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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 意外や意外にも益子先生大活躍の第8話。原作だと読み飛ばしてしまうような部分で、意外に登場してたんですね。「益子ちゃん、時間通り来すぎ」とか、きちんと原作確認してたら言ってました。あ、学食でテーブル囲んでたのはアニメオリジナルですけどね。この学校、未だに先生が4人しか判明してないような……

 今回のAパートはカニチャーハン。一応タイトルの「クラブ」の通り、カニ型の雲が浮かんでいたりするのは「ひたぎクラブ」の(DVDカバーの)パロディだろうか。これまでのシャフトだったら悪ふざけでもっと直接的なパロディを入れてくるような気がするんだけど(それこそ尾石さん力作の「重し蟹」を混ぜるとか)、この「☆☆☆」ではそんな阿漕なまねはしません。あくまで原作通りにきちんと「ひだまり」をやるだけでした。ただ、これまでブツブツと文句を言ってきたこれまでの話数と比べると、場面に動きがあって「普通のアニメ」っぽいおかげか、割と見やすいエピソードにはなっていた。今作のオープニングにも採用されているテーブルばしばしの乃莉も可愛らしかったし、学内での宮子とゆののやりとりもテンポがいいので会話だけでもそれなりに楽しめる。まぁ、何故かAパートBパートの両方で、廊下のシーンが適当な背景動画になっていたんだけど、そこだけやたら安っぽくて興ざめでしたけど。

 そういえば、途中(確かチャーハンが食べられなくてひだまり荘に帰るシーン)で、これまで一度たりとも描かれなかった「普通の絵柄からへちょ絵に変わる瞬間」があってものすごくびびった。自然に繋がれば格好いんだけど、宮子の顔が突然変形したから、なんか不自然な形に……ま、細かい部分ですけどね。

 そしてBパートは、なんと毎度お馴染みゆのの入浴シーンから幕を開けるという、これまたエポックメイキングなエピソード。今回は「課題」というキータームから無理矢理去年秋のコンクールの回想に繋げるという構成で、ちょっと不自然な気はしたけど、これまでみたいに「そういえば去年はこんなことがあってね……」みたいな説明台詞で繋げられるよりはなんぼかマシかもしれない。一年越しで思い出すにはふさわしいエピソードでもあるしね。ちなみに、この「やっぱりナスがすき」は作中の日付だと9月26日〜27日のエピソードということで、原作よりもちょっと時期が早い。アニメ時系列準拠だと、このコンクールの翌日に、ヒロさんが体育館の地下通路で頭を打って気絶することになる。

 さておき、この「敏感なスウィートハート」は、今期は割とウェイトが大きい、シリアスめのお話。ゆのはこの直前にOBの岸さんに会って進路に思い悩んでいるわけだが、有沢先輩に出会って進路へのわだかまりが解消するのはまだ先の話。絵に携わる者として、存分に悩んでいる時期だ。本来ならばもう少し鬱々とした描写になってもおかしくない内容なのだが、そこは「ひだまり」、適度な密度で適度な描写。ラストは寝不足だったはずなのに布団から起き出して絵を描き始めるゆので締めるわけだが、なかなか青臭くてよろしいではないですか。まぁ、この後もなずなに「何故絵を描くか」と聞かれて悩んでしまうわけですけどね。

 最後まで観て、ようやく「あぁ、今回入浴シーンが間に挟まっていたのはそういうわけか」と分かる構成はなかなかうまい。何せ、この話のラストはどうしたってお風呂で終わるわけにはいかないのでね。この構成が自然になるまでずっとこの話をストックしていたのだとしたら、なかなかしたたかなものである(まぁ、偶然だろうけど)。

 注意点として、直前に「ひだまりラジオ」を聞いてから本編を見ると、なんか息苦しい。いや、ファンの人は重々承知しているだろうけど……こればかりはほんとに注意な。 

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 なずな氏がしゃべってるシーンは背景が白っぽいと本当に画面が真っ白になる気がする第7話。漫画とかだと普通は画面構成が単調になるのは「作画泣かせ」なはずなんだけど、この作品の場合、妙な色の統一感はかえって味になってるかもしれないな。

 さておき、今回は智花の登場回ということで、当然完全アニメオリジナルの回である。1期はオチを務める唯一のオリキャラとして登場した智花だが、2期には登場回が増え、気付けば随分その存在感が増した。今期は原作のストックも少ないということで、折り返し点となる7話での登場である。まぁ、遊びに来るタイミングとしてはゴールデンウィークがちょうどいいし、時系列順に進行している3期ならここしかないのか。ただ、せっかくの貴重な登場回でいささか残念だったのは、やはり作画の調子が戻っていなかったこと。Aパートはなかなか頑張っていたのに、Bパートで目に見えて崩れてしまったのは残念至極。ほんと、今じゃ「ひだまり」は看板商品なんだからしっかり作って欲しいものであるが。

 とはいっても、オリジナルながらなかなかまとまった空気をもったエピソードになっており、特に新1年生と同い年の智花というセッティングは、原作でも見たことのない「同年代を相手にする乃莉なずな」が見られて興味深い。確か一期で智花が登場する際には原作者のウメス自らキャラを起こしたり、設定を考えたりしていたはずなので、きちんとひだまりの空気を壊さず「沙英の妹」という要項を見たし、なおかつ新1年生とも自然に絡めるという、かなり完成度の高いキャラクターになっている。今回は特に普通科どうしで親交を深めたなずなとの関係性が面白く、最後に「メールするから」となずなが珍しく積極的だったところで、2人の親密さが伺える。まぁ、裏を返せばなずな氏はひだまり荘で肩身の狭い思いをしてるかもしれないってことなんだけどね……

 その他のシーンでも、今回は女子高生7人が一部屋にひしめき合うというかなり窮屈なシチュエーションがほとんどだったにもかかわらず、きちんと各々のキャラクターが自己主張をしており、それが錯綜せずに「何となくひだまりっぽい会話劇」として成立していたのは見事なもの。ま、乃莉と智花の「イモリ」発言はちょっとひどいと思うけど……これも姉妹だから出来る芸当なんでしょうな。ヒロさんは今回完全にお母さん役であまり表に出てこなかったけど、女子高生の一人暮らしでパエリア鍋を持ってるのが驚きだよ。あんなでかくて用途の少ない物、なんで準備してたんだろうな。

 そして、今回深く掘り下げられたのは、当然智花である。「歌舞伎好き」「ブラバン所属でアルトサックス」など、よく分からない属性が一気に判明。伝統芸能に音楽活動と、芸術方面に触れているのはやはり沙英の妹だからか。姉が絵画と文芸、妹が舞踊と音楽。うまいこと棲み分けたもんだな。1人で歌舞伎座に出かけたり、初対面の相手とも分け隔てなく接することが出来る肝の据わったところも、高校生にして執筆活動を続けている沙英に近い部分もある。ほんと、説得力のあるキャラクターになったなぁ。原作で登場するのはいつになるんでしょうかね。

 最後に、何故か連休中にも関わらず登校して運動することになった校長と吉野屋先生の両名……やっぱり校長先生は根本的に吉野屋先生が好きなんだよね。ただ、冷静に考えると30前後の妙齢の女性に体操着+ブルマで2人っきりの運動を強要する校長ってかなり危ない。吉野屋先生じゃなかったら確実にアウトですがな。すげぇ学校だ。

 次回のサブタイ、「ゆのクラブ」。……ゆのの体重が軽くなる話……じゃないんだけどね。 

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 吉野屋先生と中の人の関係性がどうしようもなく頭を離れない第6話。考えてみるとさ、「アニメ化してキャストが決まって、そのキャストがあまりにはまってたからキャラクターの年齢は中の人と同じ(当時)にします」って、凄い事件だよね。最近原作の吉野屋先生もすっかり中の人に似てきてる気がするし……松来未祐……恐ろしい三十路!

 というわけで、今回はAパートが去年の話で、しかもアニメオリジナル回という珍しい構成。一応ショートストーリーとしてのオチは作っているわけだが、なんだか陳腐で無くても構わないような内容。これなら本当に何も無い日常でも「365」の時のオリジナル吉野屋話(9話の「ナツヤスメナーイ」)の方が面白かったなぁ。なんだか今回は作画にも不安なパートが散見されて、噂(というには割と確度の高い情報)で耳に挟んだ「シャフトスケジュールやべぇ」が実感できる仕上がり。ひだまりが使っているいわゆる新房演出は作画枚数の削減も兼ねているはずなのだが、それでもぼろが出てしまうというのは痛々しい。今回は長めのアイキャッチを増やし、そこのクオリティを維持することで画面全体を誤魔化そうという魂胆に見えるのだが、そのおかげでテンポが悪くなり、乱れがちな部分が余計に浮き彫りになるという皮肉な結果に終わっている。ちょいと残念。また、1回見ただけでも校長が絡んだシーンでの夏目の座り位置がおかしくなっていたりと、単純な繋ぎのミスも確認出来た。今期のひだまりはこれまでのようなエキセントリックな演出が無いだけに、どうしてもこういう些細な部分が目立ってしまうようになっているのだ。何とか頑張ってほしいとは思うのだけれど。あ、でもゆのの入浴シーンで初めて髪を乾かす描写が入っていたのは良かったかも。

 Bパートにいくとシナリオも原作通りのものに戻り、あまり細かいことは気にならない状態になる。ところどころ作画の乱れはあるものの、内容的にほとんど動かないというひだまりの真骨頂ではあるので、相対的にカバー出来た結果だろうか。今回初めてスポットがあたったなずな氏は期待に漏れずなかなか可愛らしく、それまでの微妙な気分をちゃらにしてくれそうないいインパクトがあった。Aパートで吉野屋話をやってくれたおかげでオチもそれなりの着地点に落とせたしね。こうしてみると、やっぱり原作エピソードは地味ながらも安心して見てられるかなぁ。

 今回改めて気になった台詞は、乃莉がみんなに訴えた「もてる女の条件」。「明るくて活発で、スタイル良くてちょっと天然入ってて」……乃莉さん、それってあんたの中の人じゃないのかい? ゆのの中の人も怪しい。ただ、らすちゃん画伯は次回予告でほどよいカオスを演出してくれたから触れないことにする。「ちょっと天然」の「ちょっと」が難しいな。 

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 校長の顔の長さはじっくり見せられるとやっぱり凄い第5話。吉野屋先生も気にしてたけど、教員って生徒と一緒に健康診断するもんなのかな?

 今回はAパートが健康診断のお話。ほぼ原作準拠だが、朝の体操が日課になっている部分だけがちょっと違う。この体操シーンはこの春(作中でね)から新しく加わっているものなのだが、何がきっかけで2人は毎朝体を動かすことにしたのだろうか。今回から乃莉も加わったようだが、高校生時代の朝なんてひたすら慌ただしかったイメージしかないので、こうして全員が余裕を持って朝起きられているというのは大変うらやましい。だてに学校の隣に住んでないよな。でも、これって始業前までやってると登校してきた他の学生に見られてはずかしい気がするけど……未だにひだまり荘とやまぶき高校の位置関係がよく分かりませんね。あと、体操しているひだまり荘の庭には、前回購入したトマトの苗が。これって今期中に伏線回収出来るんでしょうか。

 身体測定のエピソード自体は特に突っ込む部分もないのだが、今回大家さんの出番が無いのでクラスメイトの1人(真実という名前らしい)で沢城みゆきが登場している。どこにでも出てくるな、ほんとに。

 そしていささか不自然なつなぎから、Bパートは去年の冬に戻り、有沢先輩との出会いの話。ゆのが自分の未来を見て一歩前進する非常に意義深いエピソードなのだが、その出会いはごくごくあっさりしたもの。この後もう1度だけ有沢先輩とは絡むはずだが、結局関係性って言ってもこの2回だけなんだよね。ただし、有沢先輩の存在感というのはなかなか大きくて、ひだまり荘の面々ではなかなか出来ない「絵による感動」という方向性からゆのを大きく動かしてくれる。過去にはOGの岸さんも似たような立ち位置にいたが、有沢先輩の場合、よりゆのに近い年齢で、しかも進路の悩みを完全に解決したわけではない状態での出会いだったので、よりシンクロ率が高かったのだろう。絵を見て感想を言った後のゆのの感極まった様子が実に印象的であった。ちなみに有沢先輩の中の人は、シャフト作品とはなかなか縁がなかった中原麻衣。一言一言の存在感は流石の貫禄。さらに1年上のはずなのに大した威厳も無かったみさと先輩とはエラい違いである。

 「先輩」といえば、ゆの(と宮子)は、2年上の有沢さんを「先輩」と呼んでも、1年上のヒロ沙英コンビは「先輩」とは呼ばない(出会った直後は1回くらい呼んでたかな?)。まぁ、同じ屋根の下で同じ釜の飯を食う間柄なのだから名前で呼び合うのは自然だと思うのだが、今回乃莉がゆのと宮子を見て「先輩方」と呼んでいるのが少し気になった。個人個人で呼ぶ場合には名前を呼んでいた気がするが、流石に出会って1月も経たない間柄なので、まだ堅さが残っていると言うことだろうか。ちなみに、中の人の年齢順に並べると、宮子 → ヒロ+吉野屋先生 → 沙英+有沢先輩+乃莉(不確定) → ゆの → 大家さん+みさと先輩 → なずな。こうしてみるとアスミスはやっぱり下っ端なのである。あ、ウメスはどこなんだろう。 

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 アイキャッチでのジモッティさんとの夢の共演に何となく心躍る第4話。別にどうでもいいキャラクターなのだが、原作でもやたら存在感があったのは、多分ウメスが普段あんまりリアル系の造形を描かないからだろうね。そういやウメスがここ2話ばかり出演してないな。コミックス5巻の作業で忙しいんだろうか。

 今回は、これまでと異なりAパートBパートが両方とも新年の話で、新入生コンビも出ずっぱり。これまでは小刻みに去年の分の回想エピソードを挟んでいたためにどうしても細切れになっていた印象が強かったが、ようやく「新しいひだまり荘」をゆっくり見られた気がする。まぁ、どうしても1話分のシナリオとしては短いため、要所要所でテンポが悪くなってしまっているのが気になる部分ではあるのだが。せっかくのシャフト作品なんだからあまった尺はおふざけに使えばいいと思うのだが、今作はそうした「余剰パーツ」は本当に少なくて、何故かいちいちキャラクターが歩く描写を間延びさせて埋めるという、あまり感心できない手段で引き延ばしを行っている。もう少しコンテ時点で見直してくれりゃいいのに。

 でもまぁ、今回はオリジナル要素の絡め方などもそれなりに有意味であり、新年エピソードの中では一番楽しめたと思う。アイムホームに出かける原作準拠のエピソードはそのままでその中に自然なオリジナルエピソードを挟み込んであるので、原作では見えにくかった新入生が次第に打ち解ける様子が垣間見える。また、道すがらゆの達に吉野屋先生のことを話して聞かせる乃莉とか、いかにもありそうな普通の会話が何とも「ひだまり」っぽい。また、オリジナルという点で気に入ったのは、新入生にご飯を食べさせるために、ゆのが自室からテーブルを持ってくるワンシーン。これまで原作中では具体的に6人がまとまって食事をするシーンは歓迎会以来描かれていないが(カニチャーハンのエピソードは多分そうなんだろうけど)、どうやって6人が同じ席に着いていたのかをさりげないゆのの気遣いで演出したのは面白い。

 そしてきちんと顔を出している大家さんと、ようやく現れたアニメオリジナル伏線とおぼしきトマトの苗、校長のまねをして相変わらずどつぼにはまる吉野屋先生、さらに本当にどうでもいいことでデレる夏目の極端な様子など、オリジナル要素が浮かないできちんと日常に含まれているのは評価すべき点だろう。だんだんこのテイストにも慣れてきたので、このまま練度を上げていって欲しいもんです。

 そして前回のオープニングに続き、今回はエンディングが「正式版」へ。前作、全前作に比べると具体性が高くて「らしさ」という点では微妙だが、オープニングが4人歌唱だった分、新入生にスポットを当てた爽やかな画面に仕上がっているのは良い。ようやく、これでこのアニメも一応の「完成」かね。

 新入生といえば、流石にここまで来たら「なずな氏の中の人も特に悪い部分は見られないね」ということは書いておかねばならないだろう。むしろ、小見川千明は過去2本の出演作でなんであんな音域の役を回されたのかが謎である。どんなオーディションの応対をしてたんだろう。そして乃莉の中の人は、相変わらず地声の気配が全くしない。これまで何作か見てきたけど、原田ひとみの場合は地声が一番アニメっぽくて現実感に乏しいな、ハラダチャーン。そういえば、ひだまり荘って某ピュアな紳士の社交場とキャストが3人も被ったのか。 

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  「デュラララ!!」と続けて観てると、みゆきちがずっと単車に乗ってる気がする第3話。大家さんはまた禁煙始めたみたいだけど、どこまで保つんでしょうかね。

 本編は差し置いて、今回はやはりオープニング差し替えがまず事件である。いや、既に先週の時点で知ってたし、辛抱できなくて動画サイトでごにょごにょ……だが、改めて見るとやはり「ひだまりらしさ」が良く出ている。今回は大沼さんが「バカテス」に回っているので彼の手によるものではなくなってしまったが(そのために「バカテス」オープニングが凄く明快な大沼節になっているのだが)、今回OPコンテを担当したのは山村洋貴氏。失礼ながら名前を存じ上げなかったが、調べてみたら「絶望先生」や「まりほり」など、シャフト作品では何度も総作監を勤め上げた人のようだ。流石に尾石・大沼のようなエキセントリックな作りにはなっていないが、決して旧作に見劣りしない、賑やかな仕上がりになっている。今回はキャラクターが増えて1キャラあたりに使える時間が減り、全員集合絵にすると本当に手間がかかるようになったのだが、そのあたりの労力を惜しまず、きちんと全体で統制が取れている。また、今作本編でも特徴的な画面の奥行きを利用した押し引きによるメリハリも、短い時間で良いアクセントになっているだろう。個人的には気に入っているのは、1つは冒頭部分の乃莉の踊り。1期の「スケッチスイッチ」は「手拍子」、2期の「?でわっしょい」は「かけ声」のイメージで、今回は「ステップ」や「ダンス」のイメージが濃くなっており、それが一番はっきり分かるのが冒頭部分。あと、原作でもお気に入りのツールである「申し訳」仮面がクローズアップされてたのも嬉しかった。あれこそ宮子のセンスの集大成だよなー。

 と、オープニングを褒めちぎってますけど、本編の方も、少しずつこの3期の見方が分かってきたような気はする。相変わらずこれまでのひだまりらしいギミックはなりを潜めているわけだが、一応それは「シナリオに流れがあるから」という風に好意的に解釈することにした。Aパートは進級した後の初登校の様子を描いたものだが、ゆのが将来のビジョンについて悩むという大筋を追うことが最優先されており、ひょっとしたらこの真面目なストーリーに余計なギミックをつぎ込むのは雑音になるという判断かもしれない。確かに、物語を追うだけでも特に画面に飽きるわけでもなく見ることが出来るし、新たなキャラクターが増えたことで画面も賑やかになった。延々ひだまり荘の一室でだべっているだけの話とは違うのである。少しこれまでのひだまりとは違った方向性を目指すのも悪いことではないのかもしれない。

 Bパートになるとさらにこの傾向は顕著になり、沙英のちょっと先輩ぶってみたい何とも言えない心境に加え、そんな沙英の姿をAパートのゆのの悩みにオーバーラップさせるシナリオ作りになっており、丁寧な心情描写が求められるシナリオになっている。まぁ、そこまで真面目にそういった面を描きたいのかと言われると疑問ではあるのだが、少なくとも「ひだまりファン」なら、そういったものをきちんと見たい、という層も少なくはないのだろう。決して遊び半分で冒険するわけにはいかない規模にまで広がったひだまりワールド。3期はそんな「大作」の貫禄の現れなのかもしれない。個人的にはちょっと物足りないけどなぁ。

 そうそう、今回は台詞がなかったものの、有沢先輩が初登場している。多分今作中でゆのと絡むのは間違いないだろうから、そのための顔見せということだろう。やっぱり3期はゆのが進路で悩むのがメインプロットってことになりそうだね。

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 繰り返し見てたら今のオープニングでも構わないような気がしてきた第2話。噂によると3話から「本気版オープニング」がみられるらしいのですが、一週早い関東ではどうなってるんでしょうかねぇ。この辺のタイムラグがもどかしいのう。

 さておき、2話は当然、1話の続きである翌日のお話からスタート。今回は「365」までとは違って、新1年生との絡みを見せるために新年度の出来事はきちんと時系列順に描いていくことになるのだろうか。まぁ、原作ストックもほとんど無いし、しょうがないとは思うけど。そのため今回は期をまたぐような時系列シャッフルによる小ネタは一切無く、さらに尾石さん不在の影響からか、画面も随分すっきりしてしまっている。好みの問題ではあるのだろうが、背景がイメージの場合でもやたらとあっさりした印象で、何とも据わりが悪いのが正直なところ。会話の場面でも各キャラクターのアップが多くて画面が単調になりがちだし、やっぱりひだまりはこれまでくらいのバランスの方が面白いんじゃないかと、無い物ねだりをしてしまう。思い返してみれば、2期までだって「顔のアップが多くて単調なつなぎ」という意味では大して変わらなかったはずなのだが、その画面をあの手この手で飽きないように虚飾で飾り立てていたのが、いわゆるシャフト演出だったはず。どうも今期はそうしたギミックが少なく、単にひだまり荘での先輩と後輩の交流を描くアニメになってしまっている気がする。それでいい……って人もいるんだろうけどね。なんか物足りないのですよ。

 そのためか、いくらか画面に変化があるBパートの方が面白く見られるエピソードになった。ばってんをとって洗髪するゆのっちはなかなか新鮮な画面だし、シンクロ風に足をばたつかせる宮子や、世界が嫉妬する髪の流れ、鏡を通してゆのを直撃する西日ビームとその後のネガポジ反転画面など、場所が変わった方がギミックは多かったように思う。この後も1クール分きちんと作らなきゃいけないから色々と大変ではあるだろうが、アニメのひだまりは単なる4コマ萌えアニメでは終わらない、シャフトの意地と技術をつぎ込んで欲しいもんである。

 そうそう、新入生キャストの話だが、どうも小見川千明を毛嫌いしていたのはちょっと先入観が強すぎたようである。基本的に成長してない気はするのだが、やはり音域がこれまで聞いてきた役(つってもマカと潤しかいないけど)よりも高いため、そのちょっと拙い発声もなずなの役作りの上で面白い効果が上がっている。これを期に棒の汚名を返上できるようになればいいのだが……まだ無理かなぁ。乃莉役の原田ちゃんは本当に地声の位置がよく分からない人。特に苦しそうな様子も見えないんだよなぁ。

 なずな氏といえば、普段漫画を読んでいる時はあまり色合いを意識しないせいか、きれいな白髪の彼女のカラーリングに違和感がある。「でもどこかで見たことあるなぁ」と思ったら、可愛い彼女と何か似てた。

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 「いちいち別キャスト呼ぶのも面倒なので沢城さん兼ね役お願いしまーす」みたいなやりとりが容易に想像出来る特別編2本目。今回は大家さんに出番がなかったから別にいいんだけど、いくら何でも便利すぎる気がするぞ、沢城みゆき。

 前回はひだまり荘がメインで色々とギミック満載のお話だったが、今回はメインの舞台が学校で、比較的ぶれないスタンダードなお話。コミックス4巻以降のエピソードを消化していくとどんどん3期の内容が想像出来なくなっていくのだけれど、大丈夫なんだろうか。

 冒頭、この作品では珍しいサービスシーン(?)にいきなり目を引かれる。ゆのの見た夢はアニメオリジナルの演出で、「雨の日」を演出する以外あまり意味はない気がするのだが、何故か一糸まとわぬ姿のゆのが微妙にセクシャル。この作品の場合はどこをどう転んでもエロで売るようなことにはならないのだが、普段なかなか見ない画なだけに、なんだか緊張してしまうような危うさがある。考えすぎだとは思うのだが、背中から水中に沈んでいく演出は現在放送中の「夏のあらし 春夏冬中」のオープニングアニメーションとまったく同じ構図になっているのだが、セルフパロディなのか、それともたまたまなのか。まぁ、あんまり関係あるようには見えないけど、今週放送の「夏のあらし」ではリアル版ひだまり荘も登場するなど、相変わらずシャフトは自社作品に対して容赦がないので、色々と邪推しながら見るのも楽しい。

 Aパートの話は、前回出番が少なかった鬱憤を晴らすかのように吉野屋先生が大活躍する。ようやくスポットが当たった益子先生の不憫さは同情するが、それでも珍しく先生らしい振る舞いをしている吉野屋先生の勇姿を思えば我慢してもらうしかないだろうか。コミックでは表現しきれなかった美術準備室の無駄な華やかさや、うまくいかないゆのの裁縫と段違いの吉野屋先生の華麗な手さばきは流石の一言。「悪い先生でないのは分かっているんです……」。校長の苦労も忍ばれますが。

 Bパートはゆのっちの捜し物のお話。本筋とは関係ないところで何故か今回も夏目がラッキーハプニングを満喫していたのだが、3期では夏目の出番がもっと増えたりするのだろうか。ラストシーンでゆのがスケッチブックに描いていた夢のイラストはものすごい精密な描写で感心させられたのだが、思えばゆのがどの程度のスキルを持っているのかってよく分からないんだよね。確か学校の課題ではあまり成績が良くなかった気がするけど……目標を持っているならば是非頑張ってほしいもの。でも、GAのキサラギと違って、ゆのっちはそこまで努力しているような描写はあんまり無いんだけどね……ひだまり荘には宮子、GAにはキョージュやノダ。天才型とつきあう努力型主人公の苦労は絶えないようである。

 何事もない普通のエピソードながら、これをもって、「×365」は完全に閉幕。次にお目見えするのはおそらく乃莉となずなが現れる春の話になるのだろう。またみられる日を楽しみに待っております。

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 番組改編期にちょっとだけ帰ってきた「ひだまり」。こうしてコンスタントに続編が作られ続けていることが、この作品の安定した人気を裏付けている。そして、特別編と言いながら、いつもと何ら変わらないエピソードが放送されるのも、この作品ならではである。だって、視聴者が見たいのはそこだものね。一応オープニングは「?でわっしょい」の2番が流れ、間違い探しのようにちょこちょこと画面に変化が現れている。ヒロさんの代わりに校長が出てきたのは歌詞の「おんなのこ〜」のところが「おとこのこ〜」になってたからだな。宮子が食べてたのは……ピザ? 速すぎて見えなかったわ。

 1回目のエピソードは、原作の自転車の話がメイン。これにひだまり高校の受験が絡み、きれいに来年放送の「☆☆☆(ほしみっつ)」への連絡が出来ているわけだ。なずなと乃莉がほんのちょっとだけ登場したり、きちんとアニメオリジナルの「203号室の謎」で埋まっていた部屋を空けるのも忘れない。大家さんはいつもスクーターで移動してるわけだけど、徒歩で帰宅出来たってことは案外近くに住んでるみたいね。

 今回、自転車エピソードについてはほぼ原作通りなのでほとんどいうこともないのだが(川面に浮かんだ緑色の生き物は置いとくとして)、Bパートではほぼオリジナル展開で登場キャラクターを総ざらい。大家さんは前述の通りにひだまり荘からの機材の持ち出し、吉野屋先生は試験監督、校長先生はねぎらい役、そして夏目は何故か降って湧いたご褒美エピソード。コミック4巻の「あれ」を読んでいる人間としては、夏目のツンデレっぷりは非常に微笑ましく見える。Aパートで紗英が2人乗りについて必死にしゃべっていたのがさりげない伏線になっていたりするのも気が利いている。

 そして、意外や意外、原作どころかアニメですらほとんどスポットが当たったことのない藤堂さんがひだまり荘を来訪。本誌を読んでない人には「お前誰やねん」クラスの人物なのだが、なんだか不思議と味が出てて良かったね。藤堂さんに語って聞かせたひだまり荘エピソードはちょっとした総集編の趣で、テレビで流れていた「自転車少年シンヤ君」の情報も含め、アニメオリジナルの要素がきちんとまだ「生きている」ことが分かる内容。非常にニッチなニーズだとは思うが、きちんと「ひだまりファン」に向けたことが分かる丁寧な仕上がり。来週ももう1本あるので、そちらも楽しみにしていたいです。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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