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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 リジットさんメイン回! 第8話。まぁ、当然辛い話だったわけだが……リジットさんを悩ませるような輩は許し難いが、リジットさんが悩み苦しんでいる表情もまた官能的で良い。日本一喪服が似合う薄倖声優の面目躍如。未婚の頃から未亡人扱いだったのは伊達ではないのだよ。リジットさんにじゅうにさい!

 リジットさんの名前だけでもテンションが上げられる状態なので何を見ても楽しかったわけだが、物語の進行としては大きな動きは無く、前回の激動を受けて、その顛末を収束させるエピソードとなっている。強いて今回一番大きかった出来事をあげるなら、ついにチェインバーが演算を終了させ、地球の位置座標を割り出せたことだろう。案の定、レドの戦場は遙か遠く、(通常の方法では)帰還もままならない。ピニオンの言うように「腹をくくる」覚悟が必要な状況だが、不器用なレドにそんなことが出来るのだろうか。今回は事件が重なったこともあり、レドは「帰ることが出来ない」というショックから、意図せずに視野を狭めてしまっているように見えた。今まではいくらか多角的に目標が設定出来ていたのに、「帰れない」→「だったら地球で出来る限りのヒディアーズ殲滅を行わねばならない」というように、まるで現実から眼を逸らすかのような方向性になってしまっている。タイミングが悪かったと言えばそれまでだが……。

 前回も問題となった「レドと地球人の価値観の差」であるが、地球人の一部が船団と袂を分かったことで、より混迷を極めることになってしまった。レドの持つ「ヒディアーズ撃つべし」はあまりにも妄信的で、地球側から見ればそれこそ宗教のようにしか見えないものだが、逆に船団側の「クジライカを討ってはならない」という教えも、積極的な理由があるわけではない。同族と思われていた船団の構成員から離反者が出てしまったことで、この「信教」も絶対遵守のものでは無いことが露呈してしまった。そして、フランジ・ピニオン率いる新たな一群についても、決して「悪気があって」やっていることではない、というのがまた難しい。正直言ってピニオンは今のところ悪役にしかなっていないわけだが、いの一番に離反を決めたフランジについては、今回の直接対話シーンを見る限りでは決して悪人というわけではない。あくまで「自分たちの利益」を考え、将来を見据えた上で、倫理的にも、法的にも認められた行為としての「離船」を決めた。もちろん船団長の意志を考えるならば大きな抵抗はあるわけだが、それはあくまで情の問題であり、「よりよい船団を作る」という目標が大上段にあるとするなら、誰にも責められた行為ではないのだ。

 だからこそ、リジットさんは悩んでしまった。フェアロックの死とフランジの離船は、実は直接的な因果関係は無いのだ。あくまでフランジはピニオンの提案に乗ったからこそ離船するのであって、フェアロックが去り、船団のトップが交代したことに反感を持ったわけではない。船団の分離に、リジットは何ら責任はないのである。しかし、それにしたってタイミングが悪すぎる。彼女は一人でそんな現状を背負い込むことになってしまったわけだ。そして、それを救ってくれたのがベローズだった。事務方と現場指揮官という立場こそ違えど、若くして人の上に立って決断を迫られるという状況は同じ。現場で培った彼女なりのアドバイスで、多少なりともリジットの肩の荷を降ろすことは出来たようである。年若いベローズが諭すようにしてリジットさんの心をほぐしていく様子は、なかなかに感慨深いものがあった(リジットさんも若いですけどね!!) まぁ、「先週あんたがレドの手綱をきっちり握っておけば、問題はここまで大きくならなかったかもしれないんだけどな」とか思わないでもないのだが。

 船団の分割の影響は、もっと若い女の子のところにも出ていた。なんとアスミスな子(メルティちゃんというらしい)は今回の船団分離によってピニオン側に回ってしまったのだという。いつでも3人一緒だった仲良しトリオに突然の別離が降って湧いたことは衝撃的であるが、メルティちゃんもそんな別れを笑って許して欲しい、と受け入れてしまっていた。もちろん、永久の別れになるわけではなし、そこまで重く考える必要も無いだろう、という気もするのだが、悩ましいのは、彼女たちのような「末端構成員」は、フランジやリジット、そしてレドたちのようにヒディアーズを巡っての「信教」の差で別れるわけではない、ということである。メルティはあくまで「上の判断に従って動いている」だけであり、彼女がクジライカをどう思っているかは関係無い。これでもし、レドの暴走が原因でフランジ船団が壊滅してしまったりしたら、これほど寝覚めの悪いこともないだろう。そんなレドをある程度コントロール出来そうなのはエイミー・ベベルの姉弟だと思うのだが、この2人についても、結局レドの「信教」を止めることは叶わなかった。2人ともレドに残って欲しい、復讐を忘れて欲しいという気持ちは同じく強いはずなのだが、まだまだそれを届けるには足りないものが多すぎる。話の筋を考えれば当然こちらも永久の別れではないだろうが、しばらくはエイミーも辛い日々が続きそうである。

 結果的には、「やたら女の子多めの船団」と「野郎率高めの船団」の2つに分割されてしまったわけだが、今後しばらく注目しなければいけないのは、ピニオンの動向であろう。結局、彼の浅慮(作中ではそうではないかもしれないが、少なくとも視聴者目線ではそうとしかみえない)がハッピーエンドに結びつく未来は見えない。確実にフランジ船団は試練に見舞われるはずで、レドはともかく、みなを煽動してしまったピニオンがどのように落とし前を付け、どのようにそのあとに繋げていくのか。出来れば明るくさわやかな海の景色に心いやされたいところだが、さて……

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