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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Angel of Flight Alabaster (4)(W) R
クリーチャー・天使
4/4 飛行
あなたのアップキープの開始時に、対象の、あなたの墓地にあるスピリット・カードを1枚手札に戻す。
 いましてよ、天使。ただ、こいつは神話とかじゃないし固有名も持っていない、いわゆる量産型天使である。すっきりしたデザインと、とても4/4とは思えない均整の取れたナイスバディがチャームポイント。過去の天使たちと比べても、かなりエロランクの高い御仁である。最近じゃ驚くこともなくなったが、シングルシンボルの5マナで4/4という時点で既に破格。更に、そこには無尽蔵に生み出されるアドバンテージ機構も搭載されており、デッキ次第では過去の大先輩である「黎明をもたらすもの、レイヤ(INV)」や「アダーカーの戦乙女(CSP)」といったリアニ天使にも引けを取らないだけの力が出せるかもしれない。今こそ神河軍団と組んでハイパー秘儀・スピリットデッキを組むのだ! ちなみに、イニストラードにはたくさんのスピリットが収録されることになるのだろうが、現時点でのスタンダード環境には、スピリットは6体しか存在してないらしい。泣きたくなるので検索したりしちゃ駄目だぞ。
 
 
Divine Reckoning (2)(W)(W) R
ソーサリー
各プレイヤーは、自分のコントロールするクリーチャー1体を選ぶ。残りのクリーチャーを破壊する。
フラッシュバック・(5)(W)(W)
 
 このセットのラスゴのコーナーだと思うのだが、何と思い切ってフラッシュバックを付けてしまったため、完全なるラスゴにはならず、白い先輩でいうなら「大変動(EXO)」的な系譜を受け継ぐことになった。要するに、「お互い一番強いクリーチャー以外を破壊する」ってことである。全部壊すのも「全部マイナス1体」を壊すのも大して変わらないんじゃないか、ってな見方もあるかもしれないが、ラスゴなんてものはクリーチャーを並べることを嫌う人間が使うのが普通なので、これで1体が残るのはほぼ確実にデメリット。他のブロックのラスゴに比べると、かなり使いにくい仕上がりだ。コントロールならばある程度適当にもぶっ込めた他のカード群に比べると、このカードは「とにかく強い1体だけを出し、数に物を言わせる相手を対策したい」という狭いジャンルのニーズに応えるカードでしかないわけだ。「残すべき1体」さえ選べば、デッキとして成立しないわけじゃないだろうが、トークンやウィニークリーチャーの殲滅ならば赤でも出来る仕事なわけで、白はお家芸を一時お預けされた形。リミテッドで出てきたらどうするか迷ってしまうカードである。
 
 
Fiend Hunter 悪鬼の狩人 (1)(W)(W) U
クリーチャー・人間、クレリック
1/3
〜が戦場に出たとき、あなたは対象の他のクリーチャー1体を追放してもよい。
〜が戦場を離れたとき、その追放したカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
 
 なんとも新鮮かつ懐かしいクリーチャーである。ある程度年を食ったプレイヤーならば、このカードが生まれ変わった「顔無しの解体者(TOR)」であることはすぐに気が付くだろう。パワーとコストが1減っているが、そこは大した問題ではない。とにかく、現代にブッチャーが蘇ったのだ。しかし、不可思議なのは、それが黒ではなくて白に与えられたという部分。これは、当時は「ナイトメア」システムの一環として黒に与えられていたものが、現在は白が「忘却の輪」や「レオニンの遺物囲い」のように一時的追放能力のカラーバイを得たことによる変更なのだろう。本当に、白は何でもかんでも小器用にやる腹の立つ色である。「顔無しの解体者」がかつてのトーメント環境で1引き上等だったわけで、このカードも当然リミテッドでは初手級である。それ以外には……特に書くこともないな。「3体いたら無限ループが組める」とか、そんなの。
 
 
Mentor of the Meek 弱者の師 (2)(W) R
クリーチャー・人間、兵士
2/2
あなたのコントロール下で他のパワー2以下のクリーチャーが戦場に出るたび、(1)を支払っても良い。そうしたなら、カードを1枚引く。
 
 Magicにおいて、「弱者」の定義は色々ある。例えば「弱者の剣(FUT)」は1/1のクリーチャーにだけ力を貸し、「弱者の力線(GPT)」はトークンならば増強してくれる。「弱者の報復(VIS)」で死なないのはパワー3以下のクリーチャーだけだ。そして、このカードが力を貸してくれるのは「弱者の石(7ED)」と同じ、パワー2以下のクリーチャーたちだ。追加コストが少しだけかかるが、パワーの低いクリーチャーは全てキャントリップとなるわけで、そりゃまぁ、強い。色が白というのも示唆的で、「ミラディンの十字軍」がキャントリップになったり、「刃の接合者」がトークンだけじゃなくてカードまで連れてくる。また、「始原の賢者(RAV)」や「垣間見る自然(CHK)」といった緑のスペルと違ってとにかく場に出せればいいので、トークンとの併用で効率が更に上がる。「主の呼び声」なら5マナインスタントで2ドロー、「マイアのタービン」でフェスティバル開催だ。これでエルドラージと同じ環境にあれば「目覚めの領域」で毎ターン追加ドローが加速したり各種ドローンでドローしまくったりと大変な騒ぎだったのだが、今回の世界はそこまでトークンをサポートするカードはなさそうなので、使うならマイアトークンあたりとの併用になるだろうか。構築でもいじり甲斐のありそうなカードだが、リミテッドでもパワーの低いクリーチャーを使う頻度はかなり高い。数ターン生き残ることが出来れば、充分過ぎるアドバンテージを届けてくれるだろう。
 
 
Mindshrieker (1)(U) R
クリーチャー・スピリット、鳥
1/1 飛行
(2):対象のプレイヤー1人は、自分のライブラリの一番上のカードを自分の墓地に置く。〜は+X/+Xの修正を受ける。Xは、そのカードの点数で見たマナ・コストである。
 
 なんだか見たことがあるような、そうでもないような、割と地味な能力を与えられたレア。一応、似たようなギミックを持つカードには「生物の原形質(GPT)」や「ゴブリンの機械技師(ONS)」あたりがいるが、ライブラリが絡んでいるのに青のクリーチャーでは例がないかもしれない。こんな地味なくせにレアでいいのかしら? と思ったが、よく考えてみりゃ、3ターン目にパンチしてたまたま6マナのカードでもヒットしたらいきなり7/7フライヤーなわけで、想像以上にやることはエグかった。連打可能なので中盤以降には容易に身を守れるようになり、ワンパンチの破壊力はどんどん大きくなってく。まさに「1枚で勝てる」カードである。俺のドラコがエクスプロージョン。
 
 
Rooftop Storm 屋根の上の嵐 (5)(U) R
エンチャント
あなたは、ゾンビ・クリーチャー・呪文を唱えるために、そのマナ・コストの代わりに(0)を支払っても良い。
 
 マローの公式記事によると、今回のセットで注目されるクリーチャーはホラーの代表選手、「人狼」「吸血鬼」、そして「ゾンビ」だ。人狼は緑を中心に配置されたクリーチャーで、赤は吸血鬼と人狼が共存する。黒は全ての種族をカバーし、白はそんな化け物と対立する人間の集団、いわゆる退魔の陣営となる。では、残った青は何をするのか? 現時点ではスピリットなどでホラー要素を醸し出していたのだが、更に「人体改造」「生命創造」という観点から、青はフランケンシュタインを作り出す。マローがいうには、フランケンシュタインもゾンビの一種ってことで、青はゾンビ軍勢に参加することになったわけだ。これさえ出せれば、どんなゾンビでもコスト0! 6マナだろうが7マナだろうが踏み倒してキャスト出来るのが最大の売りで、公式ページでは我らが大将「スラクジムンダール」を出すプランなんかも紹介されている。他にも、オラクルでクリーチャータイプゾンビを手に入れた「触れられざる者フェイジ(LGN)」や、ミラディン業界の愉快なおっさん「大霊堂の長、ゲス」なんかもノーコスト。こいつぁ豪儀だね! でもね、このカード自体に6マナかかるからな! この手のカードのお約束として、活用して連打したカードが増えれば増えるほど価値は上がっていくので、いっそ「青の太陽の頂点」みたいなカードでごっそりドローして、そこからゾンビをまき散らすようなデッキにするといいのかも。そして、そこまでする意味があるのかどうかは自己責任で。「奸謀(TSB)」とか使うとなんか出来ないか。6マナエンチャント2枚コンボ。
 
 
Silent Departure 静かな旅立ち (U) C
ソーサリー
対象のクリーチャー1体を、そのオーナーの手札に戻す。
フラッシュバック・(4)(U)
 
 基本コモンバウンス。フラッシュバック付きになったために、1マナソーサリーという絶妙なバランスで提供された。オデッセイ時に与えられたフラッシュバックバウンスは、パーマネントを戻せる「ブーメラン」仕様だったが、行き4マナ、帰り7マナとなかなか使いにくい「非物質化(ODY)」だったので、それと比べれば随分使いやすいコストに収まってくれたんじゃなかろうか。ただ、過去の歴史を遡っても、ソーサリーで単に手札に戻すバウンスって、あんまり活躍したタイミングがないんだよね。バウンスは緊急避難に使ったり、トリックとして使える部分が売りなので、ソーサリーになると急に価値が落ちてしまうのだ。ここまで軽けりゃ問題無いとは思うのだが、どの程度デッキに積まれることになるのだろうか。
 
 
Invisible Stalker 不可視の忍び寄り (1)(U) U
クリーチャー・人間、ならず者
1/1 呪禁 〜はブロックされない。
 
 徹底的に不可侵。それが青クオリティ。2マナでアンブロッカブルを持つクリーチャーというのはこれまででも案外存在していたものだが、ここまでの安定感を醸し出すカードはなかなかいない。全体火力などの対処法を持たないデッキならば20ターンキルが確約されたようなものだろうし、一方通行である呪禁能力を活かせば、強化系オーラを使って更なるスピードアップを見込める。かつての基本セットリミテッドでの「囁き絹の外套(M11)」の重要性を思い出せば、このカードが今後の青でどのような役割を果たせるか、想像に難くないだろう。
 
 
Curse of Death’s Hold 死の支配の呪い (3)(B)(B) R
エンチャント・オーラ、呪い
エンチャント(プレイヤー)
エンチャントされたプレイヤーのコントロールするクリーチャーは、−1/−1の修正を受ける。
 
 黒のレア呪いは相手限定の「魂の裏切りの夜(CHK)」。はるか昔から、相手だけマイナス修正ってのは常に強力で、「魂の裏切りの夜」以外にも「仕組まれた疫病(7ED)」なんかも採用実績がある。このカードは5マナと重たいのがネックだが、自軍の被害を気にせずに何枚でもデッキに入れられるのは魅力的。重ねばりすれば相手のクリーチャーはどんどん選択肢をうしなっていくはず。1枚だけで、とりあえず「墨蛾の生息地」の起動が妨げられるのは意味があるかもしれない。ただ、現代は除去も軒並み優秀になっている時代であり、「四肢列断」のような優良単体除去があれば、大がかりな装置は必要としていないのが現状である。このカードに出番があるかどうかは、メタ神様だけが知っている。
 
 
Endless Ranks of the Dead 終わり無き死者の列 (2)(B)(B) R
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、2/2で黒の、ゾンビ・クリーチャー・トークンをX体戦場に出す。Xは、あなたがコントロールするゾンビの数の半分(端数切り捨て)に等しい。
 
 「本当にエンドレスやん!」と一瞬心躍らせたが、冷静になると、意外とそうでもないことが分かるカード。端数を切り捨てるということは、これが機能するためには最低でも2体のゾンビを準備しておく必要がある。無事に2体いるところに着地しても、その後の増え方は3→4→6→9→13と、そこまで劇的なスピードとは言い難いのだ。今の世の中はカードたった2枚で無限のトークンを生み出すコンボデッキが席巻しているわけで、こんな堅実戦略でゾンビを増やすカードにどこまでニーズがあるかは判断しかねる部分である。一応、コスト無しでのトークン生産という基本コンセプトは強いので、専門のゾンビデッキでなら何かものすごいエンジンになるかもしれない。「墓所のタイタン」さんが手ぐすね引いて待ってますよ。
 
Liliana of the Veil ヴェールのリリアナ (1)(B)(B) M
プレインズウォーカー・リリアナ
【3】
<+1>: 各プレイヤーは、手札を1枚捨てる。
<-2>: 対象のプレイヤー1人は、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。
<-6>: 対象のプレイヤー1人のコントロールするパーマネントを、2つの山に分ける。そのプレイヤーは、自分の選んだ片方の山を全て生け贄に捧げる。
 
 さぁ、このセットの目玉、プレインズウォーカーのお通りだ。満を持して登場したのはあのリリアナ姉さん。既にジェイスやチャンドラが3種類目をリリースして調子に乗っているというのに、初代プレインズウォーカーの中で姉さんだけがず〜っと頑なに初代の味を貫き通していた。彼女のホームグラウンドを訪れたことで、ようやく、次の姿を見せることが出来たのだ。感慨深い。やっぱり女性プレインズウォーカーといえばリリアナさんですよ。エルズペスは何だか偽善面してる割に案外わがままで気に入らないから。あ、ニッサさんは……影薄いなー。
 さておき、生まれ変わったリリアナ姉さんは、なんと至上最軽量タイの3マナで登場することになった。能力を見てみると、その基本構造は同じコストで猛威をふるった「ジェイス・ベレレン」と似た形になっている。まず、登場時の忠誠数が一緒。どこぞの4マナなのに忠誠2だったエルフとは違うので安心運用が見込める。そしてプラス。これは起動するだけでアドバンテージにならないのがジェイスと同じ形だが、互いにドローというウィンウィンのジェイスより、相手の行動を絞りに行くリリアナの方が、使われた相手は嫌なはずだ。こちらの手札も一気に減ってしまうことになるのだが、黒だったらなんとかしろ。そしてイニストラードだったら何とかなる。はず。
 小マイナスでようやくアドバンテージが取れる「悪魔の布告」を起動する。ソーサリー除去が聞きにくいミシュラランドがセットを去るので、いくらか使いやすい能力になるだろうし、どんな形でも、マナを払わずに使える除去は強かろう。「饗宴と飢餓の剣」を突破できるのもありがたい。そして大マイナスは、なんと拡大版の「行動か死か(INV)」。とにかくパーマネントが半分、という時点で、やっぱり他のプレインズウォーカー同様に、「起動すれば勝ち」である。気になる点としては、ジェイスとの決定的な違い、プラス能力で忠誠度が1しか増えない部分だろう。ジェイスは出したターンに忠誠5までいって一気に除去圏外に逃れることが出来たが、リリアナさんはアドバンテージのない能力を何回か起動しなければ使いにくいというのが難点といえる。その代わり、最終奥義への到達難度が、ジェイスよりも低い。必要なカウンターの数が少なく、増殖などを絡めて誤魔化すことも出来るため、早めに設置して大技に期待するのが主立った使い方になるのではなかろうか。もしくは、ある程度絞り込んだハンデス型のコントロールデッキに入れることでプラス能力の効果を相対的に高めるのも狙い目かもしれない。
 総じて見ると、1枚で自己完結出来たジェイスに比べると、こちらはデッキも選ぶし、脆くもあるので使い方が難しい。しかし、やはり3ターン目に出せるプレインズウォーカーというのは、それだけで相手の脅威になるのは確実なのである。黒のコントロールデッキが「ソリン or リリアナ?」と尋ねられたら、やはり迷わずこちらを選ぶのではなかろうか。さぁ、姉さん出番です。
 
 
Reaper from the Abyss 深淵からの魂刈り (3)(B)(B)(B) M
クリーチャー・デーモン
6/6 飛行
陰鬱 – 各エンド・ステップの開始時に、このターンクリーチャーが死亡していれば、対象のデーモンでないクリーチャー1体を破壊する。
 ざっくりしたデザインのデーモン。相手クリーチャーが死んだターンには「泣き面に蜂」だし、こちらのクリーチャーが死んだターンは「目には目を」となる。書いてあることは当然強い。ただ、このジャンルには既に更なる理知性と理不尽さを兼ね備えたシェオルドレッド先輩がいらっしゃるので、ファッティとしても除去としても、そこまで大したインパクトがあるわけではない。「出産の殻」デッキでアクセス出来れば強力な除去装置になる可能性はあるのだが、やはり確実性でいうなら法務官様にご相談願った方が話は早い気がする。リミテッドの雄どまりのカードか。
 
 
Skirsdag High Priest スカースダグの高僧 (1)(B) R
クリーチャー・人間、クレリック
1/2
陰鬱 – (T)、あなたのコントロールするアンタップ状態のクリーチャーを2体タップする:5/5で飛行を持つ、黒のデーモン・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。この能力は、このターンにクリーチャーが死亡していた時にのみ起動できる。
 
 エロイムエッサイムな人。たかだか2マナのクリーチャーのくせに、マナも払わず、カードも捨てず、クリーチャーもサクらずに5/5フライヤーを雇うことが出来るというのだから、悪魔礼賛も大歓迎だ。ただ、そんな契約を結ぶにはある程度の手間は必要。まずは生け贄。悪魔を呼ぶには生け贄が必要なのは定番なのだが、この人の凄いところは、自分と全然関係無いところで発生した死も、どさくさに紛れて「今の俺が捧げたから! 今の生け贄だから!」とごり押ししてしまえる部分。豚足やザクの足で説得されてたアザゼルさんもびっくりである。そして残るパーツは、一緒に召喚儀式を手伝ってくれる助手2名。3人で手を繋いで頑張ってエロイムすることによって、めでたく悪魔爆誕となるわけだ。破格の取引には違いないが、いうほど易しい条件ではない。こいつも含めて3体のクリーチャーが何もせずにボーッと3体立っている状態ってのは非常に効率が悪いだろうし、相手もクリーチャーが死ぬタイミングまでにこいつを除去れれば良いわけで、全員集合魔方陣完成までは色々と大変である。……でもやっぱりリミテッドで出されたらやるせないよな。
 
 
Kruin Outlaw クルーインの無法者 (1)(R)(R) R
クリーチャー・人間、ならず者、狼男
2/2 先制攻撃
各アップキープの開始時に、直前のターンに呪文が1つも唱えられていないなら、〜を変身させる。
↓(裏側)
Terror of Kruin Pass クルーイン峡の恐怖 ー
クリーチャー・狼男
3/3 二段攻撃
あなたのコントロールする狼男は、2体以上のクリーチャー以外にはブロックされない。
各アップキープの開始時に、直前のターンにいずれかのプレイヤーが2つ以上の呪文を唱えていたなら、〜を変身させる。
 
 緑の人狼たちは「昼は真面目に働いていたあの人が……!」というサスペンスな衝撃が大きいのだが、こいつの場合、昼間から無法者である。多分、普段から村の人に「最近人狼の被害が出てるけど、どうせ村はずれでくだを巻いてるアイツの仕業じゃないの?」とか疑われているに違いない。大抵のホラー映画だとそういう奴は完全にシロなのだが、こいつは残念ながらアウト。夜が訪れれば、二段攻撃とブロック抑止という無体な組み合わせでもって、普段から迫害してくる村人を蹂躙しにやって来るのである。昼の状態でも3マナ2/2先制なら最低限の仕事はしてくれるだろうし、変身後は、仲間が多ければ多いほど鬼のような統率力を見せる。「ガツタフの咆哮者」のような始めから回避能力を持った人狼と組み合わせれば、突破力はバリバリ最強No.1である。人狼って、アウトローのくせに群れで襲ってくる方がはるかに怖いんだよな。一匹狼を気取る猛者はおらんのか。
 
 
Stormkirk Noble 流城の貴族 (R) R
クリーチャー・吸血鬼
1/1
〜は人間によってブロックされない。
〜がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、〜の上に+1/+1カウンターを1つ置く。
 
 今回は「血に狂った新生子」などと一緒に、赤の吸血鬼は「戦闘ダメージ与えたら成長」要素に焦点が当てられている。そして、そのセールスポイントを極限まで前のめりにしたのがこの人だ。1マナで出てくるのですごく殴りやすく、世界で最も多いクリーチャータイプである人間を無視できるので、ブロッカーが登場しても殴れる可能性が高い。一世を風靡した「炎歩スリス(MRD)」の脅威がこちらでも実現可能だ。1ターン目にこいつ、2ターン目に「血に狂った新生子」だと面白い展開になるかもしれない。吸血鬼デッキが実現するなら、なかなか面白い先兵になるかもしれない。でも、イラストを見る限り……単に人間にシカトされているちょっと気持ち悪いおっさんにしか見えないんだよね……
 
 
Garruk Relentless 情け知らずのガラク (3)(G) M
プレインズウォーカー・ガラク
【3】
〜が2つ以下の忠誠カウンターを持つ場合、それを変身させる。
<0>:〜は対象のクリーチャー1体に3点のダメージを与える。そのクリーチャーは、自身のパワーに等しいダメージを〜に与える。
<0>:2/2で緑の、狼・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
↓(裏側)
Garruk, the Veil-Curesed (ヴェールの呪いのガラク) ー (これは緑黒である)
<+1>:1/1で接死を持つ、黒の狼・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
<-1>:クリーチャーを1体生け贄に捧げる。そうしたなら、あなたはライブラリからクリーチャー・カードを1枚探し、それを公開して手札に加える。その後、あなたのライブラリを切り直す。
<-3>:あなたのコントロールするクリーチャーは、+X/+Xの修正を受けるとともにトランプルを持つ。Xは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードの数である。
 
 この世界を代表する2人目のプレインズウォーカーは、つい最近新作をリリースしていたばかりのガラク。闇の世界で活き活きと羽を伸ばすリリアナ姉さんを追いかけて、こんな薄暗くて象も獣もいないようなところにはるばるやってきたようだ(まぁ、狼はいるから機嫌は悪くなさそうだけど)。しかし、ホームグラウンドじゃないところにいるのはやっぱり無謀。リリアナさんとは過去にも因縁があったが、今回彼女が手にした「ヴェール」という謎のマジックアイテムに呪いをかけられてしまい、あの室伏もびっくりの筋肉だるまが、突然黒に転落してしまったのである。……なんかさ、プレインズウォーカーって色が変わると大体黒くなるよね。テゼレットもサルカンも黒化しちゃったし。
 で、そんな「黒への転落」っぷりが、今回は両面カードというギミックで表現されたわけだ。表の状態の場合、今までの彼を知っている人間から見ると、どうにも弱々しい能力が2つついているだけ。忠誠度を増やしながら3/3を出していた彼の勇姿は面影すらなく、コスト0で2/2が出てくるのがやっとだ(まぁ、それでも充分強いけど)。そしてもう1つは、直接クリーチャーをブン殴りに行くという選択肢。ガラクパンチのダメージは固定で3点。その代わり、クリーチャーとは「格闘」したことになり、パワー分のダメージは貰ってしまう。そうして自らカウンターを減らし、忠誠度が2以下になってしまうと、リリアナの魔力に抗いきれず、めでたく黒化してひっくり返るのだ。
 ひっくり返った後も、基本的には忠誠度が2以下からスタートするという事情を鑑みてか、そこまで派手な能力は用意されていない。プラスで接死持ちのトークンというのは、何はなくとも身は守らなきゃいけないガラクには丁度良い能力。そして、それでも不安なら、小マイナスを使って戦場にいるクリーチャーに仲間を探しに行ってもらうこともできる。なんとか自分でクリーチャーを用意して、ガラクにカウンターが溜まるのをグッと待つ。そして、めでたく3つに復帰した暁には、毎度お馴染みガラクオーバーランが炸裂。しかも、今回は最低でも3ターン目発動と多少時間がかかるため、修正値は限界知らずの青天井だ。なるほど、色々と大変であった。
 全体像としては、過去に生み出された2体のガラクほどパッとするものではない。最初に登場したモードで狼を延々出し続けているなら構わないのだが、裏も絡めたギミックを駆使しようとすると、数々の障害をクリアしてそこまで到達せねばならないのだ。最終奥義を使わない前提では、あまり期待出来るような能力も無いしなぁ。使うとしたら、手軽な狼生成エンジンとしてか、自軍にパワー1のクリーチャーを出すなどして調整してのオーバーラン。プレインズウォーカーは軽い方がいいとは言うが、ガラクの場合は4マナと5マナ、どちらに軍配があがるのだろうか。
 
 

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コメント
無題
ボックスでは隠すスリーブを使うの?今って両面透明だよねぇ。
【2011/09/03 18:55】 NAME[lion] WEBLINK[] EDIT[]
Re:無題
スリーブについては、ちょっと話題に出ました。私とコンビニ店員は「ウィザーズがそれでやるっつってんだし、そのままピックでいいし、プロキシ使えばいいんじゃない?」という意見だったのですが、会社員が「ピック中に色が見えたらつまらん」という意見で、現在、土地スリーブと余剰スリーブを全てカラースリーブに入れ替えるかどうかの検討中です。
 まだ時間はあるので、少し考えると思います。実際に入れ替える場合、数百枚に及ぶスリーブ代は会社員持ち、実際にスリーブに土地をいれる作業は下っ端がやります。ほんと、面倒ばっかりかかるゲームやで。
【2011/09/03 21:40】
無題
オンラインじゃ今まで通り見えないだろうし、楽やね。変身の面倒な条件チェックも管理してくれるしな。自分で開けたパックが手にはいらないかわりに、参加費2ドルだけで出来るドラフトも始まるみたいだし、やっぱりデジタル最高や!
【2011/09/03 21:57】 NAME[lion] WEBLINK[] EDIT[]
Re:無題
コレヲキニ シンケンニ MOヲ……

ドウシヨウ
【2011/09/04 00:25】


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