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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「超訳百人一首 うた恋い。」 5→5

 初見の印象がそのまま最終話まで続いた、そんな印象の作品。決して「熱烈続編希望!」とかいう見方をしていたわけじゃないけど、ここでしか見られないものがあるということで、実は案外楽しみに観ていたのです。

 先に気になった点を挙げておくと、冒頭の業平パートなんかで顕著だった「無理矢理現代要素を交えたネタパート」の部分、レースとか、宇宙遊泳とか、そういうものを混ぜてまさに「超訳」といった趣で導入をしてくれる部分は、この作品のギャグとしてのテイストが一番強く表れる部分。どうせ「これが本当に真剣に描かれた百人一首のお話ってわけではないんですよ」というスタンスは明示しなければいけないし、それなら度が過ぎたおふざけをしても問題無いとは思うのだが、やっぱり本編の造りがかっちりしているだけに、別にそう言う別方向に視点を振るようなおふざけはいらなかったんじゃないかな、という風には思う。いや、あってもいいんだけど、せいぜい「都での牛車レース」みたいに、一応その時代でも不可能ではないくらいのネタをベースにしてもらって、「この時代の人はそんなこと言わんやろ」くらいのユルさでぼけてもらった方が、その後の本編に没入しやすい分、親和性は高かったんじゃないかと。まぁ、毎回違う方向からネタを引っ張ってくるのは大変なので、なかなかバランスを取るのは難しかったとは思うけども。

 もちろん、いきなり不満点から挙げたということは、それ以外の部分には満足したということでもある。特に、毎回毎回とっかえひっかえ男女の関係性を描いているだけだというのに、それぞれの「恋物語」にきちんと見せるべき部分、中心となる物語が個々に存在しており、それを和歌が山場となるように構成して1話1話に織り込んだという構成は実に端正だった。馴染みにくそうな古典の世界を適度にギャグやお色気で崩して見やすいようにしてくれていたし、だからといって歌に紡がれるような気持ちまで茶化すわけではなく、その時々の文化の味わいがきちんと見えるようになっていた。冷静に考えてみりゃ、こんだけ乱雑に惚れた腫れたの物語が飛び交っているのだから、「和歌集」なんて言っても現代の携帯小説とやってることは大して変わらないはずなのだが、やっぱり古来日本人が持っていた「色」の文化っていうのは、1つ1つの話にけれん味があって良い。ちょっと嘘くさいような絵柄も、この「古代スイーツ祭り」みたいな絶妙な味付けを、胡散臭すぎず、かといって重すぎず、丁度良い「アニメ絵」として見せてくれていたと思います。これもカサヰケンイチ監督のほどよいさじ加減のなせる技なんでしょうかね。

 あとは中の人の話。この手の文化だと目がいきやすいのは男どものキャラの方だったりする。主人公だと思っていた藤原定家は実際中心的な物語に絡むわけじゃなかったのであんまり見せ場がなかった気もするのだが(最終話は良かったですが)、作中作で描かれる野郎どもの濃いこと濃いこと。あまりに多くて覚えてないくらいだが、藤原道長が檜山ってのだけちょっと笑ってしまった。そして、そんな男性陣に迫られるヒロイン勢がこれまた粒ぞろい。「和テイスト」ということで、いわゆるアイドル的なきゃぴきゃぴ声の声優は控えめ。序盤から早見沙織、遠藤綾といった大和撫子ボイスが舞台を彩る。後半のクライマックスとなった紫式部が小林ゆうっていうのは最初どうなんだろうと思いながら聞いていたのだが、さすがの画伯、あけすけな感情をぶつけるとその声は武器になるな。そして最後はやっぱり……ね。今期、「死してなお思い人に歌うことの大切さを教え続ける女性」役が2つ目です。

 実はかなり豪勢な中身だった気がするこの作品。もっと注目を浴びて、続編が編まれてもおかしくないし、同じような方向性で、古典文学、近代文学なんかがもっとアニメ化されたら面白そうである。

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