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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ヘイは酒ばっかり飲んでないでさっさと赤飯炊かなきゃいけない気がする第4話。1クール作品だという噂をちらほら聞くのでさっさとシリアスに邁進するのかと思っていたのだが、見たところ特に急かすような様子もなく、じっくりと話が進んでいる。

 あの窮状をどう逃れたのかよく分からないが、とにかく船でロシアを抜け出し、北海道にたどり着いたヘイ一行。すっかり感情に乏しくなった蘇芳はカメラの趣味を忘れ、ヘイに無理強いされない限り笑顔も見せなくなってしまった。華やかな少女の笑顔が消えてしまったことで、今までこの血なまぐさい作品を何とか明るくしていた要素が全て消失。あとは冷めた目をした少年少女と、すっかりアル中になってしまったひげ面親父の奇妙な共同生活の物語に。ただ、その割には作品自体の雰囲気はあまり暗くなっていないのは不思議なところ。

 今回新キャラとして、「どこかニカに似ている」という受け取り方次第では死亡フラグにしか見えないコメントをいただいたノリオちゃんが賑やかしとして登場したわけだが、テンポ良く、あまり沈み込まずに話が進んでいるのはそうした単純な理由だけではないだろう。見事なホバリングでモモンガ生活にすっかり馴染んでいることを示すマオの活躍や、方舟を経営するオカマとのやりとり、そして蘇芳の「初めて」のくだりなど、殺伐とした中にも奇妙なおかしさが組み込まれている(オカマのマスターが何故ナプキンを所持していたのかは今回最大の謎である)。真っ青な蘇芳の「笑顔」が面白くて仕方なかったし、ラブホテルに置かれたラーメンに描かれた下世話なオットセイなど、1つ1つの要素が絶妙に相互連携しているのが心憎い。気付けば今回は脚本に岡田麿里、コンテには五十嵐卓哉と、鉄板の布陣であった。道理で観ていて気持ちいいはずだ。

 もちろんストーリーは着実に進行しており、霧原さんは一ノ瀬と名を変えて三号機関入り。謎の情報屋マダムオレイユとの接触を持つ(ついでにキス魔姉さんにロックオンされる)。他の機関の動きは今回確認出来なかったが、ヘイは事前情報で所属していると言われていたCIAからは既に離脱した後のようで、誰の指示で、そして何のために蘇芳を能力者として育て上げているのかが謎のままである(あとジュライの行動原理もイマイチ分からない)。東京までの道のりは険しそうだが、また1期と同じ規模の事件が起こるとしたら、なかなかとんでもないことになりそうである。

 そういえば、結局蘇芳の能力はライフル召喚術で確定みたいなのだが、なんかもう少し面白そうなネタにならなかったもんだろうか。まぁ、個人的には幼女の体内からあり得ない長さの銃が引きずり出されるビジュアルは結構気に入ってるんでいいんですけどね。今回の召喚シーンで、改めて「あぁ、やっぱり重いよね、それ」ということが確認出来たのはよかった。そして対価は「折り鶴を折ること」。ただ、「方舟」の箸袋で中途半端な鶴を作っただけでもクリアになっていたようなので、どこまで厳密なものなのかは定かでない。そんな彼女がライフルで鶴を狙撃したことは、自分の能力者としての存在に対する皮肉めいたメッセージを感じられるような気もする。彼女の「合理的な判断」は結局鶴に銃弾を当てることを拒否したわけだが……さて、どんな感情が残されているやら。

 今期のアニメは、ピラルクを乱獲したりタンチョウヅルを狙撃したり、絶滅危惧種に対する配慮に欠けている気がする。 

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