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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 エンディングのカチカチ入れ替わる演出、文字はクッソ読みにくいけどなんか好き、第4話。目に悪いってんで変更された伝説の「中二病でも恋がしたい!」の初代OPを彷彿とさせる出来です。もしかしたら純愛作品としてのオマージュ要素があったり……はしないか。

 というわけで、純愛は純愛でも百合の今作ですが、非常にゆっくりと進行しており、なろうにありがちな「とりあえず要素ぶっ込んでおいてテンプレ通りに進めりゃいいだろ」みたいな適当さが無いのは良い部分かと思います。まぁ、そのおかげでだいぶのんびりした進行とは言えるのだが……今回はAパートをフルで使ってユフィの今後に向けての心構えを描いており、お約束イベントの「婚約破棄」から先、嫌われた悪役(じゃない)令嬢がどのように人生を見定め、そこに厄介王女のアニスがどう影響を与えたのかが分かりやすく提示されている。2人の関係性の物語にならざるを得ないのだから、この「馴れ初め」とも言えるはじめの一歩は、きちんと解きほぐしてくれないとね。

 これまでただひたすら「王子と結婚して国政を担うことになるんやろなぁ」ってんで馬鹿正直に生きてきたユフィは、いざ婚約破棄されると依って立つところが何一つなくなってしまい、燃え尽きてもいないのに症候群、抜け殻のような状態になってしまった。大学に入るための受験勉強に必死になり、いざ大学に入ったら何していいか分からない現代の学生さんたちのようである(鏡を見ながら)。いきなり何もないところに放り出され、指示を出してくれる人もいないもんだから「私に何か指示を出してくれ」と頼むも、アニスは当然そんなことはしない。何のために生まれて、何をして生きるのか、答えられないなんてそんなのはイヤなので、自分で探すしかないと説くのである。

 アニスは助けるには助けたユフィに、何かこの先の道を提示してくれるわけではない。かわいそうなユフィを見て咄嗟に助けちゃったけど、そもそも自分がはみ出し者の人生ルートを選択してしまったわけで、ユフィにその後ろをついてこいというのは流石に無責任だろう。だからこそ「私は知らんけど、好きにしたらええ」と任せていたわけで、実際それで救われた分かりやすい前例としてくまちゃんメイド・イリアがいる。イリアはうまい具合に人生行路を修正し、両親にザマァと言えるまでに立派に成長しているわけだが、それはアニスのおかげなのか、イリアが強かっただけなのか、はたまた時間が解決したことなのか。悩めるユフィを見て、イリアもちょっと自分と重ねてアドバイス。まぁ、結局は「ゆっくり考えましょう」以外の選択肢は無いのだけどね。時間はたっぷりあるのだから、まだ若い身空にはそれで充分だろう。

 しかし、そんな状況で放っておかないのがなろうファンタジー世界。分かりやすいクエストとしてのドラゴン爆誕。これを討伐すればユフィとアニスの関係もますます近くなり、懇ろになれそうだったのだが……ここにもう1人、アニスに人生をかき回された人間が登場。そう、正当な王位継承権を丸投げされた王子様だ。考えてみりゃ、彼も本当にかわいそうな身の上でねぇ。決して悪人ではないっぽいんだよな。ただ、どうしても「姉より優秀な弟はいねぇ」ってんで世間の目が冷たく、アイデンティティを保つためにも必死に何かに抗わなきゃいけない人生だった。その結果が「敷かれたレールの上をあるくなんてごめんだ」というちょっとした反抗期であり、その結果としての婚約破棄。そうして考えるとユフィの不幸の遠因ってアニスだな……。まぁ、とにかく何とかして自分が生きている意義を見出したいというアルガルド。全てをなげうってでも何とか自分を認めさせようと一か八かの勝負にでるが……またしても姉の影。……やっぱなろう主人公ってクソかもしれん。弟君、かわいそう。

 

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 自転車の尻を離してしまったお父ちゃんは、その後息子からしばらく口聞いてもらえないくらいに信頼を失うんやで……第3話。まぁ、うちもやられましたがね……うちの場合は親じゃなくて兄・姉でした。どうやら、自分がやられたことを腹いせとして弟・妹に実行していたようです。自転車であれだけヘイト買う行為なのだから、それを空飛ぶほうきでやったら絶交もんよ……。

 というわけで、新番チェックも一段落してぼちぼち気になっている番組に焦点を絞っていく時期になってくるわけだが、まずはこちらの作品。ちょうど我が家のレコーダーだと「もういっぽん!」の後にこれが録画されており、女の子間の強い感情の作品がいい具合に続く流れができている。もちろん、真っ向から百合をやろうという明確な意識があるのはこちらの作品だ。

 男女の別を取っ払うと、これって結局令嬢・ユフィリアにとっては「理解のある彼くん」が出てきた流れなんだよなー、となんとなく思った。今のところユフィの感情にアニスに対しての恋慕はなさそうだが、逆向きのベクトルはだいたい恋心。アニスは転生前がどんな奴だったのかは今となってはよく分からんし正直どうでもいいのだが、基本的にマインドは男性である。ユフィに対しての感情も、元々は「理不尽に婚約破棄されちゃってかわいそう」からのスタートだったと思うのだが、そこから2人での生活が少しあっただけで、単純に「この子、顔がいいわぁ」ってんでただ見てるだけで楽しくなってる様子。まぁ、美少女に惚れるのに理由はいりませんからね。不憫で健気で真面目で善良な美少女がいたら、そりゃ全力でサポートしてあげたくもなるだろう。今作ではたまたまそのポジションにいたのが転生チート知識を振り回すお転婆姫だったというだけの話である。

 そうしてアニスの寵愛を受けることになったユフィだが、彼女視点での物語が進むことで、これまでありそうで無かった「丁寧な婚約破棄のその後」が見られることになった。考えてみりゃ、これだけ巷に婚約破棄の物語が溢れかえっているのに、基本的にその事実は数秒後にはどうでも良くなる。なにしろ婚約破棄してくる王子様ポジションの方が悪人になるわけで、破棄を言い渡された主人公からすればその宣言は願ったり叶ったり。その号砲を合図に次の本当の恋に向かって駆け出すだけである。しかし、本作におけるユフィはそんな割り切り方はできない。未だ婚約破棄には忸怩たるものがある様子だし、助けに来てくれたのが王子様じゃなくてドラえもんボイスを出す女の子なのである。いくらなんでも「助けてくれて素敵だからこの人と添い遂げるわ!」とはならないだろう。婚約破棄の事実は受け入れつつ、名残惜しそうにかつて夢見た未来へ別れを告げる様子は、「そうだよなぁ、婚約破棄って、そういうことだよなぁ」と今更当たり前のことを教えてくれた。あのドレス、これからどうするんでしょうかね。

 そうして丁寧に描かれるユフィの心情をそこそこ拾いつつ、アニスの方は脳天気にやりたい放題。こいつのチートが今後どういう方向に影響を及ぼすかが、今作が成功するかどうかの分かれ目になるだろう。現時点では単に結婚が白紙に戻っただけの令嬢に、何故超強い魔剣を手渡したのかはよくわからない。この世界って、ここから先に冒険とか戦争とか死闘が待ってるんでしょうかね? 流石にそんな展開にはならないと思うし、わざわざ深窓の令嬢にあぶねぇ武器を振るわせる必要もないと思うのだが……まぁ、剣を振るってるユフィも綺麗だったのでよしとしましょう。現時点でこのアニメの一番良いところは、とにかくヒロイン勢の顔が良いところである。

 

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 しかし承太郎……これで3キャラ目だぞ。1クールで3作品も同時に「ギルドの受付嬢」役をやる声優なんて、そんなヤツあるかなぁ……。

 あ、どうしてもそれが言いたかっただけでこのアニメについてはどうでもいいです。いや、でも「さ、なろう系処理してこかー」って再生したら次々にるみるみ受付嬢が出てくるのはビビるよ。いくらなんでも「ギルドの受付嬢声」なんてもんはないだろうし、「母親役」とかと違って1作品に1枠しかないキャラだろうし、偶然その役どころを全部担当するとは……。

 しかもみんなしておっぱい大きいんだよ。大久保瑠美ボイスなのに巨乳だなんて、そんなヤツあるかなぁ……。

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 これがオバロだったかぁ、第10話。問答無用の胸糞悪さ、余計なことを考えない力での蹂躙。冷静に考えて「魔王もの」としてこれほど正しい姿もないはずなのだが、これが異質に見える時点で現代なろう文化ってのはやっぱ妙な雛形に成り果てたんだよなぁ。

 というわけで、「いかにして理不尽な虐殺が行われるのかを、丁寧に魔導王陛下に聞いてみた」というお話。すでに此度の対談に至るまでに相当数の人命が失われていると思われるが、最終決戦を前に「なんでアンタそんなことするん?」と正面きって尋ねてくれた王子は、今作に希によく登場する「いい奴ほど死ぬよな……」の代表選手みたいなもん。まぁ、ドラマ作りってのはそうしてフックを作っていくことが求められるので、「悪い奴らをもっと悪い奴が皆殺しじゃー」だけではカタルシスにならんのです。清濁合わせ飲んだ特大の濁流が全てを飲み込んでますよ、という説得力を出すために、わざわざ今回の顛末が描かれたわけだ。

 まぁ、それにしたって本当によく分かんない理屈なんですけどね……今回アンデッドならではの冷血転換機構が働いた描写があったのは最初の一回だけ。あのパワードスーツの存在も全くわからないままに話は終わってしまったのだが、まぁ、とにかくあそこでちょっとだけモモンガ様も慌てたが、あとの展開はずっとアインズ様はアインズ様のままだった。かの王子との対談でも、人間相手に本気で自分の成り立ちを考え直していたみたいだが、おかげで心の底からスルッと出てきた言葉に関しては、相手側にも「人間味」として捉えられたようだ。そうして現れた「人間らしさ」が「王国丸ごと皆殺し」の形になってしまうというのが、どうにも歪み切ってはいるのだが。単なる会社員ゲーマーのモモンガ様がこれを実行できたかと言われると、微妙なところじゃなかろうか。全てをゲームの中の話だと割り切ったとて、王子曰く「メリットがない」話であり、何も皆殺しにまでする必要が無いというのが普通の結論になるだろう。そこで止まらずにえいやっと最後のひと押しができちゃうあたりは、やはりこの世界で長いこと暮らしてきてだいぶアンデッドマインドが板についてきたということなのだろう。流石にこんだけ延々魔導王の役をやらされてりゃ、もう何が本当で何が悪なのかもわからなくなってるだろうしな。そういう意味で、今作はモモンガ様の「堕ちる」様子もある種の悲劇なのかもしれない。まぁ、本人がそう思ってないだろうし、周りの連中はそれこそ「幸福」なんだろうから別にいいんだけど。

 そうして最終決戦は派手に幕を引くことになったのだろう。気になるのは王国内部で蠢いているよくわからん冒険者連中だが……今作はモブに毛が生えた程度の木端冒険者でもしっかりレギュラーとして描かれるのよね。イビルアイさんお久しぶり。キャストがいちいち濃いので、「こいつらはこいつらでメインのお話があればいいのにね」と思ったり、思わなかったり。

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 ドラゴン、親を売る、第7話。実際にどこぞで家探ししてたドラゴンにめっちゃ似てるんだよな。ところで竜種がメガネを必要とする意味って……。

 明快なる俺つえー展開。何がすごいって、オレツエーしてるくせに今回アインズ様が実際に使ったスペルって即死魔法2回だけなのよね。いや、どんだけ高レベルのモンスターにもザキが効くっていう時点でハイパーチートなのは間違いないのだが、種族がエルダーリッチなのでしょうがないといえばしょうがない。逆に考えれば即死魔法ばっかり強かったらギルドを前提にした協力ゲーの場合には使いにくい可能性すらあっただろう。それをいろんな付属品をつけたり、有り得ないくらい有能な部下ユニットを開発したりして純粋な権力に昇華したのがモモンガ様の偉いところである。結局今回はシャルティア・アウラコンビも含めて、何一つピンチらしいこともなかったしな。やっぱりシリーズを通して最大のピンチがシャルティア戦だったんだよなぁ……。

 わずか30分で2つの種族を支配下に置くという実にコスパの良い動きを見せるモモンガ様。ドラゴンについても一切物おじせずに突き進んで秒殺してしまったわけだが、この世界において竜種ってのはもうちょい権力があったりしなかったもんだろうか。「特に訳もなく金銀財宝が好き」っていうのもRPGのドラゴンの設定としてはありがちなものだが、今回登場したフロストドラゴンはマジでそれ以外に能のない銭ゲバだった。その上で割とまとまった数が共同生活してるドラゴンっていう設計は意外に珍しくて、1匹釣れたら十数匹という支配構図が描けてしまったので流石にご都合が良すぎるのだが……まぁ、今更ドラゴンがちょこっと増えたくらいじゃ、帝国の戦力にも大した差はできないだろうしね。

 多分アインズ様が本当に増やすべきは、何でもかんでも都合のいい方に解釈してヨイショしてくれるイエスマンじゃなくて、本当は明日のことも分からない状態で迷ってるんだよ、っていうことを理解して相談に乗ってくれる同じ目線の友達だと思うんだ。でも、そんな奴が突然現れたら今まで積み重ねてきた威厳がなくなっちゃうかもしれないので痛し痒し。いや、もう金輪際そんな奴は出てこないんだろうけどさ。飄々とくっついて回ってるアウラでもあんだけヨイショしてくれる状態だからなぁ……。せめて何かに気づいたら報告するようにはしといたほうがいいよね。

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 このサブタイはどこの何を表してるんだろう、第6話。もしかして「アウラにもうちょいでモモンガ様のドジっ子っぷりがバレてしまう」という危機なのかもしれない。

 なろう的チートはフル回転しているけれど、どこか憎めない我らがヒーロー・モモンガ様。彼の立ち居振る舞いは常に余裕を見せる外面のおかげで幸いにも「強者ムーブ」が板についている。余計なへりくだりも無いし、一応は舐めプも最小限で、出来ることは全力で立ち回る。だけど所詮人間1人で考えていることなので思惑には限界もある。そのために一応過去にはピンチっぽいこともあったことはあったし、今回のようにとにかく空回りして変な方向に推論が向かっちゃうことも。確かに見えてる情報からだけだとそう考えるのは理解できるし、必要以上に「姿の見えない敵」を警戒してるもんだから深読みに深読みを重ねちゃうのはしょうがない。

 そんな「アンデッドメンタル補正が入らないと割と小市民」なモモンガ様の今回のお仕事は、失われし伝統工芸の文化保護というクッソ地味な業務。「可能性を感じている」とはいうものの、ルーン工芸が本当に失われた技術に接続して武力になるかどうかもよく分かってないし、下手したら単なる文化保全ボランティアで終わる可能性もあるという、割と博打な政策だ。そんなことのために為政者が自ら出てきて現場労働してるあたり、本当にこの国はある意味でホワイトだし、ある意味でブラックである。多分相手の実力を考えればアウラ・シャルティアの2人だけでも事足りるくらいなんだろうけどね……ことシャルティアに関しては過去の実績があるもんだからなかなか放っておけないのよね。

 ドワーフ国からしてみれば、「金持った企業が地元の無形文化財の保護のために出資してくれるらしいぞ」くらいの感覚。こういう事業に金出せるのは本当の意味で余裕がある企業だけ。そりゃまぁ最初はとんでもねぇ奴が来ちゃったってんで警戒もするが、もらえるもんはもらわないと勿体無いってんで二つ返事でのOK。ただ、「あいつ絶対悪じゃぞ」の言葉が本当だとしたら、多分ドワーフたちが警戒しなきゃいけないのって今後の方針じゃなくて、「もしかして今回の襲撃の裏で糸を引いてるのがこの骸骨なのでは……」っていう疑念だと思うの。たまたま魔導王が交易交渉に来たタイミングで因縁の敵国に攻め込まれてるっていう偶然、看過しちゃっていいんでしょうかね?(まぁ、本当に偶然みたいだけど) その辺りが割と抜けてるっぽいドワーフ国、よくぞ今まで存続してたもんだな。ドワーフ国の恐ろしいところは、国民全員がドワーフだからキャラが被りすぎててて全く区別がつかないところである。……よくアニメに出てくるエルフの国はもうちょいう差別化することが多いんだけどね……せいぜい髭を編み込んでおしゃれするくらいしか区別の方法がないのよ(女性ドワーフも存在するはずなのだが、少なくとも今回画面にそれらしいのはいなかったな)。そう言う意味では割と地味な画面の回だった。いや、多分スタッフは相当頑張ってバリエーションだしてくれてるんだろうけどね。

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 アンデッドのお着替えシーンで精通するアニメ……第3話。まぁ、周りに異性どころか人類も一切存在してない環境なら、身内(?)でもなんでもいいから、女性っぽい存在を相手に性的情動を覚えるしかないからね。

 なんというか……「ちゃんとした」アニメになっとる。もっと他にいい表現があるのかもしれないけど自分の中で一番腑に落ちるのは「ちゃんとした」っていう表現。なろうアニメというだけで色眼鏡を二重三重にかけて見てしまいがちだが、こうしてゆっくりと設定を展開しつつ世界が描かれていけば、道具立てがどうあれ「ちゃんとしてるなぁ」という納得感につながっていくのである。アニメのテンポにあまり焦りが感じられないというのはありがたいところで、主人公・ウィルの生い立ちとその生育環境について、ここまでちゃんと情が生まれるレベルで描かれている。2話目までで「なんでこんなことになってるんだろう?」という興味を引っ張り、3話目でようやく世界の片鱗が見えてきて、「なるほどね、だから最果てなのか」と世界の広がりを予感させている。今後の物語はウェルの成長譚として描かれ続けるだろうが、ここまでのお話を追うことで、きちんとブラッドたちの凄絶な戦いの様子も伝わってくる。なろう的な安易な道具立てで説明をサボろうという気配がないのである。まぁ、マリーを覗きに行っちゃうノリなんてのはエロに気を回している手癖に見えなくもないが、これだって「人間がいない土地で育った少年だけど、ちゃんと『性徴』があるんだよ」というサポートといえなくもない。そりゃエロ本も何も無い環境下で健全な男子を育てなきゃ、ってブラッドだって色々考えた結果なんだろうよ。いや、興奮できるかどうかは知らんが。

 魔王の設定とかはまだよく分からない部分も多いが、おそらく来週あたりで家族との別れのシーンがやってくることだろう。そこからまた新たなステージでのウィルの「成長」が描かれることになるはずだ。外に出ちゃうと結局安易なラノベ的展開に着地してしまう可能性はあるんだけどね。なんだろ、それこそ「不滅のあなたへ」みたいな、「設定の準備時点でそれなりの量のドラマがあったからそこから先が多少安易な少年漫画でもよかろう」って免罪符が効力を持ちそう。

 

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 正直ワロタ、第4話。流石にこの展開は想像してなかった。いや、そもそもこれまでなろうアニメでこんなとこに力入れる作品なかったんだよ。ねぇ、こういう作品から派生したら、なろうってもっとエッジの効いた文化になってもよかったんじゃない?

 とにかく作画部分には気合を入れているのが今作。そんな力を入れた作画で丁寧に描かれた「間違いをおかしちゃうシーン」がエロくないわけがない。ぶっちゃけ「回復術士」なんかよりよっぽどエロい。そして、こっちのエロは、正直「まぁ、そうなるかもしれんな」という嫌な(ほんと嫌な)切実さがある。世の中の親父が全て聖人なわけがない。そして中世的なこの異世界において、倫理観とか、貞操観念とか、そういう部分に適当な隙があっても全くおかしくない。そして、見事にこの「倫理観」のお話が、「性根がクズのおっさん転生者」という設定と噛み合っている。というか、普通に考えたらこうして「転生前の姿」とのつながりを想起させる設定で話を進めるのが普通なんだよな。「転生はしたんだけど、それはさておき異世界ライフを満喫するぜ」になってしまうからこそ、なろうはどんどん薄っぺらくなっちゃうわけで。おそらく、今作はそういう「当たり前の部分」にちゃんと「何かお話を考えよう」という意識があったに違いない。

 それにしても、金元寿子ボイスの人妻があれやこれやな世界がやっぱり大事なのだな……。

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 なんだこのテンション?! 第23話。なんかいつもと雰囲気が違う、やけにカッ飛んだ演出が多かったお話。今作で純粋に「見てて楽しい」話数は珍しい気がするぞ。

 テンションが高いのは、マインが「図書分類」というこれまでになかったジャンルにまで食い込んでタガが外れたおかげ。発端となったのは別な神官からの嫌がらせというネガティブな出来事で、すでにそれに対するマインの反応からしていつもと違っていた気はするのだが、そこから転じて「いっそ図書室を自分好みにカスタマイズできちゃうな?」と気づいてからのマインのノリは、一歩間違えれば今作の雰囲気から飛び出してしまいそうなほど。いや、多分こうして違和感というか特別感を覚えたのだから、多分飛び出していたのだろう。デフォルメ劇場によるマインのテンション芸はちょいちょい挟まれる演出ではあったが、今回はそこから分類番号ロックなどを挟んでいつも以上に暴走気味。まさにそこがマインの望む「ど真ん中」の欲望であったことが嫌という程伝わってくる。そういや、今作はサブタイトルに「司書になるためには」っていうフレーズが付いていたんだっけ。

 普段は「変なの」くらいにしか思わないキャラクターデザインも、今回はマインの顔芸がほとばしっているので実に愉快だし、コロコロと変わるマインの表情の見せ方が細やかで、そのテンションを見ているだけで、こっちまで楽しくなってきそうである。何かに夢中になると周りが見えなくなるのはいつも通りにはずなのだが、今回はいつも以上にそのテンションに拍車がかかり、普段なら控えめだった「前世の記憶ワード」もポロポロと溢れている。まぁ、前回神官長にそのあたりの事情をカミングアウト出来たから、ってのも理由としてはあるんだろうけど、こうしてマインが気兼ねなく「日本」というフレーズを使っているのは、今までありそうで無かった光景。彼女はルッツとの関係性を経て、「前世」の記憶を大っぴらにすることは控えていたはずなのだ。それが、懐の深い神官長のおかげでちょいちょい表に出せるようになり、今回のようなやりたい放題の顔芸テンションに繋がったのかもしれない。まぁ、確かに単に「本が読みたい」だけだったらモチベーションとしては弱いものもあったかもしれないが、「元の世界だったら存在すらしない本を読むことが出来て、その分類を自分で考えて生み出して良い」とか言われたら、確かにちょっと高揚する気持ちは分からんでもないな。「自分で本を作る」という大願を叶えた直後のこの展開、マインからしたら渡りに船のレジャー気分なのかもしれない。

 そして相変わらずのベンノさんとの衝突も実家のような安心感。ベンノさんの「売れるもんは売れ!」っていう潔い考え方、いい加減マインもわかってるはずなのに、やっぱり肝心なところでは周りが見えなくなるのよね。ちなみに、次回予告で出てきた「王子様と結婚した後のシンデレラはどうなるのか」という問題については、私の魂の拠り所だった「グリムノーツ」のエピソードで様々に触れられていますので、興味がある人は今後リリースされるストーリー閲覧用落としきりバージョンをダウンロードしましょう(ダイレクトマーケティング)。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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