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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「この中に1人、妹がいる!」 3→4

 読みがハズレてちょっと悔しかった作品。いや、でもさ、これの1話目を見てこき下ろすのはしょうがないよね。期待出来るようには見えないもんね。

 いや、最後まで見た現在だって、こき下ろせることには変わりない。大した映像が用意されているわけでもないし、問答無用で主人公に擦り寄ってくるハーレム設定を延々12話繰り返しただけなのは紛れもない事実。キャラクターの心理描写に期待するなんてあり得ないことだし、有象無象の「萌えもの」と一緒に処理してしまって問題無い作品だったのは間違いないだろう。

 しかし、思っていたのとはちょっと違う方向にスパイスが効いていたことも認めなければならない。1話目視聴後の新番チェックで、私は以下のような感想を書いた。「ひょっとして、そのうち伏線回収して手がかり集めて、消去法によって学園中の女生徒からたった1人の妹を限定するっていう本格モノにするんだったら面白いかもしれない」。最終的に、実はこれに近い展開になってしまったのが予想外なところである。もちろん「学園中の女生徒から」っていうのは言い過ぎだが、序盤にいきなり携帯の限定で人数を絞っておき、そこから容疑者を二転三転させてきちんと「限定で揺さぶる」「捜査の過程を見せる」という必要最低限のプロットが作られていた(作ろうとする意志が見て取れた、という方が正確か)。単なる痴女軍団にしか見えなかった5人の容疑者たちについても、実は各々に思惑があり、それが偶然にも絡み合って、不可思議な「全員が妹のふりをする集団」という謎現象が形成されている。もちろん無茶苦茶な部分もあるわけだが、「妹」というたった1つのキーワードのためにここまで馬鹿馬鹿しいプロットを真剣に作ろうとした努力はなかなかの間違いっぷりだ。ラノベ作品のプロット部分でここまで驚いたのは久しぶりのことかもしれない。

 そして、今作の場合、そうした「各々の目的のための妹争奪戦」という犯人当てのプロットが、それぞれのキャラクターの個性と萌えポイントにも直結している。きちんと将悟とのフラグ立てがイベント中で行われているし、「妹のふりをする」という無茶なシチュエーションも、案外無理なく成立しているという。年齢の問題やDNA鑑定のギミックなど、「最初からそこ調べたら早いやんけ!」みたいな当然の突っ込みポイントはことごとくかわし、なおかつ裏をかいてサプライズにまで繋げて見せたり、実はミステリとしても案外ハズしてなかったりするのである。この作者、一体何なんでしょうね。

 まぁ、これだけ褒める部分は褒めるが、その上でアニメとしてはやっぱりしょーもない部類だっていうのも確かなので。意外に楽しんでしまった、という屈辱感も含めてこのくらいの評価で落ち着いておきたい。名和監督は、本当に「こんなん」に縁の深い監督だが、「おと僕」とかこれとか、割とプロットが複雑で見せられる作品の方が向いてるんじゃないか、っていう気もする。そりゃ「R−15」で実力を発揮出来る人間なんているわきゃないわな。

 最後は中の人の話。やはりメインの5人を見ていくべきだと思うが、予想外だったのがあやねるが割と良い仕事をするようになってきたんじゃないか、っていうこと。他の連中に比べるとまだどうしても拙さは残るのだが、ボチボチ自分の声の特性は自覚しはじめたような部分があり、甘ったるい部分でも臆することなく演技出来るようになってきている。最終話の印象が強いのでプラスの評価が出やすいのかもしれないが、案外どこかで吹っ切れたらすごい女優(笑)になれる器かもしれません。あと、亀ちゃんの相変わらずのフリーダムさも面白い比較対象になるか。この後亀ちゃんはどこに向かうんでしょうね。

 ただ、実を言うとメインヒロインが5人とか言っておきながら、私の本命は衣楠だったりするので……マジで将悟は衣楠と結婚してしまえばいいと思う。小清水キャラは馬鹿っぽさを残しながら伸び伸びしていると本当に気持ちが良いなぁ。秋からはショコラーデさんの活躍に期待。

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