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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 八瀬かわいいよ八瀬、第4話。いや、ほんとにこの1話を見ての感想はそればっかりだな。現実での女性の好みの1つに「黒目がち」ってのがあるんですが、黒目しかない女の子も良いものですね(?)。

 前回が長男・鞍馬のお話だったので、順番に来て今回は次女(この言い方は違和感があるんだけどね。「長女」って言いたい気がするけど、意味的にはどちらも合ってるんだろうな)の八瀬のお話。鞍馬は「この変化の無い世界に飽き飽きし、それを打開する力を求め続ける」というキャラクター性があり、結果的には科学者の長となった。それに対し、八瀬は今回全く逆のキャラクター性を打ち出す。彼女にとって、この世界の全ては母親・古都との思い出の詰まった大切なもの。親に会えない寂しさは他の兄弟たちと同じだろうが、それでも彼女はこの世界を、この安寧を壊したくないと思っている。その結果彼女は世界を動かすことを拒み、物という物は捨てられずにたまっていくばかり。彼女が妖怪達と仲良く暮らしているのは、鬼として生まれた彼女の生い立ちがあるのは当然だろうが、それに加えて、「変わらないもの」としての安寧が、妖怪達にはあるからなのかもしれない。

 興味深いのは、唯一の女兄弟である八瀬の思い出は、全て母親についてのものだったということ。鞍馬の回想の場合、中心に出てきた「追うべき対象」は当然稲荷であり、それに付随する形で「両親」として古都も想起されていた。明恵の求めているものも似たようなもので、彼も父親と母親を等しく思っているだろう。しかし、八瀬の回想には稲荷の姿は一度たりとも描かれない。「絵から生まれた鬼の子」を誕生させたのは稲荷の力であるはずなのだが、彼女の中で「親」といえば自分と同じように絵画の中からこぼれ出たウサギ、古都である。性別による差もあるのだろうが、何よりも、彼女はその恐ろしい鬼としての力を全て受け入れた「母性」としての古都に絶対的な信頼を寄せているのだろう。母の教えは「変わらなくていい」「自分であればいい」というもので、それが「変わらない世界」である鏡都では圧倒的な力を持った。だからこそ彼女は、今でも伸び伸びと鬼に化けることが出来るし、その力でもって世界を牛耳ることが出来るのである。

 今回は、そんな八瀬の人となりを語るエピソードに合わせて「駅開き」という鏡都独特のイベントについても語られている。「ものが朽ちることも許されない世界」では不必要なものも決して壊れることがなく、処理する必要がある場合には不要物の集積所である「駅」に流されることになる。このイベントは、たとえば明恵にとっては「コトが壊したせいで何故か直らないものを片付ける」イベント、鞍馬にとっては「一向に変わることのない不愉快なものを処分する」イベント。しかし、八瀬にとっては「大切な思い出をどこかへ連れ去ってしまう」イベント。こうも見え方の違う3兄弟ではなかなか上手くいくはずもなかろうが、八瀬の思い出の中で、彼女と鞍馬の決定的な亀裂がはっきりと描かれた。捨てたくない彼女に対して、解き放ちたい鞍馬。両親への思いは同じはずなのだが、何故か決定的にかけ離れてしまうでこぼこ兄妹である。こういう思想部分で違ってしまうと、仲良くしろというのは難しいだろうが……コトはこの現状に風穴を開けることが出来るのだろうか。彼女がハンマーに付けていたストラップが、八瀬の思い出の人形だったようだが、そこからコトと古都の関係性は見えてくるのだろうか?

 色々と考えることも多いお話だったはずだが、それでもやっぱり今回は「八瀬かわいいよ八瀬」。鬼娘可愛いなぁ。暴れまくって泣きじゃくる八瀬たんにボコボコにされたい。

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