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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 カレー型モンブランェ……第8話。食べたくない。たとえ味がどんだけ素晴らしくてもなんかヤだ。結局お前が「カレー女」なんじゃないか、苹果ちゃんよ。

 ここ最近は、そこまで予想外の展開も飛び出さないために、「苹果ちゃんのヤンデレっぷりが見てられない!」「ペンギン可愛い!」「生存戦略!」という3つのポイントを楽しむ作品になりつつあるのだが、今回は生存戦略するチャンスもなく、苹果の行動自体はある程度予想の範囲内だったので、その部分についてはだらだらと見ていた印象。にもかかわらず、この作品の不思議なところは、気づいたら30分経っているというところなのである。今回も苹果がたまたま水族館で目撃してしまった親父さんの最悪な姿を描いたラッコ・ウツボ劇場や、その後失意の街中で夢に見た西部劇パートなど、よく分からない演出方向で見せてくれるテイストがあるために、メインシナリオがどうなっていようと、何となく見られてしまうのが恐ろしい。ペンギンたちのお騒がせ劇場も同様の効果をもっており、今回は屋外で必死にひっ捕まえた野鳥をその直後に天ぷら油に放り込んで調理するなど、やってることは相当エグいはずなのに、あいつらがやっていると単なる賑やかしなのである。恐ろしい連中だ。

 エグさでいえば、苹果のプロジェクトMのひどさもペンギンたちに負けてはいない。一服盛った上での逆レイプ未遂。前回からの引きの時点で「まぁ、やるんだろうな」とは思いながら観ていたわけだが、今回は多蕗の気持ちを考えてなのか、自分の身の安全を維持するためなのか、わざわざ大っ嫌いな女に扮しての一種のイメージプレイにチャレンジ。手段を選ばずに、とにかく「狙った獲物」を捕らえようとする苹果の必死さが本当に痛々しい。しかし、これが達成されてしまうようでは、いかに深夜アニメとて倫理的にアウトだ。いつものように土壇場で邪魔が入り、またしても苹果は綺麗な身のままで多蕗宅を後にすることに。失意の中でデスティニー日記を手放してしまい、それが急襲した何者か(まぁ、あの日記を無理矢理でも奪いたがる人間なんてこの世界であと1人しかしらんが)に奪われてしまう。日記も奪われ、家族も、未来も、運命すら失って茫然自失の苹果。フラフラと車道に飛び出した彼女を救ったのは、「何も分かっちゃいない」と一蹴したはずの晶馬であった。自動車にはねられて軽々と宙を舞う晶馬。その姿に絶望する苹果。そして現れるサブタイトル「君の恋が嘘でも僕は」。この演出はビビッと来ますね。

 冠葉チームの方は一向に進んでいない状態ですが、苹果・晶馬の物語はここらがクライマックスか。さて、どうなる次回。

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 ドがつく直球勝負で生存戦略、第7話。種としての生存、つまり交配活動の戦略。それが最初から最後まで、プリンセスの言いたいことだったのか? それにしたって、苹果ちゃんは不憫過ぎる気がする。

 必死に「新婚中」を継続していた苹果。星が降る代わりに蚊が飛び交い、大量のゴッキーまでもが柱の裏を這いずり回る最悪の環境。そんな中でも、必死にデスティニーを守り続ける苹果。しかし、そんな彼女の苦労などどこ吹く風で、気づけば多蕗は別な女、時籠ゆりと「生存戦略」に至っていた模様。あんだけ床下で監視してたのにゆりと多蕗の関係性に一切気が付かないっていうのはどういうことなんだろうねぇ……「カレーを作りに来ただけのカレー女」って言ってるくらいなんだから、ゆりが多蕗邸で行動を起こせば逐一苹果に情報が入ってくると思うのだが、「そういうこと」をやっていなかったんだろうか。それとも、本当はずっと多蕗宅でいちゃいちゃしてたけど、苹果はあまりに嫌だったから見ないようにしてたとか? うーむ、謎だ。

 しかし、そんな子供のお遊びはもうおしまい。ゆりはきっちり結果を出し、栄華を築き上げた舞台の世界を引退し、多蕗と新しい人生を歩むことをファンに報告した。苹果にとって寝耳に水のこの報告も、晶馬あたりからしたら「まぁ、そんなもんか」ってレベルのお話であり、「もう、そんなことは諦めてピングドラムを渡してくれよ」ってなもんである。しかし、苹果の決意はまだ揺るがない。そう、「プロジェクトM」のゴール地点はMarriageなどではない、Maternityである。「クリエイティブな」未来図を作るまでは、勝負は分からないのだ。「結果」が出ていない状態、結婚どころか婚約程度の状態では、まだまだチャンスが……あるかなぁ……ない気がするなぁ……色々失うものが多すぎるなぁ……突如床下から現れた女子高生による逆レイプって、コミカルに描いているから裏山状態に見えるけど、実際の多蕗視点だったらめちゃめちゃおっかないホラー展開だと思うぞ。勘弁してあげてよ。

 結局、苹果のデスティニーは破綻寸前、そして、そんなデスティニーがピングドラムと何の関係があるのかはさっぱりだし、冠葉サイドで動いている夏芽の「プロジェクトM」は、どうやら今回のこととは全然関係無い世界みたいだということもぼんやり見えてきた。つまり、何がなんだかさっぱり分からない状態だ。何に注意して見たらいいのかが分からないので、ちょっと印象がぼやけつつあります。まぁ、こんだけもったいぶった展開でもそれなりに見られるのが恐ろしいとは思うけどね。今週も、2号の殺虫剤は猛っていたぜ。でも、本当に能登が歌うのは勘弁な。変な汗が出るねん。

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 ショヤー! 第6話。今まで人類の歴史の中で、星の数ほど「初夜」はあれど、これほどまでに悲しい、悲しい初夜があっただろうか。確かに「1つ屋根の下」には違いないが……1人は床の下やん……もういい! 休め! 休め苹果!

 意外な方向から明らかにされた「デスティニー日記」の正体。なんとそれは、荻野目苹果の亡き姉、荻野目モモカの遺品だったらしい。そして、そこに事細かに記された「デスティニー」は、いい仲だったモモカと多蕗の間に行われる(かもしれなかった)甘い記憶の数々。苹果が盲目的にデスティニーを遵守し続けるのは、そんなモモカの人生を正確にトレスし、自らが「モモカ」となることにより、親の願いを叶えて大切だった「本当の家族」を手に入れるため。

 めんまの死を受け入れられなかった本間イレーヌよろしく、苹果の母親も、モモカを失った直後には苹果の存在をないがしろにするほどにショックを受けていた。そんな自分を省みない母親と、そこに意見して対立してしまう父親。そうした「家庭の破綻」のきっかけが、苹果の中では全て「モモカの喪失」に起因していると思うようになってしまった。だからこそ、苹果はモモカになるのだ。デスティニーを貫き通すのだ。亡き姉の思いが成就したなら、姉はおろか、父や母も、全てあのときのように帰ってくる。そう思っている。

 ただ、当然のことながら現実はそんなおかしな状態になっているわけではない。確かに家族はバラバラになっているように見えるが、母親はもうモモカのことを引きずっているようには見えない。既にモモカの死から10年以上が経過しているわけで、そこに想い出のウェイトは置かれていないのだ。しかし、苹果の中で、手段は既に目的にすり替わっているようだ。多蕗への思いも本物の感情になってしまっているだろうし、今はとにかく、日記に書かれた通りの想い出を多蕗と一緒に作り上げることが目的になっている。だからこそ、あの日記帳はかけがえの無いものなのである。そして、それは、プリンセスにとっては「ピングドラム」でもあるのだ。……うーむ、この繋がりはやっぱり分からんなぁ。

 晶馬側の事件がデスティニー事件であるとするなら、冠葉の方の事件は、記憶消失狙撃事件である。階段転落から狙撃へというとんでもない不幸を連打された久宝さんは冠葉についての記憶を失っており、冠葉はその裏に潜む「巨悪」の存在を感じ取り、残りの取り巻きへと調査の手を伸ばす。しかし、冠葉の見ている目の前で、2人の取り巻きは謎のピングドラム弾による狙撃を受け、久宝同様に記憶を失ってしまった。狙撃した主は当然、堀江由衣ボイスのお嬢様、夏芽真砂子。思い切りアナログのスリングショットなのにレーザーによる照準器を用意するなど、あまりに謎が多すぎるキャラクターではあるのだが、その謎の一端は今回見事に紐解かれた。それこそが、彼女の膝に鎮座する「新ペンギン」の存在である。うわー、ペンギン増えたー! そしてこちらでも囁かれる謎の言葉「プロジェクトM」。Mとは一体なに? マリッジではない。そして、この言葉を知っていたのは夏芽と、デスティニー日記の制作者である荻野目モモカ。一体どんな繋がりがあるのか? 謎なんか解決するはずないやん!

 今回もペンギンたちがやりたい放題でしたな。1号は延々エロゴシップ誌にご執心だし、2号は甘栗食べまくりの、さらにマヨチュッチュしまくり。どこの世界の甘栗にイガつきが入ってるんだよ。そして、なんで喰うんだよ。涙目になってまでチャレンジする荒行じゃねぇだろ。……フリーダム過ぎるわ。このペンギン共が、また増えるってんだから……カオスだ……

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  この世界の男共は何でこんなにイケメンボイスだらけなんだろう、第5話。高倉家父親が子安、親戚の叔父さんは田中秀幸、荻野目家父親が立木さん、陽鞠の主治医は屋良有作で多蕗は石田彰なんだ。ある意味、すごく嫌な町だ……

 今回は大きく3つの物語があった。1つは、前回のラストで謎の傷害事件に巻き込まれた冠葉の元カノと、それを裏で操る謎の堀江由衣ボイスの何者か。命に別状はなかった被害者(久宝さん)は突き落とした犯人の顔は覚えていないというが、何かが出てきそう、という直前の段階でお嬢から強制ストップ。謎のスリングショットには例のペンギンマークが刻まれており、これで一撃、久宝さんは哀れ全ての記憶を消失した模様。結局、デスティニーが何であるのか、今のところは分からず仕舞いである。

 2つ目は、高倉家を巡っての経済的問題。以前から疑問は出ていたところだが、馬鹿みたいに高い(と思われる)陽鞠の治療費、検査費を払い続けながら、まだ学生でしかない3兄弟が独立して生活など出来るはずもない。両親はまだ存命のようだが、叔父は「帰ってきやしない」と言っている。そんな状態で、意固地に家だけを守り続けられるような余裕はないのである。しかし、金銭面の問題については、冠葉が力業での解決を見せてしまった。どこからとも無く現れた怪しい男に受け取った札束で、強引に親戚連中を黙らせてしまったのだ。電車で待ち合わせたコートの男は一体何者なのか、冠葉が何の対価としてあの金を受け取ることが出来たのか。他の兄弟にも分からない、冠葉の謎がまた1つ増えてしまった。ただ、あれだけ仲の良い兄弟に黙って動いているということは、あまり綺麗なお金ではないのかもしれない(単純に、家の経済事情が苦しいことを知られたくないだけかもしれないが)。毎度恒例の電車内の釣り広告が「武富士」だった時点で、大体の想像はついてしまうのだけれども。

 そして3つ目は、デスティニー娘こと荻野目苹果が、ついにプリンセスとの対面を果たし、デスティニーとピングドラムが真正面からぶつかり合うことになったのである。苹果は実父との会食で複雑な家庭環境が浮き彫りになったり、相変わらず時籠ゆりにポイント奪われっぱなしの戦況を見せ付けられたりと、絶望的な精神状態に追い込まれていたのだが、そんな弱みは他人に見せず、勢い任せでのマッチメイクとなった。2週ぶりとなった生存戦略フィールドを発動させたプリンセスは、高圧的な態度で苹果に運命日記を差し出すように迫るが、苹果はそんな理不尽な命令に屈するようなタマじゃない。脱出不可能と思われた「何者にもなれないお前達ホール」から人間業とは思えない方法で脱出し、そのままダッシュ一閃、プリンセスの本体と思しき帽子をむしり取って遺棄するという暴挙に出たのである(あのフィールドからも抜け出せたわけだ)。もう、今回の見どころはあのワンシーンだけだったと言ってしまっても過言ではないくらいに壮絶であった。

 その後高倉兄弟がトラックを追いかけてすったもんだとかあったけど、画的にも内容的にもそこまで面白いもんじゃなかったので置いておくとして、やはり気になるのは「ピングドラムって結局苹果の運命日記のことなの?」という部分である。プリンセスはさも当然のように「差し出せ」と命じていたが、今までの流れからして、あのノートがプリンセスの手に渡ることに大きな意味があるとは思えないのだが。今回だって、モンブランの予言デスティニーは達成されてなかったわけで、あの手帳自体に大きな力が秘められているようにはみえないのだが。

 ひょっとして、プリンセス自体も「ピングドラムとは何か?」という部分を十全に知っているわけではないのかもしれない。未遂とはいえ一度は陽鞠の「命」を奪い捨てることになった苹果は、多分来週以降は多少なりとも高倉家に協力的にはなるだろう。その際に、運命日記がどちらの手に渡るのかは、今後を見守るしかないだろう。

 とまぁ、シナリオはちゃんと進んでいるし、雨の日の惨劇を冠葉の回想と現在で対比させる構図なんかは分かりやすくて良かったのだが、今回はトラックチェイスのシーンがやたら長かったので、その部分だけちょっとだれちゃいましたかね。「命の入れ物がトラックにのせられていっちゃったから、女の子が抜け殻みたいになって倒れる」って、まんま「まどマギ」のさやかの時と同じ構図ですやん。だから何だってわけじゃないけど、ペンギンまで使って必死にチェイスする必要はなかったと思うぞ。

 そして、冠葉の密かな決意や、苹果の悲壮な恋の結末など、色々と辛い要素も混ぜ込んであるはずなのに、好き放題やっているペンギンたちのせいで緊張感とは無縁の世界になっているのもおかしな部分である。天球儀にはまってしまう1号とか、大量のGにまとわりつかれて昇天する2号なんかは、卑怯だとは思いつつもやっぱり笑ってしまう。高倉家、あんだけゴキブリだらけだとしたら、そりゃ陽鞠の身体にも悪いだろうよ……住みたくない家だなぁ。

 今回の中の人ネタ的には、陽鞠・苹果の生存戦略フィールドにおける直接対決が一番アツい部分。口さがない罵倒を浴びせ続けるプリンセスに対し、対抗不可能と思われた絶対支配のフィールドをパワフルに打ち破る苹果。この2人の共演パートは、聞いているだけでも勢いがあって面白かった。陽鞠の中の人(荒川美穂)は、まだまだ荒削りではあるが、台詞を流した時の独特のアクセントに特徴があって面白い。こういう「色がついていない」役者で色々とみせてもらえるのは、ファン冥利に尽きるというものだ。

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  何が何だかもうどうしようもなく第4話。正直、この作品の感想を焦点ずらさずに書ききる自信がないぞ。どこをどう切り取ったら正しい視聴姿勢が維持できるやら……視聴中は書きたいこと、言いたいことが山ほどあったはずなのに、見終わった後にぽぽぽぽーんと飛んでいっちゃう。どうしよう。

 今回はなんと言っても、キレキレのギャグテンポが抜群。暴走ストーキング娘、苹果ちゃんがメインということもあり、隅から隅まで勢いMAXのハイスピードギャグである。観ている間の印象では「これってすごくおじゃ魔女っぽいテンションだな」と思っていたのだが、コンテを切った金子伸吾氏という人は、「おじゃ魔女」の五十嵐卓哉監督作品との関わりは「ホスト部」以降のようなので、どっちかっていうとテイストは「ボンズ印」といった方が良いのだろうか。気づけばこの人、「STAR DRIVER」では「あの」11話のコンテを担当していたのだな。すごく惹かれる画作りをしやがります(地味に「スパイラル」の監督とかやってるみたいだけど、全然知らなかった)。

 まぁ、誰が作ったかはおいとくとしても、思い切り面相が崩れるキャラの数々は単純に面白いし、人形劇風に展開される妄想劇と喜劇など、宝塚ぎみなアクセントは当然幾原監督の代表作である「ウテナ」をいじる意味での演出になってるんだろう。苹果劇場の中ではあらゆるものが崩れ顔か「アタックNo.1」風味のヅカタッチになり、本当にどうでもいいシナリオなのにガンガン攻めてくる姿勢が一切止まらない。そして、濃い絵柄になればなるほど、回りでちょこまかしているペンギンたちの愛くるしさが際立つのである。もう、苹果が池に沈んだところの見事なUターンっぷりには、文字通りに爆笑してしまいました。こんな時間なのにね、近隣住民の方々申し訳ありません。

 で、このまま苹果のドタバタギャグだけで終わってれば話は簡単なんだけど……最後の最後でもう1つ爆弾をぶち込んで逃げていく阿漕さもたまりません。これまで作中で描かれてきた犯罪行為といえばペンギン1号が主に進めてきた覗きなどの性犯罪がほとんど(直接見られる角度のくせに鏡使ってんじゃねぇよ)。その他ストーカー行為、不法侵入などはギャグとして処理されてきたわけだが、今回の引きはそうも言ってられない。古の昔から「赤い靴」といえば不幸の象徴であり、此度のデスティニーは、そんな赤い靴の悲劇が冠葉の元カノに襲いかかってきてしまったのだ。被害者の女性が直前に電話していた堀江由衣ボイスの女性は一体何者なのか、未来日記との関わり合いはあるのか。あそこで手を下したのはおそらく苹果ではないと思うのだが、だとしたら、一体何者の意志がそこに介入しているのか。そしてピングドラムとは一体何なのか。分からないことだらけです。もう、「そういえば今週は生存戦略してない!」とかいうことはどうでも良くなってしまいました。

 僕の考えたこの番組のキャッチコピーは、「能登が歌っても大丈夫な作品」。なんでそこにキャスティングしたんだよ、というくらいのハラハラ感がたまりませんね。いや、確実にアウトなんだけど、それもこれもひっくるめてギャグだと言い切っちゃうだけの説得力があるんですよ。良い役貰ったもんだなぁ。そしてあの黒さを見せられたら、もう苹果ちゃんを応援するしかないじゃないですか。苹果ちゃんは本当に挙動不審可愛い。今週ももっかい書いとこう、苹果ちゃん役の三宅麻理恵っていう名前、今後は要注目だと思います。

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  惰性で生存戦略、第3話。あれは毎回やらないと駄目な決まりなんだね。プリンセスが登場するために。それにしたっていきなり高倉家の遠景からの「せいぞーん、せんりゃくー」って、適当過ぎるやろ。もう生存でも戦略でもないわ。

 今回の課題は「STOP! 加齢臭」。苹果の未来日記にはカレーミッションが記載されていたために、ストーカー(というか完全に空き巣)兄弟のことなど差し置いて、苹果は真っ向から憧れの多蕗先生にカレーをお届けするために奮戦する。一応家庭の事情が語られたおかげで苹果がちょっと寂しい女の子なのかな、という程度のことは暗示させているが、別に母親が死んでるわけでもなし、カレーを作っている時の彼女はすごく楽しそう。多蕗の家にまさかのリアル彼女がいたおかげでミッションは紆余曲折を経てしまったが、多分無事に成功はしたのだろう。……カレーに明らかに入れた覚えがない具材とかが入ってたら怪しすぎるとか、そもそも同じ鍋使ってんのかよ、とか、突っ込んだら負けだ。そこはノリだから。

 それにしても……苹果は先週までのストーカー行為でリアル彼女(仮)の存在を知らんかったんかな。あんだけ驚いてたってことは声すら聞いたことがないってことだろうから、そこまで頻繁に多蕗家を訪れていたわけでもなさそうだが、彼の生活様式が今ひとつ分からんな。まぁ、高倉家もさっぱり分からないし、何がどうなったら陽鞠と苹果が仲良くなれるかも分からないし、今回も分からないコトだらけでした。視聴に不自由しないから別にいいんだけどさ。

 今回の面白ポイントは大きく2点。1つ目は生存戦略中の牛乳のくだり。プリンセスの衣装がコロコロ変わって可愛らしいのも、必死に自分の主張を証明するために牛乳を飲み干す姿が愛らしいのも、万事OK。あの空間を「イリュージョン」と言って適当にあしらえる高倉兄弟の懐の深さも大したものだが、牛乳5本一気飲みもなかなか大したものじゃないか。「妹がもう過去の妹じゃないことを証明してやる!」っていって牛乳飲むって……発想のレベルがよく分からんよ。

 そしてもう1つの見せ場は、既に公式ではPVとなって放送されていた、猫やカレー鍋とペンギンが大激突する「回転」シーン。これを見せられたら、タイトルが「輪る」になっているのもなるほどと納得するしかない。つまり、ピングドラムっていうのはペンギンのことだったんだな。とにかくコミカルに、とにかくどうでも良く。クルクル回るペンギンたちが愛おしくて仕方ありません。残りの時間は、梅干しとねずみ取りで悶絶してればいいじゃないの。

 それにしても、今回はなんでカレーだったのだろうか。そこもひょっとして、将来的に大事? 単に苹果が渇望している「家庭の暖かみ」の象徴がカレーだっただけかな?

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  出オチ的生存戦略、第2話。1話で大評判になったあれ、バンクだったんですな。まぁ、あのクオリティで毎回描き下ろしてたら視認が出ちゃうし、毎回見たい気もするし。いや、1話放送後に何回も見直したから、もう慣れたんですけどね。

 何気ない朝ご飯の風景に、突如紛れ込む生存戦略。高倉兄弟はなかなかの対応力があるようで、ペンギン3羽との生活にも大した抵抗はないご様子。ただ、他人に見えないという霊的存在のくせに食事はしっかり摂る迷惑設計なので、ただでさえ楽じゃなさそうな高倉家の生活はアジ、サバ、イワシなどで更に圧迫されそうな気もする。そして、団欒の隙を突いての生存戦略からのご神託である。やっていることは妹を人質にした脅迫行為なのだが、画面があんまり緊迫感を持たないおかげで、謎のペンギン帽の所業があんまり悪辣に見えないのがずるいな。「ピングドラムを探せ!」。開口一番の命令は、一夜明けても結局よく分からないまま。命令の内容はやたら具体的になったが、「ピングドラムとは何か?」という最大級の謎が丸投げなのだ。しばらくは考察サイトとかでこの話題が飛び交うことになるんですかねぇ。

 姫が名指しにしたターゲットは、何の変哲もなさそうな女子高生、荻野目苹果。今回はまるまる1話使ってイケメン兄弟が苹果の後を追い続けるだけの話になったわけだが、画面が常に刺激を提供し続けるために30分があっという間である。こんだけパワーのある画面で引っ張り続けるってのは、並大抵の労力じゃないぞ。本当にアホみたいなパーツもちらほら見られるんだけどな……俺知ってる、下着売り場ってあんなんじゃないんだぜ。行ったこと無いけど賢いから知ってるんだ。

 構成要素としては主に3つの要素が挙げられるだろう。1つ目は、いかにも深夜アニメらしい、阿漕なエロ要素である。そりゃま、「見えない監視カメラで女子高生の日常を追う」なんてプロットなんだからエロくならないはずがないのだが、それにしたって画面の回し方が阿漕だ。執拗にローアングルから追い続けるカメラ画像に、いかにも女子校らしいあられもない姿。キャラクターデザインなんかを見ればそこまでエロくないはずなのに、他のアニメには無い、あけすけな生っぽさが出ているのは、狙い通りなのか、こちらの下衆の勘ぐりなのか。良い子のみんなは健全な目でみるんだぞ。ご丁寧に冒頭の電車パートで痴漢騒ぎが起こる前の車内掲示が「チカン,イカン」なんだよね。ピクトグラムは今日も元気です。

 2つ目の賑やか要素は、ペンギンが暴れるというファンキーな画面。ちんちくりんのペンギン(らしき生き物)がちょこちょこと歩いたり、電車の中をフリーダムに滑り回ったり、鞄に挟まれてジタバタするだけで、なんか可愛い。お姫様があれだけ傲岸不遜で訳知り顔なのに、その配下たるペンギンたちの無垢なことといったら。宇宙人だったら会話出来てもいいような気がするのに、意思の疎通が謎のカンペブックだけっていうのがね。あの絵は一体どこから取り出してるやら。訳も分からずに冠葉のいうことに甲斐甲斐しく従うペンギンたちの頑張りはもちろん素敵なんだけど、それ以外にも適当に画面端で遊んでいる様子も事細かに描かれているのがずるい。ペンギン2号はなんでデフォルト装備が殺虫剤なんだろう。陽鞠と一緒に残った3号がカツラで遊んでるのも見逃せないな。とにかく、ペンギンはずるい。ちなみに、兄弟達以外には「見えない」という設定になっているわけだが、ペンギンに貼り付けたシーバーやカメラまでもが認識から消えるということは、単に不可視の存在であるというわけではなく、石ころ帽子のように認識が阻害されるだけのようである。尻をなで回す感触はしっかり残るのに、踏んづけても気づかれないのは何だか可哀想な補正であるな。

 そして3つ目となるのが、メインとなるシナリオ、つまり今回は「荻野目苹果とは何者か」という部分なわけだ。ピングドラム所持者として付け狙われた女子高生は、最初のうちは単なる一般人だと思われていたのだが……最後に明かされた衝撃の事実、それは、冠葉たちもよく知る人物の熱烈なストーカーであったということ。床下にシートを敷いて定住するなんて、かなりの熟達者じゃないと思いつかないだろうし、生半可な覚悟で出来る行為じゃござんせんよ。そして、「一見普通、その実ヤンデレ」って、不思議と魅力的。ストーカー行為を執拗に行う女子、っていうのもポイントが高くて、最近のアニメだと張間美香さんとか、ぶっ飛んでて素敵でしたねー。これが純愛かー。思い返してみると、冒頭のアバンで「運命を信じる」と乙女チックなモノローグを垂れ流していた苹果が登場したのがトイレの個室からだったわけだが、用を足したあとの便器の中からきらきらしたお星様が流れ出したのは、なんだかすごく残念な彼女のメンタリティの現れだったのかもしれない。ペンギン踏み女王に下水女子、斬新過ぎるヒロイン配置だ。

 そして、そんな恐怖の存在である荻野目苹果こそが、ピングドラムの所持者であるという事実。これはまだ謎のままなのか、それとも彼女が所持していた謎の未来日記こそがピングドラムなのか。少なくとも彼女が単なる一般人でないのは間違いなさそうだが、サブタイトルの「危険な生存戦略」とは、彼女が邁進するストーカー恋愛のことを言っているものなのか。そして、生存戦略を高らかに歌い上げるお姫様は、この「危険な生存戦略」の礎たる日記を狙っているのか? そもそも、彼女らのいう生存戦略とは何なのか? ……うむ、分からんな。分からんけど、なんか気になるな。こういうのが、正しい「わからなさ」なんだと思います。

 このまんまいくと、「生存戦略」というタームを活用した変態恋愛の博物館みたいな作品になる可能性も出てきたかもしれない。うむ、それはそれで。だって、デスティニーですもの。でも、石田彰ボイスのキャラを相手にデスティニーはあんまりよろしくないぞ。シン・アスカが号泣するからな。

 そうそう、ついでだからまだ中の人の話をしてもいいよね。やっぱり木村昴の声はどこか違和感があるんだけど、それも含めてネタっぽいのでなんか笑えてしまうんだよな。そして、今回一気の表に飛び出した苹果役の子も若手新人で、名前は三宅麻里恵という。所属はプロフィットか。ほんと、最近プロフィットはがんがん良い駒を送り込んできおる。期待大。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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