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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 まさかの牛肉2週目、第2話。いちいち余計なところから刺激が飛んでくる作劇は相変わらずだ。

 改めて全体を見て、1話目で触れられなかったことをざっと見ていくと、まず相変わらずオープンエンドが可愛い。こんだけハイテンションコメディのくせしてオープニングはそこまでふざけずにしっとりとシャミモモの2人で歌い上げるのがずるいし、作中の重要なファクターをこっそり混ぜ込みながらもどこかファンシーにまとめ上げる映像もお見事。そしてエンディングは一転してヤクをキめてるとしか思えないサイケ映像が飛び交うのも1期と同じだが、これまたよく見るとちゃんと作中の要素が色々と散りばめられているという。1期も今回もエンディング作ってるのって山川芳樹だったのね。こうしてみると桜井一派の業の深さがより明確になりますわ……。

 桜井作品といえばその尋常ならざる台詞の詰め込みでおなじみだが、今回は台詞のテンポは相変わらずのくせして作品全体でどこかのんびりした雰囲気も漂うという、一見矛盾した属性が併存しているのがなんとも珍妙な気分。そもそもの問題として原作がなかなか進んでねぇおかげで2期も作りづらかったはずなのだが、駆け足で突き進んだらあっという間に原作を駆け抜けそうなところを、絶妙に話題を散らし、余剰のネタも追加で盛り込むことで、テンポを維持しつつ作品としては満腹感も出せるようになっている。まぁ、唐突なアンリ&しおん劇場とかは確かに謎ではあるのだが……ミュークルでも突然写真大公開の展開とかもあったしね。これくらいのぶった斬りはよゆーよゆー。ことに小倉しおんが普段何してるかってのは今後も重要になってくる(?)のでね。

 そしてもう1つのニュースとして、今回シャミ子が杖を見つけるきっかけとなった「謎の声」がCVひーちゃんだったんですよね。なるほどそういう配置か。これでミュークル組はまいら&すうちゃんがこの町に流れ込んできたことになるな……あとはウガルルのキャストが誰になるかだね。ここでぺこはんとかねねちゃんが来ると激アツだが……。

 

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 ちゃんと野球、第10話。これまでもちゃんと野球だったはずなんだけど、どうしても作画面ばかりが気になってなかなか集中できなかった。今回だってそりゃ難も多いのだが、今まで積み重ねてきたものが着実に効果を発揮しているおかげで適切な場所にピースがはまっていくような快感がある。きちんと「強豪との試合」が出来ている。

 多分、これって本当に野球好きの作者が「理想の成り上がり野球」を描いているのだろうけど、ワンプレイごとの意味がきちんと感じられる展開になっているので、1つ1つのシーンから目が離せない。強豪相手に無謀な新越谷が勝つためには、情報戦の有利を活かすしかない。敵ピッチャーを割とバシバシ打てているのはそうした情報戦が活きていることの表れだし、とにかく必死に考えてチャンスを広げようともがいている様は、有利な状況でも常に緊張感が維持されている。自軍ピッチャーの詠深が単なる無敵の魔球投手になっておらず、打たれるところではあっさり打たれてしまうし、その打たれ方がまさに「強者だから」という有無を言わせぬものになっているのが憎らしい。

 必死に戦略を練る芳乃は明らかに焦っており、ともすると彼女の独りよがりな戦略野球に見えてしまいそうであるが、彼女が焦るのは前述の通りの「序盤の有利」を活かすしかないというシチュエーションにあれば仕方のないこと。刻一刻と変化する状況の中では、どれだけシミュレーションを繰り返していたとしても、最適解を見つけるのは難しい。他のメンバー同様に、彼女だって実戦経験はほとんどないのである。素人混じりのチームの中の「素人指揮官」は、むしろ善戦しているとすらいえるのではなかろうか。そして、そんな芳乃をサポートするようにして個々のプレイにもちゃんと練習の成果が出ており、細かいところで「戦える」様子もまた好印象。特に2回の息吹の走塁なんかは、ゲームの展開からすると別に意味はない(点につながらなかった)プレイではあるのだが、「あそこで走れる」というのは相手チームにとって、そして視聴者にとっても意味のあるアクションだ。

 そうして試合展開に見るべき点が多いだけに、やっぱり返す返すも「作画がなぁ」というのが悔しい。何もモーションの問題だけでなく、「野球アニメのセオリー」というか、もっと見せられる作劇がありそうなのだが、如何せん「迫力あるプレイ」には届かない画面作りになっているのが勿体無い。例えば1回の希の凄まじい当たりが運悪くアウトになるシーンなんかは、相手選手の超絶守備の見せ場だったところだが、キャッチングが前後と関係ない妙な構図で展開してしまい、何がすごいのかがよくわからなくなってしまっている。そういうところでの演出面が際立てば、同じような作画リソースでももっと見せられる作品になりそうなのだけど。あとはまぁ、試合中なのになぜかスタジアムの外観で尺をつないだりするシーンとかね……うーん。

 まぁ、試合が面白くなりゃそれでいいや。野球アニメ2本という謎のシーズン、リアルプロ野球が出来ない分はなんとか頑張ってくれよ。

 

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 宇宙よりも遠い場所よりも遠い場所、第4話。いい感じに魅力が醸成されてきた感があります。今作もきちんと、「進化するきらら系」の流れの中にあるのがわかる1本。

 正直、ここまでの展開ではお約束の通りに「割と地味だな」という印象が強かった。やっぱり「天文学と地質学」という絶望的に地味な題材をテーマにしているが故、なかなかそこで劇的な盛り上がりを作るのは難しく、いくら可愛い女の子がきゃっきゃしてても限界はあるんじゃないかという気もしていた。しかし、今回のエピソードでそうした印象のさらに上をいく、はっきりした目的意識を感じることができた。

 端的に言ってしまえば「夢を持ってキラキラしている女の子って可愛いよね」ということになるのだが、これがマニアックであればあるほど、そのオタク心というか、ニッチな探求心にはキュンとくるものが多い。これは明らかに偏見の塊だと分かっていて書くのだが、どうしてもこういう「ニッチな趣味的視点」を持つ人物というと男性のイメージが強い。道端の石ころを集めてみたり、途方もない宇宙を夢見てロケットに触ってみたり、そういうフィールドの人間というと男の趣味の印象ばかりが先に立つのだが、考えてみれば、そういう趣味や夢を持つ女性がいるのは当たり前の話だし、そこに男女の差はないはず。たまたま、今までこうしたメディアでそういう女性像が描かれてこなかっただけなのだ。

 そうしてみたときに、今作ヒロイン勢は非常にまっすぐで魅力的である。主人公・みらは最初こそは漠然とした「小惑星を見つける」という夢物語ともつかぬところからスタートしているが、部活に入ることでその夢が少しずつ現実的な形を持ち始め、周りにいるもっと「現実的な」仲間たちとともにその造形を深くしていく。特に部長連中は非常に明確なビジョンを持ち合わせており、単なる夢ではなく、れっきとした仕事として、目標として自分たちの「夢」を持ち続けている。そんな彼女たちに感化されるように、みらもしっかりと具体的なビジョンを持ち、その上で前提となったまっすぐな夢を失わずに突き進んでいる様子が非常に眩しい。誰しも、幼い頃に道端で拾った石をみて「これって宝石なんじゃ?」とか「化石みたいに見えるけどどうなんだろう?」と思ったことはあるはず。それを追求し、学術的な視点から少しずつ自分の未来へと引き寄せていく様は、アニメのヒロインとしては珍しいくらいに「リアルな」夢の実現過程である。

 考えてみれば、今作で描かれている情景というのは、もしかしたら「よりもい」で描かれたかもしれない「幻の4.5話」にあるのかもしれない。「よりもい」も、「南極に行く」という突拍子もない夢を現実にしていく物語で、1クールという尺の都合上、キマリたちが南極へいくまでのトレーニングや積み重ねの部分は描かれることがなかった。あちらはそれでも問題のない構成だったわけだが、あるならばみてみたいと思うパートだったのも事実。そして今作は、おそらく小惑星を発見することはまだまだ無いだろうから、「6話目以降が存在しないよりもい」と解釈できる。夢への蓄積が事細かに描かれ、少しずつ形を持っていく過程のワクワクを描くという意味では、これはこれで魅力的な題材だ。

 個人的には、「国土地理院に行って目を輝かせる女子高生」という存在がなんだかやたらとツボに入ってしまったのが大きいのかもしれない。なかなか身の回りにそんな子はいないだろうし、もしいたとしたら、話をしたらすごく楽しそうだ。そうしてワクワクしている女の子たちの熱情を受けて、例えば博物館の研究員の方々なんかがすごく丁寧に彼女らの夢に応えてあげている姿もなんとも魅力的で、みんな、自分たちの携わっている分野のことが大好きで、発展させようとする未来の可能性を眩しくみている様子がよくわかる。こういう情景があればこそ、真の学術研究が発展するのであろう。

 もしもこのお話が綺麗に完結することがあるならば、将来的には学研あたりからまとめて子供向けの啓蒙書として出版してほしい、そのことを考える実りの多い1話でございました。

 

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 ぐはァァァ! なんやこのアニメ! 最終話! なんかもう、ほんと幸せじゃない。ハッピー要素しかなかったくせして、おじちゃんちょっと泣いちゃったよ。いいなぁ、この全方位に幸せを振りまいてくれる感じこそが、きららアニメの真骨頂よなぁ。

 まるまる1話かけて、シャミ子とモモがお互いにプロポーズしあうというインスリン必須の高血糖展開。シャミ子、ほんとすげぇよ。あれだけのことをモモに面と向かって言っておきながら、一切プロポーズしてるつもりないからね。一切意識せずに殺し文句を垂れ流す天然ジゴロみたいなムーブだからね。ここまで濃密かつ丁寧な愛の告白、なかなかきららワールドで展開できる次元の物語じゃないでしょ。そしてそれを受けたモモの方も、一度は頬を赤らめながら受け入れるかと思いきや、ギリギリでご先祖の悪巧みを見破り、魔族サイドをきっちり抑え込みながら、今度は逆プロポーズのムーブを仕掛け、シャミ子の脇の甘さを利用して籠絡している。こちらは多少なりとも意識的な仕掛けであるが、モモの独自のセンスからすると本当に魔法少女としてのお仕事の効率化と、自分の大願を果たすための優先事項をピックアップしたらこうなったという形。シャミ子を籠絡しようという意識はあまり無い。お互いに目的がはっきりしているのに、結果としてその手管がプロポーズじみて現れるという。なんやこれ。二人は幸せなキスをして終了か。

 まぁ、ぶっちゃけ先週立ち上がった問題が何か解決したってわけでもないのだが、すでに過去10年で終わってしまったことはしょうがないんだから、現状を受け止めてこれから先の未来で最善を尽くしましょう、という取り決めが交わされた状態。そうして過去を受け止めながらも、前だけを見るまっすぐなシャミ子の目を見て、モモも大きく勇気付けられた。魔法少女のお仕事は大変……うん、多分大変なんだろうけど、それでも魔族と一緒にこの世界に残された忘れ物を1つずつ取り戻していけるんじゃないだろうか。そして、シャミ子の生活水準だって少しずつ上がっていくんじゃないだろうか。まぁ、シャミ子から貧乏不幸属性を抜いたらなんだか物足りなくなりそうな気もするけど……。98円?

 吉田家の秘密もだいたいは明かされたし、内なる問題が片付くのでこの後はいよいよ外の世界へと広がっていくことになるのだろうか。モモ・ミカン以外にもきっと魔法少女はいるのだろうし、吉田家の外にも魔族に連なるものが存在しているはず。そうした新たな世界を見ることで、二人のパートナーシップはより強固なものになっていくのだろう。プロテインの量も増えていくのだろう。やっぱり健康が一番ですからね。ご先祖も自堕落な生活ばっかり送ってないで、ちゃんとしゃかしゃか運動しような。(最後、回収されてないよね……)

 

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 色ほとんどついてない麦茶……第11話。よそのご家庭で出されたくない飲み物のかなり上位に食い込むんじゃなかろうか……まぁ、氷がたくさん入ってるから多少はね?(冷蔵庫、ちゃんと搬入できたんやな)

 なんと、こんな作品でも(こんな作品だからこそ)クライマックスにはちゃんとシリアスめのシナリオが入ってくる。しかし、そんな大切なシリアス展開であっても、いつも通りのユルさを忘れないのも本作の素晴らしさ。それまで完全なギャグだったのに突然どんな反応したらいいかわからないシリアスになって微妙な印象になっちゃうアニメってのは結構な数があったと思うのだが、今作はそうした状況でもテイストをいじることなく、あくまでもシャミ子とモモの友情と、魔族と魔法少女の争いの歴史の延長線上にシリアス要素を置いている。互いを思い合う気持ちはこれまでいくらでも掘り下げてきたテーマであるし、「取ってつけたようなシリアス」ではなく、「いよいよ待ち望んでいた核心に入り込んだ」という印象である。シャミ子の行動原理が矛盾してるってのはこれまでも散々言われてきたことだからね。魔法少女を倒さなきゃいけないのにどんどん仲良くなっていく過程を、「シャミ子ならしょうがない」「シャミ子が悪いんだよ」だけで説明できてしまう現在のシチュエーションが何の抵抗もなく受け入れられるのは、培ってきたキャラの人徳ゆえであろう。

 そういう意味では「夢への侵入」っていう悪逆非道な方法も、すでに伏線が張ってあったのはやっぱり周到だな。前回は「モモの調子も悪いみたいだし」という理由で大ごとにならないように説明がなされ、今回は大ごとにしようとして飛び込んだけどモモが元気だったせいで返り討ちにあうっていう。でも、強引にお互いの胸の内を知るための方法としてこんなにダイレクトでわかりやすい手段もないよな。普通だったらエロ漫画の一手法っていうイメージなので、モモさんが非人道的なあれこれを思いついちゃうのもしょうがない。単にシャミ子がピュアすぎるだけである。

 そして、そんなピュアすぎるシャミ子の背後で糸を引いていたのは、なんと清子っ!! まじか、ここでシャミ子ママが重要人物として浮かび上がるのか。まさかそんなキャラだったとは思いもよらず……。いや、別に今までと何一つ変わってないんだけども。少しずつ町の歴史と吉田家の因縁が語られ、「まぁ、そういうこともあるのかもしれんな」と納得しかけたところに落ちてくるみかん箱という特大のサプライズ。なんやそれ。すげぇ設定だなヲイ。確かにけろっとした顔で隠してた清子さんは見た目以上の曲者ではあったわけだが……別に悪気があったわけでもないんだよなぁ。お母さんが娘を思えばこその話だし、そのことで一番苦労して戦ってきたのは清子さん本人だしなぁ。貧乏魔族の貧乏生活、シャミ子にとっては確かに重い事実の積み重ねであったが、結局シャミ子は良い子なのでそこまで気にしてないっていう。むしろ事実を知ってしまったモモが必要以上にそのことを抱え込んでしまったのがシリアスの原因。さて、特に命の危機とかがあるわけでもないシリアスクライマックスだが、一体どんな結末を迎えることになるのだろうか。そして、吉田家の家計はどうなってしまうのか!?

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 可愛いの波状攻撃かよ、第10話。シャミ子可愛い、モモ可愛い、ご先祖可愛い、良ちゃん可愛い、シャミ子ママ可愛い。役満です。時はきた。

 前回のコンテが大地丙太郎で、今回が佐藤竜雄。ほんまにこの仲良しトリオはよぅ。今回特徴的だったのは執拗なまでの書き文字演出ですかね。セリフの詰め具合はいつも通りなので、目に見える形で表示してくれる分だけわかりやすい……かな? いろんな部分が賑やかで今回も楽しいぞ。

 Aパート、いよいよ正体を表した謎の友人・小倉しおん。わかりやすくマッドな研究者であったが、「ホムンクルス粘土」とかをすでに持っているあたり、割と病巣は深い。まぁ、魔族と魔法少女が平気で共存するような世界なんだから多少はね。多魔川の平均的なオカルトパワーがどの程度なのかが気になるところです。色々とシャミ子にちょっかいをかけてくるが、より大きな外圧が生み出されたことによってシャミ子とモモの間の友情が補強される良いお話。どちらも特に意識せずとも、自然に信頼関係が深まり、相思相愛(??)の関係性になっていることがよくわかる。まぁ、残念ながらモモは耳にプロテインが詰まっているのでたまに変なところのネジがはずれるけども。利害関係を超えて互いに気遣っている様子が確認できるだけでも救われるだろう。これで実は魔女キャラしおんが真のボスキャラとかだったら笑えないんだけどな。

 そして、そんな闇マジカルな力を利用して行われたのはご先祖改造計画。このご先祖、本当に年の功を感じさせない無邪気さとアホさ加減がちょうど良い。一応シャミ子よりかはモモへの敵対心を持ち合わせてるようなんだが、滲み出るいい人(魔族)感がぬぐいきれず、結局うまい具合に丸め込まれてるし、何よりも子孫であるシャミ子への優しさが本物なので、双方向に憎めない関係性っていうのがね。シャミ子は時たま滲み出るご先祖の「魔族っぽさ」をどう思ってるんだろう。ご先祖があの状態である限りは基本的にイニシアティブを握ってるのはシャミ子の方だしなぁ。

 Bパート、吉田家の最終兵器・良子ちゃんがいよいよ出撃。魔法少女との直接対決は妹軍の完勝と相成った。こういう世界でまっすぐなロリっこの強さが確認できるというのもまたピースフルであるな。まぁおかげでモモの家のフライパンが1つ犠牲になったが……。もう、モモの家に行って昼ごはんをこさえてあげるシャミ子が完全に通い妻のポジションになっているのがどうしていいものやら。モモのパーソナリティを思い出そうとして料理の好みしか出てこないのが致命的。2人の関係はしっかりと胃袋を掴んだ時点でシャミ子が上なのかもしれません。「ウザメイド」でも学んだ大切な真理ですよ。そして何もわからないままにとばっちりを受けるミカン。果たして、アイスは一体どこに使われたというのでしょうか。美味しくいただいたのだから深く考えない方がいいんだろうね……。

 こうしてとりとめのないエピソードをつなげながらも、確実に「シャミ子は前に進んでるよ」ということがわかるのが嬉しくもあり、なんだか終わりに向かっているようで寂しくもあり。筋肉量の増加ペースが落ちてるみたいなので、近くでジムとか探すといいかもしれません。ところで君のお腹の筋肉、一緒に数えてみませんか?

 

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 監督が桜井弘明、コンテが大地丙太郎っていうお約束の関係性、第9話。この二人も本当にツーカーだから演出路線がブレないよな。一応、大地さんの場合はもうちょいほのぼの路線の印象が強いので、普段みたいなマシンガンジェットストリームは控えめになるけど。それでもいちいち変なセリフが刺さるのは、作品本来の持ち味なんだろうな。

 Aパート、期末試験。前回鳴り物入りで登場したミカンが1秒たりとも出てこないという潔いエピソードでちょっとかわいそう。Bパートで出てきた時にはホッとしたよ。こちらはまっすぐにシャミ子×モモのお話。今まで通りに雑に絡むシャミ子の図ではあるのだが、どちらも本当に性根の部分が善人だし、敵対しているポーズは取っているけど違いに尊重しあい、おろそかにしていないのだ、というのが分かる良いお話。シャミ子のまっすぐさにモモはきちんと応えるし、モモがあの通りだからシャミ子もねじ曲がることはできない。ご先祖が多少悪魔的な方向に誘導しようと頑張ってはいるのだが、しょせんご先祖もご先祖だから……。あ、でも実は試験の成績が良かったのはちょっとびっくりね。普段あれだけ自堕落な生活してるくせに。年の功とはよくいったもんである(シニア扱いだしね)。今まであんまり気にしてなかったけど、ご先祖の生まれって思いの外昔なのね。ちゃんと像の形態になってからの来歴を自分で辿れるくらいに意識を保ってるのは偉いな。普通は数千年も像の中にいたら完全に性格が腐ってしまう気がするのだが……あれだけおおらかなご先祖で居られるのは、やっぱりシャミ子に流れる魔族の血って素直でいいやつの証なのかもしれない。

 結果的にはモモのフェアプレイ精神に感化される形でシャミ子は闇の力に触れることなく終わった。今更「えっ、魔族って闇属性なの?」って驚いてたのはさすがだ。ここで少しでも「悪そうなこと」に慣れておけば、今後のモモとの対決も少しはとっかかりが掴めたのかもしれないのにね。まぁ、対決なんてしないってことだろうけども。そうそう、試験の監督してた先生のCVもとても大切な要素ですね。シャミ子ママも杏里母もそうだし、この世界は大人の女性がいちいち素敵すぎる作品なのです。

 Bパート、映画視聴。何気に「映画を見るのは初めて」って言ってたシャミ子。そりゃ今までの生活費では映画代を捻出するのは無理だったよなぁ。高校生になって初の劇場体験って、けっこう思い出に残る重大イベントだったのでは。それをモモじゃなくてミカンと2人でやっちゃったのは、もしかしたら問題なのかもしれません。ただ、モモがちょいと拗ねて二人の仲をやっかんでる風だけど、気にしてるのはシャミ子じゃなくてミカンの方。「プチ修羅場」と称されていたが、モモにとってのミカン、ミカンにとってのモモって、どういう存在なんでしょうね。

 個人的に一番気になったのは、シャミ子がわざわざ自腹を切ってまで購入したご先祖のためのチケット(シニア)は、一体どこで使ったんだろう、ということ。買ったんだからおそらく入場時に提示したはずなのだが……劇場の係員からすれば、女子高生2人組が3枚チケット出して入場したのに後から誰もこないっていう、そっちの方がよっぽどホラーな状況なんだよな。まぁ、たまたま気づかれなかったんでしょうかね。それにしてもご先祖がドリンクホルダーにはまってる様子はあまりにぴったりすぎてあつらえたかのようであるな。あの位置からだと前の座席が邪魔になってご先祖からはスクリーンが見にくいような気もするが、割と傾斜がある劇場なんでしょうか、ご先祖も初めて観る映画に大満足。ポップコーンを知らなかったり、成績はいいのにまだまだ現代文明には疎いご先祖であった。その割に、危機管理フォームのデザインはアレなのがなぁ……。

 

 

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 「しばく」の意味なんて考えたこともなかったわ、第8話。確かにググると「鞭や細い棒で強くたたくことを意味する」って書いてある。結構具体的に怖い意味だったんだな。いちいち日本語の使い方が変なトコに刺さるアニメ。

 今週シャミ子がやったことをまとめると「変身」→「ゴミ捨て」→「変身」だけで終わりなんだけど、これまで以上にちゃんとシナリオは進んでいる気がするのが不思議なところ。2人目の魔法少女・ミカンの登場により、シャミ子包囲網はより密なものに……なってるんだろうか。

 新キャラ・ミカンは、「魔法少女は変なのしかいない」というモモの言葉の割には、そこそこの常識人。ベースには単なる「いい人」があり、ちょいモモに向ける視線が妙なこと以外は普通の要素が多いのだが、唯一にして最大の「妙な」ポイントとして「呪い」を保持している。こうしてさらっとマジカルワードが出てくるのがこの世界の恐ろしいところで、シャミ子も同じ「呪い」持ちだが、一応魔の者としての過去の因縁でどういう呪いなのかは説明されていた。現時点ではミカンが何故呪いを抱えているのかはよくわかっていないので、今後その辺りにシリアス要素が介入してくる余地もありそうだ。そもそも魔法少女の設定はそこそこまどマギレベルでダークな部分も含まれているしなぁ。モモがこれまで隠していた(単に言い忘れてた可能性もあるが)設定に、魔力を失った魔法少女は霧散してしまうという想像以上に重いものがあり、魔力を吸ってしまったシャミ子はちょいと責任を感じている様子。まさに一蓮托生という雰囲気も馴染んできた2人は、これまで以上に友情を深める展開が捗りそうだ。どう考えても魔力を吸い取ったシャミ子がほとんど強くなっておらず、ご町内をお守りする力の総和が大幅減なのは気になるところだが。モモはそれを補うためにミカンを呼び出したはずなのに、結局ミカンのせいで負担が増して危機的状況になってるのはしんどそうだな。あとはどれくらいシャミ子がフォローしてやれるか(その関係でいいのか)。

 ちなみに、ミカンのCVを担当しているのは高柳知葉という若手の声優。初めて認識する名前だが、お仕事はしっかりしている。所属はプロ・フィットってことなので、やっぱり事務所がしっかりしてるんだろうな。Wikiを見ると「大原さやかに憧れて声優を目指した」とあり、いつのまにやら憧れられる存在にまで成り上がっていたということが業界内でも証明されたのは感無量である。この作品の現場ではめでたく憧れの先輩と仕事をすることができたわけだね。イイハナシダナー。

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 おねがいマッスル、第7話。今期は本当に筋肉の大切さを確認することが多いですね。いや、だいぶ歪んだ方向性だけど。そういやほんとどうでもいいことに気づいたけど、モモって左利きなのね(メモの時に左手でペン持ってた)。

 相変わらずのテンションでのマシンガンなのに、すげぇ地に足がついた状態でストーリーも進行するのが本作最大の特徴。きらら系の必要条件を全て満たしつつ、他にはないプラスアルファがたくさん見込めるので中毒性が高いぞ。キャラの数が限定されてるので、本当に密度が濃いのである。

 Aパート、個人的に一番好きと言っても過言ではない吉田家団欒シーン。やっぱシャミ子ママが最高のキャラ。優しさに溢れているくせに、きっちりシャミ先(ご先祖)相手にマウント取れる位置を取るしたたかさを併せ持っているのが素晴らしい。しかもご先祖を丸め込むために使ったのが日本酒っていう……イイネ、そのまま酔っ払っておしぼりを投げるところまでいって欲しい。当然のように中の人の話をしていますが、こうして「料理が大得意なキャラ」をやることが多いのも昔からの特徴。今……どんな感じかなぁ……。

 シャミ子ママ(清子)がしっかりとご先祖の手綱を握った状態で、いよいよ「月4万円の呪い」が解除された吉田家。主人公パーティの特色の一つだった制限が解放されるイベントって、その後のインフレを引き寄せる大きな要素なのでドキドキするものなのだが、不思議と吉田家の場合は「まぁ、あんまり変わらないんだろうな……」っていう気がするので安心感がある。冷蔵庫買うとなったら10万8千円では足りないだろうしな……。シャミ子たちにはこのまま清貧生活を続けて欲しいもんですね。

 Bパート、筋トレおばけのモモがすっかり打ち解けてフル回転している様子が楽しめる。そしてこの2人の関係にほのかな百合的テイストも味わえるのがきらら的なよい部分。いや、色気よりも食い気の連中なのでじっとりと互いを想う気持ちが描かれたりはしないのだが、シャミ子の空回りな愛情表現と、モモの朴訥な正義感の微妙なすれ違いっぷりが恋愛の機微を表しているかのようでなんともやきもきする。いや、モモの方は本当に筋肉(と町の平和)のことしか考えてない可能性もあるけど……まぁ、こうして善人だからこそシャミ子も邪険にできないわけでね。なかなか他に見ないだけに、この主人公コンビ2人の関係性を見ているだけでも飽きないのである。そして、ついにここに2人目の魔法少女が参戦することになるのか……。すごく自然に受け入れてしまいそうだけど、現代魔法少女って唯一無二ではなくて、複数いるのがごく当たり前になってるんだよなぁ。いつの時代からの常識なのかなぁ。

 それにしても、今作はそこまで作画にびっくりするような手間がかかっているというわけでもないくせに、やたらと食い物がうまそうに見えるので困る。お手頃価格のお好み焼きも、珠玉のいちご大福も、なんかやたら美味そうだった。……こんなところで飯テロくらうとか思わんやん。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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