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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「僕は友達が少ないNEXT」 5→6

 恵まれた2期目と言ってしまってよいのではなかろうか。割とラノベ作品の中では売れ筋商品のようだが、なるほど、普段から散々「ラノベだからな(ヘッ」とか言って何かを患ってる感じの私も、こういうので楽しんでる時点で結局単なる扱いやすい消費者でしかない。仕方ないじゃない、可愛いんだもの。

 1期目から割と気に入っていた人間としては、色々とボリュームアップしたこの2期目は相変わらずの楽しさであった。キャラクターデザインなどが変わった映像面については元々1期目が好きだったので大きくは変わらないが、作品のコンセプトとして、2期目は当然「固められた人間関係で好き放題やる」という自由時間みたいなパートである。1期ラストで夜空との関係性という大ネタをやってしまったのだから、残されたものなんて出がらしみたいな状態になりそうなものだが、この作品の場合、「足りないなら後から適当に足せばいいじゃない」という非常に刹那的な解決策で阿漕な展開を狙った。原作でも話題になっていたようだが、最大のちゃぶ台返しは肉の許嫁設定のところだろう。ベースが夜空派の私は「なんじゃいそらぁ! 幼なじみ補正で勝ってた人間からそれを奪い取るとは何たる暴挙!」と思おうとしたのだが、今期の肉は更に輝かしい存在となっていたおかげで文句も言いにくい。そもそもこの手の作品で「設定を練り込んでいないなんて浅はかな!」と叫んだところでむなしく虚空に響くだけである。「肉可愛い! ならば第一候補に繰り上げるしかない!」という実にシンプルな商魂には大人しく「その通り、その通り」と道を譲るしかないのである。おかげで夜空は最終話のあのラストを迎える。うむぅ、これはこれで。むしろ不遇な境遇で夜空らしさが増したとも言えるので、ファンとしてはこれでいい気もした。

 そして、2期目でややこしくなった人間関係を解決する方向で無しに、更なる混迷へとたたき込む外道展開も、こういうジャンルならば逆に王道。遠慮無く新キャラブーストでてこ入れが行われることとなり、ケイトと遊佐が燃料として投下され、(1期から分かっちゃいたが)満を持して幸村が覚醒。更に理科が暴走を加速させて一気にトップ集団に並び立ち、どさくさに紛れて抜き返すというミラクルも起こった。もう、何が起こっても不思議じゃないが、「どこまで阿漕なサービスを拡大させれば気がすむんや」という節操の無さである。もうこうなったらハーレム王のリトさんと同じスタンスになるしかないな、と思っていたところに、今作最大のオリジナリティ、自覚的難聴の導入だ。これは流石に驚いた。難聴主人公というのは古くからラブコメ文化、ハーレム文化では伝統芸として培われてきたものであるが、小鷹はその「聖域」に土足で踏み込んだのである。一触即発の小鷹と理科のやり合いに加えて、肉が炸裂させた堂々たる婚約宣言に切り返した世紀の名(迷)シーン、「え?! なんだって?!」は、完全にギャグでしかないはずなのに、隣人部の部室の空気を考えると胃が痛くなるような場面である。お約束をこじらせすぎたはずの作品が、気付いたら小鷹という帝王を中心に、何か見たこともない世界に突入していたのである。

 この振り切り方は意外であったが、何ともふざけた隣人部の土壌が揃って初めて実現した奇特なデザイン。最後の理科との激闘(何が起こってるかはさっぱり分からんが)も含めて、まだまだ抜け道は残されているものだなぁ、と感心させられたのである。ま、一歩引いて観察すれば恐ろしいまでにお寒いし、現実感がかけらも無いひどい話だとは思うのだが、2期を通して見てきた身には、「これがはがないワールドなんやな」と妙に納得出来る展開だった。これ、3期目があったらものすごいことになりそうやな。決着を付けるしかないとなると……なぁ。

 というわけで、混沌を極めた個々のキャラクターについて振り返ってみると、元々私の第一候補であった夜空は、今期も安定していた。肉や理科の猛追のおかげでどうにも負け犬にしか見えないのが辛いが、学園祭エピソードでのゴミクズっぷり、遊佐との対決での傲岸不遜ぶり、そして肉の婚約発言からの豆腐メンタルぶりなど、ともすると忘れがちな「残念ヒロイン」という言葉を見事に体現した、今作の支柱と呼べる存在である。最終的に、僅差でまだ夜空派でいようと思いました。麻里奈ボイスはご褒美です。だって、肉ってずるいじゃない。遊佐の登場のせいで、1期では顧みられることが少なかった柏崎星奈のハイパースペックにスポットが当たることが多かったから特にね。優位に立ち始めたせいで1期でお約束だった肉いじりが減ってしまったのも勿体ない。虐げられてこそ輝くキャラなのに。かな恵ボイスは兵器です。そしてこの2人と並び立つのは、今期完全にメインヒロインだった理科の存在だろう。理科は正直ヤバい。小鷹が理科とくっつかない理由が分からない。今作唯一の神視点の持ち主、出来ないことが無いハイパースペック、そしてまっすぐなデレ。ある意味肉以上のチートキャラである。福圓ボイスはラスボスです。

 残りの面子、幸村は今回1話だけ光輝いたが、その後割と空気だったのが惜しまれる。あそこから更に押してたら、おいしい立ち位置のキャラだけにまくり返しもあったかもしれないのに。まぁ、これ以上メインクラスが出てきても仕方ないけど。マリアと小鳩については、今期はあくまでマスコットの位置だったから仕方ないかな。しいて今期放送分に文句を言うなら、「小鳩の出番が減ったこと」である。2人のじゃれ合いを見てるのが凄く楽しいので、出番が増えなかったのは悔しいんだけどなぁ。小鳩がクラスで女王のようにもてはやされてるシーンが凄く好き。凸守がクラスメイトに信頼されてるシーンに近い、親目線の安堵感がある。

 新キャラのケイトはあくまでサポート役なので中心に来ることはないが、小鷹の難聴設定を覚醒させるキーとなったことは無視出来ない。あの立ち位置もなかなかおいしい。そして後半になって上手く話を回した遊佐の活躍。伊瀬ボイスが一番の癒しになるというのは意外である。これだけヒロインが押し寄せてきているのに、全員一定の「残念感」を維持し、しかも腐らないっていうのはなかなか凄いことだと思うよ。……気付くと何でこんなに感想が長くなったのか、よく分からなくてとまどっているよ。……今期のハヤテみたいに、1話で1ヒロインを扱ったオリジナルエピソードとかでもう1期やりません?


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