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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 学園祭シーズンですね。ということで、以前どこかで書いたかもしれませんが、10月9日に慶應大学の学園祭で行われた声優イベント「麻衣と千和のまいどこんにちわ!」に行って参りました(午前は抽選に漏れたので午後の部だけ)。普段から出不精だからこういうイベントって知っててもあんまり行かないし、今回はわざわざ関東までいくんかい、とは思ったのだが、流石にこの2人の合同イベントとなると破壊力が有りすぎる。我が心の声優十二神将(ブログ右柱部参照)が2人で顔を連ねたのなら、その破壊力は軽く人造人間16号を上回る。そりゃ、新幹線代も惜しくないってなもんですよ。

 ただ、過去の経験から「学園祭イベント」ってのはちょっと怖かったんだけどね。色々とバリエーションはあるけど、結局「素人が回してるイベント」なのは事実なわけで、構成がまずかったり、進行に戸惑ったり、テンポが悪くてキャストさんも乗り切れない、なんてことも過去に無いわけじゃなかった。今回は事前に告知された開催時間は1時間半ってことで、どの程度のイベントになるものかとは思っていたのですが……はっきり言って、もう、今日明日中に死んでもいいくらいの満足感は得られました。もちろん、スタッフが素人さんなのは事実なのでユルさはありつつも、そういう肩肘張らないイベントだからこその良さというのもあるし、何より今回は主役2人がイベント慣れしてて、進行役をサポートしながら盛り上げるのが本当に上手い。たっぷりと楽しい話も聞けたし、そこまで大きくないイベントだったおかげで距離感もばっちり。これくらいのイベントが、私の望むベストの形かもしれません。

 
 さて、せっかくの機会なのでこの機会に我が心の十二神将に含まれる2人について、何くれとなく感想がてらに書いていきましょう。斎藤千和・中原麻衣という、同事務所、同年代、ほぼ同時期デビューの二人組。ただ、意外なことにこの2人って出演本数に比して共演作が驚くほど少ない。どちらも1人で作品が作れちゃう看板女優なので、なかなか一緒に出にくいのだよね。今日のトークの中でも辛うじて「ARIA」に出たとか、現在放送中の「境界線上のホライゾン」を一緒にやっているという話があったくらい。元々は同じユニットに居たはずなのだが、気づけばなかなか同じテーブルについてのトークを聞く機会が無くなっていた。今回はそんな珍しいコンビのトークをフルで堪能出来たおかげで、共通点も多い2人の声優の、独自の色合いもはっきり見える結果となった。彼女たちのデビューが私のアニメ遍歴のスタート時期とほぼ同じ頃にあたるので、この十年間の間2人を見てきて思ったことを綴っていきますね。


 まずは千和(イベントで実物を観た後だとどうしても敬称を付けたくなるんだけど、あくまでブログ上の記事としての体裁を合わせるために、以下2人とも敬称略)。実物千和を見るのは今回が初めてで、すっかり髪が伸びた千和を見るのもなんだか久し振りな気がします。気づけばみっくすJUICEだったあの頃の髪型に戻ってるというのも面白い話で。そして、彼女をみての初見の感想は、「実に良い年の取り方をしているなぁ」と。何だか失礼な物言いに聞こえるかもしれないけど、最大限に褒めてます。気づけば81年生まれの千和も三十路を回り、嫌でも役者としてのスタンスを問われる時期に来ている。そんな重要な時期なのだが、千和は見た目の印象もあまり変わらないままで、きちんと「キャリアを積んでいる」ことがにじみ出ている。きっと後から追いかけてくるたくさんの若手たちは、スタジオで千和に会えばきっと「すごくいい先輩声優」に見えるんじゃなかろうか。スタンスや顔立ちのイメージからか、数年後には「ケロロ」でもずっと一緒だったナベクミさんみたいなイメージになる気がしますね。

 そんな彼女がイベントで語っていたことで印象的だったのは、「最近台本の書き込みが減った」ということ。昔のように「考えた役を作っていく」ことが少なくなり、家での本読みはあくまで雰囲気を掴む程度、あとはスタジオの雰囲気に合わせて役を作っていくことが増えた、というのである。なるほど、簡単な言い方をすれば「経験で処理出来る部分が増えた」ということにもなるのだろうが、1つ視点を変えてみると、これは「感覚で勝負出来る下地が出来た」ということになるのではなかろうか。

 千和というと、なんだかちゃらんぽらんなイメージが先行している部分もあるのだが、ラジオやトークをよくよく聞くと、仕事中は恐ろしいくらい真面目な人間なのである(あの神谷浩史も太鼓判を押している)。「空気を合わせる」という言葉も、現場や作品の回りに気を配ってのことだし、過去にストレスから吐血した実績を持つ気遣い屋さんは、実はものすごく考えて考えて、仕事を積み上げていくタイプなんだと思う。その結果として、丁寧な仕事が若かりし頃から見事な実績として実を結んでいるのだ。

 だが、そうした「理性での役作り」に加えて、今度は「空気を掴む」ことからの役への入り方という、「感覚での役作り」のノウハウも着実に積んできているということ。私の思う理想の役者像は、やはり理性と感覚が両立して役になることだと思っている(この究極のハイブリッド系が沢城みゆきだ)。千和は、基本が真面目路線だったところへ、シャフト陣などの無茶でどうしようもないオーダーを必死にこなし続けたことで、新たな地平が拓けたんじゃないかと、そんな気がするのだ。本人の語っていた内容に「最近は戦場ヶ原ひたぎに代表されるような、大人な女性も多く演じられるようになってきた」という話もあり、「考えて追いつく範囲」は既に越えている。あとは、様々な先輩や現場の監督から拾い上げたスキルを、理屈じゃなくて経験としてストックし、フル回転させていく時期に入ったのかもしれない。

 
 ちなみに、イベント中に発表された「千和キャラ人気ランキング(慶應大学こえけん調べ)」は、1位から「戦場ヶ原ひたぎ」「レベッカ宮本」「藍華・S・グランチェスタ」「スバル・ナカジマ」「暁美ほむら」という順番。最近のキャラが多い中で、やっぱりベッキーの存在感が圧倒的だ。個人的にはずっとベッキーが1位でいいくらいなのだが、イベント中に「最近ベッキーとしてのキャラソンで、ぱにぽにのオープニング群を3曲歌った」との報告がなされた。オープニング群って、つまり「黄色いバカンス」「ルーレット・ルーレット」「少女Q」のことか?! あれのベッキーバージョン?! なにそれ、どこで聴けるの? ひょっとして初出じゃない? これは……期待せざるを得ない……

 他に、「その他人気キャラ」部門ではルッキーニ、葉月、音無芽留なんかの中に、吉永双葉なんて懐かしい名前も。あ、あとケメコもいた。機会があったら生でチャベスを聴いてみたいところだ。
 

 千和の凄いところは、ずっと「斎藤千和」であり続けながらも、少しずつその勢力範囲を伸ばし続け、成長が止まらないところだ。そしてこれは、おそらく生粋の真面目さ、謙虚さから来ているものだろう。わがまま勝手に振る舞っているように見えつつも、端々に聞こえるのは「私なんかですみません」という自虐とも取れる卑下の言葉。誰もが千和を見に来て、誰もが千和で満足しているが、彼女は未だに「自分じゃまだ足りない」という意識を持ち続けて、成長し続けているのである。こんな先輩がいたんじゃ、新人たちもうかうかしてられない。千和の躍進は、まだまだ止まらないだろう(そして、絵画のセンスも、止まることはないだろう)。
 
 

 そして2人目の主役、中原麻衣について。

 中原については、もう、正直言って登場時に目が潰れるかと思うくらいのとてつもないオーラを感じた。たまたま入場時に通ったコースが私の座っていた席のすぐ近くだったおかげでものすごい至近距離でご尊顔を拝むことが出来たのだが、もう、そこにいるだけで空気が違う。よく「声優は街中で会ったって分からない」みたいなことを聞くが、彼女にはそれは通じなかろう。彫りの深い顔立ちにモデルのごとき衣装の着こなし。完全に芸能人のオーラ、もしくはセレブリティのオーラ。「これがあの中原麻衣なのか」と畏敬の念すら抱く。千和については「良い年の取り方をしている」という書き方をしたが、彼女の場合は年を取っているのかすら定かじゃない。いや、こちらも実に見事な年輪の重ね方をしているおかげで、ここまでの域に達したのか。とにかく、すげぇの一言(適切な語彙が思い浮かばない)。

 そんな中原であるが、イベント中の話を聞くと、やはり前々から持っていた印象の通りで、千和とは一線を画す、「感覚の人」のイメージが補強される。とにかく、生まれてきた時から役者になることを宿命づけられたような人だ。ラジオのトークなどを聞いていると、良くも悪くも「あ、この人モノホンや」と思うことが多く、今回一番驚いたのは、あの鑢七実を演じる上で、特に苦労した記憶がない、と宣った部分である。流石にそれはどうやねんと。

 その後で話題が古河渚の話になったときに、「私は子供を産んだことなんて無いし、分からないから渚の気持ちを必死に考えた」というくだりがあったのだが、いや、それなら七実はもっと難しかろうと。世界中に子供を産んだことがある人間は山ほどいるが、地上最強で、何をやっても最強にしかなれないから努力することすら許されない人間なんて存在しませんよ。自分目線からだと人間と草の区別が付かないから平気でたくさんの人間を踏みつぶして何とも思わない人間なんていませんよ。なんで、そっちは悩まないんですか。

 そして、この「悩まない中原」の強いこと強いこと。マイベスト中原といえば鴇羽舞衣・竜宮レナ・鑢七実・森宮蒼乃・贄川春奈と並んだヤンデレ軍団なわけですが、このあたりのキャラクターでも、中原の場合は感覚ですっと入って、あのクオリティなんですね。もちろん、他の役者さんがやるような最低限の労力は裂いているだろうし、怠慢がある、などとは欠片も思いませんが、それにしたって「これが出来てしまう」ことが脅威。もって生まれた完成形っていうのが、この人の最大の武器なんでしょうね。

 そして、最近の変化としては、やはり千和と同じように年齢に応じて、それ相応の役も振られるようになってきたことだと語っている。基本的に地声が高めなので、抑えながら感情をのせることが大変だということなのだが、完成品を聞いている側としては、一切問題があるとは思えませんものね。今後は更なる中原麻衣の進化完成形を拝むことが出来るんでしょう。まぁ、それだけ突き抜けちゃうと、他の人のことがどう見えるのか、世界がどう見えるのかっていうのも想像がつきませんけど。自分の弱点として「嘘が嘘と見抜けない」ことを挙げており、その実例として、トータル・イクリプスのラジオでナバが仕掛けた逆ドッキリの話が出たときには爆笑してしまった。あの回、ホントにひどかったからね。あれだけ綺麗に引っかかるってことは、やっぱり他人が「演じる」っていうことについて意識が向いてないってことなんだろうなぁ。

 
 ちなみに、中原麻衣のキャラクターランキングは、1位から「古河渚」「竜宮レナ」「鴇羽舞衣」「鑢七実」「西王母桃」の順。この並びだとスタンダードな主人公キャラのざくろが入ってくるのは意外ですね。そしてやっぱり渚が1位っていうのが、世間的な中原キャラの受け入れられ方を表しているなぁ、と。「その他人気キャラ」に蒼乃の名前はあったけど贄川春奈はいなかったからね。ヤンデレフィーバーにも限界はあるんですよ。あ、でも小笠原晶子様がいてくれたのは地味に嬉しかったり。あとは個人的にインパクトがでかかったのは水樹マイアなんだけどね。ちょっと時代が遡りすぎるか。
 

 とにかく、理解可能な範疇を超えるパワーを持つ中原麻衣。突き抜けた感性は、今回のイベントで余興として行われた「アドリブ販促対決」の口上でも遺憾なく発揮された。声の魔力というものは声優ファンならば嫌というほどたたき込まれているものであるが、彼女の魔力は規格外なのである。いっぺん生で聞いてしまうと……もう抜け出せないぞ。
 
 

 以上、我が心の一部を占める「最強の」声優2名のイベントに参加して感じた、新たな憧れの感情を綴ってみました。声優ブームは長きに渡り、中堅どころは次々現れる新人たちとのポジション争いも熾烈。弱肉強食の本当に厳しい世界だ。しかし、この2人に関しては何の心配も無い。業界最強、アイムエンタープライズは、この2人が居れば負け知らずであろうさ。

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