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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 カナの部屋にあった個性的過ぎる目覚まし時計が気になって仕方なかった最終話。最後の最後は、基本を大切にするかのように全編愉快な素敵テイスト。そうだ、これを望んでいたんだ。

 最後になって、今まで添え物程度だったくぎゅ美華が急激に可愛らしく見えてきた。カナには随分ご執心のようだが、何故か自転車の練習を公園のアレでやろうとするその発想、そしてよく分からないテンションで引っかき回すカナにいちいち一喜一憂するノリの良さ。今回はどのキャラもコロコロと表情が変わって、話のテンポも良かったのでいつもよりもみんな素敵に見えました。石見ロボも最終回ということでいつもより多めに登場し、締めくくりにふさわしくCM的な文句をつぶやいては消えていく。最後の最後までヤツに振り回されっぱなしだったぜ。

 で、当然ながら今回も気にしなきゃいけないと思っていたのは、前回まで引っ張ってきた「なんだかネガティブなカナ」問題。ただ、今回はそんな悩みなど欠片も見せる気配が無く、終始あっけらかんとした様子。どうやら前回のマリモ姉さんとの会談で、彼女の中では1つの問題が解決してしまったようです。視聴者から見るとそんなにあっさりしたものには見えなかったんだけど……いいのかなぁ。一応、「続いていく日常」に「はじめての」という象徴的なフレーズを絡めてカナの「成長」を暗示しているような脚本になっていたので、統一的な説明にはなってるとは思うんだけど。みんなからこっそりカンパしてもらって給料が増えたり、まだカナには遠慮が見える気がするんだよね。まぁ、こればかりは個人的な性質だから仕方ないと割り切るしかないのかな? 代わりに、美華と2人でいるときのカナは本当に自由で、自分を飾らずにいるのがよく分かる。どこかで話題になっていた「アニメでは見られないブラックなカナ」も今回初披露だったし、どうやら彼女にとって一番気が休まるのは、親友の美華の前のようだ。ま、これはこれで一つの解決かな。さ、無事に見終わったし、石見ロボに会うために原作でも買ってくるか。 

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 私の心のずっと奥の方を刺激し続けていた憎いあん畜生の名前が「石見ロボ」だったことが一番の事件な12話。作者自画像だったんかい! 勝手にワイプロボなんて名前で呼んでてごめん! ってことは、ひだまり荘の屋根の上にすんでいる緑色のあいつとか、「まほらば」のオープニングで踊り狂っていたあいつとか、そういうのと同じ類の物の怪だったわけですね! なるほどなぁ。エコポイント集めてるのかぁ。俄然、原作コミックが欲しくなってきました。あのロボットが描いてる漫画だったら面白いにちがいねぇ。

 とまぁ、ワイプとアイキャッチなんて本編に一切関係ないところに衝撃を受けるくらいなので、本編の方は何とも微妙な視聴感。前回までの「何となくローテンションなお話」は今回も引きずっており、フリマ会場で過去話で盛り上がったり、和気藹々と語らう風新の面子を見て疎外感を覚えるカナ。この子はなんでこんなにネガティブ思考なのだろうか。確かに祖母を亡くして間もないのだから精神的に弱くなっていても仕方ない部分はあるが、あんなにお気楽な風新のメンバーを見て、まだ疎外感を覚えるというのはどうにも納得いかない。それとも、世にあふれている他の長屋もののキャラクターが無神経すぎるだけなのだろうか……でも、いまさら「自分は風新の一員になれていない」なんて言ったら、他のメンバーが怒りそうだけどなぁ。

 そしてそんなカナの沈んだ気持ちを吹き飛ばしてくれるのは、名も告げずに野菜を売るだけ売っていったマリモ姉さん。色々と問題のある人だという前情報はあったわけだが、実際には問題があるとかいうレベルじゃない。せっかく運んできた野菜を全て投げ売り、道でたまたまぶつかった幼女をさも当然のように扱き使うという破天荒さ。カナは最終的にその自由な人柄にあこがれすら抱いていたようだが、普通の人間ならば初対面の時点であまり関わりたくないと思うだろう。カナが度の過ぎたお人好しであることが、奇跡的に今回の出会いにつながったわけだ。

 そして、「ヤシの実の歌」を「楽しい旅」と喩える彼女の奇妙な感性のおかげで、カナはようやく何かを吹っ切ることが出来たらしい。シナリオラインは支離滅裂なのでそのあたりの心情は追いにくいが、この期に及んで風新面子や美華ではなく、面識の無かった第三者に意識改革の役割を任せるあたりが、このアニメの不思議なところである。普通のドラマ作りなら、これまで培った友情や家族愛によってカナの悩みが解消するように持って行くと思うのだが……このままカナが吹っ切れてしまったら、風新の面々は彼女が悩んでいたことにすら気付かずに終わってしまう。それでいいのだろうか? そして、カナは「私はまだ旅の途中」と開き直ったわけだが、それってつまり「風新の営業所は自分が落ち着くべきところではない」ってことなんだろうか。それだと色々問題があるよなぁ。

 何とも釈然としないドラマの続くこの作品も、次回が最終回。一体どんな「オチ」を用意してくれるのだろうか。そして、ワイプロボ改め石見ロボは、最後にどんな金言を聞かせてくれるのだろうか。「コノ ダイコンヤクシャ メ」 

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 最終回だというのに、いつもより際立って「続いていく日常」を喚起させる第12話。この日常が、GAだ。

 今回はAパートが「ナミコさんの欠席」でBパートが「闇鍋パーティー」。闇鍋エピソードは原作では唯一2週にわたって描かれた珍しいエピソードなので、出来れば1話たっぷり使ってやってほしかったのだが、それをぎゅぎゅっと半分にまとめちゃうあたりが、この作品の罪作りなところ。ナミコさんの欠席エピソードだって、本当はもう少し情緒のある、少し切ない話だったと思うのだが。

 実際、これまで何度も愚痴ってきた「詰め込みすぎの脚本」は、今回セーブするどころかいつもに増して際立っている。キャストの演技は本当に苦しそうなくらいの早口になっているし、加えて画面の前と後ろで違うことをやって同時にしゃべったりもするので、原作を知らない視聴者は完全置き去りモード。見ているうちにだんだん「デジキャラット」のことを思い出し始めるくらいなので、やはりこれが桜井節ということなのだろう。うーむ、忙しい。なんだかナミコさんが休んでいたのはほんの数分程度の間だけだったぞ。

 とはいえ、この2本を最終回に持ってきたのにはそれなりの理由があり、GAの特徴である賑やかさ、色彩の面白さ、そして美術絡みの悪ふざけなどの要素が非常に伝わりやすいのが、作中でも最も長い闇鍋エピソードなのだ。Aパートの欠席ネタは、そんな度の過ぎた賑やかさと、メンバーが1人欠けたことでどこか雰囲気の違う彼女たちの様子がきれいに対比するようにセッティングされている。ノダたちの言葉を借りるなら、ナミコさんのありがたみがよく分かる配置ということだ。

 こうした構成の工夫の甲斐あって、ラストエピソードとなった闇鍋会は非常に気持ちの良いテンポで進む。ただでさえ短い尺なのに「面白い顔だなー」なんて原作中の小さな台詞も全て詰め込み、極限まで盛り上がる晩餐の様子が高密度で描かれる。まくし立てる台詞のラッシュも、全て最後の力尽きた静けさの存在がいや増すために。「悪のりは計画的に」というノダの名台詞と、丁寧に全てを平らげて手を合わせるキョージュの対比が映える。

 そして、ラストは一応オリジナルで締めており、今回出番の無かった美術部軍団には闇鍋絡みで意味深な引きを、そして1年生には続いていく日常を意識させるラストカットを。美術部連中の闇鍋については、原作中であーさんが思い出話としてちょっとだけ口にしており、是非とも今後見てみたいパートである。トモカネ(兄)が本気を出したら命に関わりそうな具材も平気で引っ張り出しそうだし。あぁ、そういえばAパートでもオリジナル要素としてトモカネ兄妹の絡みが(片方は意識がない状態で)臭わせてあり、何とも奇妙な感じがした。原作だと本当に一切絡まないからなー。

 そして1クールのシリーズを締めくくるラストは、本当になんでもないただの会話。結局この作品が何を一番描きたかったのか、非常に示唆的なシーン選択であろう。個人的にはキョージュが「みんながいいなら」と判断をゆだねている台詞が非常に印象的で、原作を読んでも分かるが、孤高に見えるキョージュが、実は一番友情と和を尊ぶ乙女心の持ち主だったりするのだ。さりげない台詞選びがなかなか素敵でした。

 エンディングは今回初披露の曲と、素猫。ちまっこいキャラクターが寄り集まって1つの絵を描き上げることで幕を下ろすというのも、また非常に示唆的なシーン。ところで、キョージュが持ってたはさみみたいなものは一体何だったんだろう。 

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 一体この作品はどこへ行きたいのか、だんだん分からなくなっていく第11話。残された希望は、今回も訳の分からないことを口走っているワイプロボだけですよ。「オエカキロボットニ ナリタイ」「ヨウヤク クリア デキソウ」……分からない。きっと深い意味があるに違いない。

 今回は季節柄涼しくなる時期なので、それに合わせて風邪っぴきのお話。突如訳の分からないことを口走って唐突に倒れるユーキ。そしてハイテンションの末に同じようにぶっ倒れるユメ。「立て続けにメンバーが風邪でダウンして……」っていう展開は色んな作品にあるけど、倒れた2人が同じ布団で寝るのはなかなか無いよな。常々この作品に濃厚なエロ要素などいらないとは言っているのだが……もう、確実にコトを済ませちゃってるあたりが怖い。そして、広橋ボイスで、しかもウィスパーで「じゃ、汗かく?」なんて言われたら、流石に頭がフットーしそうにもなる。だんだん、ユーキじゃなくてユメが諸悪の根源のような気もしてくる。

 そしてついに代理がダウン。ぐったりした代理の後ろ姿から宇宙人説まで思考がトバせるカナは流石だが、そんなおちゃらけた空気もこのあたりが最後。あとはカナが必死に代理に気を遣うも、その思いがどうも他のメンバーとかみ合わない。カナは自己主張をほとんどしないので黙ったままだったが、代理に何も言わずに配達に散っていく面々に、何かわだかまりを感じていたのは確かだ。そしてカナが倒れ、代理が隣で添い寝してくれるという一見大団円にみえるオチも、カナは「私は守られてばかり」と肩を落とすことでハッピーエンドにならない。前回も「私は1人です」と随分ネガティブな発言をしていたカナだが、何か決定的なところで他のメンバーとの間の一線が越えられないようだ。確かに家族でもないし、年齢もまちまちだし、理屈抜きで友情や愛情を成立させられる面子ではないのだが、視聴者としては未だにわだかまりが残っている関係性には、ストーリー上のリアル以上に何かもやもやしたものが残ってしまう。

 奇しくも似たようなことをやっていたのが、ちょっと前に放送していた「けいおん」だった。あちらも豊崎キャラが風邪を引いたり、喉を潰したり、萌え4コマ原作なのに友情にちょっとひびが入ってみたりと、今作との共通点が多い。微妙な律の態度に視聴者が何かもやもやしたのも同じだろう。しかし、「けいおん」の場合には律と澪は結局理屈抜きで仲を修復させており、「友達である」ことは前提条件だった。しかし、この作品の場合は、どうやら家族のような連帯感はまだ出来上がっていないということらしい。ラストまでにカナのうじうじした感情は消えてくれるのだろうか。

 どうも、初っぱなのイメージのおかげで単なる萌えギャグを期待している身としては、こういうストーリー展開は重い。制作陣はどういうゴールを用意して、このアニメをまとめてくれるんだろうか。 

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 「灰色の魔女」っていうとどうしても勝っても負けても駄目だって言う永遠の存在を思い出しちゃう第11話。すごく懐かしいが、今の若い子はご存じなのだろうか。

 今回のエピソードはAパートが「紙芝居作り」でBパートが「画材屋」。完全に別なシナリオなのだが、Aパートに美術部面子がきちゃったもんだから、もう誰が主人公グループなのかよく分からない状態になっている。やっぱりアニメになると美術部連中は映えるんだよなぁ。今回のエピソードではあーさんがそれほどはっちゃけなかったので大人しい印象だが、ぶちさんとの「似合うわね」「任せといて」の掛け合いなど、相変わらず熟年夫婦(当人達に言わせれば愛人だけど)のような空気が楽しい。他にも、いかにも美術漫画らしい紙芝居の中にみられる独特の風合いなんかはメリハリが効いていて眺めているだけでも何となく楽しい。ところで、キサラギは美術部で「トモカネ」って呼ばれてる人物が気にならないんだろうか。

 後半Bパートは画材屋をネタにした小ネタの詰め合わせといった体。例によって画面では分かりにくいネタ(ノダのノートとか)があったりして残念な部分はあるのだが、ごちゃごちゃした画材屋の店内のビジュアルが独特で、こちらも画面の賑々しさが目に楽しい。小道具類でわくわくするのは人類に共通する特性のようで、個人的には印鑑の並びが一番気になりましたね。「能登」やなんかはまだ分かるが、普通の印鑑の並びで「名塚」「生天目」ってレアな名字が並んでるとは思えないんだが……何の遊びなんだか。キャスト的には「内藤」とかいれてやれよ。ナバ関係ないじゃん。

 そして、エンディングアニメははついに中学時代に突入。絵を描きまくるキサラギ、スケッチに勤しむナミコさん、ファッション関係のデザインに興味があるらしいノダなんかはいかにもGAに進学してきそうだが、外で遊んだりゲームしたりのトモカネは、何をどう間違って芸術の道に進んでしまったのだろう。兄貴の影響なのか……でも、あの兄妹の関係性からすると兄の進学先は避けそうな気もするんだが。そしてキョージュは山と積んだ本を読破する毎日。日常生活が着物なのは最近判明した事実だったので知っていたが、どうやら登下校時の服装はセーラーだった模様。これは是非、原作本編で一度拝みたいものです。 

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 塩クッキーの花言葉が「永久の別れ」であるということを初めて知らされた第10話。カナは変な子だけど電波を受信するタイプだとは思ってなかったんだけど……もうなにがなにやら。どうも心配事となると歯止めのきかないタイプのよう。

 ユメの里帰りという幕開けの今回。構成としてはカナの夢想するユメとユーキの破局というシナリオが最後にあっさり早とちりだと判明するパターンで、まぁ、良くある展開。ただ、冒頭に誰1人としてユメの里帰りに驚かずにいることで、視聴者側はカナの夢想が完全に思い込みであることはすぐに分かる。普通の構成なら最後の最後まで「勘違いでした、チャンチャン」というオチの出現はなるべく隠すものだろうが、この作品の場合、むしろ勘違いして妙なところでテンパってしまうカナが見どころなので、早い時点で「本当は何一つ心配しなくていい出来事なんだけど」という空気は伝わるようになっている。

 個人的には、その後は「何でユーキが泣いてるのかなぁ」ということのオチを予測しながら見ていただけで、こういう見方って結構珍しいかもしれない。他のメンバーの「辛そうねぇ」とか「自業自得じゃない」などの台詞から次第に可能性が狭まっていき、何らかの病気、けがなんだろうという予測はついたのだが、正解は歯痛でした。まぁ、そりゃユメといっつも一緒にいるんだから、ちょっとでも油断したらそうなるわなぁ。本人は至って元気なのが不思議なくらいだよ。

 今回は終始テンパり状態のカナを見ているだけでも割と面白い回。前述の塩クッキーの花言葉なんて最たるものだし、朝食の席での浅知恵とも呼べないようなその場しのぎで窮地に追いやられるカナもいかにもアホの子らしい。ずっとキンキン叫んでた中の人は大変そうだった。ただ、今回は作画に妙な癖みたいなものがあって、デフォルメから素に戻るときや振り返りの中割りとか、何かひっかかる画面がちょいちょいあったのは気になった。あと、カナが(><)←こういう顔になると、どうしてもゆのっちにみえる。デフォルメっていうより、へちょ絵。

 最後の余った時間は美華との友情エピソード。良い話ではあるのだが、オデンジュースは流石に気持ち悪い。絶対、途中で「うわ、まずっ」ってなって残すタイプのトラップだと思う。2本もあったけど。そして最後のモノローグでカナは現状に満足していることを思うわけだが、「おばあちゃん、私は1人です」っていうのは、なんかものすごく寂しい響きだった。普通、こういうときは「1人じゃないです」っていうもんじゃないんだろうか。その辺割とクールな子なのかなぁ。 

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 殿先生があまりに男らしすぎて、いまいち宇佐見先生と外間先生の関係がすっきりしてるように見えない第10話。男らしいっつうか、少年探偵っぽい。

 今回はサブタイトルこそ物騒ではあるものの、原作から「献血」エピソードとその他諸々をぎゅっとまとめた、かなり散逸的な内容。それでも「夢」や「幸せ」といったテーマを下敷きにしているおかげか、何となくつながっているようにみえるのはなかなかの構成力。まぁ、どうひいき目に見てもとっちらかっているのは事実なんですけど。おかげで感想とか書くべきポイントがあまり見あたらない。今回出番が少なかった美術部コンビの熟年夫婦みたいな関係性が好きなんだけどなぁ。

 そうそう、あえて目を引いた点をピックアップするなら、やはりわずかながらも加えられたオリジナル要素。例えば冒頭の「描いてあそぼ」ではトモカネのいかにもありそうな趣味が聞けたし、バックで流れる「描いてあそぼ」のテーマがいかにもそれらしくて気になる(確か1話目から流れてたな)。これらの音源は全て歌唱集(サントラ)に収録されるのかな? オープニングとエンディングが全部同じ盤に入っているのはある意味親切ではあるけれども。

 あとはオリジナル要素は何故かちょっとだけ付け加えられたノダの鉛筆ネタくらいだけど、気になったのはちょいちょい出てくる賑やかなワイプ。ハニワ、素猫、ハケ、早苗ちゃん、画用紙など、色々と「らしい」形で画面の切り替えが行われる。「とっちらかった」印象が強いだけに、こういう細かいところでのサービスはありがたい。雰囲気作りという点でついでに書くと、DVDのCMも結構センスがいいと思うんだ。

 ……あんまり本編について書くことが無い。 

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 回を重ねるごとにだんだん書くことが無くなっていく気がする第9話。今期感想を書いてる作品の中でも屈指の平坦さなんだよなー。特に悪いってわけではないと思うのだが、誘致要因が薄いので決定的に面白いと言える回が見つけにくい。

 今回は、女の子が集まる作品では避けて通れない、ダイエットの話……と思いきや、序盤で代理の悩みは解決してしまい、カナも早々にダイエットなど忘れ、結局「初めての、犬」というタイトルの方が正しいような内容になっている。美佳には犬に対するトラウマ(過去に飼い犬を他人に譲り渡した)があるらしいのだが、ぶっちゃけ興味がない。むしろ家屋敷を売り払って落ちぶれた理由の方が気になります。最終的にトラウマを克服していたようだが、中身の分からないトラウマの話で雰囲気作られても……というのが素直な感想。どうも、この作品の「いい話」は上滑りしているようにしか見えない。

 ギャグやエロ(?)もあるにはあったのだが、はるかを途中で押し入れに封印してしまったのが今回の難点。「犬」+「幼女」という組み合わせから即座に「バター」という単語をはじき出すほどの変態が出撃出来なければ不完全燃焼は否めない。やっぱり理不尽なターゲットを狙うどぎつさもこの作品の売りなのだと再認識させられる事態であった。一番可愛かったのはカナの「バリアー!バリアー!」かなぁ。あれって全国どこでもどの世代でもやるもんなんですかね。

 個人的に感心したのは、冒頭でひなたが見せた物まね芸。正確には「ひなたが」というよりは「キタエリが」というべきで、豊崎声、水原声とあり得ないクオリティ。ひょっとしてそこだけ本人が声を入れたんじゃないかと思ったのだが……物まねだよね? 得意なのは知ってたけど、改めてすげぇ。中の人ネタでもうひとつ面白かったのは、カナが着ぐるみを着っぱなしで美佳に近付いてドン引きされるシーン。ちょっと前にもあいなまさん(の某キャラ)は着ぐるみで妹に駆け寄って逃げられてたなぁ、と。

 そうそう、一週休んで無事にワイプロボ復活。もう、なんて言ってるのかもよく分かりませんでした。 

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 あーさんは友達に恵まれているなぁ、としみじみ思う第9話。北風(西から)に協力して立ち向かってくれた三井さん、そして教室で突っ込みいれてた丸岡さん。丸岡さんが特にいいね! 声がね! しゅが!しゅが! 声が聞こえた瞬間に画面に張り付いて「もっかい出てこないかなぁ」って祈ってたのだが、どう考えてもモブでした。まぁ、仕事が続いているのはいいことです。

 中の人ネタはさておき、今回は原作の「風の日」のエピソードを中心に、完全オリジナルでイロドルンジャーの活躍を描く。風の日絡みのエピソードではあーさんと魚住の間の関係がぐっと「萌えアニメ」っぽくなる。5話で強めにフラグを立てた2人だったが、原作通りにここであーさんのややツンデレ気味の優しさが表れている。まぁ、あーさんの方が一方的に意識してるだけ、という風にも見て取れるのだが……膝蹴りがメインウェポンの女子とはつきあえるかなぁ。可愛いんだけどね。特に方言の「〜〜せんよ」が「〜〜えんよ」になるのが可愛いと思う。

 そして意外にクローズアップされていたのが、魚住と同じクラスにいるノダ姉。ちょうど最新号のキャラットではノダ姉がメインで絡むエピソードが描かれていたのでタイムリー。コミックス3巻までのエピソードでは本当に一瞬登場しただけだったのだが、ひょっとしたら原作でもここから少しずつ描かれていくのかもしれない。相変わらずキャスティングのおかげで(あまり良くない意味で)存在感があるのだが、どうやらノダ姉役の名塚雅絵さんはかもさんの実の姉ということらしい。過去には某ラジオでかもさんの実父が延々しゃべっていた回もあったり、どうやら名塚家は出たがり、というか物怖じしない一族であるようだ。まぁ、次女の佳織さんからしてずっと子役でならした人間だからね。面白いっちゃぁ面白い試みか。付き合いの長い桜井監督だからこそ出来る無茶ぶりだよな。

 そしてBパートは原作のたった1本の4コマからあり得ないふくらませ方をしたイロドルンジャーVSビッグおにわとり。おにわとりの声はあの松山鷹志(今回は松山タカシ名義)。桜井監督と彼、トモカネ役の沢城と並ぶと思い出すのは、「デジキャラット」1期のパヤパヤ。今回もおそらく彼のアドリブであろうと思われる訳の分からない台詞が散見され、オリジナルの一発キャラなのにおにわとり様がやたら濃い仕上がりになっていた。イロドルンジャーは原作では1度しか登場していないにもかかわらず、アニメではすでに3度目となる登場。それぞれに登場台詞が加わり、巨大ロボまで飛び出して勝手気ままな進化を遂げている。といっても、実際に1人1人がやってることは初登場時と全く一緒というのが、原作遵守でなかなか面白いところ。このくらいのお遊びなら雰囲気も壊れないからいいかな。あと、オリジナルと言えば懐から塩を取りだしたキョージュが歯ブラシを握っていたのも訳が分からなくて好き。

 回を増すごとに、その嵐のような詰め込み構成にも慣れてきて楽しめるようになってきたこの作品。原作にある高密度の情報をほぼ漏らさずに画に載せているだけでも結構な仕事であることに改めて気付かされる。キャストの皆さんも、あと少しだけど全力で駆け抜けて欲しいもんである。 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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