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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 なんだかやたら回想の多い構成になっていた第10話。一期を含めて様々なシーンが折に触れてフラッシュバックしていたのだが、これは最終回が近いからなんだろうか。それとも、今回のエピソードが過去を振り返っての総括になるという示唆なのだろうか。よく分からないが、導入が自然なので「総集編やってるんじゃねーよ」みたいな手抜き感は感じられない。

 ホロを売る、という不穏な密談から一夜明け、ロレンスはエーブに持ち出された商談の話を遠慮がちにホロに打ち明ける。ロレンスが商売の話に首を突っ込むだけでもあまりいい顔をしないホロだったが、今回の話は、なんと見返りに宿屋が明け渡されるという。ロレンスの夢である自分の店構想が、こんなところで突然現実味を帯び始めたのだ。「売る」といっても、あくまで質草として一時的に預ける算段をするだけで、きちんとエーブが元を回収出来るならばホロに害はない。利益と危険をはかりに載せて、ロレンスがいけると判断したらいけばいいと、ホロはむしろ尻を叩く役割を果たした。様々な身辺調査の結果、エーブの話に乗る決断をするロレンス。商売は常に危険と隣り合わせではあるが、果たして今回の勝負、吉と出るのか凶と出るのか。

 今回構成が回想多めになっていたのはホロとロレンスのやりとりにも理由があり、2人が出会った頃からこれまでの、懐かしい台詞や思い出がそこかしこに挿入されている。最初の事件でロレンスが大見得を切った「相手が騙すつもりなら、それをひっくり返せば利益になる」といった発言もそうだし、あの事件の顛末でホロが身を引こうとしたときに創痍のロレンスが必死に彼女を呼び止めたシーン、そして「ぬしが怒ると思ったことを怒っておる」という、どこかで吐かれた台詞まで、いつの間にか、2人の間にも随分思い出が蓄積されていた。今回ホロは「ぬしの隣でごろごろしているのが楽しい」と素直な心境を口にしているし、案外この地で店が持てたら、故郷への旅が辛い結果になったとしても、2人でやっていけると考えてのことかもしれない。身売りの相談を持ちかけられるなど、普通に考えれば男のエゴでしかないわけだが、それを受け入れてあまりあるほどの信頼感が、2人の間には横たわっているのだ。

 今回、2人の他にも個性的な動きを見せるキャラクターが何人も顔を覗かせている。黒パンと銅貨2枚の幸せを伝えてみせる教会脇の物乞い、ロレンスに「狼の匂い」をかぎつけてちょっかいを出す酒場の娘、そして、その生い立ちに大きな波乱を抱えていた、エーブ。この世界でロレンスと会話をする人間というのはどうしてこうもみな一筋縄ではいかない話術を持ち合わせているのだろうか。まぁ、このあたりの虚々実々の駆け引きが、この作品の最大の見せ場なのだが。

 しかし、やはり最強の試合巧者はやっぱりホロ。ロレンスの相談を的確に受け答え、助言4割、苦言4割、茶々2割。手のつなぎ方にまで様々な思惑を込めて、ロレンスを引っ張り回す。ロレンスも、顔に出ないようになればもう少し対抗できると思うのだけど……幸せならいっか。 

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