノ側に垣花が回ったら……なんかまたややこしい構図が増えていく。

 そして、そんな中で小戸川に善意を向けているのは剛力と白川のコンビくらいのもの。剛力先生が持っていたのは、まさかの脳のCT画像。小戸川さん、どんな症状で通院してたんや……。

 

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 実は作中人物の中で一番大局が見えてるのドブなんじゃないか説、第6話。みんなして人生が複雑怪奇すぎてどこに共感目線置いていいのかがわからんのだが、計算高さが一番理解しやすいのがドブ。他の連中は職業的な悩みとかがどうあがいても理解の追っつかないところがあるのでなぁ。今回サブタイトルからするとホモサピエンスの2人が中心的な展開なんだろうけど、流石にコンビ芸人の悲哀は察するにも限界があるでなぁ。

 今作の感想を書く上で一番悩ましいのは、そうして視点を1つに定めることが出来ないということ。一応「主人公」は小戸川だが、彼を中心に物語を見ようにも、これだけ状況が散逸していると限界がある。各キャラクターの視点を1つずつ切り取ろうにも、どんどん人間関係のネットワークが複雑になっていくので、押さえるポイントが定めづらい。先週までの時点で頑張って線を引いて「1本につながった!」と思ったら、またいきなり支流が伸びて別なラインがつながったりするのよね。今回でいえば全く予想もしていなかった馬場と二階堂のつながりなんかが一番わかりやすい。「そこラインできるの?!」ってんでこれまで見てきたシーンも一気に認識の書き換えが必要になったりする。もう、てんてこ舞いよ。

 でもまぁ、今回は流石にキャバクラでの事件を中心に見ていくしかないだろうね。前回時点で「宝くじに当たった男」の話題は確かネット上で出ていたと思うが、それがまさかの小戸川とのライン形成。10億がそのまま転がり込むエンディングにはならない気がする(つまりボーイの今井にはどう転んでも悲劇が待ち受けている)と思うのだが、ここで10億という具体的な数字が出てきて、経済面での悩みを抱える人間にいくばくかの解消の可能性が出てきたことは注目に値するだろうか。でもな、白川の借金300万をドブが握りつぶしそうだから、現時点でそこまで金の問題に執着する人間もいないんだけどな。

 むしろ気になるのは、そうして偶発的に小戸川がキャバクラに引き込まれたところで襲撃を選んだ田中の思考。すでに自宅を特定しているのだから、田中目線で考えるなら独身男が一人自宅で寝ているところを襲うのが一番手っ取り早いはず。何故かそれをせずに、衆人環視のキャバクラに飛び込み、一番目立つ形での「宣戦布告」と相成った。事前にタクシーを襲撃していることを考えるなら、本当に「いつでも襲えたのに」あえて店内に乗り込むことを選択しているのだ。これがさっぱり分からない。

 この田中の奇行に振り回されているのは当然視聴者だけではない。例えばドブはこの襲撃の中心が小戸川であるということを見事に看破してみせたが、当然動機は分かっていないし、自分の拳銃との因果もつかめていない(何しろ偶然だからな)。その上で、犯行形態から「自己顕示欲が強い」と分析していたわけだが、田中の目的に「顕示」は含まれておらず、ドブの読みが外れているということになる。さらに、渦中の小戸川だって何故自分が田中に狙われているかなんてわかるはずもない。ドブとの密談前までは、おそらくそのスジのものが自分にプレッシャーをかける目的で行っていると推察したのではなかろうか。だからこそ、その後のドブとの取引で彼から明確な恫喝が出てこなかったことを意外に思ったはずだ。ドブの手筋であるなら、きっと襲撃の後に「こんなことされたら困るよな」という匂わせが必要だったはず。それがない状態でドブから「共闘」を持ちかけられたとなると、小戸川目線では別な敵を探さざるを得なくなる。無関心・不干渉を貫く小戸川がいよいよドブとつながってでも動かざるを得なくなったのは、そうした全容の見えない状態への恐怖があるのだろう。

 まぁ、それにしたって小戸川さんはクレバーではあるのだが……彼も長い人生を相当「非モテ」寄りで歩んできていると思うのだが、その割に女性に対するアタリに容赦がない。今回の白川との対話、そりゃ自分が「騙されて」浮かれていたという悔しさが先立ってはいるのだろうが、あの状況で取り付く島もなく白川を斬って捨てるトークの展開は、単なる非モテでは絶対できない取り回し。まぁ、その後のドブとの対話でやっぱり白川を切るに切れない優しさも見せているわけで、あそこで精一杯振り払って見せたのは、白川に人生をリセットさせて立ち上がって欲しいという気持ちの裏返しでもあるのだろうが……。

 とにかく1人1人のキャラの生き様が濃密で、どこに視点を置いても他を取りこぼしてしまうことが気がかりである。垣花とか、もうどうしようもないところまで転げ落ちてるのでなんとか拾わなきゃいけないはずなのだが……いや、もうアウトやろ。次回予告でボコられてたし……借金まみれのパチンカスを救う手立てはないよなぁ……。

 

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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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