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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 おやっさんの職業、顔つきからしてもっといかつい商売だと思ってたのに、まさかの喫茶店経営に腰砕けの第4話。うむ、似合ってるような、そうでもないような……コーヒーについて蘊蓄を語るポーズが絵になるのは、ひとえに藤原啓治ボイスがずるいせいだ。

 今回、ようやく山内監督がコンテ業務から外れることになり、よく言えば見やすくすっきりした内容になっているが、悪く言えばその分味も素っ気もなくなった。3話までは楽しみに見ていただけに、担当するクリエイターでこれほどまでに変わるものかと再認識してちょっとがっかり。いや、ちょっと度が過ぎたファン意識なだけかもしれませんけど。原作が素直なんだろうね、あんまり引っかかるポイントが無いんだわ。

 とはいえ、今回はシナリオラインそのものにもちょっと「?」が飛び交う内容になっている。現時点で「夢魔」というのがなんなのかは未だはっきりしていない部分が多いのだが、そんな中でどんどんイレギュラーな事態が進行しており、ベースに何をおいていいのか分からない。

 具体的に言うと、今回の部長と夢魔の関係性は、どこまでがセーフで、どこからがイレギュラーなものであるのかがいまいちピンと来ないのである。夢路は1話で夢魔に追われていたが、彼の場合は「突然白昼夢(もしくは普通の夢)の中で襲撃される」という被害であり、現実世界への影響力は皆無だった。先週登場したみなととイチマの関係にしても、友情があったおかげでみなとちゃんは現実世界でもイチマのことを思って友達を作らずにいたようだが、イチマ自身が現実に干渉する力は持ち合わせていなかった。

 しかし、今回のクリスの場合、確実に現実世界にも侵攻している。二重人格となって一時的に「器」である肉体もコントロールしていたし、部長が携帯端末を2つもっていたことを考えると、文通のための携帯を用意するくらいの行動はとれたということだろう。そこまで出来るのだったら、既に半ば「現実に現れた」といってしまっていいのではなかろうか。もちろん、クリスは部長に対して害意があったわけではないことは描写されているので、夢路を襲ったジョン・ドゥや先週のイチマと違って部長を乗っ取らなかったことの説明は付くが、既に「器」を共有している状態ならば、無下に追い払うだけでなく、何か共存共栄の道を探るという選択肢もあったと思うのだが。

 つまり、一番分からなかったのは、部長が落ち込んでいるのを見ていきなりキレ始めた夢路のテンションということになる。確かに、初めての恋に胸を躍らせる乙女を裏切ったというのは許し難いことなのかもしれない。雨の中を呼び出して、彼女をびしょ濡れにさせていたことだって、腹立たしいと言えばそうだろう。しかし、それはクリスとて仕方なくやったことである。彼には部長と顔を合わせる手段が思いつかず、文通という不格好な方法でしか意思疎通が出来なかった。そのような状況において、部長の「器」を乗っ取らずにコミュニケーションを続けていたことは、これまで登場した夢魔と違い、クリスが友好的だったことを示す証拠ではなかったか。

 そう考えると、いくら何でも夢路の行動は短絡的だ。クリスを失って悲しむのは部長であるはずだし、夢路が真っ先に考えなければならないのは、「クリスを消し去ること」ではなく、「唯一デイドリームや夢魔の存在を知るものとして、クリスと部長の逢瀬の方法を考えること」だったはずである。それをせずにただ拳を振り回すだけというのは、いささか頭の悪い行動パターンだ。

 そして、そんな夢路の勢いに乗る形で、メリーも「夢喰い」を名乗っての夢魔討伐を決意してしまう。ま、あの状況なら夢路をボコボコにしていたクリスを悪者だと思うのは仕方ないが……それにしても、「自分が夢の世界に帰るための方法を探る」っていう第一目的を忘れてやしないか? 問答無用でぶっ飛ばしたら証拠も何もあったもんじゃないだろうに。「私を祓えるのか?」なんて意味深なことを言ってたクリスなんか、格好の情報提供者だったかもしれないのにな。

 という感じで、メイン2人の行動原理が無茶苦茶なので、今回はあまり楽しむことが出来ませんでした。バトルシーンにしても、やっぱり「メリーの武器は単なるパンチキックだけ」という決定的な「見栄えの悪さ」があまり解消されていないし、何かもう一工夫ほしいところである。画面で引きつけてある程度シナリオの齟齬を吹き飛ばせるような作品を期待したいものだ。いつまでも「メリーちゃんが可愛い」だけでは保ちませんぜ。

 それにしてもメリーちゃん、よくもまぁ、あの短時間で野球ゲームのスコアをあそこまで離されたもんだな……夢路は一体どんな難易度でプレイしてたんだろう。

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ミスドがコラボする日も近い気がする第3話。うぐぅのたいやき、シャナのメロンパン、メリーのドーナツ。やらない手はないだろう。

 3話になり、ようやく作品の流れの基本が見えてきたところのように見えるが、何と今回も山内監督コンテ回である。すげぇ気合いの入りよう。おかげでコンテが重いこと重いこと。こういうみっしりした演出回は疲れるけど視聴後の充実感が段違いなのでたまらんものがあります。

 先に断っておくと、シナリオライン自体は特に変わったこともなく。一応、メリーと夢路が共闘関係を結ぶための大切なファクターが描写される回である。2人の関係性を語る上では外せないエピソードとなっているが、例えばバトルが斬新だとか、びっくりするような展開が待ち受けているとか、そういうことはない。

 ただ1ついえるのは、充分ヒロインは可愛く描けているということだ。メリーは独特のコスチュームで活発に動くことでちゃきちゃきした魅力を遺憾なく発揮しており、独特の臍見せルックが躍動的な身体の動きを見せるのに効果的に機能している。また、それ以外のヒロイン勢でも、今回ゲストキャラ(?)として登場した幼女みなとのぽやっとした外面と、それと対照的に缶蹴りでみせた子供らしい元気の良さ、そして夢魔と対峙した時の屈託のない純朴さも伝わってくる。相対した夢魔の方も、大胆な表情の崩しでもってその悪辣さは伝わってくるのに、メリーに攻め立てられてほっぺをぎゅ〜っとされているときはどこか憎めない、子供っぽい小憎らしさが出ている。各々の作画の安定感はかなり高い。ラストシーンでは遠藤綾ボイスの新キャラも登場し、まだまだそっち方面の楽しみ方は期待できそうである。

 そして、それ以外に視聴のポイントとなっているのが、各シーンごとの癖のあるコンテワーク。やはり山内重保のコンテというのは「流れ」「繋ぎ」の演出ではなく、1枚絵を基調とした「見得」の構図が印象的だ。数えているわけではないので本当に印象論でしかないのだが、カット数は一般的なスタイルよりもかなり多くなっているのではなかろうか。その上でせせこましい印象ではなく、むしろどっしりと重たい印象になっているというのが、この人の見せるアングルや距離感の妙である。

 試しに例を出してみると、冒頭の夢路と勇魚の会話のシーンなんかはいきなり分かりやすい。遠望やアップなど、様々な角度から2人の会話の流れを繋いでいき、その中にはあまり関係のない風景のアップ、夢路の顔を追うカット、二人の足下を写すカットなどが連なるのだが、奇妙なことに、最後の最後に至るギリギリまで、勇魚の顔は画面に出てこない。首から下だけのカットなどで繋がれており、「何故か見えない」勇魚の顔が気になって、視聴者はやきもきしてしまう。最後の最後、「立派だと思うよ」という勇魚が夢路に向けて評価をする段にいたって、ようやく彼女の顔が大写しになる。このことによって、勇魚の気持ちがどこにあるのか、というのが視聴者に最大限の効率でもって伝わるようになっている。

 他にも、切れかけた電球のフィラメントが大写しになるカット、公園で遊ぶ子供達を、大写しになった端の手すり越しに見るカットなど、画面の遠近を大胆に崩して奥行きを見せる描写も面白い。メリーがデイドリームに飛び込んでくるシーンでは、落下するメリーと一緒に桜の花びらが一枚だけ画面に迫り、画面を多い隠すほどに寄るカットもある。ここでも、華麗に飛び降りたメリーの「上から下」という動きの迫力を、近接する花びらで見せる効果がある。

 画面の含意でいうと、ドーナツとそれに見立てた雲のリンクも面白い。最初に、夢路と勇魚の会話が終わり、メリーが鉄塔の上で思いを馳せるカットに繋ぐ場面では、2つにちぎれてばらばらになった雲の切れ端が見える。これはシンプルに、夢路とメリーがばらばらになっていることを表すもの。そして、みなとにドーナツを分けてもらったシーンでも同じような雲が見える。こちらは「みなとにドーナツをちぎって分けてもらった」こととの対比。そして、戦い終わって最後の夕空に浮かぶ雲も、まだちぎれたままになっているのだが、その形が最初とは変わっており、寄りそうようにして繋がりそうな形になっているのである。こういう間接的な部分にちゃんと意味を乗せてくるコンテは好みです。

 ただまぁ、その分バトルシーンなどの動きを期待するシーンでは重さが「テンポの悪さ」に繋がりかねないのは懸念材料だろうか。今回も「謎のこけし落とし」というよく分からない技を使う夢魔を相手に、そこまで劇的な大立ち回りもなく、割と淡泊なバトルとなっております。ほっぺぎゅーから最後のビンタに繋ぐ部分の達成感はあるのだが、そこまでの見せ方は賛否両論出そうな出来ですね。ま、これってメリーっていうキャラクター自体が、派手な必殺技のない「単なる凶暴な女の子」であり、見せる要素が少ないことが原因になってる気もするんだけどさ。

 最後は当然、中の人の話。今回はゲストキャラ2人の存在感が半端無い。幼女みなと役は、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いとなった日高里菜。こうして単発キャラで聞くと、彼女に独特のちょっと掠れた声音の特徴がよく分かる。現在「STAR DRIVER」でやっているミズノあたりと音域は同じで、まだ「演じ分け」というのが完璧とは言わないが、きちんと役の呼吸に合わせた差異が意識されているのは伝わってくる。今後が楽しみな良い声です。そして、そんなみなとを籠絡しようとする夢魔・イチマ役には、前の番組「禁書目録」からはみ出して来ちゃったかのような井口裕香。ゆかちの悪者ボイスはなかなか聞く機会がなかっただけに、不覚にも笑っちまうくらい楽しかったです。ぼちぼち紋切り型のロリっ子だけでなく、イロモノ系でも見せていくチャンスが欲しいですね。中の人のことを考えりゃ、もっとテンション芸で見せる幅は広いはずなんだから。これで次の番組「みつどもえ」でもしゃべれば奇跡のゆかち三連射が達成出来るところだったのだが、残念ながらしゃべりませんでした。そう考えるとナチュラルに4番組連鎖とか達成してた豊崎は化け物だな。

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 緊張感が持続、第2話。作画演出アニメだから2話で崩れるかな、と思いきや、2話続けての監督コンテ、作画にはちゃんと総作監の藤井さんもついており、1話と同レベルの品質が維持されていました。結構気合い入ってんのかな。

 今回描かれたファクターは大きく2つ。1つ目は、作中メインヒロインと主人公の関係。メリーは一度は橘家のやっかいになり、ドーナツの魔力でもって餌付けされかけるが、やはり自分の理念は曲げることはせず、一人静かに旅路へと出て行ってしまった。親父さんがむやみに渋いおかげで出立のシーンなんかもやけに決まっている。素直に橘家の団欒に溶け込み、憧れのまなざしを向けるメリーの態度もごく自然に描かれていたため、この旅立ちが一際印象的だ。画の遠近を大胆にあしらった1枚絵のごときコンテがそこかしこに散見され(例えば食事中の親父さんをバックにメリーのスプーンの柄を手前に置いた画面など)、大きな物語の1ピースとしての「一時の別れ」を演出している。きれいな画だ。

 ただ、画面には色々と感心出来るものの、シナリオラインについてはちょっと弱い部分もある。結局ヒロインのメリーに記憶がないというのが難点で、彼女のいう「たくさんの帰りたいという気持ち」だけが、彼女の原動力となっていることは分かる。分かるのだが、彼女の生い立ちはそれ以外全てが謎に包まれており、単に「帰りたい」と言われても、そこに共感して見ることは困難だ。まだ世界設定すら完全に把握仕切れていないような状態で、さらに謎を含んだキャラクターの心情は実に追いにくい。決意を秘めて橘家を後にする姿は絵になっているとはいえ、楽しそうだったベランダでの表情を見ていると「別にもうちょっとゆっくりしていってもいいのに……」と思ってしまう。シナリオ上どうしようもない部分ではあるのだが、ちょっと勿体ない。

 で、もう1つ今回描かれていたファクターが、よく分からないけどとにかく夢路たちのクラスメイトであるところの、看護婦志望の子と夢魔の関係性。ユミと呼ばれる「夢を見付けた少女」と、それに興味を持って友好的に彼女を応援するセリオという夢魔。その関係性は、出会った夢のフィールドを象徴するひらひらと舞う花びらに彩られ、断片的なカットからでも十全に伝わってくる部分。それだけに、荒涼とした「他の夢」に巻き込まれ、セリオが消滅してしまったことの衝撃が大きい。視聴者側からはセリオがどんな奴で、ユミという少女が誰なのかすらよく分からないはずなのに、セリオを失ってしまったユミの変容が本当に心を痛める。短いカットながら、「夢魔の本質」を見せる上ではなかなか見事な構成だった。大量の罠や鎖に巻き込まれていく「悪夢」のシーンも、実に印象的で見応えがある。こういうどこか現実離れをした画を作らせると、やはり山内演出は面白い。

 このくらいのレベルで毎週進行してくれると、割と無難な画面が多い今期の中ではいい刺激になりそうな気がします。期待。

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  今回の主役が夏目だったことに気付く特別編2本目。乃莉なずななんかよりも夏目の方がよっぽどひだまりメンバーっぽいわ。

 1本目は帰省のお話。見ていての感想は、ただひたすらに「あー、こんな娘が欲しいわー」という1点のみ。一人娘がゆのって、本当に良い家庭だよなぁ。お父さんがベタ惚れなのもよく分かるし、それを見てるお母さんの視線も優しい。お父さんの仕事は多分普通のサラリーマンなんだろうけど、割と若々しいのにちゃんと持ち家があって、娘を私立の高校に通わせてるんだからそれなりの甲斐性もあるんだろう(まぁ、ゆのが高校2年生なんだから若く見積もっても30代半ばなわけだが)。こういう家庭でのんびり愛されて育ったからこそのゆのであるな。近所のおばちゃんからは「見るたびに綺麗になって」と言われており、視聴者からすると「いや、わからねぇよ」と言いたいところだが、試しに2期1話(受験の話)を見ると、確かに今よりちょっと幼い感じがする……気がする。こうして娘は育っていくのですよ。泣け。手料理の肉じゃがを食ってむせび泣け、父親よ。

 そう言えば、確かアニメ設定ではゆのの出身は山梨県のはずなのだが、随分移動に労力を使っていたみたいだった。首都圏の交通網はよくわからんのだが、山梨に移動しようとすると下手に新幹線で移動するよりよっぽど時間がかかるというのは本当なんだろうか。それとも、単にひだまり荘があまりアクセスの良くないところにあるのか。前回の夏目エピソードからすると後者かな? そう考えると、わざわざ関門海峡を越えてやってきた宮子のパワーってやっぱり凄いな。

 そして、ゆの家の名物と言えば、超天才ニャンコのニャン太であろう。でかい、ブサい、賢いと三拍子揃ったふてぶてしい同居人だが、ちょっと家を空けたくらいではゆののことは忘れていないようだ。私は、過去に1年近く実家を離れていたら飼い猫にちょっと警戒されて落ち込んだ経験があります。おかげで最近はこまめに帰って御機嫌を伺うよう、注意するようになりました。ただ、確か幼少期のゆのがニャン太にしがみついていたエピソードがあった気がするのだが、昔からずっとゆの家にいるとすると、ニャン太ももういいお歳であろう。せいぜい長生きして欲しいものだ。

 2本目は、一転してにぎやかなひだまり荘に戻ってのバベキュなエピソード。何でも用意出来るひだまり荘の設備も大したもんだが、思い立ってすぐに行動出来るメンバーの付き合いの良さもかなりのもの。普通、暑苦しい夏休みの炎天下で飯を食おうって言ってもいやがる人間がいそうなもんだけど。気付けば買い出しや調理など、ちゃんと役割分担が出来ているのも阿吽の呼吸。このあたりは流石だ。メンバーによって干物やマシュマロなど、好みの食材は別れているが、基本的に肉にがっつく人間は1人しかいないのであまり喧嘩にならないのも安心。それどころかイレギュラーな追加メンバーが2人も増えても許容出来るだけの受け皿もあるのだ。一体何人分の食材を用意したんだろうか。

 そう、実を言うと今回のメインは、冒頭に書いたように乱入したイレギュラーメンバーの方だ。他の友達との勉強会の帰りに立ち寄った夏目は、3年目の夏休みにして、初めて沙英と同じ釜の飯を食い、一緒に写真をとり、あげくメールアドレスの交換にも成功した。もう、ひだまり3期で最大の事件と言ってもいい事態である。ホントに良かったよ……原作の方でもまだ3年生の進路は決まっていないが、このまま離ればなれになってしまうんだろうか。気になるなぁ。

 そして、もう1人の追加面子である吉野屋先生は、いつも通りに何となく参加して校長に怒られただけだが、個人的には中の人のせいでものを食べてるシーンがものすごく幸せそう。アスミスが「まつきさんは餌を与えておけば大人しくなる」と言っていたが、こんな30過ぎの独身女性で大丈夫なんだろうか。あ、いや、吉野屋先生の話ですよ。立て続けに「スタドラ」と感想を書いたら、今期はやたら30代独身女性教師がアツいシーズンになってしまった。ついでだからこの勢いで「とらドラ!」でも見直そうかしら。

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  久し振りなのに全然久し振り感が無い特別編その1。終わったのは夏だけど、そこからラジオもやってたしねー。この「すぐ隣にずっといる」感じがまさにひだまり。特別編といっても、せいぜいオープニングが差し替わった程度であとは本当にいつも通りに。この絶対的安心感といったら。

 Aパートは新入生組も交えてのファミレス話。なんか、この6人が「女子高生らしいこと」をやっているのを初めて見た気もする。そして、たかだかファミレスでこの盛り上がりようは一体何なのだろうか。一応やまぶき高校って首都圏にある設定だった気がするんだが(埼玉だっけ?)……ま、学校回りは割と田舎っぽいイメージだし、ファミレスで大盛り上がりしたり……するかぁ? そういう意味では、本当に現代女子高生らしくないとも言える。

 しかし、ファミレスってのがなんかよく分からないワクワク感があるのもまた事実。特に普段自炊がメインのひだまり荘メンバーからすると、ちょっと値の張る外食っていうだけでもお祭りムードになるのも仕方ないだろうか。子供のようにはしゃぐゆのと1年生コンビ、純粋に食い物の質で浮かれるヒロ。そういえば宮子は今回あまり値段のことについては文句を言ってなかったな。コストパフォーマンスは悪いはずだから、普段の彼女なら抵抗しそうなものだが……そんなにドリンクバーを制覇したかったんだろうか。

 そして、一番の驚きはなんと言っても大家さん。年齢不詳の彼女だが、まさかファミレスのオープニングスタッフに混じることになろうとは。普段の姿を知っているだけに、違和感バリバリだ。しかもあの格好をしても別に恥ずかしがるでもなく、店子たちと普通に接しているのもなんだか意外。本当に図太い人だな。そういや、オープニングスタッフって普段よりも時給がいいはずだから……流石やで。ユニフォーム姿の大家さんの乳が意外とでかいのは新発見。あと、宮子相手にだけライスの盛りを増やしてくれたり、結構生徒達のことを気遣ってくれているのもいいとこですね。

 Bパートは念願の一本。単行本特別編である「夏目ができるまで」が完全映像化。サブタイトル画面もコミックスの挿絵そのまんまだ。アニメ化されたエピソードとしては断トツで古い時代の話で、ほとんどが夏目視点という非常にイレギュラーな構成である。そして、夏目が無闇に可愛らしいので困ってしまう。デレ多めのツンデレキャラとしては、夏目はものすごく絶妙なポジショニングを維持してますよね。

 入学式初日の不安な様子をモノトーンの映像で上手いこと表現しており、そこに現れた沙英の存在感の大きさと、膨れあがった存在感に反比例する形で生まれてしまったツンデレ要素の権限のタイミングが実に良い。冷静に考えると、ツンになる事件としてはなんだかよく分からない嫉妬の方向性なのだが、それだけに夏目の不器用さが実に痛々しく、それだけに愛らしくもあるのです。きっとこのまま卒業まですれ違うんだろうなぁ……不憫な子。ファミレスパートのよく分からない突っかかり方とかも、ほんとに小憎らしいしね。あ、でも正月エピソードとかでは幸せそうだったから、案外些細なことから埋め合わせは効くのかも。そういう意味では幸せな子。

 それにしても、原作を読んでた時にも思ったんだけど、やっぱり「私は夏目」って自己紹介したのに、そのレスが「私は沙英」っていうのはおかしいよね。初対面なんだから名字で名乗れよ。ま、ひだまりキャラが自己紹介をするたびに思うことなんだけどさ。もういっそ名字は「新谷」だと思ってしまおうか。

 久し振りにアニメを見ると、やっぱり3期は2期までの癖の強さが弱まっているのは事実。ただ、その上でやっぱりひだまりはシャフト作品以外の何物でもないということも再確認。今期は癖の弱い「それ町」だけなので、こういう「きっちりシャフト」な演出方向を見ると、「これはこれで落ち着くなぁ」という自分の病状の深刻さが分かってちょっとショックだ。でも、今更「本当に普通のひだまり」とか見たいとは思わないしなぁ。このまんま行きましょう。

 ウメスが「またきてねー」って言ってたし、きっと「また」あるんだろうと思いたいね。

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 特に変わったこともなく、みんなで過ごす1日が幕を閉じる最終話。何事も無く、ゆののバスタイムで1日が終わり、作品も終わる。この感じがひだまりなんだなぁ。 みつを。

 というわけで、無事に最終回と相成った今回。ただ、流石にほんとに何も無いエピソードでは終わりにふさわしくないということで、以前から仕込んでいたトマトの伏線を回収し、完全オリジナルエピソードでひとまずの幕引きを行っている。時系列のことを考えるとあまり季節を進ませるわけにもいかないし、かといって祝日や行事などの目立つ日付を使ってしまうと原作との齟齬が生じてしまうかもしれない。ということで、トマトを使ったちょっとした「ハレの日」をアニメオリジナルで作り出したわけだ。キャストですらぎくしゃくしていたくらいに「新入り」というファクターが注目された今作だけに、6人がひだまり荘全体を使って1つの作業を完成させていくというメインプロットは、実に分かりやすい構成である。女の子がたくさん集まってやりたいことは何かと問われれば、やはり真っ先に出てくるのは「美味しいものを食べる」ことなのだろう。

 今回はそうしたプロットの進行のために「各人の役割」を演じるパートが多く、特に腹を抱えて笑うようなシーンは用意されていない(個人的にはアバンの吉野屋先生の家に何故かWiiがあったのが一番気になった)。宮子の一人ギャグやヒロ沙英夫婦ののろけなんかは笑いどころとして用意されていたのかもしれないが、1年生コンビなんかは単にまったりしていただけで、特に面白い点も無い。何かネタを仕込んでくるかと思っていた大家さんですら、特に何もせずに和気藹々と空気を共有しただけである。普通のアニメならばこんなことは起こりえないはずなのだが(サザエさんでももう少し起伏はあるだろう)、これで成立してしまうのがひだまりの凄いところ。これまで2期以上もかけてひたすら積み重ねてきた「ひだまり荘の日常」は、トマトを収穫してちょっとしたパーティーを開くだけでも、1つのエピソードとして見られるようになってしまうのだ。このスタイルは凄い。

 一応最後にゆのが星を見上げたところで「ほしみっつ」としての締めも完了し(まぁ、タイトルからすると☆☆☆と「リストランテひだまり」をかけている意味合いの方が強そうだが)、無事にこの3期も閉幕。単に「おしまい」で閉じられた物語だけに、これは普通に……ありそうだな、4期。ただ、現時点で原作のストックはほぼゼロですのでね。しばらくのあいだは、アスミスのラジオでも聞いて待つことにしましょう。 

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 乃莉の家のスクリーンセーバーがちょっと欲しい気がする第11話。シンプルな動きだったけど、あれ、どこに行ったらもらえるんだろう。

 今回は久し振りの現在過去構成。現在のエピソードは、乃莉の部屋のパソコンのお話。このご時世にひだまり荘の文明の停滞っぷりはすさまじいものがあるが(沙英の原稿が手書きってのはすごい)、パソコン1つ動かすのにあそこまでの大騒動になるとは。まぁ、確かに世紀の変わり目くらいの時期の初心者ってあんなもんだったけど……今時パソコン全然さわれない高校生って、どれくらいいるもんなんでしょうね。乃莉はネットはもちろんのこと、CGツールやweb電話にいたるまで、それなりに活用している模様。確かにあれだけ興味の無かった集団に突然やってきたらヒーローに見えるのかもしれない。まぁ、実際の中の人でも乃莉の中の人がツイッターやらネトゲやら、1番使いこなせそうではあるな(ネット最古参は宮子の中の人だろうが)。

 他には乃莉っぺの関西弁とか、絵描きに憧れを抱くなずなとか、そのあたりの1年生の普段見られない姿が見どころかしらね。まだコミカライズされてない部分なので、オリジナルみたいな気分で見られたパートでした。そういや、ゆのっちはパソコン「落とす」のは知らないのにあっちの「落とす」は知ってたのね。なんか妙な語彙知識だなぁ。

 Bパートは冬の別れの話。製作品と校長の部屋に富士山があったのは、何かの自虐ネタとかでしょうか。まぁ、そうした展示物の数々は原作では全て描かれたわけではないので、なかなか面白い部分ではありました。そして一応この作品では影の薄い「ゆの達の2つ上の学年」にスポットが当たる話という意味もあり、再登場願った有沢先輩はもちろん、校内放送では久し振りに出番(声だけだけど)の藤堂先輩が頑張ってしゃべってます。彼女もどこかに進学決まったんでしょうかねぇ。あぁ、あとサブキャラといえば、今回初めて名前が判明した謎の先生(皆口先生)も台詞が1つだけありました。彼女は何者なんでしょうか。

 ラストのmarbleの楽曲ともすんなり合わさる春と桜のエピソード。関西は1週遅いのでちょっとズレたが、卒業シーズンという放送時期と合わせた心憎い一本。そして次回は最終回。タイトルからすると、ずっと引っ張ってきたオリジナル要素のトマトで何かしでかすんでしょうかね。 

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 ウメェェス! どこにいってやがった! と、文句の1つも言いたくなる第10話。まぁ、コミックス作業で忙しくてアフレコどころじゃなかったと、そういうことにしておきましょうかねぇ。マルチタレントも楽じゃないぜ。

 今回はゆのがひだまり荘の各部屋を訪ね歩く一週間。全部の部屋が埋まったからこそ出来るエピソードであるが、同じ間取り、同じ設備のはずの部屋を、こうもきれいに属性分け出来るもんか、という個性が見えてなかなか面白い。

 初日は宮子。彼女の部屋は何回か入ったこともある(特に1期ではクライマックスのネタの1つとして使われた場所でもある)が、今の時点では内装などは取り立てておかしな部分もない。敢えて特徴を挙げるとするなら、隣室の洗濯物をパクってきやすいところくらいだろうか。いかに親友とはいえ、やっぱり洗濯物を勝手に持ってこられるのは嫌だろうが……宮子が何もしなかったら、ゆのっちはしばらくのあいだ何を着て過ごすつもりだったんだろうか……

 2日目はヒロ。彼女の部屋も食堂替わりに使われているのですっかりお馴染みで、普段は全員で囲んでいるテーブルなども見慣れたロケーション。未だ色気づいていない娘に化粧品を勧める母親のような存在感は流石だが、朝は苦手で髪の毛3万倍。そういや今期はあんまりにょろにょろと動くシーンがないけど、その分(?)大盛りになっております。あんだけ朝が弱くて、よく母親替わりをやっていられるもんだ。

 3日目は乃莉。彼女の最大の特徴はやはりパソコン機材。そのためか、部屋の内装もいくらかモダンな仕上がりで、システムチェアのような小洒落た椅子など、地べたに座るのじゃなくて目線がデスクの高さになるレイアウトが特徴だ。ベッドの中で顔を見合わせるカットで2人の目線に合わせて画面が90度傾く場面があったが、わざわざ添い寝の雰囲気を強調するあたり、なかなか心得た演出である。

 4日目はなずな氏。正直、住人の中では一番特徴の薄いなずなだが、ゆのとは一番性質が近いのか、終始ほわほわしたムードで会話が進む。ゆのが先輩面出来る貴重な部屋として、今後も重宝するような、そうでもないような。ゆのは数学もあまり成績が良くなかった気がするのだが……流石に1年生の内容なら教えられるのか。

 5日目は沙英。こうして前部屋を巡ってみると、壁際にソファーをおいた沙英の部屋の間取りはかなり特徴的であることが分かる。スペシャルゲストに知花が(声だけ)登場したが、彼女の部屋の場合は、夜を徹して仕事を行う沙英のあまりのお父さんっぷりが格好いい。ほんとに忙しいんだろうなぁ。今時の高校生で原稿手書きってのが理由な気がするんだけど。それなりに稼いでるだろうし、PCくらい買おうよ。

 6日目は吉野屋先生(?)。ほんと、この人は迷惑だ。珍しく生徒を叱るシーンがあったわけだが、確かに理不尽ではあったな。それでも、その後の対応のさらなる理不尽さのおかげで霞んで見えるのは人徳といえるかもしれない。そんな彼女は未だに実家暮らしです。

 そして、ゴールとなるのは大家さん。実をいうと、今回は大家さんの家が初登場。エラいしっかりした一戸建てで、近くには「正の湯」の煙突も見えるのでひだまり荘からそんなに遠くではないのかな。どういう生活してるんだろう。鍵を探すだけで一苦労だが、やっぱり捜し物の時の定番イベントはマンガの発掘ですよね。書物や段ボールを積み上げた汚い和室に転がる大家さんは、中の人と製作会社繋がりで神原駿河にも見えました。沢城ネタをもう1つ出しておくと、ゆのが鍵を落としたシーンから大家さんに相談するつなぎで、真実→大家さんと声がガラリと変わる2役は流石の一言。音域広いなー。

 この作品にしては珍しくクルクルと場面の変わる賑やかなエピソード。もちろん単に背景がちょっと変わるだけなので作画の手間という意味では大した労力ではないのだが、それでも最後の入浴シーンのゆのが言っていたように、「何となく違うひだまり荘」が見られて興味深いエピソードではあった。そういや、今回校長先生が出てなかったな。3期に入って欠席は初か? 

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 なんか微妙にオープニングが豪華になってた第9話。最初見た時は気のせいかと思ったんだが、改めて見ると本当に微妙なところに手が加えられてる。3話で変更になった時点で完成かと思ってたんだけど……まだ手直ししたんかな。まぁ、2期OPは毎話入れ替わってたわけで、今期みたいに同じものばかり使ってたら我慢できなくなったのかもしれません。最終話前にもう1回ぐらい変えてくるかもなー。

 で、今回はAパートが完全オリジナルというちょっとしたサプライズ展開。これまでもオリジナルエピソードは何回か放送されているわけだが、アニメでオリジナルキャラクターが作られたのは久し振り。2期でも一応直居さんとか「新キャラ」はいたのだが、ここまでがっつり物語に絡む重要なキャラクターが誕生したのは知花以来ではなかろうか。実は最近仲間内で「2年前のひだまり荘は経営的に大丈夫だったんだろうか」みたいな話が出て、「みさと先輩がいたから最低3人、乃莉達が入居した時に大家さんが『全部埋まるのは久し振り』って言ってたから6人はいなかったので、入居者は3〜5人の間です」みたいなことを言ったのだが、実際には4人いたことがこれで判明したわけだ。最後の1人の名前はリリ先輩(CV・白石涼子)。やっぱり片方がぶっ飛んだ人(みさと)だと、もう1人は常識人になるんだね。とはいえ、やんちゃアパートの住人だからどこかおかしいのは間違いないと思うんだけど。今後リリ先輩についてもう少し掘り下げられる時があるんだろうか。そして、みさと先輩の武勇伝はどこまで増えるんだろうか。謎の「女子トイレを2週間使えなくした」卒業製作の話とかも気になるんだけど。

 で、そんな新キャラをわざわざ投入させてやったエピソードはというと、特に事件が起こるわけでもなく、単に沙英とヒロがいちゃいちゃしている話。むぅ、流石ひだまり。沙英の奨励賞の受賞は高校1年の時だったようだが、そこから1年足らずで雑誌連載にこぎ着けてるんだから、橘文先生の才能は相当なものだろう。そりゃ夏目だって惚れる。そして、それを見ているみさと先輩もどうやらなかなかの才人であるらしい。天然タイプの天才という意味では宮子に近いキャラクターだが、どこか俗っぽいようなところもあって、何とも不思議な空気を持っている。冒頭のリリとの会話なんか、いかにもひだまり荘っぽいのがなんか良いな。小清水フリーダムの良い使い方です。

 そうそう、後は「ヒロは春に引っ越していた」という事実も判明。そうか、なんで203があんな状態になっていたのか不思議でしょうがなかったのだが、もともとヒロはあそこに住んでいたのか(2期で言ってたっけ?)。わざわざ沙英の隣が空いたからって引っ越してくるとは、どこまでいちゃつけば気が済むんだ。でもさぁ、引っ越すんなら103も空いてたわけじゃない。直前まで知ってる人(リリ)が居た部屋より、しばらく空き部屋だった103に引っ越す方が気分的に楽じゃないかなぁ。それとも大家さんが空き部屋の修繕を怠っていたんだろうか。なんか妙なエピソードであった。

 Bパートは、確かまだコミックスになってない話。Aパートの割を食って時間も短く、単にゆのが不幸なだけのお話でした。特に描くこともないけど、ゆののお友達の女子2人が何か気になった(髪の色とかさ)。キャスティングも見たことない名前だったし、一体誰だったんだろう。

 今回はゆのがお風呂に入らなかった分、Aパート終わりでヒロの入浴シーンが。やはり、ゆのに比べると少しだけふんわりボディなのでした。ほんと、ひだまり荘は風呂場が贅沢である。 

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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
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