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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 祝(?)・第2期決定、最終話。……いや、曲がりなりにも楽しんでいた身としては2期おめでとうと素直に言ってあげたいところではあるのだが……これ、2期やるようなアニメか?

 というわけで一旦区切りの最終話。ハッコンにも手出しできないような最強の敵キャラが出てくるところで閉幕。ただ、他のなろうと違ってハッコンってば世界最強でもチート術師でも知識マウントでもない単なる自販機なので、「まぁ、別に太刀打ちできない強敵なんてなんぼでもおるやろな」というので特に節目って感じでもない。特に今回の絶望ラストバトルで改めて提示された事実として、これまでなんとなくハッコンのおかげでミッションをコンプしてきた「愚者の奇行団」が別に強い連中ではないってのがある。いや、弓使いとかはそこそこの手練れなのかもしれないが、今回殺された(!?)ヒュールミなんて単なる研究者だから戦闘能力はほぼゼロじゃん。そんな連中が冥府の王にボコられて命を奪われるのも当然の展開なのよ。むしろここまでよくこんだけ無防備でやってきたよな。この設定のままで、更なる強敵と立ち向かう展開……あるのかなぁ。

 「じゃぁ、ハッコンたちの成長はどこで示せばいいのか」という話で、これまでハッコンの内部ではがっつりパラメーターの上昇は示されていたし、最大の見せ場である「変な自販機」設定で新たな商品が登場すればそれがダイレクトに成長要素につながっていた。というか、そんなふうに見えていた。冷静に考えると、ハッコンが自販機のバリエーションを増やしたのって冒険の序盤の方だったので、そこから先はステータスアップが著しいわけじゃないんだよな。ピンチになると内部パラメーター上げて凌いでたので、その辺りは一応蓄積された成長要素なのだろうが……やっぱり視聴者目線だと「次はどんな商品が出てくるんだァ!?」という方が焦点になるので、そっちで成長要素が出ないとちょい寂しい。というかこの作品である意味がない。

 最終回は「ガソリンスタンドのやつ」と「AED」という自販機と呼ぶにはギリギリのラインで追加要素を見せ、お外に出ないアニメオタクにも分かりやすくAEDの使い方を教えてくれる教養番組みたいになった。でもまぁ、今回見せた最大の成長要素って、やっぱりラッミスとの絆パワーの強さの方だよね。冷静に立ち返って考えると、結局今作における最大のチートって「特に理由もないラッミスの怪力」なのよ。人智を超えた筋力を持つヒロインがその拳1つで突き進む、史上最大の脳筋ファンタジーなのよ。最終回となる今回は単なる徒手空拳でラスボス格の相手の手を叩き折り、形の上ではそれによって相手を退場させることにも成功している。そして「このアニメっぽい要素」をなんとか出さねばならないってんで、ハッコンを自在に操り、腕っぷしだけで自販機を投げつけるというとんでもねぇコンビ技で真価を示す。最後の最後でスーパー物理になるヒロイン、むしろ推せる。世の中にはトンファー神拳や自転車殺法など意味のわからないものを武器として使いこなす技があるが、ここに至ってラッミスが「自販機殺人拳」を編み出したというのが一番の大ネタなのかもしれない。

 「大抵の生物は自販機を投げつけられたら死ぬ」。これが真理よ。

 

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 自動販売機オブ・ザ・デッド、第11話。まぁ、あっちは自販機を使わずにコンビニからビールを調達してたけども……ホームセンターがゾンビに強いのは有名だが、自動販売機でも案外戦える。

 前半戦はただひたすラッミスを愛でるパート。怖いものが苦手という属性があったようで、怪力&えちえち衣装の女の子が子供のように震え上がっている様子は単に可愛い。「ちっちゃい頃からそういうのがダメ」ってことは、当然この世界も幽霊話や怪談の類は現実と同じように存在しているということだろう。ただ、正直言うと設定としてわかんない部分が2つある。1つは、「屍炎魔」みたいな実際に死体が動く現象がそこかしこに観測できるこの世界観において、果たしてお化けは怖いのかという点。我々現実の人間が怪奇現象を怖がるのは「それがなんでだか分からない」から怖いわけで、もし死んだ人間がちゃんと理屈をつけて復活した上でお話ししたいと言ってきたら、多分それは怖くはないだろう。あり得ないことが起こっているという状態そのものが怖いだけなのである。

 そう考えると、「お化けも怪物も、魔法も全部普通にある」というこの世界において、お化けの類だけを特別怖がる必要ってないと思うんだよね。多分人間に害をなす存在ではあるだろうから怖がること自体は別にいいのだけど、それってはっきりとその存在を認識できた上で「こちら側の安全を脅かすから怖い」だけであって、現実で言うなら熊とか狼とか、もしくは台風とか洪水と同じような「怖さ」ということになる。だとすればラッミスみたいに「怪談話だけは無理」みたいな精神性って生まれない気がするんだが……やっぱり「生きた人間がベースになっている」って部分が特別な怖さにつながっているのだろうか。

 2つ目の疑問は、そうしたアンデッド系モンスターばかりが跋扈する「亡者の嘆き階層」ってのはいったいどうやって生まれたのかと言う部分。冒頭の説明で「アンデッド系のモンスターが多い、墓石だらけの階層」と説明されていたが、その墓石は間違いなく人間が置いたものなんだよな。打ち捨てられた住居や、なんなら村落っぽいものまであったのだから、おそらくあの階層には以前人間が集団生活を行った形跡がある。そこが何らかの理由でアンデッドに支配されてしまって現在に至るのだろうが……なんでそんなことになった? この階層だけの特質として「死者がアンデッドになる確率が高い」っていうエリア修正が入るのだとすると、しばらくは他の階層同様に人間が普通に生活していたが、死者が出て埋葬したら復活しちゃって、そこからアンデッドが連鎖的に増えていった、と考えるのが自然な歴史か。だとすると確かに結構エグい設定だな……墓石の量が多いってことは、おそらくそうしたパンデミックが起こった後にも人が住み続けて墓地を整備し続けた結果であるので、「そんなことしてないでさっさと他の階層に立ち去ればよかったのに」と思わんでもない。

 Bパートでそんなゾンビとハッコンの交流を描くお話が語られたが、まぁ、すごくインスタントなシナリオ展開で、悲しくなったり苦しくなったりする暇もなかったな。流石にポッと出のどこの誰かも知らないような子供アンデッドに感情移入はできないからなぁ。ハッコンも「なんかもやっとするけど、アンデッド相手じゃどうしようもない」ということは頭ではわかってるようで、結局「何となく後味が悪い話」というだけのエピソードだった。これがちゃんと次週のボス戦への伏線とかになってればいいのだが……次回予告はAEDが登場してたぞ。あれを自販機と言っていいのかしら?

 

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 なんやねんこのアニメ、第10話。いや、そのツッコミを入れるのは10週遅い。

 緊張感のかけらもないお話。なんとも不思議な構成になっており、前回までは一応曲がりなりにもなろう的ファンタジー世界におけるバトル要素が大なり小なり存在していたが、今回はいよいよそれもなくなり、物珍しげにハッコンを見守る異世界人たちを相手に、ただやりたいことをやるだけのお話になっている。まぁ、冷静に考えりゃ自動販売機が戦闘に絡む方がおかしいわけで、今回の方が作品の趣旨として自然な気もするのだが……何がすごいって、別にハッコンは「いなくてもいい」くらいの存在感でやんわりと世界に干渉しているということ。何しろ今回初めて変身した自販機はジュークボックスと温泉自動販売機(そんなのあるのかよ)。もう、本当に「これも一応自販機の範疇だから……」という重箱の隅の品評会である。そしてAパートはメントスコーラ以外のコーラの新たな使い道(?)を開発するという、自販機のアイデンティティの原点に立ち返ったかのようなお話だったが、結局あのコーラ作戦がどの程度功を奏したのかがよく分かってないんだよな。今作は以前も似たような展開があったが、「ハッコンがいいアイディアを思いついて奇抜な自販機に変身したぜェ!」→「ま、あんま意味なかったけど……」みたいに試行錯誤の結果が堂々とスルーされる展開がある。エンタメ作品・なろう作品としては「どないやねん」というパートなのだが、そりゃまぁ、こんだけいろんなことが出来るなら、その全部が全部意味のある行動にならない方が自然なわけで。やることなすこと全部世界に影響しちゃう主人公よりかはなんぼか説得力はある。まぁ、その上で「俺たちはいったい何を見せられているんだ」とは思うけど。ほんと、大食い大会のくだりはなんだったんだよ。さらにその中で行われた演劇のくだりはもっとなんだったんだよ。マジで脚本構成が「別に、アニメの1話1話に意味なんてなくてもいいんだよね!」って開き直って書いてるとしか思えないシナリオであった。そして、その上で「まぁ、これはこれでええやろ」くらいの認識になっちゃってるのが不思議。

 ちなみに一番納得行かなかったのは、「背中の流しっこするならタオル巻いたままはおかしいやろ!」っていう部分ですね。ラッミスはええ身体してんねんから、もっと有効活用していけ(普段からだいぶ活用してるからいいだろ)。

 

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 前半の一連の流れで、一時期はやった嘘松疑惑Tweetを思い出すなど、第9話。いやまぁ、当事者からしたら大きな問題なんでしょうけど……あれだよね、男側からの触れ方って、それこそ旦那でもない限りは正解が分からないよね。

 というわけで、「残った自動販売機のネタは……」と必死に頭を巡らせたのか、「変わった自動販売機」で必死にググった結果なのか、いよいよもってストーリーに絡めにくい自動販売機が登場した。もしここで「ファンタジー冒険世界で生理用ナプキンを有効利用するバトル」を描けたならこの作者は文句なしのナンバーワンだったのだが……そうか、無理だったか……。いや、でもドライアイスとか風船とかでも強引にバトルに絡めたんだから、そこはもう、なんとかすればよかったんちゃうん。「めっちゃ液体度合いが高くて掴みどころのないスライム型モンスター」とか出して「これで吸収するんだ!」みたいなバトルにするとか…………いや、キモさが増すだけだな……結局、こうしてヒロイン勢に苦労してもらう以外の絡め方がなかったってことよなぁ。……そこまでして無理やりその自販機を出さなければいいだけの話では? まぁ、見つけたから書きたかったんやろなぁ。男目線だとこんな自販機があるっていうだけで驚きだしね。

 そうしてお茶の間になんとも言えない空気を残しつつ、今回のメインはそこではなく、ここにきてなんとも不思議な存在である「コミュ障勇者」ミシュエルが追加された。彼の存在はこの世界においてどんな意味を持つのかはよく分かっていない……というか、こんだけ冒険を重ねているのに未だに「このダンジョンって結局なんなの?」という一番大事な部分が何一つ語られていないので、そりゃ突然「勇者」が出てきたところでどんな意味を持つのかは分かるわけもない。いや、本人も別に勇者を名乗ったわけでもないし、本当に単なる一介の冒険者っていう可能性もあるけどね。多分最終回に向けてのクライマックスは彼を取り巻く諸々が描かれることになるのだろう。ハッコンの結界能力を試すために彼が打ち込んだガチ必殺技はそれなりの迫力もあり、この世界の人間のスキルの限界値がまだまだ見えないことも物語っている。使いようによっては壮大な世界の存在を匂わせる伏線として機能するはずだが……あんまり期待はせんとこ。

 Cパートでは「偽ハッコン」の小話が挟まれたが、あれで騙される街の人たち、流石に知能がやばすぎないか? いい商品が買えればそれでいいのか?

 

 

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 無茶苦茶な戦い方がきちんとセオリーとして蓄積されてんの草、第8話。もう、多少の無茶も「まぁ、前にやったからいいか……」ってなっちゃうもんな。

 1つ上の階層のヌシ戦では「いくらなんでもそれは無茶やろ」と思う展開がいくつもあったのだが、今回のバトルは何故かいろんなところがやけに執拗というか、地味なことを積み重ねてその上で「でもやっぱ無茶やん……」みたいな変な味わい。異世界転生バトルもので、なかなか「数日かけてゆっくり水を貯める」なんてカイジの沼編みたいな行程を経ることもないだろう。その上で「やっぱ無理じゃん」からドライアイスに切り替えるあたり、もうちょい「すごいことやってるんだぞ!」っていうドヤ感が出てもいいのに、しれっと誰にも気づかれずにやっちゃうあたりがハッコンらしさではあるんだろうか。まぁ、「水捌けが良くてあれだけの水量が一切貯まらないようなロケーションで、果たして二酸化炭素が貯まるんだろうか」という疑問もあるのだが……あと「この世界の魔物の燃焼が科学的な根拠に基づいた燃焼なのかもよく分からない」っていうのも不安材料だよな。魔法(魔物)が存在してる時点で、ハッコンの理解してる化学法則が成り立たない世界なのは間違いないわけで、そこは前提とした上で博打に出たという解釈でいいのかしら。

 まぁ、そうしてやっぱり設定の微妙な部分に首をひねることは多々あるわけだが(そもそもあの大穴スイッチなんやねん)、それら全てに目をつぶれば(?)、むしろ地味で丁寧なお仕事ぶりはなろうヒーローの中では好感が持てる部類。制限された機能の中で戦うハッコンの頑張りはいつだって評価できるものだし、今回は「高圧放水機になってみたけど、最終的になんの役にも立たんかった」という、まさかの「変形に意味がない」パターン。そういうのも挟まると、とにかくやたらめったら変身できることばかりがハッコンの力ではないことが裏付けられているようでちょっと安心する。あとはトライアル&エラー。過去に展開したドライアイス製造機、エロ本販売機、そして風船販売機などを多用してのミッションクリアは、このタイミングで総決算の趣。お疲れ様でした。

 ただ、1つだけどうしても納得できないのが…………念話機能とかあるの?!?! いや、それは流石に取れよ! 取ったらハッコンのアイデンティティが失われるから作品としては全く面白くなくなるだろうが……普通に考えたらまずは意思疎通をクリアにするのが最優先じゃん。そこを心情的な理由から忌避してるって設定は……急激にハッコンの好感度が下がる要素じゃないか? 「言葉を発することができず、機能制限のある自販機で必死に戦う」が面白みなのだから、ここで「自由に意思疎通できる可能性」を匂わせるのは悪手だよ。まぁ、その先にもっと強い「人間に戻る」というゴールが提示されているので、その前段階だと捉えられているのかもしれないが……今のハッコンの悩みを考えると、「人間に戻る」よりも「自由に意思疎通できる自販機になる」が最善手な気がするんだけど……やらんのかい。

 

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 サブタイトルの通りです、第6話。今回は色々と無茶してましたなぁ。そして色々と知らない自動販売機があるもんですなぁ……。

 今回何と言ってもびっくりしたのは「ガスの自動販売機」。あえて「瓦斯の」と書いた方がいいんだろうか。調べてみたら確かに実在していたようで、用途としては別にガスの量り売りをするわけではなく、お金を入れると使えるようになるガスコンロということらしい。色んなアイディアがあるもんやなぁ……確かに、今の時代だってキャンプ施設とかでそういうギミックがあったら使いたい人はいるかもしれない。ただ、安全性の問題とかでなかなか認可はおりない気もするが。

 そんなとんでもないものまで駆使して「戦う自動販売機」。なろう系主人公なんてものは生まれながらにして「すべての属性が使える」だの「無属性魔法」だのと便利な言葉でおよそ「魔法」ができそうなことは全部できてしまうので火だの氷だのは前提条件のように設定されているわけだが、残念ながらハッコンはあくまで自販機の範囲内で戦う必要があるので、火にしろ氷にしろ、とにかく「実在の自販機」に寄せるのが超大変。以前のように「取り出し口に手を突っ込んできた相手を火傷させる」くらいだったらメジャーな自販機でも可能だろうが……それ以上のモンスター相手となると、かなりギリギリのライン、というかぶっちゃけ「それはいくらなんでも無理やろ」のラインを越えなければならぬ。そこにどんだけ説得力を持たせられるかが筆力ってことなのだが……残念ながら今回のバトルはやや敗北気味。

 まぁ、モンスターの腹の中に入ってからの戦闘は割と頑張ってたと思う。上述の通りのガスの自販機がかなりの反則技な気もするが、「レンジ機能がある自販機」ってのがそのものズバリ電子レンジとして使えるってのは面白い発想で、無茶している部分は「自分の体内で爆発されると困る」ってんで外に射出する手段がいささか強引なことくらいか。まぁ、あれだけのガス大爆発に巻き込まれて、モンスターの体当たり以上のダメージを喰らうような気もするのだが……むしろ空気があまり流れない場所にいたから軽傷で済んだのかな? いや、もしかしたらふつーに重傷なのかもな。

 どっちかってぇと、今回の苦笑いポイントはその前段階の「氷」の方だろう。いくらでも生産できるってぇのは一応「ポイントが許す限り」というルール設定が提示されていたが、いくらなんでも「沼1つ冷やすための氷」は量が多すぎないか? 水はそれなりの速さで流れていたようだし、あれだけの川幅から多少のブロック氷を投下したとしても、流石に沼の水温が劇的に下がるとは思えんのよね。ついでに、その後で今度はドライアイス自販機になって煙幕を焚くわけだが、氷とドライアイスだったら、最初からドライアイスでやってた方が水温下げられたんじゃないか? まぁ、もしかしたら自販機の型番によって生産量に差があったりするのかもしれないが……大量のドライアイスを生産・投下してると、どっちかってぇと水温や視界よりも二酸化炭素濃度の方が不安になるまである。いや、屋外だから問題ないとは思うのだが、それを言い出したらやっぱり水温が下がらんだろうし。使い方としては面白い発想だが、いくらなんでも無茶じゃない、というお話でした。

 

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 い〜やしょうもない方の話! 第5話。いや、だいたいにおいてしょうもない話しかないアニメの可能性はあるのだが……今回は真っ直ぐに中身がしょんぼりだったな。あまり過度に期待するような作品でもないってことで……。

 冷静に振り返りゃ、先週だって謎の思い出話がしたかっただけで作品の中身自体に取り立てて注目するポイントがあったわけじゃなかった。一応「異世界転生もの」としての面白みと「自販機あるある or トリビア」という両輪で回していく作品ではあるはずなのだが、今回は残念ながら後者の自販機トリビアがふるわず(まぁ、生花の自販機があるなんてのは知らなかったが、そこまで驚くようなものじゃない)、結局「なんかユルい異世界もの」という側面だけが残った形。

 Aパート、なんかよく分からないお嬢様のプライド合戦。この世界の科学水準というのがよくわかっておらず、自動販売機に驚くのが当たり前の反応なので、もちろん現代の水準にはなっていない。移動手段も馬車が基本、どうやらエネルギー機関の開発があまり進んでいない世界という感じだが……でも、なんか端々に違和感のある技術の進み方があるんですよ。今回一番不思議だったのは、あんまり好感度が高くない謎お嬢様・スオリの従者というなの黒服連中の衣装。びちっと決めたスーツルックはどう見ても現代水準で、一応お金持ちの従者という立場ではあろうが、平民があの衣装を普通に着ているのは近・現代レベルの文明がないと無理なような気がする。極め付けはサングラスで、あのデザインはどう見てもプラとかだと思うのだが……あんまり細かいことを気にしたら負けなのだろうか。

 そんな文明レベルだがロボティクス技術は当然未開発で、今回改めて「魂を持つ魔道具」という存在に言及するのがこの話の目的。相手側の技術者が大々的に「魂の封じ込め」技術を披露したわけだが、それが禁忌であるとヒュールミに一蹴されている。見た感じ、「その辺の木端技術者でもその程度の魔術は使える」という傍証に見えるのだが……この「魂と魔道具」というテーマはハッコンの存在そのものに関わってくる事象だし、今回わざわざ伏線を張ったということは今後の展開でクローズアップされる要素になるんだろうか?(ならなかったとしても不思議はないが)

 Bパートは安っぽいグルメ漫画のノリに、マヨネーズ無双の異世界定番ムーブを混ぜたもの。異世界料理技術でチートするというのは今期も「おかしな転生」が絶賛展開中だが、こちらは自販機制限があり(そして何より意思疎通に制限があり)、せいぜい自販機メニューの中から適当なサンプルを提供して地元料理人の参考になる程度。あまり主人公サイドが押し付けがましくない部分は好感度が低いわけではないが……サンプルを1つ2つ提供した程度ですぐさまあの通りの繁栄を得られるなら、それって単にこれまで地元民が怠慢だったというだけで……チートいらんのよね。「果物とクリームを包んだ菓子」という情報を与えられてすぐにクレープを販売できるなら、多分相手サイドもすぐにそのメニューを剽窃できるわけで……根本的な解決になってないような。これが「おかしな転生」のように「異世界だとなかなか材料が揃わなくて大変だよぉ〜」という展開なら一応シナリオラインは成立するのだが……今作の場合はあくまで「数多ある自販機能力の1つのお披露目」でしかないため、あんまりグルメバトルのプロットに気を配っていない。バラエティに富む能力はハッコンの武器だが、シナリオ展開が散漫になるのはいただけないねぇ。

 最後にラッミスの生い立ちとこれからに言及し、一応バディものとして、今後の展開への匂わせはしてくれている。もうちょいラッミスとのドラマで見るべき点があると嬉しいんだけどなぁ。

 

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 改めてタイトル書いて「そういや迷宮の中って設定だったんだっけ……」ということを思い出した、第4話。もう、その設定いらなかったよね?

 毎度毎度「クッソしょうもなwww」という気持ちで気軽に見られるワンアイディアなろうアニメ。でもね、嫌いじゃないですよ。作者はすごく頑張ってるんだろうな、っていうのが感じられるから。作者が自販機マニアなのかどうかは分からないけど(多分違うんだろうけど)、おそらく本作を書くにあたって頑張って「自販機の歴史」とか「日本各地の珍しい自販機」だのを調べて、そこで見つけた珍品をなんとか活躍させようと、必死に小説のプロットを練ったのだろう。「異世界人が見たこともないものを出して問題を解決する」という、超制限がかかったドラえもんみたいな話なわけで、ひみつでもなんでもない道具を駆使して事態を解決するためには、事態の方を相当いじってやらないと成立しない。おかげでこないだのメントスコーラみたいな「これがなろうクオリティ……」というがっかり展開も出てきてしまうが、今回の酸素自販機とかは、一応頑張ってシチュエーションを考えて物語を成立させた例と見ていいんじゃなかろうか。というか、私は4話目にしてついに知らない自販機が出てきたのでそれだけでも楽しかったですけどね。おそらく今作が読者に提供できる楽しさは「クッソしょうもなwww」以外だと「へぇ、そんな変な自販機もあるんだ〜」というトリビア方向なので、そっちで真価が発揮できれば、なろうアニメの中でも独自性を発揮できるはずだ。

 そして個人的に思わず「なつかしっ!」って叫んでしまったのがエロ本自販機である。まぁ、こちらは作中での使い方がメントスコーラ寄りだったのでそこは目を瞑るとして……あの自販機、現存してるんだろうか……マジで数十年ぶりに思い出させてもらったが、私はクソ田舎の生まれだったもんで、私の幼少期に、田舎も田舎の萬屋みたいなボロボロの商店の前に、エロ本自販機が1台存在してたんですよ。そして、多分小学校高学年くらいの時でしょうかね、そりゃもう興味があって興味があって……なんとかそこから本が買えないものかと必死に策を巡らせたんです。

 しかし、中学にも上がらないような子供に、その自販機は大きなハードルでした。第1に、くそ田舎の野良道とはいえ、一応は公道に面している。家の近所というには遠いが、小学生の足でいける程度の距離ではあったのでそこまで遠方でもない。誰に見られているかも分からぬ状況で(店の中に店員もいただろうし)、速やかに自販機に金を投入し、お宝を手にいれる流れを作れるかどうか。そして第2に、そもそも投入するお金をどこから工面するか……。確かエロ本自販機、1冊1000円は超えてたと思うんだよな。小学生のお小遣いじゃぁ、博打をかけるにリスキーすぎる金額で、下手したら親から用途を詰められる恐れすらある。そんな状況での自販機チャレンジは、本当に大冒険だったんですよ。

 「だったんですよ」という書き方から分かる通り、買えました。確か、万全の準備をし、発揮できる最大速度でもって、自販機のボタンを適当に押して、僕少年は18禁の本を18歳未満で手にしたのです。ただ…………あんまり、その、求めてるものじゃなかったような記憶もあるんですよね……そもそも小学生がエロ本に何を求めているかもよく分からんのだが、多分、自販機に入ってるエロ本って、内容も「自販機向け」というか、あんまりその……華々しいものではなかったような……。そして僕少年は、「この、冒険の果てに得られたどす黒く濁ったお宝を、家に持ち帰ってどこに保管したらいいのか」と途方にもくれました。小学生がさ、自宅で何かを隠せる場所なんて、たかがしれてるでしょ。しかもうちの家族、兄弟が多かったもんで……なんかもう、買ってこっそり読んだあとの絶望感の方が記憶に鮮明に残ってるんですよ。その後、あの本をどうしたんだったか……よく覚えてません。もしかしたらその辺に放置して逃げてきたのかもしれん。その後、「エロい漫画雑誌なら18禁マークがついてなくて買えるやつもある」という事実に気づき、僕が2次元に少しずつ傾倒していくのは、中学も2年生を過ぎたあたりの話なのでした。

 ……これ、アニメの感想記事ですよ? ラッミスかわいい(感想)。

 

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 狸と狐が仲良くしてるアニメは良いアニメ、第3話。いや、ここまでリアル(?)なたぬきは求めてねェけど……。メスダヌキの貴重な入浴シーン。

 なんなんだろね、このアニメ。いや、ぶっちゃけ嫌いじゃないんだよな。1話目を視聴した時点で「どう考えても出オチじゃね?」と思ったし、2話目のメントスコーラで「あまりにアホらしすぎる……」と匙を投げていたのだが、出オチも出オチながら、3話目に至るまで、ひたすら出続けてオチ続けているような、後先考えない捨て鉢な展開は、惰性で書いてるとしか思えないその他大勢のなろう小説とはちょっと違ったベクトルのダメさというか、「ダメなりにも生きて見せようというしぶとさ」みたいなものが感じられる。ちゃんと「自販機に生まれ変わった主人公」を唯一無二の存在にするために、「自販機にできることはまだあるかい!?」と死ぬ気で発想を膨らませ、思いつき限りの要素をぶっ込んで書けるだけのものを書いている。この生き様は、どれだけたどたどしくてもちょっと尊敬してしまう。

 いや、だとしてもずっとメントスコーラみたいな展開だったら今回3話切りも視野に入っていたのだが、節目となったこの3話目は、もう「異世界冒険譚」というなろうのフォーマットも不必要と判断したのかさっさと脱ぎ捨て、「異世界」よりも「自販機」の方に徹底フィーチャー。もう、自販機にまつわるエトセトラでの小話集へと成り果てた。自販機あるあるというか、もうここまでくると自販機ないないを異世界というちょっとズレた世界で小ネタにして新聞の4コマ漫画くらいの熱量で回していく。これはもう、これでいい気がしてきた。

 よく見ればオープニング映像でもさまざまな自販機に変形する姿が確認されており、こないだのキャンディ落としマシン、そして今回のサガミオリジナルなんてのは序の口も序の口。日本が誇る自販機文化の広がりの分だけ、今作はネタを広げられる可能性があるということだ。もちろん、その自販機で売っているものをなんとかして「異世界ほんわかストーリー」に結びつけてやる必要もあるわけだが……幸いにしてオッパミスちゃんが脳筋可愛い(特に声が)こともあって、駆け足なくらいにサクサク繋いでいくエピソードの密度は本当に「次回からなにすんの」という余計な心配が出るくらいのものである。こんだけ脈絡のない話をただ断片的に繋げてるだけなのに、不思議と空中分解してる感じもないんだよな。その辺の構成は、実はアニメスタッフの上手いところなのかも。

 「背中に主人公を背負って活躍するこのヒロイン、どこかで見たことがある構図なのだが……」って思ってたけど、そうじゃん、竈門炭治郎じゃん(炭治郎じゃない)。

 

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