ドラフト通信No.145 1/9

１月９日　ドラフト模様（THS×３）

ピック順　【Thraxi】→【Serra】→【Mei】→【Sangriter】→【Alessi】→

 

　通信誌上ではあけましておめでとうございます。本年もよろしくドラフト。新年一発目の試合だが、残念ながら１名はフライング社畜のために欠席。パックの選択肢が少ない５人戦になってしまった。

　最近はようやくストラテジーも固まりつつあるわけだが、そのためによく取りざたされるのが、棲み分けの問題である。今回は（今回も？）喧々囂々の議論がありつつ、結局この少ない牌の奪い合いは続いていくんだろうなぁと、しみじみするのです。８人戦だったらここまで悩まなくて済むんだけどねぇ。

 

 

 

（●は累積パック数）

　　　　ＡＬ　ＳＥ　ＴＨ　ＳＡ　ＭＥ

ＡＬ　　ー　　×　　○　　◎　　×　　２ー２　３

ＳＥ　　○　　ー　　×　　×　　×　　１ー３　５　●●●！

ＴＨ　　×　　○　　ー　　◎　　◎　　３ー１　１

ＳＡ　　×　　○　　×　　ー　　×　　１ー３　４

ＭＥ　　○　　○　　×　　◎　　ー　　３ー１　２　●

 

１位　【Thraxi】　緑赤　＜ナイレアの弓　石殴りの巨人　彼方の工作員＞

　新年一発目からの弓ゲー。でも開けたパックから出てきちゃったんだからしょうがない。流して灰色商人とか、そんなこたぁしませんよ。僕は素直な子なんです。その後は、「弓があるんだからとにかくクリーチャーの数さえいればいいよね」というが１つ目の狙い。その結果として「アクロスの十字軍」２体とか入ってるのはどうかと思うが、まぁ、役に立った試合もあるからいいや。そして、こっそり狙っていたサブテーマが、「エンチャント破壊てんこ盛り」である。序盤に「職工の悲しみ」×２をかなり早めに押さえたのだが、今回はたまたま「破壊的な享楽」が２枚も出てしまったので、結局「悲しみ」はサイドに回してしまった。相手が白黒の時はサイドインして高性能除去４枚体制で戦える。素でもやっぱり「享楽」はアンコなりの強さ。ちなみに、サブサブテーマくらいに、２パック目で引いた「永遠の炎のタイタン」がいる。ぶっちゃけそのために「アクロスの十字軍」だったりするのだが、緑赤で人間を必死に探しても、見つかったのは「彼方の工作員」くらいです。気付けばアンソーザさんまでタップで１点撃つ仕事に回っていたという。まぁ、結果オーライ。最近俺が勝ちすぎるせいで割と不評なようだが「おもんない」と文句を言ってた人は、ラヴニカでこれ以上の勝率たたき出してたんやで。

 

 

２位　【Mei】　青赤　＜パーフォロスの試練　稲妻の一撃　メレティスのほら吹き＞

　今回は５人戦ということもあるが、なんと最強色の青が独占になっている。１パック目で多少見劣りしたという理由はあるものの、やっぱり青は青なので強い。今回は「タッサの使者」が２枚あるし、後押しするのは「航海の終わり」×３に「海神の復讐」。充分過ぎるわ。サブカラーが赤になってしまったのはやや不安だったが、これだけのスペルがあれば多少不安定な赤のコモンでも充分押し込めるだろう。「ダクソス」「メドマイ」と変なカードも来ているが、これを使わずに２色に絞ったのは勇気ある選択。めでたく勝ち越しで決めて、ついに涙の借金返済。シーズン序盤の負けこみを覆しての勝率５割復帰を果たした。もう、みんな君と戦いたくてしょうがないゾ！　

 

 

３位　【Alessi】　黒白　＜運命の工作員　死の国からの救出　エレボスの使者＞

　「運命の工作員」、略してウンコ（命名某氏）スタートで黒へ。２引きの「夜の咆吼獣」でガッチリ噛み合ったことに内心喜ぶものの、いつか見たこの景色、上家との見事な完全被りである。そして黒はカードプールの質にかなりのばらつきがあるため、かなり運を問われる状態になってしまった。今回は、そんな中でも逆回りで「形見持ちのゴルゴン」をキープ出来たし、そこまで悪い状態ではないのだが、ひたすら授与しまくるだけのオルゾフデッキは、なかなかテンションも上がりにくかった模様。狙い目だと思っていた「エイスリオスの学者」を上家にさらわれていたのは確かに寂しかったかもしれない。でもまぁ、この結果ならギリギリか。「商人も天馬の乗り手もいないとは思っていた」という苦渋の白黒を最初から覚悟していたが故の精神性か。もう、次回からは「被ってる方へいく」そうです。

 

 

４位　【Sangriter】　黒白　＜悪意の幻霊　洞窟のランパード　一口の草毒＞

　やいやい言われてはいたが、まぁ、カードの強さに対するジャッジは人それぞれである。被りを誘発したと文句を言われても、今回５人戦で黒は２人、他家が積極的にカットしてるわけでもないのだから、並び順はそこまで大きく影響していないとも言えるのかも。そう考えれば誤差やで、誤差。とはいえ、下家の気分を害したことの報いは実際のプレイの方に現れたようで、なんか、無闇に土地を引いた。俺との試合も土地を並べる簡単なお仕事をしていたし、脇で見ていたら悲しいまでにツモが悪い。まー、後ろ向きなデッキを組むと色々なところでストレスはたまるものだが……「アスフォデルの放浪者」に大量のオーラをつけまくって時間を稼ぐデッキっていう時点で、もうコンセプト勝ちってことでいいじゃない。いや、勝ってないけど。

 

 

５位　【Serra】　白緑　＜神聖なる評決　ケンタウルスの戦上手　食餌の時間＞

　上でも揉めていた「レア流しのコモン引き」はここでも確認出来る。「ダクソス」を放流して、色被せての「神聖なる評決」スタート。お前らレアに恨みでもあるのか。まー、幸い下家はダクソスに騙されずに棲み分けてくれたから良かったものの、おそらくこのレアの代償として、青は全流しという制約が生まれたのだろう。結果、上と被りの緑、そして今回３人がメインで使っている白という２色デッキである。実のところ、３人が同じ色になっているのは、当然カードプールが良かったからであり、そこまで不自由しているというわけでははない。トリックの枚数は足りているし、「セテッサのグリフィン」×２はそこそこ仕事をしたはずだ。その他、「ラゴンナ団の長老」×２を皮切りに「ネシアンの狩猟者」「ケンタウルスの戦上手」「ナイレアの信奉者」×２「英雄の記録者」と、どこからどう見てもケンタウルスの種族デッキになっており、揃いも揃ってパワー３。確かに、「肉肉セレズニア」としてはこれで正しかったのかも。しかし、やはりそれだけでは勝てないのがこの怪獣環境である。数で押すとはいいながらも、結局デッキの全てが「そこそこのコモン」なわけで、３／４が１枚出てきただけでもひっくり返る陣容。そりゃ地味って言われるわけだ。来週、ただドラです。

 

 

 

今回のピック表

 

　【Thraxi】（緑赤）→【Serra】（白緑）→【Mei】（青赤）

　　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

　【Alessi】（黒白）　　　←　　　　【Sangriter】（黒白）