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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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引き続き悶絶もの、第2話。キャストロールとか見て改めて驚くけど、本当にこの作品はメインの3人だけで回してるんだなぁ。これでプレスコ収録ってんだから、ものすごい現場だったんだろう……。

 前回の出来事から一週間、というのは進行が早いのか遅いのか。今回は主に六花目線から描かれていたので葉月の側からはどのように感じられたかは分かりにくいが、おそらく、葉月君にとって「あっという間」なんてことは無かっただろう。長らく「単なるお客さん」を演じ、更には「単なるバイト」を演じ、ようやく培った今の関係性、それが少しずつ動き出したのだから矢も楯もたまらず少しでも前に進めたかったはず。しかし、そこに現れるのは神がかった邪魔っぷりを発揮する前夫の島尾篤である。変顔、ディフェンス、ささやき戦術。生前はあれだけ潔い姿を見せていたくせに、事ここに及んで大人げない妨害の嵐。結局、それを突破するだけの甲斐性もなく、葉月君はすっかり停滞。そんな年若い男の子を見て、若干腰砕けの六花さん。彼女からしてみれば旦那の島尾は少しずつ過去の人になっているわけで、そりゃぁ男から声かけられて「そういう」ことになるのは久しぶり。前の旦那との関係がどうあろうと、多少なりとも興味が無いわけでもなかったのだろう。「自分なんて」と思うような人なので、妙な女に興味を持つ妙な男の子が気になった部分もあるかもしれない。

 「何も無いのか」と拍子抜けする女と、「何も出来ないのか」と歯がみする男。しかし、旦那の挑発が逆効果となったのか、ようやく動き出したチキンな葉月君。とりあえず前夫の牙城である自宅を抜け出し、穏当なところから始めの一歩。ここで何の含みもなしに餃子を食いに行くあたりはさすがの六花さんであるが、そんなことでは挫けない葉月。そして、そんなアプローチにまんざらでもない六花さん。火遊びのつもりなのか、それとも、「俺の死後は好きにしろ」という島尾の言葉をポジティブに捉えた人生設計なのか。とにかく、意外なことに二人の間の垣根は案外低い。

 そのままとんとん拍子でコトが成されるかと思いきや、逆転ホームランを放つウザさの帝王、島尾。そりゃあのロケーションでは愛の言葉もろくにささやけまいて。一歩間違ったらBLアニメになりかねない近さである。あそこまで肉薄してしまったら、肉眼に映っているのが野郎の顔である葉月がボーンヘッドしてしまっても仕方ないか。島尾への挑発が的確に六花さんの逆鱗に触れ、あえなく退場する葉月君。今まで悪くなかった印象値は確実にマイナスされました。それでも、久しぶりのアバンチュールに割り切れない六花さんである。仕方ない。目の前には「生きた男」がきちんといるのだから。

 こじれるかと思ったぴりぴりした関係性だが、六花さんが無茶したせいで妙な方向へと急展開を始める。倒れた六花と看病する葉月。そして黙って見ているしかない島尾。結局、この状態が今の3人の状態を端的に表しているのだね。ここで島尾が「やっぱり自分には何も出来ない」と諦めて身を引くようならば話は簡単なのだが……残念ながらそう簡単には割り切れまいよ。六花さんも、うなされながら呼ぶのは当然頼りにしていた前の夫だ。何の裏も無い状態でそれを見せられた葉月だって、心中複雑なものはあるだろう。今回は「全員アグレッシブ」という状態だったのだが、一騒動終わった後はいったん立ち止まって「全員考えよう」というフェイズへ。げにややこしき三角関係である。

 基本的に、テーマの割にはあまりドロドロしすぎたところがなく、ドライな関係性が続いている気がしている。そもそも葉月が六花さんに惚れた理由も単なる一目惚れだったわけで、「掘り下げるべき純愛要素」とか、そういうなまっちょろいものはこの作品には無い。しかし、だからこそストレートな男女関係とも言える。葉月は訳もなく六花がほしいし、六花さんも特に理由は無いけど葉月のアプローチは断る理由も無い。島尾が六花に張り付いている理由だって、実は単なる「既成事実」である。強いてあげるなら、今回唯一関係性が繋がったのは、六花から見た島尾が「憧れの人」であるという事実だけだ。そして、正直言うとこれだけで充分だ。惚れた腫れたに理由はいらず、とにかく結果だけが嫌というほど切実な形で提示されている。これが少女漫画の文法なのかなぁ。慣れないだけに、かなり新鮮。

 今週は「うざい夫」が非常にクローズアップされていたわけだが、ただうざいだけではなく、彼の心中も非常に共感出来るものである。そりゃね、生きてるうちは恰好いいこと言えるんだ。下手に自分が助からないと諦観してると、とにかく世話になった人に迷惑をかけたくないだろうし、「死んだら好きにしろよ」って思うし、離婚届も渡す。でも、死んでも見えちゃったら話は違う。多分、あの離婚届ビリビリのくだりで更に惚れ込んじゃっただろうしなぁ。目の前で別な男にみすみす渡してやろうとは思わないだろう。その上で、やはり「自分が何も出来ない」という事実については向かい合わなきゃいけない。今回の風邪でダウンのくだりはいささかご都合主義なきらいはあるものの、非常にストレートで分かりやすいシチュエーションである。がんばれうざい夫。

 そして、やっぱり六花さん。今回も本当に自覚のないナチュラル男殺しが憎らし過ぎる。誘ってるってレベルじゃない。しかも悔しいことにあまり嫌みじゃない。これはもう、結婚するしかない。「8つも年下」なんて言い訳以外のなにものでもないし、余計なこと考えなきゃいいのに。あ、でも葉月は単なるフリーターだ。そこは、問題だ。……俺も職探すか……

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