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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 新年一発目から盛りだくさん過ぎるよ、第85話。クライマックス跨ぎの年越しだったから当然ではあるのだけども、いきなり一発目からアツいよ。ただ、作画はかなり残念だったけどね。みんなして石ノ森作品みたいな顔になってたやないか。個々の演出はすごく良い回だったので、絵が崩れてたのは本当に勿体ない。正月休みを利用して、ここから迎えるクライマックスはきっちりやってほしいもんですね。

 色々と事件が起こって忙しいパラス城内。今回はほぼ全てが女性絡みの事件になっており、相変わらず女性軍が元気なアニメになっている。まず、外道設定が表に現れてすっかり悪役面が固まってしまったガリアさんのやりたい放題から。これまではパラドクスや時貞など、転げ聖闘士を雇用していじくり回すというフィクサーじみた仕事を主にしていたのだが、そろそろ物陰で含み笑いをするのにも飽きてきたのか、それとも、ラブラブムードのタイタン・パラス組と同じ空間にいるのが嫌になったのか、他の四天王には相談もせずに突如の単身出撃。「ヴァナヘイムの道」ってタイタンさんの守護じゃなかったのか、と思っていたのだが、どうやら守備範囲まで逸脱した単なる暴走のようなので、もうテリトリーとか関係なくなった。まぁ、4本の道自体がエウロパさんの仕業だったのだとしたら、四天王からしたらどの道が誰とかいう決まり事はもとから無かったのかもしれない。

 彼女の目的は、面白くしようと思ったのにつまらない結果に終わったパラドクスの粛清と、さっさとアテナを斬り捨てること。今回、調子に乗ってしゃべりまくっちゃったガリアさんのせいで、「2体の神をぶつけて共倒れを狙う」という「あのお方」の目論見まで大体バレちゃったわけだが、「もう、アテナとか直接斬った方が早くね?」というので、突如行動に移したわけである。まー、現在のガリアさんの(頭も)悪そうな顔を見ていると、今まで大人しく我慢してた方が偉いとすら思える。確かに、無限回廊の罠とか、いちいちパラサイトを送り出して戦わせるシステムとか、アテナ討伐を狙うならばまだるっこしいことこの上ない。黄金聖闘士3人分の実力を持つなら、防備が薄いところをさっさと襲ってしまった方が早いってのは納得出来るご意見である。そう考えると、あれだけパラスベルダが荒れていたのに頑なにアテナの下を離れようとしなかった星矢たち黄金聖闘士軍の判断は正解だったのかもしれない。

 パラス・アテナの共倒れ作戦を放棄したガリアは、実に直接的に黄金聖闘士の防護に戦いを挑み、それを手玉に取る強さを見せつける。彼女のクロノテクターは蟹座・水瓶座・魚座という、今作では残念トップ3に輝く黄金聖衣がモチーフ。マスクが蟹座そのまんま過ぎたり、腰部分の水瓶パーツをもうちょっとなんとかできんかったのかと思わないではないが、まぁ、アイガイオンさんの嘘みたいな天秤座パーツよりはまとまっているだろうか。武装モードのガリアさんは、星矢の攻撃をかわし、ハーさんのグレートホーン、貴鬼のスターダストレボリューションも難なくクリア。秘蔵の武神光臨剣でインテグラを一刀に伏した。ちなみに、「重力を操る」という特殊能力を持っていた重爆雷斬刃と違い、武神光臨剣の特性は「めっちゃよく切れる」というすげぇ普通のものである。斬撃は光速を越えるようだが、今更この世界で光速越えるとか言われてもなぁ。まぁ、黄金聖衣を易々と切ってみせたのはすごいことかもしれない。ちなみに、何故かガリア相手の一撃目は星矢が流星拳、貴鬼がスターダストレボリューションと、前回まで使っていた技ではなくなっている(星矢は後でアトミックサンダーボルトも使ってるけど)。流石にこのあたりで流星拳を打っておかないといけない、っていう視聴者サービスだろうか。でも、流星拳ってマッハ1のイメージしかないから、ガリアさんの「光速云々」の話はあんまり説得力がないんだけどね(現在の星矢の流星拳は光速拳なのかしらね)。手玉に取られる黄金聖闘士も若干の個人差があり、ハーさん→避けられた上に「牛とかwww」とディスられる、貴鬼→吸われる、星矢→かわされるが、その後相手の斬撃もかわして一応プライドを見せる、という流れ。なお、フドウは「カーン」でアテナを守る壁役だった。まぁ、こいつの必殺技って仲間が多い乱戦向けじゃないからね。

 ガリアさんがひとしきり暴れ回った後は、今度はパラス様のターンである。吹っ切れてネタバレ連発のガリアに対し、「全部知っていた」と衝撃告白。これまでただの脳内お花畑な子供さんだと思っていたので、この告白は正直驚いた。やはり神を名乗る身は伊達ではなかったか。「愛の女神」としての自身を立てるために、彼女は策略と知りながら四天王の指示にも従っていた。あくまでもそれはアテナを愛し、アテナとの関係に決着をつけるため。彼女の場合、手段こそ歪んでいるが、目的は割と切実なのである。今回のエピソードでガリア=悪役がはっきりと印象づけられたために、それに敵対するパラスもじわじわアテナとの和解フラグを立てつつあるようだ。まぁ、パラスのクロノテクターもあるみたいだから、一回は戦わなきゃいけない、というか、多分アテナに打倒される運命にはあると思うが……案外良いキャラになってきたんじゃなかろうか。現時点での勢力図は、アテナ軍が聖闘士多数、パラス軍がパラス・タイタンの2人だけ、そしてクロノス軍(?)がエウロパ、ガリア、ハイペリオンといったところか(あとミラーさんも残ってるか)。

 ガリアの目的がはっきりしたところで、最後の女戦士、双子座姉妹が立ち上がる。満身創痍の身ながらも、改心したパラドクスが最期のご奉公。ジェミニの夢である「双子の強力プレイ」を実現させ、手に手を取ってのアナザーディメンションはグッとくるものがある。たとえ、その声と、そのフォームがどう見ても「プリキュアの白い方」だったとしても。……いや、流石に似すぎだと思うのだが、スタッフの遊びだったのか、たまたまだったのか……命を賭したマーブルスクリュー、じゃない、アナザーディメンションは、結局ガリアを倒すまでには至らなかった。そりゃま、「1人で黄金3人分」が売りの四天王に対して、黄金クラス2人じゃまだ足りない。しかし、パラドクスたちの目的は敵を倒すことではなく、アナザーディメンションの力を利用して無限回廊をぶち破ることだった。そして、その過程では「ジェミニの運命」をねじ曲げることにも成功したという。長きに渡るジェミニの悲劇は、今後もう繰り返されることはないということなのだろうか。円環の理を打ち破って概念になったどこぞの魔女みたいなお仕事であるな。まぁ、何はともあれいいシナリオ、いい演出。今回の双子座絡みのシーンは、長い歴史からの脱却を印象づける壮大なものになっていたし、無限回廊の打倒も、次元を操り、双児宮を迷宮にすることがお家芸のジェミニらしい見せ場である。まぁ、そんな黄金クラスの仕事をエウロパさん1人でやってたのだとしたら、あの人がすげぇってことになるんだけど。今回、タイタンさんも「エウロパの無限回廊」って言ってたから、四天王もエウロパの仕込みは承知の上だったんだよな。

 華々しい最期を飾ったパラドクスさんの勇姿はなかなか良いものだった。彼女の遺志を継ぐかのように、若き青銅聖闘士が彼女の下へと集い、その死に様を目に焼き付ける。そこにはあのドラゴン親子もおり、最後の最後で、彼女の夢も少しだけ叶ったのかもしれない。無限回廊を仕掛けたエウロパのところに駆けつけたのが紫龍たち以外の氷河・瞬ってのも、ちゃんと気遣いが出来てて良いね。「次元の彼方に逃げても見つけ出す」っていうサークルチェーンの特性が活かされていたのもちょっと嬉しい。レジェンド2人に囲まれて、流石のエウロパさんもそろそろ年貢の納め時か? ここでミラーさんの見せ場になるのか?

 結界の破壊、聖闘士の結集。アテナ側の準備は整いつつあるが、当然終局が近づけばアテナの生気は残りわずかになっている。エナジードレインが進み、ついにパラスは身体が成年型へ変化する。立派な女性に成長したパラスは、神に相応しい威厳も持ち始めた。そして、大きくなったことでついに青少年保護条例に触れることが無くなり、これを好機とばかりにタイタンさんがプロポーズを決行。ついに2人は結ばれることに。いや、これまで散々ロリコンロリコンと茶化してはきたが、タイタンさんのブレない愛情は本物ですよ。思わず柱の陰のハイペリオンさんも居づらくて立ち去っちゃうレベル。「破滅と知りながら道を進むか」っていう彼の嘆息は、もう倫理と戦うロリコンへかける言葉ではなく、元々倒される運命にあった神に殉じたタイタンへの哀悼の言葉になっているのである。なかなか切ない。しかし、ガリアさんはタイタンがあれだけ入れ込んでるのを知ってたくせに、よくもまぁ「お前は誰にも愛されてなどいない」とか言えたよな。現時点で一番愛を知らない女性キャラは、間違いなくガリアさんなのである。ここまで堕ちたら、是非とも救いようの無い最期を期待したいところだ。

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