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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 まつらいさんは真っ白です!! 特別編2回目。なんかねぇ、ホントに吉野屋先生のキャラはねぇ……もう、最後の鼻歌パートなんて中の人の魂の叫びじゃねぇか。いや、心配してた沙英さんの中の人もボチボチ他人の心配してる余裕は無くなってきてるけど……

 特別編2回目は、1回目と違って多少変化球気味の演出を交えた印象重視の演出が多めになった。特にAパートでは絶望少女ばりの音声エフェクトが多用されたし、Bパートは本当に無駄遣いと思えるようなよく分からない動画枚数の割き方や、押し引きによる同じ画面の回し方、細かく切り替えるカット割りもいかにも強烈なシャフト風、といったアクの強さが印象的。誰の手によるものかと思ったのだが、コンテを切っている進藤里子という名前は見覚えが無いのですよ。「☆☆☆」の時に1話コンテを切っていたらしいのだが、シャフトの若手なんだろうか。今後気をつけて見たい名前。

 で、具体的な内容はというと、Aパートはカーテンのお洗濯なお話。原作読んだ時もそうだけど、このお話を見てると「カーテンって……洗濯せなあかんのか……」と不安になるよね。うちのカーテン、一体何年……いや、考えるのはよそう。とにかく、ヒロさん主導でひだまり荘総出の屋外イベントだ。水遊びイベントってことで、裾をたくし上げたゆのっちがなかなかキュート。方言ネタで自分を責める乃莉も、なかなか見られない姿が拝めて眼福。ほんとに、この子らはどうってことない日々が楽しそうでよいね。……今度晴れた日に風呂場でカーテン洗ってみようかな……

 Bパートは、吉野屋先生のヒップアタックから幕を開ける焼肉パーティー。校長の台詞、ホントに一言だけだったんだけど、吉野屋先生の尻をくらうってのは、役得だよね。吉野屋先生のわがままボディ、是非とも中の人に……いや、何でもない。

 たまの散財に可愛い店子たちを迎えた大家さん、なんか気持ち悪いくらいの動画で描かれた彼女の好き放題な勇姿は、わずかな登場シーンながらもインパクト抜群。彼女のキャラクター特性を表す酒に煙草に博打に女(女子高生の制服)。本当に駄目な大人の代表格みたいな人なのに、どこか憎めないのは愛ゆえか。大家さんのキャラ造りのためにわざわざスタッフから煙草を借りて来てイメージトレーニングを行うみゆきちの存在感も流石だ。

 それにしても不可思議なのは、ひだまり荘の面々の生活様式の多様さである。貧乏キャラ宮子が焼肉屋で3kg分全力で喰っていたことは当然であろうが、ゆのっちは高校2年生になるまで焼肉屋に行ったことが無かったんだ。いや、おうちでご両親に溺愛されて育ったので、きっと家の焼肉も美味しかったんだろうとは思うんだけど、3人こっきりの核家族世帯なんだから、焼肉屋にくらい連れて行けばいいのに、とは思う。牛タンについては……いや、誰しも1回くらいは思うよね、「この枚数だと一体何頭の牛が犠牲になったんだろう」とかね。色々とキャラクターたちのバックボーンが想像出来るのがこの作品の面白いところですよね。各々名字すら明らかになっていないというのに。

 さて、この2本でとりあえずスペシャルはお開き。早く4期が見たい、という気持ちばかりがはやるが、ここは慌てず待ちましょう。慌ててもひだまり荘はやってこないものね。

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 毎度おかえり、特別編。まぁ、割と最近までAT-Xで「365」と「☆☆☆」の再放送してたからそんなに久し振りって感じもしないんですけどね。どっちかって言うと、実はかなり久し振りなのは「シャフトの新作」っていうくくりの方かもしれません。

 いつものように、いつも通りに、というエピソード。原作ありのお話だったし、演出面も「☆☆☆」から引き継いだ、割とソフトな画面作りがほとんど。2期目までのようなエッジな演出が好きだった身としてはどこか物足りないと感じる部分はありつつも、世間的に求められている「ひだまり」成分はこれに極まっているのだろう、ということも再確認できて、ホッとすることができます。こんな本当に「何事も無い」原作でアニメが4期分も作られてるんだから、「そこにあること」だけで価値があるのだなぁ。

 今回のお話は、前半が野外美術館のお話で、後半がプールのお話。どちらも密にひだまり荘の6人で絡めるお話なので、どの子も満遍なく活躍の機会があって、久し振りに見るエピソードとしては丁度良いバランス。その分、校長がアイキャッチ以外に登場しないし、吉野屋先生や夏目などのサブキャラ勢は影が薄い。大家さんに至っては登場すらしなかった。ま、来週分で出てくるからそっちに期待ですけどね。夏目はほんのちょろっとアイキャッチに出てきただけなのに、あの1カットが今回一番面白かったパートかもしれない。沙英の電波だったらどれだけ遠くても受信しちゃうんだなー、ホントに残念な子やで。

 あとは、1話がプール話ってことで、この作品には誰が求めてるかよく分からないちょっとしたセクスィーな要素も拾っておく必要はあるだろう。「潰れ饅頭」と揶揄されるウメス絵によって展開される水着姿の女子高生たち。エロさなど無いはずだし、色気など求めるべくもないはずなのだが、不思議なことにこれが何だか魅力的に見えてくるのは、慣れのなせるわざか、テレビスタッフの腕なのか。ベーシックなデザインのスク水を着こなす乃莉や宮子の健康的なサービスは、特別編を特別編たらしめる特別さがありますね。まぁ、スイムキャップを被るとなずな以外の3人はなんだか区別つかなくなってたんですけどねー。

 そしてもう1点の見どころというと、今回のために描き下ろされたオープニングとエンディング。特にオープニングは、今までの3作のオープニングとは何だか雰囲気が変わって、「スイーツ」な甘みを押し出したキャッチーな仕上がり。こういう単発映像を見るのも、ひだまりの楽しみですね。エンディングも、今までのようなイメージ要素を廃した具体的な映像になっていたのだが、まぁ、こちらはmarbleの曲が乗ればとにかくなんでもひだまりエンディングとしての権利を得るので、結果的に良いものに見えます。こんだけ寝起きやお風呂シーンが執拗に描かれる女子高生キャラもいないよなぁ。

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 驚くほど何も無く、最終話。そりゃま、ハッピーエンドになるに決まってるし、最後は主人公ペアの気力と根性で勝つのは重々承知なのだが、それにしても……なーんか盛り上がりに欠けたなぁ。

 一番可哀想だったのは、やっぱり河浪&レオンコンビだろう。レオンはこれまで人生を賭けて追い続けたミストルティン退治という大願を、あまりに気を許してしまったせいで河浪という1人の少女に託すことになった。今まで必死に冷血に徹して数々の犠牲を払ってきたというのに、この大一番で最後の1手を譲ってしまうというのは、流石に男らしすぎやしないだろうか。そして、そんなレオンのなけなしの男気を受け取った河浪も、せっかく発射した銃弾がミストルティンには特に効いた様子もなく、残されたのは心を砕かれてレイプ目になった中学生女子だけ。なんというピエロだろう。

 そして、主人公の片割れであるメリーは、「絶望の蕾」というよく分からないミストルティンの超必殺技の犠牲になる。どう考えてもグリッチョの人(デルガという名前の夢魔らしいが)との対決で使った非人道的な槍の嵐とかの方が殺傷力は高いだろうに、なんであんなまだるっこしいことをしたやら。よほどあの技に自信があったのか、それとも、どうしてもメリーを閉所に閉じ込めたかったのか。飯島先生は「絶望しか無いんだ!」と大仰に自慢してくれたわけだが、メリーは特に何の影響も無くそこから脱出。名瀬さんが志布志戦でトラウマえぐられたのに平気で立ち直ったのと同じくらい納得いかねぇ。

 あとはもう、主人公補正で立ち上がった夢路が、中多譲治ボイスの支援を受けて「夢だから何でもありやん!」と敵をたたきつぶすだけ。理屈もよく分からないが、その後の現実世界でのオチもよく分からないという。どうにも消化不良の最終話であった。戦闘シーンがともすると間延びに感じるくらいに長尺でやってたんだから、もうすこし引き締めて後日談に時間を割くわけにはいかなかったんでしょうか。結局メリーも幸せにはなってないしなぁ……え? ひょっとして2期か? 続編なの? 続編にこられても……ちょっとフォローするだけの元気は無いぞ。

 せめてミストルティンがもうちょっと格好良い抵抗をしてくれたら見応えもあったんだろうけど、何ともやるせない幕引きであった。結論・アルパカ最強。

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 ハイパーミストルティンタイム、第12話。よし、彼女が頑張ってると、この作品は面白いぞ。もっと飯島との絡みがみたい。

 前回謎の退却というあり得ない行動に出たチーム樹海。今回は改めて時間と場所を設定し、自分に仇なすものを一堂に集めてのビッグイベントを開催。このくらいの余裕がなけりゃ、大ボスは気取れないってことでしょうか。

 チーム夢路も今回はちゃんと作戦会議。河浪&レオンコンビの目的と手札を確認し、あり得ないほど都合の悪い2択問題に頭を抱えることになってしまう。でも、なんかよく分からないけど「メリーも夢路も訳分かんない存在なんだし、意外と気合いで何とかなるんじゃね?」というエンギの力押しで会議終了。どこまでも不安な主人公チームである。

 そして、そんな主人公チームに対して、実に華々しい活躍を見せるのが我らが樹海。「先んじて自らのデイドリームに引きずり込む」というエンギの秘策をあっさりとブチ破り、飛び道具禁止ルールで戦っても2体の夢魔を圧倒。更にネーミングセンスのダサいエンギの必殺技を受けきり、返す刀で一撃打倒。なるほど、イレギュラーな存在だと言われるだけのことはあるチートな強さだ。もう、どこをどう見ても正義が勝つ見込みなどありゃしない。そして、ついに最後の1人となった夢路が刀をとって……というところで最終回へ。

 うむ、なんか卑怯な設定のような気もするが、とにかく河浪のこれまでの行動の意味が分かったし、これまで培った友情を確認しつつ全員が集まって巨大な敵に立ち向かうという展開は理屈抜きで燃える。加えて今回は山内演出がいい塩梅で決まっており、前半のレオンをボコボコにしたミストルティンの舞い踊るような戦闘シーンは1枚絵で見てもコンテの繋ぎとして見ても実に優美。これこれ、この味が見たかったんですよ。メインのバトルの方になると相変わらずのテンポになるのでやきもきするのだが、それでも前回のようなあり得ないダラダラ感は解消されている。このまま最後の一撃にまで繋がってくれれば文句はない。

 やっぱり、何回見ても飯島&ミストルティンコンビの方が見てて楽しいなぁ。このアニメ、これで見方あってんのかなぁ。

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 そこで帰るんかい! な第11話。ミストルティンさん、あなたのテンションがよく分かりません。

 ジワジワと敵味方合わせての勇魚包囲網が狭まっていき、まるまる1話かけて開戦までの流れを描いた情感たっぷりの1話……のはずなんだが、正直、このもっさりは何か違う気がするんだ。デイドリーム突入後のバトルシーンを見れば「あぁ、山内さんのコンテだ」と一発で分かる重っ苦しい作劇になっており、細切れに切断されたカットをまるで無作為であるかのように繋いでいく独特のコンテワークは相変わらず面白いのだが、この「持たせ」は、流石にクライマックス直前の一大バトルに持ってこられると違和感は否めない。ものすごく単純な要望になってしまうが、結局この手の作品で最も盛り上がるのは、分かりやすい斬った張ったなのだから。

 もちろん、こういう画作りに違和感が出てしまうのは、脚本自体の問題も大きい。まさかあそこでミストルティンが満足して帰宅するなどとは誰も思っていなかったろうし、未だにその意味はさっぱり分からない。パレイドが狙われてから、おそらく何百回となく殺せるチャンスがあり、殺してしまっても全く問題はなかったはずなのに、ミストルティンはそれをせず、ただただ無意味に時間を引き延ばしただけ。全盛期のドラゴンボールもかくやというその優しさは、流石にラストバトル前の緊張感を維持するだけのパワーは無い。山内さん得意の引っ張り方は見た目には面白いのだが、いくら何でも脚本部分の負荷をそれで全てまかなえるわけではないのだ。不安定な画面に不整合なシナリオでは、ちぐはぐなどというレベルではなく「破綻」とすら受け取られてしまうかもしれない。

 このままいくと、メリーの大義名分が成り立たないことにはミストルティンをぶっ殺して大団円、という流れは難しそうなのだが……他にすっきりする手段があるんだろうか? 正直、夢魔と器のコンビネーションでは飯島先生とミストルティンの絡みが見ていて一番楽しいので、いっそあの2人をメインに頑張ってもらう物語でも作れないもんだろうか。「夢壊し樹海」。なんだか面白そうなアニメじゃないか。

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 一週間遅れで、第10話。なんだか久し振りに見たから前回までの流れを忘れ気味になってしまっているのは難です。やっぱり画ばっかり見てるとストーリーとか頭に入ってないな。

 とは言っても、今回はいよいよクライマックスということで、分かりやすい内容になっているので追いかけるのに苦労はない。夢路が最も大切に思っている人、勇魚が物語の中心となり、それを守ろうと結集する各種夢魔たち。夢路とメリーは臨戦態勢を取りつつも勇魚を見守り、エンギは夢路からの報せを受け、メリーには相談せずに撃破出来るようにと思いを巡らせる。彼女の中でも未だに「夢魔を消滅させること」については整理が出来ていない可能性もあるが、相手は仇敵の一派であるミストルティである。油断は出来ない。

 そして、今回一気にクローズアップされたのが、謎の夢魔レオンの器となった少女、河波千鶴である。両親を失った過酷な家庭環境が明かされ、そこに入り込んだ無頼の夢魔であるレオンとのやりとりも描かれた。互いにどこか空虚な印象がある2人だが、河波の心にはいつの間にか勇魚が入り込んでいた。あくまでミストルティを討ち取ろうと目論んでいるレオンと、とにかく勇魚を守りたいと願う河波。その思惑は少しずつズレが出始めているようで、最終決戦での河波の関わり方に影響を与えそうだ。

 そして、敵方はひたすら飯を食い続けてエネルギーを蓄える先生とミストルティの非道コンビに加え、ピエロ夢魔(ランズボローというらしい)から報せを受けた、大ボス中の大ボスであるエルクレス。正式な登場は初だが、これまで登場したどの夢魔よりも分かりやすい「敵キャラ」であり、その能力もエンギやミストルティと比べてもぶっ飛んでいる。どっかで見たことがある気がすると思っていたが、そういや「シャナ」に似たような敵キャラがおったよな(天目一個)。原作との兼ね合いを考えると、こいつとはアニメシリーズで戦うことはないんだろうけど、パンチキックしかないメリーがどうやっても炎の鎧魔神に勝てるイメージは湧かないので、それが正解だと思われる。

 2話続けて随分見やすい画面が多かった今作。あんまり小難しいことを考えずに、単なる不思議バトルものとして見せてくれて、そこに夢世界のちょっと不思議なイメージが重なれば、それで充分セールスポイントにはなるみたいだ。今回は河波とレオンが絡むデイドリームの映像が面白くて、それが河波が現に戻った時にも影響していた画面が随分印象的だった。最初からもうちょっとテンポ良く話を繋いでこういう画面を見せてくれていたら、作品全体としてもっと盛り上がっていたのかもしれない。でもまぁ、最終回に向けて、楽しみは増えましたね。

 ところで河波さん、両親を失ったことは分かったんですけど、なんであんな廃屋に住んでるんでしょうか。心を失うことと、生活環境を良くすることは話しが別だと思うんだけどね。……まぁ、やたら扇情的なサービスカットを披露してくれたので、今週はそれで良し。

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 いよいよ佳境、第9話。いかにも1クールもの、っていうくらいのバランスでおさまりそうな小利口さは、吉と出ているのか凶と出ているのか。

 真の悪役の判明と、共闘する仲間との交流など、バトルものでは盛り上がるべき要素がてんこ盛りの内容。それぞれのシーンでは画のクオリティが高くて、シンプルな中にも充分なセールスポイントは見出すことが出来る。特に今回は女性陣が4者4様で存在感をアピールしてくれており、夢路を中心としたハーレム的な雰囲気としても楽しい画面である。やっぱりデフォルメされてアホっぽい表情を見せるメリーが可愛いね。

 そして、メインとなるバトル描写や先生覚醒シーンなど迫力が重視される画面では、今回はこの作品に特徴的なゆっくりとした画作りがあまり見られず、「分かりやすいアニメ」として伝わって来る。これまでこの作品はバトル描写なども癖が強く、夢の持つ不安定さ、曖昧さが面白い形で表出していたのだが、いよいよもってクライマックスが近付いているためか、奇妙な味付けは控えめにして、直接的に訴えかける動画になってきている。現実世界が舞台となる実際の暴行シーンなんかは、これはこれで悪くない出来。「先生、そんだけボコると、夢云々関係無しで単なる暴行事件です!」とかいう突っ込みは置いとくとして。

 とはいえ、やっぱりこの作品を普通にやられるとなんだか物足りないんだよなぁ。シナリオ自体は陳腐の極みだし、「フツーのアニメ」されるとそこらのラノベアニメと差が見いだしにくいんだ。個人的には、吉野裕行の怪演が楽しいピエロ夢魔とのやりとりとか、エンギのデイドリームの中に広がる茫漠とした麦の野原の雰囲気なんかが、いかにもこの作品らしい怪しげな雰囲気があって好きですな。ミストルティの悪辣さも相変わらずでいい感じ。彼女の戦闘シーンは、スピーディーな切り込みが見せ場なので、あんまりのんびりした画面だと楽しめないけどね。

 ちなみに、先生による「意外な悪役」登場回なのに、特にそこに触れてないのは、既に事前に了解していたためです。いや、作品の概要を知るために、wikiとか覗くじゃない。するとさ、先生の人物紹介のとこに「アニメオリジナルキャラ」って書いてあるのよね。だと、やっぱりオリジナル敵キャラになるんだろうなぁ、っていうのは分かっちゃうからさ……ネットネタバレには注意。

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 へそ! 第8話。 ヘソに寄ったアングルでメリーがしゃべってるとヘソから声が出てるみたいで何か笑えるんだが。寄りすぎだ。

 毎回独特のコンテワークを楽しみに見ている作品ですが、今週はちょっと……あんまり褒められない内容になっています。シナリオラインは至って普通で、いつも通りにいつの間にかデイドリームに紛れ込んで敵キャラと戦うぞ、っていう内容なのだが、それを描くためのテンポがやたらめったらダラケてしまっている。この作品の評価を見ていると「動かない」だの「もっさりしている」だのという意見を見る機会が多くて、これまでは「こういう演出方向もアリだと思うけど」と勝手に満足していたのだが、今回の「もっさり」はこれまでとは意味が異なる。単に「間延びしている」だけの演出になってしまっているのだ。

 全編通して似たような印象なので具体例をあげるのは難しいが、例えば接骨院の医者との会話シーンは一言一言のやりとりにブランクがあって練習不足のお芝居みたいに見える。新たな夢魔と対峙したあとのやりとりにしても、歩いたり飛び回ったり、会話中の動きが会話自体との関連性を見いだしにくくなっているし、それ自体の繋ぎも悪い。とにかく「短い脚本で30分保たせないと」という意図しか感じられなくて、大して盛り上がらないところで次週に引いたのもがっかりである。せっかく独特の画面構成でこれまで見せてこられたのだから、今回だって多少装飾を施して情報量を増やせば、こんな風に脚本面での中だるみは緩和出来たと思うのだが……なんだか残念である。

 一応フォローしておくと、ドーナツ食べてるところのデフォルメメリーがやたら可愛らしかったのだけは高評価。この番組を見始めたせいか、最近やたらドーナツを買う機会が増えた気がする。ミスドが全品百円だからっていうのもあるんだけどね。……でも、なんかキャンペーン中だから商品ラインナップがおかしいのだよ。俺が喰いたいのはエンゼルショコラであってエンゼルフレンチじゃないんだよ!

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 サービス回と見せかけてメインヒロインの露出は減っている第7話。水着回だというのにヘソを隠すとはね……

 突如の思いつきによる海エピソードであり、ドロドロとした不協和をベースとしたこの作品の白昼夢描写とは一線を画する、照りつける陽光の下での高校生達の健康的なレジャー模様を描く。普段なかなか見ない雰囲気なだけにその異質さはそれなりに面白い具合に仕上がっており、メリーは駄目だったけど霧島さんあたりはそれなりにサービス回らしいカットも披露してくれている。少しは健やかなエピソードもやっておかないとなかなか気分もあがってこない作品なので、ある意味正しい方向性のてこ入れとはいえるかもしれない。また、普段はもやがかかったような背景世界で際立たなかった世界設定も、今回ははっきりとした輪郭で見せられるようになっているため、後方に佇む灯台の全景や海辺にかかるコンクリートの階段、手すりに浮かぶサビの一欠片にいたるまで、独自の背景美術が堪能出来るようになっている。そうしたちょっと目先が変わった要素が見られたのは、今回のエピソードの収穫といえるだろう。

 それ以外では、シナリオ面では徐々に狭められていく包囲網がジワジワと浸食してくる雰囲気があっさりとした海の景色と対比的で嫌らしい。夢を破壊することだけを目的として悪逆の限りを尽くす「樹海」ことミストルティは久し振りに明確に悪と分かる悪役で見ていて気持ちがいい。ま、今回は対戦した良い奴側がちょっと適当すぎるデザインだったような気はするけどね……ヒーローモノのイメージのキャラに新体操のバトンみたいな鈍器を持たせるっていう発想は逆にすごいのだろうか。本物の戦隊ヒーローの方もイマイチコンセプトが分からないキャラだったしね。

 そして、そんなミストルティの「器」が誰なのか、というのも多少気になる部分。現時点で器の候補たり得るレギュラーキャラクターは、怪しさ満点の河波さんに加えて、おにぎりの先生や友人の俳句野郎まで、色々といるっちゃぁいる。犯人当てゲームではないのでヒントとかは特にないんだろうけど、これから先の展開で「意外な犯人」が見られるならちょっと面白いかも。

 今回はそんなとこ? 山内コンテじゃない回でも悪い出来ではなかったのだが、やっぱりちょっとコンテがあっさり目ね。ミストルティの中の人が本当に素敵ね。悪役声でも充分引き立つなぁ。

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